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2016年9月9日金曜日

売れたま!特別編Vol.341 2016/09/08 夏休み特別号:マーケティングは「嬉しさ」の体系 7

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 ■_夏休み特別号:マーケティングは「嬉しさ」の体系 7_■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●「戦場・競合」は、「お客様の嬉しさ」を巡って争う場。業種が違
 っても「嬉しさ」が同じなら競合する


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◆夏休み特別号! マーケティングは「嬉しさ」の体系
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マーケティング理論は

「嬉しさ」(=お客様にとっての価値)

を軸に考えると、すさまじくシンプルかつわかりやすくなります。

ということで、夏休み特別号! テーマは……

マーケティングは「嬉しさ」の体系!

です。

マーケティングとは何か?

基本に立ち返って、本質をえぐっていきましょう。


今日はその7回目です。



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◆ここまでの復習
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今回の特集は、「嬉しさ」を軸としてマーケティング理論・戦略理論
をまとめあげようとする、恐らくは世界的にも希少な試みです

なるべく「全体像」がわかるようにしていきたいので、ここに毎回、
ここまでの復習を記載します。既にお読みの方は飛ばしてください。


◆1回目:マーケティングの本質=嬉しさを提供し、対価をいただく

○売上=客数×客単価
   =嬉しさを感じた人の総数 × 1人1人が感じた嬉しさ
   =自社がお客様に提供した嬉しさの総和

1)客数向上:より多くの人に嬉しさを提供する
2)客単価向上:顧客1人当たりにより多くの嬉しさを提供する

○「売上を作る力」=「お客様への嬉しさ提供力」

○利益=提供した「嬉しさ」の総和−「嬉しさ」の提供コスト

○費用1円あたりの提供した「嬉しさ」が大きいほど利益率が高まる

○「利益をあげる力」=「費用1円あたりの嬉しさ提供力」


◆2回目:嬉しさ=価値=ベネフィット=お客様が達成したい目的

○お客様は「モノ」「機能・性能」ではなく「嬉しさ」を買う

○「価値は使い方に現れる」:嬉しさを知るには、使い方を知ろう

○使い方=TPO:使い方をさらに分解するとTPOになる
 T:Time     時間
 P:Place    場所
 O:Occasion 対象物・加工方法

○「新しい価値の提案」=「新しい使い方・TPOの提案」

○「嬉しい瞬間」は1つではなく、無限にある

○BtoCの「嬉しさ」:人間の3大欲求

1)生存欲求 : 生理的なニーズ(身体的快楽)
2)社会欲求 : 他人との関係ニーズ(他人の評価)
3)自己欲求 : 自分自身で完結するニーズ(自己満足)

 3大欲求を満たすほど「嬉しさ」は増す

○BtoBの「嬉しさ」:使い方×QCD改善×PL・BS改善


◆3回目:セグメンテーション 「嬉しさ」で人を括る

○「求める嬉しさ」は人によって違うから分ける。分けることが「セ
 グメンテーション」、分けられた各グループが「セグメント」

○TPO・T:「使い方×人」で考える
 TPO(使い方)・TargetでTPO・T(ティーポット)
 同じ人でもTPOで嬉しさが変わる:朝食と夕食は違うものを食べ
 るし、常夏の国の人でも、旅行用に冬服を買う

○括って広げる3ステップ:「求める嬉しさ」で括れば人が広がる
 ステップ1:顧客像の具体化 → スタバで勉強する高校3年生
 ステップ2:ニーズの普遍化 → 静かな環境で1人で集中したい
 ステップ3:ニーズで人を括る→ スタバで本を書く中年男性

○求める「嬉しさ」がセグメンテーションの切り口
 セグメンテーション特集 http://uretama.com/?page_id=510


◆4回目:強みは競合との「嬉しさの差」

○強み=お客様が競合ではなく自社を選ぶ理由=競合との嬉しさの差
 正確には、「価格1円あたりの嬉しさの差」

○「ベネフィット」と「強み」の違い
 ベネフィット=自社商品・サービスがお客様に提供する「嬉しさ」
 強み=自社商品・サービスと競合との「嬉しさの差」
 自社の強み=自社のベネフィット−競合のベネフィット

○「強み」は「使い方」(=TPO)によって変わる

○「事実」としての「差」と、「意味」としての「差」

 事実としての差:主語は「モノ」 モノ、機能・性能の差
 意味としての差:主語は「顧客」 ある使い方における嬉しさの差

 ○事実としての差:デジカメの画素数が2倍
 ○意味としての差:大型の印刷物がキレイに印刷できる
 ○意味としての差:遠くのものをキレイに拡大できる

○嬉しさ競争:「製品差別化」ではなく「嬉しさの差別化」を!


◆5回目:「嬉しさ」を現実化する4P

○「嬉しさ」を現実化する4P:売り物・売り方・売り場・売り値
・売り物=Product 商品・サービス
・売り方=Promotion 広告・販促
・売り場=Place   販路・チャネル
・売り値=Price   価格

○「売り方」:お客様にメッセージとして「嬉しさ」を伝える
 「売り方」では、「嬉しさ」「強み」を伝える

○「売り場」:お客様に「嬉しさ」を届ける

○「売り値」:お客様が払う「嬉しさ」の「対価」

○「売り物」:お客様が使って「嬉しさ」を実現する
 「売り物」が「強み」を実現する


◆6回目:「想い」を中核にした「一貫性」と「具体性」

○「想い」:どんな「嬉しさ」に満ちた世界を作りたいのか?
 ベネフィット=個別具体的なお客様の、個別具体的な嬉しさ
 「想い」=世の中全体の「嬉しさ」

○「良い」マーケティングの2つの要素:「一貫性」と「具体性」
 1)一貫性:各要素は全体としてつながっているか、
 2)具体性:各要素の描写は具体的で例示があるか


ここまで、

1回目:マーケティングを「嬉しさ」中心に考える
2回目:「嬉しさ」とは何か:ベネフィット
3回目:「嬉しさ」で顧客を括る:セグメンテーション・ターゲット
4回目:強みは競合との「嬉しさの差」:強み
5回目:「嬉しさ」を現実化する:4P
6回目:世の中をどんな「嬉しさ」で満たしたいか:想い

と、拙著「ドリルを売るには穴を売れ」(=新人OL、つぶれかけの
会社をまかされる)の順番で進んできました。

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今回から、戦略に入っていきます!



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◆戦略BASiCS:マーケティング戦略を考える5つの要素
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●基礎理論に基づき「視点」を高め、嬉しさを中核にした「戦略」へ

ここまで見てきたマーケティングの基礎理論に基づき、その「視点」
をさらに経営戦略のレベルまで引き上げていきます。

理論の「レベル」の高さというより、企業内の「視点」の高さです。

より経営者視点になる、ということです。

もちろん、「戦略BASiCS」へと展開していきます。



●復習:戦略BASiCS マーケティング戦略を考える5つの要素

経営戦略・マーケティング戦略で考えるべきポイントは以下の5つ。

Battlefield:戦場・競合 →自社商品の代替選択肢
Asset:独自資源     →強みを競合がマネできない理由
Strength:強み     →お客様が競合ではなく自社を選ぶ理由
i
Customer:顧客     →強みを重視する相思相愛になれる人
Selling message:メッセージ→強みの伝え方

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今回の流れで言えば、戦略BASiCSは、「嬉しさ」「価値」を中
核に考える理論です。それは当たり前のようでいて、全然当たり前で
はありません。

例えば、「軍事」を起点とする経営戦略論は「戦い」が源流ですから
「お客様の嬉しさ」を中核にするのは難しいです。

BASiCS以外に、「嬉しさ」で説明できる戦略理論があれば、ぜ
ひ教えてください。



●「C:顧客」と「S:強み」は、ここまでの理論と全く同じ

BASiCSの5つの要素のうち、「C:顧客」と「S:強み」の2
つは、ここまでの基礎理論で見てきた「顧客」「強み」と全く同じで
す。

違うのは、

B:戦場・競合
A:独自資源
Sm:メッセージ

です。逆に言えば、「マーケティングの基礎理論」を「戦略」へと高
めていくにはこの3つが必要だということです。

ですから、この3つを順番に見ていくことにしましょう。



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◆B 戦場・競合:同じ「嬉しさ」を巡って争う場
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●BASiCSのB 戦場・競合は、「同じ嬉しさ」を巡って争う場

BASiCSのBは「Battlefield 戦場・競合」です。

「戦場」という言葉自体は物騒な、血で血を洗う生臭いものです……

が、「戦場」というのは、「嬉しさ」を巡って争う場、です。

お客様は、より大きな「嬉しさ」を提供してくれた会社・商品・サー
ビスを買いますから、お客様により大きな「嬉しさ」を提供した会
社・商品・サービスが戦いに「勝つ」のです。

企業戦略は「嬉しさ提供」の勝負なのです。


さて、ではあなたは一体誰と闘うのでしょうか?

もちろん「敵」は「競合」です。

では、「競合」とは一体誰でしょうか?


例によって、スターバックスで考えてみましょう。


スターバックスは、「家電量販店」(例えばビックカメラ)とは競合
しますか? 多分「No」です。

では、マクドナルドとは競合するでしょうか? これは競合「する」
でしょう。


では、なぜ「家電量販店」とは競合せず、マクドナルドとは競合「す
る」のでしょうか? 「競合」に明確な「線引き」をしようとすると
意外に難しいです。


「業種業態」という意味では、スターバックスは家電量販店でもハン
バーガーショップでもありませんから、みな異業種です。


答えは……「同じ嬉しさ」を提供しているかどうか、です。

そして、「価値は使い方に現れる」ので、2回目で見てきたように

○嬉しさ=価値=ベネフィット=使い方=TPO

です。

「嬉しさ」が「戦場」の「括り」であり「境界線」となるのです。

そして、

「ちょっとコーヒーでも飲みながら休むか」

とお客様が考えたとき、「お客様のアタマに浮かぶ代替選択肢」が競
合です。

「同じような嬉しさ=使い方を提供している誰か」が競合なのです。

スターバックスもマクドナルドも「コーヒーを飲みながら休む場」を
提供しているからこそ、競合するのです。

「ちょっとコーヒーでも飲みながら休むか」というとき、スターバッ
クスとマクドナルドは恐らく「代替可能」だから競合し、家電量販店
は代替可能では「ない」から競合しない、ということです。



●競合するかしないかは、「モノ」「業種業態」ではなく「嬉しさ」

「競合」するかしないかは、「モノ」「業種業態」で決まるわけでは
ありません。

「同じような嬉しさ」を提供するかどうか、で決まります。業種業態
が同じだと、提供する「嬉しさ」が近いことが多いので、結果として
競合することが多い、ということです。


例えば、「東京から広島まで早く移動したい」というTPOでは、
「飛行機」と「新幹線」は競合しますよね?

飛行機と新幹線では、「モノ」も「業種業態」形も全く違います。で
も、競合します。それは提供する「嬉しさ」(東京→岡山への速い移
動)が同じだからです。

このとき、新幹線と東海道線は競合しません。形はすごく似ています
が、競合しません。提供する「嬉しさ」が違うからです。



「何を当たり前のことを言っているんだ」

と思われているのであれば、ここまでの説明はOKだった、というこ
とになります。

当たり前のようですが、こういう主張をしている戦略の「教科書」っ
てそんなにないと思いますよ。



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◆「嬉しさ」を考えない「競合」は、誤った結論を導きかねない
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では、「嬉しさ」=「使い方」を考えない「戦場・競合」の定義をす
るとどうなってしまうのでしょうか?


それを考えるために、この質問について考えてみましょう。


●スターバックスとコンビニは競合するか?

スターバックスとコンビニエンスストアは競合するでしょうか?

スターバックスとコンビニでは、業態は全く違います。


が、最近はコンビニもいれ立てのコーヒーを提供しています。


わかりやすいのは「テイクアウト」のコーヒーは競合する可能性があ
ります。「テイクアウト」という「使い方」=「戦場」では競合しそ
うだ、というのはいいですよね。


さて、では先ほどの

「ちょっとコーヒーでも飲みながら休むか」

ではスターバックスとコンビニは競合するでしょうか?

都心では競合「しない」でしょう。イートインコーナーがあれば別で
すが、コンビニでは座って休めませんから。


が……郊外ではあり得ます。というのも、郊外のコンビニには駐車場
があり、アナタが車で移動中なら、

「コンビニでコーヒーを買って、駐車場に停めた車の中で休む」

という「使い方」=「戦場」があり得るからです。


郊外の方にとっては当たり前の使い方ですが、都市部を主な活動範囲
とし、車にあまり乗らない私にとっては、衝撃的な「使い方」でし
た。カフェとコンビニが競合する場合もあるのです。


つまり、スターバックスが、コンビニと競合するか、などは、同じよ
うな商品・サービス(この場合は「コーヒー」)を提供していても、

・その場で座って飲むか、テイクアウトか
・車に乗っているかどうか

などの、具体的な「嬉しさ=価値=ベネフィット=使い方=TPO」
を無視しては、決められないのです。。



●「嬉しさ」を考えない「競合」は、誤った結論を導きかねない

「嬉しさ」=「使い方」を無視して考えた「競合」は「誤っている」
(=お客様にとっては本当の競合ではない)という可能性がある、と
いうことがここからわかります。

競合を誤って把握すると、「強み」(=競合との嬉しさの差)を誤っ
てしまうかもしれません。

「嬉しさ」を中核に考えて行くことで、より正確(=お客様の思考方
法に近い)考え方ができるようになるのです。


これが、「嬉しさ」を中核にした戦略BASiCSの「強み」の1つ
です。

「嬉しさ」を中核にすることで、より「正確」で、より「精緻」な分
析や打ち手が可能になるのです。


お気づきの通り、この「戦場・競合」の定義は、2回目にやった「ベ
ネフィット」の内容を前提としています。

戦略BASiCSは、「嬉しさを中核にしたマーケティングの基礎理
論」をベースにし、それを「戦略」へと高めている理論なのです。



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◆BtoBの戦場・競合も「嬉しさ」=「目的」で決まる
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●BtoBでも、戦場・競合は、「同じ嬉しさ」を巡って闘う場

BtoC(個人顧客対象のビジネス)ではこの考え方は比較的わかり
やすいと思います。

が、BtoB(法人顧客対象のビジネス)においても同じです。

わかりやすい例が、企業の「マーケティング活動」の一部である、

「商品・サービスの認知向上」戦場

です。


アナタが、

「この商品・サービスの認知度を上げたいなあ」

と考えたとします。

そのときの「アナタのアタマに浮かぶ代替選択肢の集合」が競合、と
なります。


・TVCM=広告代理店
・ウェブ広告=Yahoo!、Google
・HP制作=HP制作会社
・DM=印刷会社
・フリーペーパー=リクルートなど
・オリコミチラシ=新聞社
・配達地域指定郵便=JP(郵便局)


など、様々な「認知度向上の手段」があります。商品・サービスや予
算などに応じて、いくつかの「候補」が上がるでしょう。

それらが「競合」なのです。

このとき、「業種業態」は関係ありません。

「商品・サービスの認知度を上げる」

という「嬉しさ」=「目的」を達成できれば、何でも良いわけです。



「人材募集」なども同じです。広告を出す、ヘッドハンターを使う、
ハローワークを使う、など色々と「手段」はあります。

「そうだ、人材を採ろう」

とお客様が考えたときの「アタマに浮かぶ代替選択肢の集合」が、そ
のときの「戦場・競合」なのです。



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◆戦場価値公式:戦場・競合=価値=嬉しさ=使い方
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●戦場価値公式:戦場・競合=価値=嬉しさ=使い方

ここから導かれるのが、売れたま!で何回も登場している「戦場価値
公式」です。

戦場は「価値」(=嬉しさ)で定義すべき、というのが「戦場価値公
式」であり、ここまで見てきたように、「嬉しさ」で「戦場」や「競
合」を定義すべきだ、ということです。


価値は使い方に表れます。お客様は「使う」ために買うのですから
「使うとき」がお客様にとって重要=価値が現れるときです。

そして、その「使い方」によって「戦場・競合」が定義されます。あ
る「使い方」のときに、比較対象である競合が決まるのです。


○「戦場」=「お客様のアタマに浮かぶ選択肢の括り」
     =「その商品・サービスの使い方・TPO」=価値

○「競合」=「その使い方(TPO)のときの、代替選択肢」
     =「その価値を巡って争う相手」


「戦場・競合」は、「嬉しさを巡って争う場」というのが、戦場価値
公式の意味なのです。



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◆実戦力チェックとしての「競合の定義」
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●「競合の定義」は、実戦力をチェックする

ちょっと失礼な話になりますのでイヤな方は読み飛ばしてください。

「マーケティング力」をテストするときに、「競合」の考え方は「実
戦力」のチェックに役立ちます。

「競合」の定義を尋ねると、多くの方は「業種業態」「同じ商品・サ
ービスを提供している会社」と答えるでしょう。

「きちんと勉強している方」はポーター先生の「5 Forcesだなんだ」
という答えが返ってくるでしょう。


では、「実戦力」のある「場数を踏んでいる方」は、どう答えるかと
いうと……

言い方はともかく、

「ある顧客のある利用場面における代替選択肢の集合」

というような回答が返ってくるでしょう。「教科書」に書いてある
「お勉強」はともかく、「お客様の思考方法」という「実戦論」にお
いては、この答えが「正しい」からです。

「ちょっとコーヒーでも飲みながら休むか」

とお客様が考える時に、「スターバックスとマクドナルドは業種が違
うから」などとは考えません。


「この商品・サービスの認知を上げたい」

というときにも、「ここは業種が違うから見積もりを頼まない」とい
うような発想はしません。


「自分にとって、同じ嬉しさを提供するかどうか」

で、「選択肢」を考えるわけです。


この「ある顧客のある利用場面における代替選択肢の集合」が、
BASiCSの「戦場・競合」の定義です。


「戦場・競合」も「提供する嬉しさ」を中心に考えることで、よりお
客様の「現実」に近い、「正確で精緻」な戦略論となるのです。



●今号のまとめ

○BASiCSのB 戦場・競合は、「同じ嬉しさ」を巡って争う場

○戦場価値公式:戦場・競合=価値=嬉しさ=使い方

○「戦場」=「お客様のアタマに浮かぶ選択肢の括り」
     =「その商品・サービスの使い方・TPO」=価値

○「競合」=「その使い方(TPO)のときの、代替選択肢」
     =「その価値を巡って争う相手」

○「嬉しさ」を考えない「競合」は、誤った結論を導きかねない



★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」

あなたは、「戦場・競合」を「嬉しさ」で定義していますか?


ぜひお考えになってみてください!


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◆今日のまとめ
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●「戦場・競合」は、「お客様の嬉しさ」を巡って争う場。業種が違
 っても「嬉しさ」が同じなら競合する


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◆売れたま!を解除するには
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ページの中段、青色の部分からご自身にて解除下さい

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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

昨日は、マーケティング研究協会さんのアイディア発想セミナー。売
れたま!の読者さんにもご参加いただきました。ありがとうございま
した。

いつもどおり、盛りあがった会になりました。

嬉しかったのは、3ヶ月前の別のセミナーにご参加いただいた方に、

「前回のセミナーに参加して、入社して始めての商品が出だせること
 になりました! ありがとうございました!」

というお声をいただいたこと。お若い方でしたが、社内を説得できて
GOサインが出たということでしょう。私としては、嬉しかった一方
で、責任も感じます。うまくいくといいですね!



●今日のiPod Tune:9月に似合う歌! 2016

さあ、ついに9月。まだ残暑は厳しいですが、確実に季節は移ろいつ
つあります。

9月に似合う歌、大特集!


9月の邦楽と言えば、これ


○SEPTEMBER by 竹内まりや


1979年リリース、まりやさん3枚目のシングルは、レコード大賞
新人賞などを獲得、その存在を世に知らしめる曲となりました。

切ない思いをさわやかなメロディにのせて歌い上げるこの曲は、9月
になると聞きたくなります。

陽射しが弱まってきた午後、夏を思いながら聴きたい曲♪



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◆夏休み特別号:マーケティングは「嬉しさ」の体系 続きます
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