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2012年10月5日金曜日

売れたま!特別編Vol.194 2012/10/04 夏休み特別号:密着軸の経営戦略 27

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.194 2012/10/04
購読者:27,439 (まぐまぐ:16,285 メルマ!:957 めろんぱん:10,197)

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 ■■■■__夏休み特別号:密着軸の経営戦略 27__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●密着軸での「仕入先との関係」では、仕入先を多様化しよう。する
 と「組み合わせ」によって個別ニーズに応えやすくなる!


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◆登場人物紹介:売多真子 & 売多勝 + 松井恵利
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●密着軸の経営戦略特集!

恒例の連載シリーズは、「密着軸の経営戦略」です!

恐らくは、多くの企業、特に中小企業は密着軸を(暗黙のうちに、と
いう場合も含めて)取っていることが多いですし、また、取るべきだ
と個人的にも思います。

以下がその前提となる知識です


○戦略BASiCS:経営戦略を考える5つのポイント

 Battlefield:戦場・競合 どんな市場でどんな競合と戦う?
 Asset:独自資源     強みを競合がマネできない理由
 Strength:強み     顧客が競合でなく自社を選ぶ理由
 i
 Customer:顧客     自社が取引したい具体的顧客像
 Selling message     強みを顧客に刺さるように伝える


○3つの差別化軸:売り手が差別化する3つの方法

手軽軸:顧客の簡便性ニーズに応える
    → 競合より安い・早いで差別化する

商品軸:顧客の品質・技術ニーズに応える 
    → 競合より高品質・新技術で差別化する

密着軸:顧客の個別ニーズに応える→
    → 競合より個別ニーズ対応で差別化する



●今シリーズの登場人物3名

○売多真子:女性 20代半ば?
・イタリアンレストランチェーン「そーれ・しちりあーの」の経営者

○売多勝 :男性 30代後半?
・新進気鋭のマーケティングコンサルタント。真子の親戚で幼なじみ

○松井恵利:女性 20代半ば?
・真子の同級生。家業の果物屋を継ぎ、その経営刷新に奮闘中


◇「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
 売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!
http://ow.ly/89pSR

◇「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
 上の本の続編。戦略構築から実行まで、社長の視点を物語で体感!
http://ow.ly/6s63d

◇「経営戦略虎の巻CD」(CD7枚組) 佐藤義典著
 戦略BASiCSを徹底解説。上の3人が登場する小説が特典に!
http://sandt.co.jp/keieitoranomaki.htm



●ここまでのあらすじ

高原のペンションに「山ごもり」して合宿を行った真子、勝、恵利の
3人。話し合っている最中に、ふとしたことから「密着軸」について
ペンションのテラスで勝の講義を受けることに。


連載第1回目はこちらからお読みいただけます。右側の「記事履歴」
というところから上(新しい)の方へとお進みください。

http://archive.mag2.com/0000111700/20120706015000000.html


今回は連載の27回目です。



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◆まずは、前号の復習から!
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真夏の昼下がりの高原のペンション。

正午は過ぎたと言えども、日光の強さは相変わらずだ。それでも、森
を通ってくる爽やかな風が心地よい。

風が時折、真子の長い黒髪を揺らす。髪が光を反射し、きらきらと輝
く。その髪を指でたくし上げる真子。


勝 :うわ……こんな時間か。

真子:まだ昼過ぎじゃないですか。どうしたの??

勝 :あのな、この話を始めて丸1日だぞ……さすがに終えよう。

真子:えー……

恵利:え、まだ途中じゃないですか。まだ聞きたいです……

勝 :恵利ちゃんがそう言うなら続けるか……

真子:あー、出た出た。ホントは真子のためな、の、に、ね♪

勝 :と言っても、ホントにそろそろ終わる。密着軸でこんなに話す
   ことがあるとは思わなかった……

恵利:ある意味、BASiCS全部やってるみたいな感じですもんね

勝 :ホントそうだ。

真子:まあとにかく、前号の復習だよね。


真子が、自分のノートを開いて見せる。


○ソフト資源のSHOP

 1)Skill:スキル
   会社の知識、経験、ノウハウなど

 2)Human resources:人材・組織
   人材、組織、評価体系、採用・教育など

 3)Outside relations:外部との関係
   お客様からの信頼、取引先との契約、政府との関係、など

 4)Philosophy:理念・文化
   企業理念、哲学、企業文化、など


真子:今は、密着軸の独自資源、そのうちでもこのソフト資源をやっ
   てるんだよね。

恵利:前号は、この「3)外部との関係」の1つ、「顧客との関係」
   を見て来たんですよね。

真子:味の素は、味の素の商品を年間5個以上の購入者を「ファン」
   と定義して、それを増やそうとしてる。

恵利:「ファンを増やす」という目的と、「ファンを増やす」という
   評価指標、が一致していますよね。

真子:それは当たり前のことだけど、大事なことなんだよね?

勝 :そういうこと。「ファンを増やす」という目的を掲げながら、
   「売上」で評価してる組織は結構あるからな。

恵利:味の素がいう「ファン」は、「年間5個以上の購入者」ですか
   ら、その人達が増えれば、売上も後からついてきますよね。

勝 :そう! 「売上を上げる」ことはもちろん大事だけど、それは
   「行動の結果」。そのために「どんな行動」を取るか、だな。

真子:「ファン」っていう評価指標の意味は、「割引」とかの行動の
   結果、売上が上がることを求めてはいない、ということだね。

勝 :そうだな。何でもいいから売上を上げる、というのはまずい。

恵利:「どうやって」売上を上げるか、という「方向」を規定する指
   標が必要なんですよね。

真子:密着軸だと、リピートとか、ファンを増やすとか、そういうこ
   とになるんだろうね。



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◆ソフト資源3)O:外部との関係 「イメージ」は行動の結果
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勝 :じゃあ、「O:外部との関係」、特に「お客様との関係」をさ
   らに深めていこうか。

真子:はーい。

恵利:お客様との関係、というと、やはり「データベースに基づいた
   DM」などの関係になるんですか?

勝 :まさにそれがポイントで、それだけとは限らない。

真子:お客様が持ってくださる「好意」みたいなのも、「お客様との
   関係」だよね?

勝 :お、いいこと言うじゃん。まさに「お客様の好意」。

真子:へっへー、真子はずっと人気者だったからわかるんだ♪

勝 :ね、恵利ちゃん、真子っていつもこんなことばっか言ってるん
   だけど、大学時代とか、実際どうだったの?

恵利:真子は確かに人気ありましたよ。明るいし、人付き合いがいい
   から。でも……ね? 真子?

真子:な、何よ、その含みのある言い方は……はっきり言いなさいよ

恵利:言っていいの? じゃあ勝さん、あのね、真子はずっと……

真子:あ……きゃああ、きゃあ、ダメ!!

勝 :まあ「好意」って言っても色々あるってことだな。

恵利:「好意」と言えば、よく言われる「ブランドイメージ」なんか
   もそうですか?

勝 :うん。オレは「ブランドイメージ」という言葉は使わないけど
   ね。売れたま!でもほとんど使ってないよ。

恵利:あ、そういえば……なぜですか?

勝 :ちょっと待って、その前に、「ブランドイメージ」って何?

恵利:え? お客様が持ってるイメージじゃないんですか?

勝 :それ、何の説明にもなってない。


勝が真子に意味ありげに目配せし、「まさか真子はわかってるよな」
と言った。


真子は、「え? え?」と慌てたあと、「あ!」とノートをパラパラ
とめくり、あるページで手と目を止めた。


真子:そうだそうだ、「年末年始特別号」でやったんだ。ソフト資源
   特集で。

勝 :そう。2012年2月16日号だな。

真子:きゃははは、恵利ったら私と同じこと聞いてる〜

恵利:そ、そうなの?

真子:うん。ブランドイメージは、「そのブランド名を見たり聞いた
   りしたときに、アタマの中に浮かぶ全てのこと」

恵利:す、全てのこと?

真子:うん。そのときの話をまとめると、要は「ブランドイメージ」
   って言っても、どんなイメージか、っていうのが大事。

勝 :もっと正確に言えよ。「差別化軸によってどんなイメージを持
   って欲しいかが違う」。

恵利:あ、なるほど! 密着軸だと、「私だけのもの」って思ってほ
   しい、ということですね。手軽軸だと一番安い、とか……

勝 :さすが恵利ちゃんは理解が早い。真子、それから?

真子:あと、「ブランドイメージは行動の結果」って強調してた。

恵利:ど、どういうこと?

真子:ね、恵利、恵利は私のこと、どういう人間だと思ってる?

恵利:え? そ、そりゃ、明るくて、快活で、ちょっとおっちょこち
   ょいで、自信過剰で……

真子:自信過剰は勝さんだって同じだもん。

勝 :その話じゃねーだろ。それで?

真子:でさ、恵利、何でそう思うの?

恵利:だってさ、よく笑うし、声は大きいし、約束の時間には遅れて
   くるし……

真子:きゃははは、そうだよねー。でね、私のそういう行動を見て、
   恵利は、「私らしさ」を判断してるわけじゃん?

恵利:あ……ああ! そういうことか! 真子がそういう行動を取る
   から、そういう「イメージ」を持たれるんだ!

真子:そうそう。私がいつも下見てうつむいてたら、そんなイメージ
   持たないでしょ?

勝 :それで、それがまさに真子「らしさ」なんだよな。「それって
   真子らしいね」っていう行動の「結果」の蓄積。

恵利:あ、あれ? じゃあ「らしさ」っていうのは、自分の中にある
   ように見えて、自分の「外」にあるんですか?

勝 :しかし恵利ちゃんは鋭いね……真子からはそういう質問は出な
   かった。

真子:すいませんねー、そんな質問したら、真子らしくないよーだ。

恵利:やだぁ、そういう開き直りも真子らしいよね、ふふふ。

勝 :「O:外部との関係」という意味で言えば、そう、「らしさ」
   は「周りの人がどう思っているか」でもあるね。

真子:でもそれは、あくまで行動の結果、ってことだよね。

恵利:確かに、その人「らしさ」は、その人をずっと見てきた結果と
   しての連想、ですもんね。

勝 :よくブランドイメージとか言われるのは、そういうこと。だか
   らブランドイメージという言葉が一人歩きすると良くない。

真子:イメージだけ変えられる、みたいな感じがしちゃうよね。

恵利:それより「どういう行動を取るか」が大切ということですね。
   あくまでもイメージはその「行動の結果」……

勝 :そうそう。じゃあどうすればいい?

恵利:えっと……そうか、密着軸として取るべき行動を取っていれば
   ブランドイメージは自然についてくる!

真子:TVのCMじゃイメージは買えないんだよね。

勝 :正確に言うと、CMだけではイメージは買えない。CM、商品
   など全て含めてのブランドイメージ。

真子:だから、結局は「行動の一貫性」ってことだよね。

恵利:なーるほどぉ。密着軸として取るべき行動を取っていれば、密
   着軸のイメージを持ってもらえるのね。

勝 :そう。だから「ブランドイメージ」という言葉をあえて使う必
   要はないとオレは思ってる。

恵利:密着軸「らしい」、お客様の個別ニーズを大事にするような行
   動を取っていれば、そういう風に思ってくださるわけですね。

勝 :うん。ただ、「ブランドイメージ」を全否定しているわけじゃ
   ない。

真子:え? 珍しいじゃない、人の理論は何でも否定するクセに、き
   ゃははは。

勝 :んなこたないだろ。3つの差別化軸なんて、そもそも人様の理
   論だからな。いいものはいいし、ダメなものはダメ。

真子:で、どうなんですか?

勝 :「お客様にこういう風に思って、感じていただきたい、だから
   こういうことをする」と考えるならOK。

恵利:あ、方向が逆なんですね。「お客様にこう思わせたいから、こ
   ういうCMを作る」じゃなくて……

勝 :うん。CMでイメージを作る、みたいな押しつけじゃなくて、
   お客様にそう思っていただくような行動を考えるならいい。

真子:なーるほど、お客様を変えようとするんじゃなくて、自分が変
   わることで、お客様が「変わるようにする」、ということか。

勝 :あー、そう言った方がわかりやすいな。ありがと。

真子:やったあ!

勝 :ほら、オレは、真子の言ったことでも、いいことなら取り入れ
   る。

真子:な、何よそれ、普段バカなことばっかり言ってるみたいじゃん

恵利:みたい、じゃなくて……うふふ。

真子:うふふふ、じゃないわよ、このイイコブリッコが!

恵利:それだって私「らしさ」だからいいの、うふふ。ね、勝さん?

勝 :そうなるかな。

真子:こ、この……

勝 :そういう凶暴なところも真子らしくていいぞ。

真子:な、なによ、私は、おほほほ、お嬢様であらせられて……

恵利:一気に「らしく」なくなったわね……



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ソフト資源3)O:外部との関係 「仕入先」との関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

勝 :じゃあ、次は「O:外部との関係」の2つめ、「仕入先との関
   係」ね。

恵利:あ、「お客様」だけが「外部」じゃないんですね。

勝 :うん。で、「仕入先との関係」も、差別化軸によって違う。

真子:その話は、年末年始特別号でも確かやらなかったよね。

勝 :そうだな。イメージとしてはこんな感じ。


勝が、恵利のノートを勝手に手に取ると、図を描いていく。


◇手軽軸:大量仕入による低価格化

  仕入先     自社      お客様
  □□□
  □□□ →→→→ □ →→→→→ □
  □□□



◇商品軸:最高品質・技術の仕入先からの独占仕入

  仕入先     自社      お客様

   △ →→→→→ △ →→→→→ △



◇密着軸:多様な仕入先から組み合わせて個別化

  仕入先     自社      お客様

  □◇◆■ →→ ◎◆ →→→→→ ◎◆
  △▲▽▼ →→ ▽○ →→→→→ ▽○
  ●○◎  →→ ■◇ →→→→→ ■◇



真子:えっと……手軽軸は、大量仕入、かな。同じモノをドバって仕
   入れて、低価格販売。

勝 :仕入先の数も、多くはない。1つの会社から大量に発注した方
   が安く買えることが多いからな。

恵利:商品軸は、手軽軸と似てるんですね。最高のモノを仕入れて…

真子:手軽軸と違うのは大量仕入じゃない、ってところか。

勝 :そう。で、密着軸は?

恵利:たくさんの仕入先があるんですか?

勝 :そう。それで、密着軸だけ、お客様への線が多いでしょ?

真子:えっと……あ! そうか、個別化するから、その分増える!

勝 :そういうこと。たくさんの仕入先から色々なものを仕入れ、お
   客様にはその「組み合わせ」を「個別に」提案する。

恵利:えっと、お客様側から見ると、「無いものは無い」という感じ
   でしょうか。

勝 :そう!! 「私の欲しいモノがある」と思っていただきたいわ
   けだから、「それはありません」とは言えない。

真子:もし取扱がなかったとしても、お客様が欲しがるものは買って
   きても仕入れる、みたいな感じかな。

勝 :密着軸のレストランなら、「ノンアルカクテル飲みたい」とお
   客様に言われたら、お好みで作れるくらいじゃないとな。

真子:あ!! それ面白い! ソフトドリンクとか、シロップ、フル
   ーツ組み合わせてその場で作るノンアルカクテル!

勝 :そう。「今、あなたのためだけに作ったカクテルです。名前は
   あなたがつけてください」なんていいだろ?

真子:きゃあああ、それいいーーー!! もらいぃ! 「真子スペシ
   ャル」とか名前つけるんだ!

勝 :それじゃプロレスの技だろうが。「シシリーサンセット」とか
   そういう名前にしろよ……。

真子:きゃははは、そりゃそうか。勝さん、妙にロマンチストなんだ
   よねー。

勝 :ネーミングは大事なんだよ!

恵利:なるほど……そういうことをするためには、多様な素材の組み
   合わせになるから、多様な素材が必要、と……

勝 :そうそう。素材がたくさんあるほど、組み合わせが増えて、個
   別化がしやすくなる。

真子:「組み合わせが増えて、個別化がしやすくなる」って例えばど
   ういうこと?

勝 :例えばさ、ビックカメラがワインのラベルに自分の記念写真を
   貼れる、っていうサービスをやったよな? シリーズ16号。

(2012年8月27日号)

真子:うん。それで?

勝 :それを可能にするためには、ワインの仕入先と、そういう印刷
   とラベル貼りができる仕入先が必要だよな?

真子:あー、なるほど! あの「記念写真が貼れるワイン」は、ワイ
   ンとラベル印刷の仕入先の「組み合わせ」なんだ!

勝 :そういうこと。そういう組み合わせが多いと、「私はこんなこ
   とがしたい」という個別ニーズに応えられるだろ?

恵利:だから密着軸は多様な仕入先が必要なんですね。そうすると、
   多様な仕入先を確保する、ということが大事になりますよね?

勝 :お、そうそう。その通り。すると?

恵利:すると、そういう「S:スキル」や「H:人材・組織」が必要
   になりますよね。仕入先を広げるための……

勝 :すげー。その通りだよ。そういう「S:スキル」「H:人材」
   があってこその「O:外部との関係」、ということ。

恵利:なるほど……ソフト資源のSHOPは全部つながっている、と
   いうのがわかってきました。

勝 :おー、さすがだねー。恵利ちゃんは理解が早いなー。なー、真
   子?

真子:うん、そうだね! 私、理解するのにすっごい時間かかったの
   に、さすが恵利だよ。

勝 :あれ、怒らないのか? 「いつも恵利ばっかり!」って?

真子:だって、理解力の高さは私の「戦場」じゃないもーん。

勝 :へー、そうなのか?

真子:真子のバトルフィールドは、この美しいルックスと愛らしさだ
   もーん。だから勝さんも真子にく、び、った、け、はーと♪

恵利:そういうところ、ホント真子らしいよね、ふふふ。



勝は「今ので一気に疲れたよ」と言って、椅子に深くもたれかかる。
「でもさー、今の、BASiCSの理解としては正しいでしょ?」
「まあそうだな。強みを活かして戦う、という意味ではな」
「いえーい。やっぱり真子の強みは美しさ、って認めたねー」
「そんなこと一言も言ってねーだろ。大体誰と比べて言ってるんだ」
「え? だ、誰と比べてるのよ……」
「知るか、そんなの。強みとか競合は誰が決めるか、やっただろ」
「だ、だって……」

毎回のように繰り返される会話をよそに、恵利がカリカリとノートを
まとめている。恵利の美しい文字でノートが次々に埋まる。

「お、そのノートでホント本が書けそうだな。恵利ちゃんありがと」
「そ、そんな……これが少しでもお役に立てば……」
「いや、すごい助かるよ」
「あー、真子だって協力してるじゃん」
「協力、ねえ……まあそうだな」
「やった」


開け放している窓から、鳥のさえずりが聞こえてきた。高原の夏は、
これからだ。



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◆今日のまとめ
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●密着軸では、「仕入先」を多様化し、その組み合わせによって個別
 化しやすくする。多様な仕入先を開拓しよう!


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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。



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誌上でお答えしますのでぜひどうぞ。

この売れたま!にご返信いただければ、私にメールが届きます。


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▼今日の日記▲

前に首の調子が悪い、ということはこのコーナーで書いたかと思いま
すが、要は「姿勢が悪いとダメ」ということのようなので、対策を色
々と打っています。

1つが、液晶モニタの位置。下の方に設置していると、ついうつむい
てしまいますので、モニタを新調し、高さなどが変えられるアームを
導入しました。

液晶モニタが一昔前に比べるとものすごく安くなっているので、思い
切って大型化。今の液晶モニタって、昔のと違って、横に長いんです
ね。

で……そのアームを使うと、モニタがタテになる!!(当たり前のこ
となのかもしれませんが……)

横長のモニタをタテにすると、すごく縦長になります!(これは当た
り前)。普通の画面がタテに3つくらい並ぶ感じです。

つまり、この売れたま!も、タテにすごく長くなるので、タテが読み
やすくなりました! 1画面に、ざっと140行くらい表示されてい
ます(今までの数倍です)。スクロールバーの1クリックで、すごく
行が進みます!


ただ、今までと感覚が違うんですよね。今までだったら、大体これく
らいの長さで1号分、というのをモニタをスクロールしながら考えて
いたのですが、1スクロールが長いので……ということで、タテにし
たり、ヨコにしたりしながら使っています。

あれ? そうすると、そのたびにカラダも動くのでいいかもしれませ
んね!



●今日のiPod Tune:秋の歌2012

夜の風が肌寒くなり、ようやく秋、という気候になってきました。

というわけで、「秋の歌2012」!


○もう逢えないかもしれない by 菊池桃子


1985年9月リリースの秋の曲(歌詞に「秋」という言葉が出てき
ます)。康珍化さん、林哲司さん、というゴールデンコンビの手にな
る曲。菊池桃子さん絶頂期のときで、もちろんオリコン1位獲得。

タイトル通りの別れの曲です。燃えさかる夏の後に来る秋は、やっぱ
りもの悲しい季節なんでしょうね。春は別れと出会いの季節ですが、
秋は別れの季節なんでしょうか。

枯れ葉を踏みしめながら味わいたい曲♪



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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆次号予告:密着軸の経営戦略 28
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●次号はも「密着軸の独自資源」、ソフト資源について、引き続き見
 ていきます! そろそろ終わりが近いです!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

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