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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.194 2012/10/04
購読者:27,439 (まぐまぐ:16,285 メルマ!:957 めろんぱん:10,197)
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■■■■__夏休み特別号:密着軸の経営戦略 27__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●密着軸での「仕入先との関係」では、仕入先を多様化しよう。する
と「組み合わせ」によって個別ニーズに応えやすくなる!
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◆登場人物紹介:売多真子 & 売多勝 + 松井恵利
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●密着軸の経営戦略特集!
恒例の連載シリーズは、「密着軸の経営戦略」です!
恐らくは、多くの企業、特に中小企業は密着軸を(暗黙のうちに、と
いう場合も含めて)取っていることが多いですし、また、取るべきだ
と個人的にも思います。
以下がその前提となる知識です
○戦略BASiCS:経営戦略を考える5つのポイント
Battlefield:戦場・競合 どんな市場でどんな競合と戦う?
Asset:独自資源 強みを競合がマネできない理由
Strength:強み 顧客が競合でなく自社を選ぶ理由
i
Customer:顧客 自社が取引したい具体的顧客像
Selling message 強みを顧客に刺さるように伝える
○3つの差別化軸:売り手が差別化する3つの方法
手軽軸:顧客の簡便性ニーズに応える
→ 競合より安い・早いで差別化する
商品軸:顧客の品質・技術ニーズに応える
→ 競合より高品質・新技術で差別化する
密着軸:顧客の個別ニーズに応える→
→ 競合より個別ニーズ対応で差別化する
●今シリーズの登場人物3名
○売多真子:女性 20代半ば?
・イタリアンレストランチェーン「そーれ・しちりあーの」の経営者
○売多勝 :男性 30代後半?
・新進気鋭のマーケティングコンサルタント。真子の親戚で幼なじみ
○松井恵利:女性 20代半ば?
・真子の同級生。家業の果物屋を継ぎ、その経営刷新に奮闘中
◇「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!
http://ow.ly/89pSR
◇「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
上の本の続編。戦略構築から実行まで、社長の視点を物語で体感!
http://ow.ly/6s63d
◇「経営戦略虎の巻CD」(CD7枚組) 佐藤義典著
戦略BASiCSを徹底解説。上の3人が登場する小説が特典に!
http://sandt.co.jp/keieitoranomaki.htm
●ここまでのあらすじ
高原のペンションに「山ごもり」して合宿を行った真子、勝、恵利の
3人。話し合っている最中に、ふとしたことから「密着軸」について
ペンションのテラスで勝の講義を受けることに。
連載第1回目はこちらからお読みいただけます。右側の「記事履歴」
というところから上(新しい)の方へとお進みください。
http://archive.mag2.com/0000111700/20120706015000000.html
今回は連載の27回目です。
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◆まずは、前号の復習から!
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真夏の昼下がりの高原のペンション。
正午は過ぎたと言えども、日光の強さは相変わらずだ。それでも、森
を通ってくる爽やかな風が心地よい。
風が時折、真子の長い黒髪を揺らす。髪が光を反射し、きらきらと輝
く。その髪を指でたくし上げる真子。
勝 :うわ……こんな時間か。
真子:まだ昼過ぎじゃないですか。どうしたの??
勝 :あのな、この話を始めて丸1日だぞ……さすがに終えよう。
真子:えー……
恵利:え、まだ途中じゃないですか。まだ聞きたいです……
勝 :恵利ちゃんがそう言うなら続けるか……
真子:あー、出た出た。ホントは真子のためな、の、に、ね♪
勝 :と言っても、ホントにそろそろ終わる。密着軸でこんなに話す
ことがあるとは思わなかった……
恵利:ある意味、BASiCS全部やってるみたいな感じですもんね
勝 :ホントそうだ。
真子:まあとにかく、前号の復習だよね。
真子が、自分のノートを開いて見せる。
○ソフト資源のSHOP
1)Skill:スキル
会社の知識、経験、ノウハウなど
2)Human resources:人材・組織
人材、組織、評価体系、採用・教育など
3)Outside relations:外部との関係
お客様からの信頼、取引先との契約、政府との関係、など
4)Philosophy:理念・文化
企業理念、哲学、企業文化、など
真子:今は、密着軸の独自資源、そのうちでもこのソフト資源をやっ
てるんだよね。
恵利:前号は、この「3)外部との関係」の1つ、「顧客との関係」
を見て来たんですよね。
真子:味の素は、味の素の商品を年間5個以上の購入者を「ファン」
と定義して、それを増やそうとしてる。
恵利:「ファンを増やす」という目的と、「ファンを増やす」という
評価指標、が一致していますよね。
真子:それは当たり前のことだけど、大事なことなんだよね?
勝 :そういうこと。「ファンを増やす」という目的を掲げながら、
「売上」で評価してる組織は結構あるからな。
恵利:味の素がいう「ファン」は、「年間5個以上の購入者」ですか
ら、その人達が増えれば、売上も後からついてきますよね。
勝 :そう! 「売上を上げる」ことはもちろん大事だけど、それは
「行動の結果」。そのために「どんな行動」を取るか、だな。
真子:「ファン」っていう評価指標の意味は、「割引」とかの行動の
結果、売上が上がることを求めてはいない、ということだね。
勝 :そうだな。何でもいいから売上を上げる、というのはまずい。
恵利:「どうやって」売上を上げるか、という「方向」を規定する指
標が必要なんですよね。
真子:密着軸だと、リピートとか、ファンを増やすとか、そういうこ
とになるんだろうね。
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◆ソフト資源3)O:外部との関係 「イメージ」は行動の結果
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勝 :じゃあ、「O:外部との関係」、特に「お客様との関係」をさ
らに深めていこうか。
真子:はーい。
恵利:お客様との関係、というと、やはり「データベースに基づいた
DM」などの関係になるんですか?
勝 :まさにそれがポイントで、それだけとは限らない。
真子:お客様が持ってくださる「好意」みたいなのも、「お客様との
関係」だよね?
勝 :お、いいこと言うじゃん。まさに「お客様の好意」。
真子:へっへー、真子はずっと人気者だったからわかるんだ♪
勝 :ね、恵利ちゃん、真子っていつもこんなことばっか言ってるん
だけど、大学時代とか、実際どうだったの?
恵利:真子は確かに人気ありましたよ。明るいし、人付き合いがいい
から。でも……ね? 真子?
真子:な、何よ、その含みのある言い方は……はっきり言いなさいよ
恵利:言っていいの? じゃあ勝さん、あのね、真子はずっと……
真子:あ……きゃああ、きゃあ、ダメ!!
勝 :まあ「好意」って言っても色々あるってことだな。
恵利:「好意」と言えば、よく言われる「ブランドイメージ」なんか
もそうですか?
勝 :うん。オレは「ブランドイメージ」という言葉は使わないけど
ね。売れたま!でもほとんど使ってないよ。
恵利:あ、そういえば……なぜですか?
勝 :ちょっと待って、その前に、「ブランドイメージ」って何?
恵利:え? お客様が持ってるイメージじゃないんですか?
勝 :それ、何の説明にもなってない。
勝が真子に意味ありげに目配せし、「まさか真子はわかってるよな」
と言った。
真子は、「え? え?」と慌てたあと、「あ!」とノートをパラパラ
とめくり、あるページで手と目を止めた。
真子:そうだそうだ、「年末年始特別号」でやったんだ。ソフト資源
特集で。
勝 :そう。2012年2月16日号だな。
真子:きゃははは、恵利ったら私と同じこと聞いてる〜
恵利:そ、そうなの?
真子:うん。ブランドイメージは、「そのブランド名を見たり聞いた
りしたときに、アタマの中に浮かぶ全てのこと」
恵利:す、全てのこと?
真子:うん。そのときの話をまとめると、要は「ブランドイメージ」
って言っても、どんなイメージか、っていうのが大事。
勝 :もっと正確に言えよ。「差別化軸によってどんなイメージを持
って欲しいかが違う」。
恵利:あ、なるほど! 密着軸だと、「私だけのもの」って思ってほ
しい、ということですね。手軽軸だと一番安い、とか……
勝 :さすが恵利ちゃんは理解が早い。真子、それから?
真子:あと、「ブランドイメージは行動の結果」って強調してた。
恵利:ど、どういうこと?
真子:ね、恵利、恵利は私のこと、どういう人間だと思ってる?
恵利:え? そ、そりゃ、明るくて、快活で、ちょっとおっちょこち
ょいで、自信過剰で……
真子:自信過剰は勝さんだって同じだもん。
勝 :その話じゃねーだろ。それで?
真子:でさ、恵利、何でそう思うの?
恵利:だってさ、よく笑うし、声は大きいし、約束の時間には遅れて
くるし……
真子:きゃははは、そうだよねー。でね、私のそういう行動を見て、
恵利は、「私らしさ」を判断してるわけじゃん?
恵利:あ……ああ! そういうことか! 真子がそういう行動を取る
から、そういう「イメージ」を持たれるんだ!
真子:そうそう。私がいつも下見てうつむいてたら、そんなイメージ
持たないでしょ?
勝 :それで、それがまさに真子「らしさ」なんだよな。「それって
真子らしいね」っていう行動の「結果」の蓄積。
恵利:あ、あれ? じゃあ「らしさ」っていうのは、自分の中にある
ように見えて、自分の「外」にあるんですか?
勝 :しかし恵利ちゃんは鋭いね……真子からはそういう質問は出な
かった。
真子:すいませんねー、そんな質問したら、真子らしくないよーだ。
恵利:やだぁ、そういう開き直りも真子らしいよね、ふふふ。
勝 :「O:外部との関係」という意味で言えば、そう、「らしさ」
は「周りの人がどう思っているか」でもあるね。
真子:でもそれは、あくまで行動の結果、ってことだよね。
恵利:確かに、その人「らしさ」は、その人をずっと見てきた結果と
しての連想、ですもんね。
勝 :よくブランドイメージとか言われるのは、そういうこと。だか
らブランドイメージという言葉が一人歩きすると良くない。
真子:イメージだけ変えられる、みたいな感じがしちゃうよね。
恵利:それより「どういう行動を取るか」が大切ということですね。
あくまでもイメージはその「行動の結果」……
勝 :そうそう。じゃあどうすればいい?
恵利:えっと……そうか、密着軸として取るべき行動を取っていれば
ブランドイメージは自然についてくる!
真子:TVのCMじゃイメージは買えないんだよね。
勝 :正確に言うと、CMだけではイメージは買えない。CM、商品
など全て含めてのブランドイメージ。
真子:だから、結局は「行動の一貫性」ってことだよね。
恵利:なーるほどぉ。密着軸として取るべき行動を取っていれば、密
着軸のイメージを持ってもらえるのね。
勝 :そう。だから「ブランドイメージ」という言葉をあえて使う必
要はないとオレは思ってる。
恵利:密着軸「らしい」、お客様の個別ニーズを大事にするような行
動を取っていれば、そういう風に思ってくださるわけですね。
勝 :うん。ただ、「ブランドイメージ」を全否定しているわけじゃ
ない。
真子:え? 珍しいじゃない、人の理論は何でも否定するクセに、き
ゃははは。
勝 :んなこたないだろ。3つの差別化軸なんて、そもそも人様の理
論だからな。いいものはいいし、ダメなものはダメ。
真子:で、どうなんですか?
勝 :「お客様にこういう風に思って、感じていただきたい、だから
こういうことをする」と考えるならOK。
恵利:あ、方向が逆なんですね。「お客様にこう思わせたいから、こ
ういうCMを作る」じゃなくて……
勝 :うん。CMでイメージを作る、みたいな押しつけじゃなくて、
お客様にそう思っていただくような行動を考えるならいい。
真子:なーるほど、お客様を変えようとするんじゃなくて、自分が変
わることで、お客様が「変わるようにする」、ということか。
勝 :あー、そう言った方がわかりやすいな。ありがと。
真子:やったあ!
勝 :ほら、オレは、真子の言ったことでも、いいことなら取り入れ
る。
真子:な、何よそれ、普段バカなことばっかり言ってるみたいじゃん
恵利:みたい、じゃなくて……うふふ。
真子:うふふふ、じゃないわよ、このイイコブリッコが!
恵利:それだって私「らしさ」だからいいの、うふふ。ね、勝さん?
勝 :そうなるかな。
真子:こ、この……
勝 :そういう凶暴なところも真子らしくていいぞ。
真子:な、なによ、私は、おほほほ、お嬢様であらせられて……
恵利:一気に「らしく」なくなったわね……
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◆ソフト資源3)O:外部との関係 「仕入先」との関係
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勝 :じゃあ、次は「O:外部との関係」の2つめ、「仕入先との関
係」ね。
恵利:あ、「お客様」だけが「外部」じゃないんですね。
勝 :うん。で、「仕入先との関係」も、差別化軸によって違う。
真子:その話は、年末年始特別号でも確かやらなかったよね。
勝 :そうだな。イメージとしてはこんな感じ。
勝が、恵利のノートを勝手に手に取ると、図を描いていく。
◇手軽軸:大量仕入による低価格化
仕入先 自社 お客様
□□□
□□□ →→→→ □ →→→→→ □
□□□
◇商品軸:最高品質・技術の仕入先からの独占仕入
仕入先 自社 お客様
△ →→→→→ △ →→→→→ △
◇密着軸:多様な仕入先から組み合わせて個別化
仕入先 自社 お客様
□◇◆■ →→ ◎◆ →→→→→ ◎◆
△▲▽▼ →→ ▽○ →→→→→ ▽○
●○◎ →→ ■◇ →→→→→ ■◇
真子:えっと……手軽軸は、大量仕入、かな。同じモノをドバって仕
入れて、低価格販売。
勝 :仕入先の数も、多くはない。1つの会社から大量に発注した方
が安く買えることが多いからな。
恵利:商品軸は、手軽軸と似てるんですね。最高のモノを仕入れて…
真子:手軽軸と違うのは大量仕入じゃない、ってところか。
勝 :そう。で、密着軸は?
恵利:たくさんの仕入先があるんですか?
勝 :そう。それで、密着軸だけ、お客様への線が多いでしょ?
真子:えっと……あ! そうか、個別化するから、その分増える!
勝 :そういうこと。たくさんの仕入先から色々なものを仕入れ、お
客様にはその「組み合わせ」を「個別に」提案する。
恵利:えっと、お客様側から見ると、「無いものは無い」という感じ
でしょうか。
勝 :そう!! 「私の欲しいモノがある」と思っていただきたいわ
けだから、「それはありません」とは言えない。
真子:もし取扱がなかったとしても、お客様が欲しがるものは買って
きても仕入れる、みたいな感じかな。
勝 :密着軸のレストランなら、「ノンアルカクテル飲みたい」とお
客様に言われたら、お好みで作れるくらいじゃないとな。
真子:あ!! それ面白い! ソフトドリンクとか、シロップ、フル
ーツ組み合わせてその場で作るノンアルカクテル!
勝 :そう。「今、あなたのためだけに作ったカクテルです。名前は
あなたがつけてください」なんていいだろ?
真子:きゃあああ、それいいーーー!! もらいぃ! 「真子スペシ
ャル」とか名前つけるんだ!
勝 :それじゃプロレスの技だろうが。「シシリーサンセット」とか
そういう名前にしろよ……。
真子:きゃははは、そりゃそうか。勝さん、妙にロマンチストなんだ
よねー。
勝 :ネーミングは大事なんだよ!
恵利:なるほど……そういうことをするためには、多様な素材の組み
合わせになるから、多様な素材が必要、と……
勝 :そうそう。素材がたくさんあるほど、組み合わせが増えて、個
別化がしやすくなる。
真子:「組み合わせが増えて、個別化がしやすくなる」って例えばど
ういうこと?
勝 :例えばさ、ビックカメラがワインのラベルに自分の記念写真を
貼れる、っていうサービスをやったよな? シリーズ16号。
(2012年8月27日号)
真子:うん。それで?
勝 :それを可能にするためには、ワインの仕入先と、そういう印刷
とラベル貼りができる仕入先が必要だよな?
真子:あー、なるほど! あの「記念写真が貼れるワイン」は、ワイ
ンとラベル印刷の仕入先の「組み合わせ」なんだ!
勝 :そういうこと。そういう組み合わせが多いと、「私はこんなこ
とがしたい」という個別ニーズに応えられるだろ?
恵利:だから密着軸は多様な仕入先が必要なんですね。そうすると、
多様な仕入先を確保する、ということが大事になりますよね?
勝 :お、そうそう。その通り。すると?
恵利:すると、そういう「S:スキル」や「H:人材・組織」が必要
になりますよね。仕入先を広げるための……
勝 :すげー。その通りだよ。そういう「S:スキル」「H:人材」
があってこその「O:外部との関係」、ということ。
恵利:なるほど……ソフト資源のSHOPは全部つながっている、と
いうのがわかってきました。
勝 :おー、さすがだねー。恵利ちゃんは理解が早いなー。なー、真
子?
真子:うん、そうだね! 私、理解するのにすっごい時間かかったの
に、さすが恵利だよ。
勝 :あれ、怒らないのか? 「いつも恵利ばっかり!」って?
真子:だって、理解力の高さは私の「戦場」じゃないもーん。
勝 :へー、そうなのか?
真子:真子のバトルフィールドは、この美しいルックスと愛らしさだ
もーん。だから勝さんも真子にく、び、った、け、はーと♪
恵利:そういうところ、ホント真子らしいよね、ふふふ。
勝は「今ので一気に疲れたよ」と言って、椅子に深くもたれかかる。
「でもさー、今の、BASiCSの理解としては正しいでしょ?」
「まあそうだな。強みを活かして戦う、という意味ではな」
「いえーい。やっぱり真子の強みは美しさ、って認めたねー」
「そんなこと一言も言ってねーだろ。大体誰と比べて言ってるんだ」
「え? だ、誰と比べてるのよ……」
「知るか、そんなの。強みとか競合は誰が決めるか、やっただろ」
「だ、だって……」
毎回のように繰り返される会話をよそに、恵利がカリカリとノートを
まとめている。恵利の美しい文字でノートが次々に埋まる。
「お、そのノートでホント本が書けそうだな。恵利ちゃんありがと」
「そ、そんな……これが少しでもお役に立てば……」
「いや、すごい助かるよ」
「あー、真子だって協力してるじゃん」
「協力、ねえ……まあそうだな」
「やった」
開け放している窓から、鳥のさえずりが聞こえてきた。高原の夏は、
これからだ。
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◆今日のまとめ
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●密着軸では、「仕入先」を多様化し、その組み合わせによって個別
化しやすくする。多様な仕入先を開拓しよう!
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誌上でお答えしますのでぜひどうぞ。
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▼今日の日記▲
前に首の調子が悪い、ということはこのコーナーで書いたかと思いま
すが、要は「姿勢が悪いとダメ」ということのようなので、対策を色
々と打っています。
1つが、液晶モニタの位置。下の方に設置していると、ついうつむい
てしまいますので、モニタを新調し、高さなどが変えられるアームを
導入しました。
液晶モニタが一昔前に比べるとものすごく安くなっているので、思い
切って大型化。今の液晶モニタって、昔のと違って、横に長いんです
ね。
で……そのアームを使うと、モニタがタテになる!!(当たり前のこ
となのかもしれませんが……)
横長のモニタをタテにすると、すごく縦長になります!(これは当た
り前)。普通の画面がタテに3つくらい並ぶ感じです。
つまり、この売れたま!も、タテにすごく長くなるので、タテが読み
やすくなりました! 1画面に、ざっと140行くらい表示されてい
ます(今までの数倍です)。スクロールバーの1クリックで、すごく
行が進みます!
ただ、今までと感覚が違うんですよね。今までだったら、大体これく
らいの長さで1号分、というのをモニタをスクロールしながら考えて
いたのですが、1スクロールが長いので……ということで、タテにし
たり、ヨコにしたりしながら使っています。
あれ? そうすると、そのたびにカラダも動くのでいいかもしれませ
んね!
●今日のiPod Tune:秋の歌2012
夜の風が肌寒くなり、ようやく秋、という気候になってきました。
というわけで、「秋の歌2012」!
○もう逢えないかもしれない by 菊池桃子
1985年9月リリースの秋の曲(歌詞に「秋」という言葉が出てき
ます)。康珍化さん、林哲司さん、というゴールデンコンビの手にな
る曲。菊池桃子さん絶頂期のときで、もちろんオリコン1位獲得。
タイトル通りの別れの曲です。燃えさかる夏の後に来る秋は、やっぱ
りもの悲しい季節なんでしょうね。春は別れと出会いの季節ですが、
秋は別れの季節なんでしょうか。
枯れ葉を踏みしめながら味わいたい曲♪
**************************************************************
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品等は、例であり、戦略や商品の良し悪しの評価ではありません。
●無断転載は禁じますが企画や会議のネタにぜひどうぞ。全文転送な
ら構いませんので、部下・上司・同僚など周囲の方にもお勧めを!
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◆次号予告:密着軸の経営戦略 28
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●次号はも「密着軸の独自資源」、ソフト資源について、引き続き見
ていきます! そろそろ終わりが近いです!
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!
売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……
〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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