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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
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━━━━━━━━━━━━━BBC編Vol.040(累計1349) 2016/08/08
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■■■■__出版取次の書店支援:書店にカフェを!__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●書店で本が売れれば、出版取次の売上も上がる! BtoBでは、
顧客企業の売上向上を支援しよう!
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◆カフェのある書店
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●カフェのある書店が増加中!?
最近、カフェのついている本屋さんが増えて来た感じがします。
と思っていたら、仕掛け人がいるようです。誰かというと……?
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
◇『カフェを併設する本屋が増えている。仕掛けているのが日本出版
販売やトーハンで、器具や食材の調達からカフェで働く人材育成ま
で支援する。これまでに10店がカフェをオープンした』
◇『伊勢治書店ダイナシティ店(神奈川県小田原市)はトーハンの支
援を受けて、700平方メートルのうち100平方メートルをカフ
ェに転用した。店舗全体の今年上半期の売上高は前年同期に比べ
17%増えたという』
◇『東京都立川市にあるオリオン書房ノルテ店は売り場面積約
2600平方メートルのうち、100平方メートルをカフェに変え
た』『カフェでは書籍を題材にしたイベントを開いている。英語学
習書「やさしい英語日記」とコラボしたイベントでは、作者の石原
真弓さんと来場者18人が英語日記に挑戦した。「カフェがお客の
誘致につながっている」(同店の長沼智夫店長)という。同店の売
上高はカフェ開設前に比べて約1割増えた。オリオンのカフェ導入
を支援したのは日販。立ち上げ時の店舗設計の相談に乗ったり、食
材供給会社を紹介したりした。カフェで働く従業員やアルバイトの
教育もする』
2016/07/04 日経MJ P.4
以下、記事からの引用部分は『』で括ります
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
「日本出版販売」(以降「日販」)、「トーハン」はいわゆる「出版
取次」と呼ばれる業態の会社です。平たく言えば出版社から本を仕入
れて、書店に売るという「本の卸売」ですね。
日販とトーハンは、2大出版取次で、3位以降より一桁多い売上を誇
ります。私の本の相当部分も、日販やトーハンを通じて書店に並んで
いるはずです。その意味で、私も大変お世話になっている会社さんで
すね。いつもありがとうございます!
その日販・トーハンのお客様は書店。
書店にカフェを併設する支援をすることで、お客様である書店の売上
向上につなげようとしているのですね。
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◆復習:BtoBtoCマーケティング
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●BtoBtoCマーケティングとは
2015年8月以来のBBC編、1年ぶりのBBC編ですね。
BtoB:法人・企業が顧客のビジネス
BtoC:個人消費者が顧客のビジネス
という言葉はよく使われますね。
BtoBtoC、というのは、この両者を足したような言葉で、
B B C
企業→企業→個人
というプロセスです。最終的には個人顧客がエンドユーザーなのです
が、その前に、エンドユーザーに売る企業を通して販売する、という
ビジネスの流れです。
●自社 → 中間のB → 最後のC という流れ
BtoBtoCでは、消費者と1対1ではなく、B→B→Cという若
干複雑な「流れ」(フロー)になります。
最後のC(エンドユーザーである消費者)にまでメッセージを確実に
届けるため、モレなく「仕組み」を作る必要がありますね。
これを私は「BBCフロー」と勝手に呼んでいます。
今回の「BBCフロー」は、こうなります。
===============================
B to B to C
自社 → 中間のB → 最後のC
日販・トーハン → 書店 → 本の購読者
===============================
日販・トーハンは、「書籍」を「書店」に販売します。
そして、「書店」で「書籍」が売れると、また書店から日販・トーハ
ンに注文が入る、ということになりますね。
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◆書店で本が売れなければ、日販・トーハンの売上は上がらない
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●書店で本が売れなければ、日販・トーハンの売上は上がらない
日販・トーハンは、「書籍」を「書店」に販売しますから、日販・ト
ーハンにとっての「直接の顧客」は、「書店」です。
通常、「顧客」というと「目の前の顧客」である「書店」のことを意
味することが多いでしょう。
しかし、いくら書店に本を卸しても、書店で本が売れなければ、返本
されてしまいます(この「返本」というのは、出版業界でかなり問題
となっています)。さらに言えば、書店がつぶれてしまいます。
「書店で本が売れる」からこそ、書店から日販・トーハンに注文が来
て、日販・トーハンの売上が上がるわけです。
ですから、日販・トーハンは何とかして、「書店」で本が売れるよう
に支援をする必要があるわけです。
そこで、BBCフローの意味が出てきます。
直接の顧客である「書店」は、さらにその先の「本の購読者」に本を
売ります。
「書店」が「本の購読者」に対して、本を売りやすくするようにする
ことで、
「書店で本が売れる」 → 「日販・トーハンに本の注文が来る」
という流れ(フロー)を作ることができます。
日販・トーハンが「書店にカフェを設置する」お手伝いをするという
のは、一見、日販・トーハンの仕事ではないように見えます。
が、「書店にカフェを作って書店で本が売れるようになる」のであれ
ば、それは、日販・トーハンの売上に直結します。
だからこそ、記事にあるような、
『立ち上げ時の店舗設計の相談に乗ったり、食材供給会社を紹介した
りした。カフェで働く従業員やアルバイトの教育もする』
ということまで日販がやっているわけですね。
●BtoBでもBtoCでも、直接のお客様の「先」を見よう!
私の経験上、BtoB(法人顧客対象のビジネス)では「直接の顧
客」(この場合は「書店」)のことは気にしても、「顧客の顧客」
(この場合は「本の購読者」)まで考えている、ということは少ない
ように思います。
しかし、日販・トーハンの売上は表面上は「書店」という「直接の顧
客」から来るとしても、実際には、「本の購読者」に本が売れない限
り、いくら書店に営業しても意味がありません。
例えば、「本が売れない書店」に、いくら大量に本を売り込んでも、
日販・トーハンの売上は上がりません。
「直接のお客様」である「書店」の、その「書店のお客様」までを見
ることで、「書店」の売上が上がり、その結果として自社(日販・ト
ーハン)の売上につながる、効果のある打ち手を考えられるようにな
ります。
ちなみに、BtoC(個人顧客対象のビジネス)でも同じことがあり
ます。
車を買うのは「お父さん」でも、乗るのは「お母さん」かもしれませ
ん。
===============================
B to B to C
自社 → 中間のB → 最後のC
車の販売店 お父さん お母さん
===============================
この場合、車の販売店はお金を払う「お父さん」の意見だけでなく、
「お母さん」の意見も聞く必要がありますね。
その意味で、直接のお客様(お父さん)の「先」(お母さん)までを
見据えた営業をする必要がある(かもしれない)ということです。
●「お客様の売上」を上げるお手伝いは、最高の営業方法
さらに、「書店の売上」を上げるような支援は、「直接の顧客」であ
る「書店」にとっても、大変ありがたいものです。
というのも、「書店」の主なニーズも「売上向上」「利益向上」だか
らです。
自社の売上向上を支援してくれるような取引先は、大変ありがたい存
在ですから、そのような取引先を優先して仕入れることになるでしょ
う。
ですから、日販・トーハンにとっては、「書店の売上向上支援」は、
最高の営業方法となります。
だからこそ、書店がカフェを開く支援をするわけです。
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◆「売れる商品」としてのカフェ
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●なぜカフェを併設すると、書店の売上が上がるのか?
次に、
「なぜ書店にカフェを併設すると、売上が上がるのか」
について考えてみましょう。記事によれば、
『伊勢治書店ダイナシティ店(神奈川県小田原市)はトーハンの支援
を受けて、700平方メートルのうち100平方メートルをカフェ
に転用した。店舗全体の今年上半期の売上高は前年同期に比べ17
%増えたという』
売上が17%も増えたわけですね。
17%増加分のカフェの貢献度がどれくらいなのかは記事からはわか
りませんが、本業の「書店」にも好影響を与えたのでしょう。
●復習:プロダクトフロー(商品の流れ)
プロダクトフローとは、お客様を「売りたい商品」へと誘う「商品の
流れ」のことです。
商品には、3段階の商品があります。
1)あげる商品
2)売れる商品
3)売りたい商品
です。
お客様は、いきなり高額な商品を買ってはくれません。まずは敷居の
低い、買いやすい商品から入ってもらい、徐々になじんでいってもら
おうという流れ(フロー)です。
○あげる商品=販促物
あげる商品は、試供品・おためし商品など、手にとっていただいたり
試していただいたりする商品です。ガムで言えば試供品です。
○売れる商品=売れるけどあまり儲からない商品
売れる商品は、通常は低価格で買いやすい商品です。
ガムで言えば、1パック120円の商品です。
○売りたい商品=あまり売れないけど儲かる商品
売りたい商品は、高価格、高利益率など買いにくいけれども儲かる商
品です。ガムで言えば、5パックのセットでしょう。
●「売れる商品」としてのカフェ
「書店」に併設した「カフェ」は、プロダクトフローでいう「売れる
商品」としての役割を果たしたことは、容易に推測できます。
○売れる商品:カフェ
↓
○売りたい商品:本
このような「流れ」ができたわけですね。
カフェによったらそこが本屋で「だったらついでに本を見ていくか」
という、言葉は悪いですが「ついで」に書店に立ち寄ってもらえるよ
うになったのでしょう。
カフェによったお客様がある一定の確率で本屋に行くわけです。
スターバックスでも、TSUTAYA併設店がありますが、スターバ
ックス来店者の方が、TSUTAYAを見て回っていた光景も目にし
ました(というか、私もそうしました)。
●「カフェ」と「書店」の相性の良さ
プロダクトフローで重要なのは、「売れる商品」→「売りたい商品」
への流れがスムーズになることです。「売れる商品」と「売りたい商
品」の「相性」ですね。
その意味で、「カフェ」と「書店」は相性が良いと言えます。
本を買ってカフェで読む、という「流れ」がまずあります。
さらに、カフェがあれば、本と連動させたイベントもできます。記事
のこの部分です。
『カフェでは書籍を題材にしたイベントを開いている。英語学習書
「やさしい英語日記」とコラボしたイベントでは、作者の石原真弓
さんと来場者18人が英語日記に挑戦した。「カフェがお客の誘致
につながっている」(同店の長沼智夫店長)という。
カフェは当然テーブルもあるわけですから、そこで一緒に本を読んだ
り、この店でやったように英語日記を書いたり、ということができる
わけですね。
ちなみに、私も「白いネコは何をくれた」を出版したときに、池袋の
書店でセミナーを開いたことがあります。最近やっていませんが、ま
たやってみても良いかもしれません。
このようなイベントの「集客装置」としても、カフェは意味がありま
す。
「カフェでイベント」というのは自然な話ですし、「カフェ」の来店
客にも、告知できます。
「書店だけ」でイベントを集客するより、当然カフェでの集客効果の
分、集客力が高いでしょう。
結果として、
『同店の売上高はカフェ開設前に比べて約1割増えた』
と、成果が出ているわけです。
逆に言えば、そこまでやらないと、書店の復活というのは厳しいのか
もしれませんね……
まとめますと、
○書店にカフェを併設すれば、書店の売上が上がる
↓
○だから、書店を顧客とする日販・トーハンが書店の経営支援策とし
てカフェを併設する支援をする
↓
○すると、日販・トーハンの売上が上がる
ということですね。
BtoBでの重要施策は「顧客企業の売上向上支援策」というのが、
わかりやすい事例でした。
★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」
あなたの顧客企業の売上向上を支援することはできませんか?
ぜひお考えになってみてください!
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◆今日のまとめ
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●書店で本が売れれば、出版取次の売上も上がる! BtoBでは、
顧客企業の売上向上を支援しよう!
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◆売れたま!を解除するには
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売れたま!は、以下の3つの配信会社から配信されています。下記の
ページの中段、青色の部分からご自身にて解除下さい
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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。
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▼今日の日記▲
週末は、戦略BASiCS2日間集中セミナーでした。
今回も、全国から多くの俊英の方々が集まりました。いつも、エネル
ギーに満ちた独特の「場」ができるのですが、今回もそうでした。
世間はオリンピックでしたが、会場の熱気もすごかったです。
私は、自分のネタというか理論というか、は全て本、CD、売れた
ま!でできる限り公開しています。ですので、私の「講義」自体には
それほど「新しさ」は無いと思います。
このセミナーのポイントは、結構重い事前課題をこなしていただき、
それをセミナー中に修正し、私がアドバイスし、そして他の方々とデ
ィスカッションしていただく、という実戦演習にあります。
変な話ですが、私の講義より、ご参加者間のディスカッションの方が
意義が大きかったりするんですよね……
今回も、このディスカッションで多くの気づきを得た、というコメン
トを多くいただきました。
この2日間は「始まり」です。ぜひ実戦されて、成果を出されてくだ
さいね!!
●今日のiPod Tune:サマーソング! 2016
夏真っ盛り! 各地で猛暑!
ということで、夏の歌特集!
今年の夏はオリンピック! 金メダル、一杯取れるといいですね。
ということで、今日の曲は……
○Gold by Spandau Ballet
1983年リリース、全英2位を筆頭に、世界中でヒット。Trueとな
らぶ彼らの代表曲の一つとなりました。
もちろん金メダルとは何の関係もない歌ですが、サビの歌詞が微妙に
オリンピックと合っていたりします……
オリンピックを応援しながら聞くのにぴったりの、ノリの良いサウン
ド♪
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓<免責事項等>〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●紹介した会社の各商標は各会社の登録商標です。紹介した会社・商
品等は、例であり、戦略や商品の良し悪しの評価ではありません。
●無断転載は禁じますが企画や会議のネタにぜひどうぞ。全文転送な
ら構いませんので、部下・上司・同僚など周囲の方にもお勧めを!
●メルマガの内容の実行は、読者さんの責任でお願いします。
●自社の売上向上のために使うのは歓迎ですが、このメルマガの内容
の販売・コンサルティングへの利用で利益を得る行為は禁じます。
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●感想、質問、実行の結果などは uretama@mpara.com へどうぞ!
●http://www.mpara.com(マーケティングパラダイス)
●バックナンバー抜粋 http://www.mpara.com/backno.htm
●売れたま!まとめ記事 http://uretama.com
マーケティングコンサルティング・研修・セミナーは
ストラテジー&タクティクス株式会社へ
http://www.sandt.co.jp/index.htm
Copyright 2003-2016 Yoshinori Sato
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本1冊分の長さ! 独断と偏見に満ちたマーケターの成長プロセス
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経営のすべてを顧客視点で貫く<社長の最強武器>戦略BASiCS
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マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
日本能率協会マネジメントセンター
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●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
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「インド人を右に」とレスするたびに右に動いていくスレ
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 14:05:17.71
ID:yDRFQxCW0┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓┃ ┃┣
11 年前
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