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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.320(累計1251) 2015/08/17
購読者:32,559 (まぐまぐ:16,187 メルマ!:953 めろんぱん:15,419)
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■■■■__夏休み特別号:プロダクトフロー 2__■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●「あげる商品」は、工夫次第でいくらでも作れる。持っている「情
報」などを使って、低コストの「あげる商品」を作ろう!
┃売れたま!は、実戦マーケティング戦略の副教材です。売れたま!
┃単独でもお役に立てますし、本と併用されれば効果倍増!
┃
┃図解 実戦マーケティング戦略 → http://tinyurl.com/a6ul5
アマゾン「オールタイムベスト ビジネス書100」のマーケティン
グ・セールス分野で 唯 一 の 日 本 人 著 者として選ばれた本です
http://ow.ly/Cd7Hc
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◆夏休み特別号!
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夏真っ盛り! お盆休み!
夏は毎年、この特集の季節。今年もあの本の登場人物たちが大騒ぎ!
「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員
「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長
○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/qBY9o
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!
○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感
●マインドフロー本発売記念 プロダクトフロー特集!
今回の特集は、「プロダクトフロー」!
今更ですが、4月発売の「マインドフローの本」発売記念です。
「実戦 顧客倍増マーケティング戦略」佐藤義典著
http://ow.ly/LncLt
プロダクトフローはマインドフローを構成する理論体系の一部ですが
単独でも使える、強力なツール。
・あげる商品 :商品サンプルなどの「あげる」もの
・売れる商品 :低単価の「買いやすい」商品
・売りたい商品:高単価・高利益率の「稼ぐ」ための商品
という3段階で考えるのがプロダクトフロー。
今回は、連載2回目です。1回目はこちらからどうぞ↓
http://archive.mag2.com/0000111700/20150814025000000.html
全6〜7回程度の予定です。お楽しみください!
●ここまでのあらすじ
イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)と勉強会を兼ねた「合宿」。
8月の中旬、4人は揃って高原のペンションへ向かった。
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◆まずは、前号の復習から!
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一行は、新幹線から、今年からJRではなく第3セクターとなったロ
ーカル線へと乗り継ぎ、目的の駅に到着。駅からは、ペンションのオ
ーナーが運転するマイクロバスでペンションへと向かう。
長旅の疲れをものともせず、女性陣がきゃあきゃあ大騒ぎしながらペ
ンションに入っていくと、ペンションのオーナー夫人が出迎える。
「あらあら、ようこそいらっしゃいましたー」
「きゃあー、今年もよろしくお願いしまーす!」
昼過ぎに着いたため、チェックインにはまだ早い。宿にも、お客さん
の姿は全くない。荷物をまとめて、4人はテラス席に陣取った。
「ふう……やっと一息ついたな……」
望は宿で飲み放題になっている「えんめい茶」を4つのカップに注ぎ
4人に供する。
「あ、望ちゃんありがと。さすが気が利くね」
「いえ。こちらは涼しいですね。薄着だと肌寒いくらいです」
「ホントだねー。素足だとちょっと冷えるかな」
「じゃあ時間も限られてるし、さっさと始めるか。さっきの続き」
「はい。まずは復習からですよね」
恵利がすかさずノートを広げる。
○プロダクトフロー
・あげる商品 :商品サンプルなどの「あげる」もの
・売れる商品 :低単価の「買いやすい」商品
・売りたい商品:高単価・高利益率の「稼ぐ」ための商品
○「夏の扉」(松田聖子さん)のプロダクトフロー
・あげる商品 :TV・Youtubeなど =無料
・売れる商品 :CDシングル・アルバム =千円単位
・売りたい商品:コンサート・ディナーショー =万円単位
○マインドフロー:お客様がファンになるまでの7つの関門
認知: 商品・サービスの存在を認知する
興味: ニーズを感じて興味をひかれる
行動: 手に取る、HPを見る、などの行動を取る
比較: 競合商品と比較する
購買: お金を払って購買する
利用: 実際に使ってみる
愛情: 満足してファンになる
○プロダクトフローとマインドフロー
あげる商品 :認知・興味・行動 「夏の扉」を知って、聴く
売れる商品 :比較・購買・利用 「夏の扉」のCDを買う
売りたい商品:購買・利用・愛情 コンサートに行く
勝 :そうそう。ここまでが基本的なところ。まずは「あげる商品」
から見ていってるけど、前回の事例は何だった?
真子:無料のマンガサイト! マンガは無料で読んでもらって、単行
本で稼ぐ!
勝 :そうだな。「マンガボックス」とかだな。
恵利:無料で読めると、単行本買わなくなっちゃいそうですけど、そ
うではない、ということですよね。
望 :マンガを知らない人が、単行本を買うはずがない、ですから。
勝 :まさにそれ。「あげる商品」はマインドフローの「行動関門」
の施策としてうってつけ。
恵利:マンガボックスなら「サイトに来る」ということが「行動関
門」の通過、ということですね。
勝 :そうそう。シャンプーとかお菓子の「サンプル配布」と同じ。
真子:あー、あげるから「受け取って」ということか……その受け取
ること自体が行動関門の通過、ってことね。
望 :「あげる商品」はお客様の「行動のキッカケ」になるんですね
勝 :そうそう。「あげる商品」の重要な役割の1つ。特に、行動関
門は、お客様が通過しにくい関門だから。
真子:なるほどー。行動させるのは大変だからこそ「あげる商品」で
動いていただくのかぁ。
勝 :そういうこと。マンガボックスの場合は工夫もある。全部無料
で読めるんじゃなくて、無料なのは導入部分と最新話だけ。
真子:あ、そっかー。もう一度読みたい、と思ったら単行本を買うこ
とになるんだ−。
望 :「売る」工夫があるわけですね。
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◆「比較」関門の通過にもつながる「あげる商品」
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勝 :じゃあ次の「あげる商品」はこれね。
勝が、ノートパソコンを操作し、3人に見せる。
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
◇『世界で最も多く電気自動車(EV)を販売している日産自動車。
その国内販売店で営業担当者1人当たりの販売台数が最も多いのが
岐阜日産自動車だ』『岐阜日産全体では4年半で約1300台を販
売した』
◇『リーフをこれほど売れるのは「モニターキャンペーン」が功を奏
しているからだ。10年12月のリーフ発売の1年後から、同社は
全国に先駆けてリーフの30日間貸し出しキャンペーンを始めた。
さらにモニターになると自宅に充電設備も同社の負担(5万〜10
万円程度)で付ける思い切った施策を実施。リーフ購入者の大半が
モニターを経験し購入した。その効果は日産も評価し全国でのモニ
ターキャンペーンに拡大。試乗の需要が増えたためモニターの日数
は現在は2泊3日にしている』
◇『岐阜県はトヨタ自動車のお膝元の愛知県の隣にあり、トヨタのシ
ェアが5割程度と高い。トヨタに比べハイブリッド車(HV)に弱
い日産にとってリーフは大きく違いを打ち出せる車種だ』
2015/07/20 日経MJ P.5
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
真子:なになに……電気自動車の無料貸し出し? うわ、30日間、
無料貸し出しってすごいね!
勝 :そう。電気自動車、いわゆる「EV」の話。今は貸し出し期間
は2泊3日、って書いてあるけどな。
恵利:EVは乗ったことがない方が多いので、試してからじゃないと
ちょっと買うのは不安ですよね。
勝 :まずはそこだよな。使ったことがない商品は、不安が大きい。
恵利:だからこそ、「無料で試す」ことで、不安がなくなるんですね
望 :あの、これってEVに「強み」があるからこそ、できる話です
よね? 「強み」に自信があるというか……
勝 :そう! 「強み」が強ければ、試してもらうことで「強み」を
実感してもらえる。
望 :販売店の負担は結構大きそうですけど、それだけの効果がある
ということなんでしょうね。
勝 :だろうね。効果が大きいなら、メーカーも支援するだろうし。
恵利:先ほど、「あげる商品」の役割の1つが「行動のキッカケ」に
なるということでしたけどこの場合もそうでしょうか?
真子:そりゃそーじゃない? タダで試せるんなら、試したいじゃん
勝 :それもあるし、あと、「チラシの目玉」になるんだよな。販促
がしやすくなる。試乗会とかもしやすくなるでしょ。
恵利:な、なるほど……「あげる商品」があることで、行動関門の施
策が打ちやすくなるんですね。
勝 :そういうこと。さらに「比較」関門の通過施策としても有効な
のは、この事例が示してるよね?
恵利:はい。「強み」を体感できる、というのと、「不安の除去」で
すよね。ちょっとここまでをまとめてみていいですか?
勝 :おおー、恵利ちゃん、ありがと! ホント助かる。
恵利がサラサラとノートにまとめていく。
○「あげる商品」のマインドフロー施策としての意味
1)行動関門の通過:
・お客様にとって「行動のキッカケ」になる
・販促がしやすくなるなど、行動関門の打ち手がやりやすくなる
2)比較関門の通過:
・「強み」を体感することで、競合との差がわかりやすくなる
・よく知らない製品の場合は、不安の除去につながる
勝 :まさにそういうこと。
真子:恵利、こういうところはホントすごいねー。
恵利:貢献できたのなら嬉しいです……
恵利がほんの少しだけ、誇らしげな顔をした。
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◆「情報」を「あげる商品」に転化しよう!
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真子:でもさー、「あげる商品」が作れるメーカーとかはいいけど、
うちみたいな飲食店とかは? 「あげる商品」作れるのかな?
望 :何言ってるの、真子ちゃん、うちなら「試食品」とか出せるか
ら、むしろやりやすい業態だと思うわよ?
真子:あ、そっかー。じゃあ勝さんの場合は? コンサルみたいなサ
ービス業だと、「あげる商品」はあるの?
勝 :いくらでもあるだろ。よくあるのは「無料診断」とか、さ。
真子:あ、なるほどー。診断をして、診断結果にあったサービスを
「売れる商品」として提供するのかー。
勝 :確かに、真子の疑問はわかる。「うちはあげる商品、作れない
んですけど」という質問はよく受けるな。
真子:ほらー、いいこと言ったじゃん。
勝 :オマエが言うな、って感じではあるが、確かにそうだ。「あげ
る商品」って、無限に作れるぜ。
真子:そーなの?
勝 :典型的なのが「サンプル商品」だよな。ガムとかシャンプーの
試供品。それから、飲食店の試食品。
真子:それはわかりやすいけどさー。
勝 :あと、「情報」は極めて有益な「あげる商品」になり得る。
真子:「情報」って?
勝が「例えばこれ」と言いながらノートパソコンを3人に向けた。
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
◇『浜松市の中心街で地元商店主が講師になって専門知識を市民に伝
える「まちゼミ」が広がっている。参加者は手軽に体験教室などを
楽しめる一方、店側は一見(いちげん)の参加者を常連客に変えよ
うと工夫をこらす。初回以来、参加者も店舗も増え続けている』
◇『「同じ万年筆でも筆先の素材や太さによって書き味が大きく変わ
ります」──。平日の午前中、市街地の小さな万年筆専門店「ブン
グボックス」で開かれたまちゼミ。受講者の女性2人が机に向かい
次々万年筆を取っては紙に筆を走らせる。横で店主の山岸かおるさ
んが熱心に解説する』『店の前は人通りが少なく、「初めての人が
入りやすい雰囲気ではない。ゼミなら遠慮なく入店してもらえる」
と山岸さん。ゼミの中身は客の反応を探りながら試行錯誤を続けて
きた。その成果もあり、「ゼミ後に万年筆を買いに来る人が増えて
きた」と喜ぶ』
◇『まちゼミは商店街の活性化策として2003年に愛知県岡崎市で
始まり、数年前から急速に全国に広まっている。物販、飲食、美容
などの商店主がケーキ作り、ネイル教室、スーツの選び方など専門
性を生かして様々な少人数講座を開く』
◇『ポイントの1つが「その場でモノを売らないこと」。浜松のゼミ
でも販売行為はご法度。お金を介さないやりとりが客に信頼・安心
感を与えられるという。商店主は売りたい気持ちを抑えて参加者を
楽しませ、次回の来店につなげる』
2013/10/14 日経MJ P.4
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
望 :こういうの、「まちゼミ」って言うんですか?
勝 :うん。ここのところ結構耳にするな。
真子:そっかー、街の文具店でも、これならできるんだねー。
勝 :「街の文具店」だからこそ、できるんだぜ。大手じゃなくて、
個店だから、こだわりを伝えるとか、やりやすいだろ?
望 :あと、コストもそれほどかかりませんね。
真子:あ、うん、そーだね。自分の店でやってるんでしょ、これ?
勝 :まさにそこは大事なところで、「あげる商品」は「あげる」も
のだけに、大きなコストをかけられない。
望 :だから工夫して、低コストにしないといけないんですね。
恵利:勝さん、この「まちゼミ」は、「情報」を「体験」に転化して
いる、ということですよね?
勝 :そう! まさにその通り! 自分が持っている「情報を伝える
場としての体験会」を「あげる商品」にしてるわけ。
望 :なるほど……「情報を伝える場としての体験会」が「あげる商
品……」恵利ちゃん、上手に表現するのね。
勝 :変な話、「ヒマな店」ほどやりやすいよな。時間があるわけだ
から、さ。「弱みを強みに転化」できる。
真子:そういう見方もあるか……
勝 :ちなみに、「情報を体験に転化する」という意味では、真子た
ちの店、「そーれ・しちりあーの」でもやってるぜ。
真子:へ? そ、そーなの?
望 :えっと……あ! うちの店の「料理教室」ですね。
勝 :そう。無料ではないけど、な。
真子:ああ! そうか、うちのシェフたちが持ってる「情報」を「体
験」っていう売り物にしたんだ!
勝 :そういうことだ。「情報をあげる商品に転化」する。真子たち
もやってるんだぞ。
真子:えっへん。私たち、さすがだねー、望ちゃん?
望 :自分で気づかなかったのはどうかと思うけど……
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◆工夫次第で、いくらでも低コストで「作れる」あげる商品
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勝 :で、ほぼ全ての業種・業態で、何らかの「情報」ってある。だ
から、それをうまく使えばいい。
恵利:えっと……例えばうちの店の「フレッシュフルーツの果物ジュ
ース」なら、果物の栄養、とかですか?
勝 :そうそう。「こういう体調のときには、こういう果物がいい」
なんていう情報をまとめれば、いい「あげる商品」になる。
恵利:な、なるほど……A5サイズとかでもいいですね。
勝 :そういうこと。単純な話、今の消費者は、果物の旬だって知ら
ないんじゃないか? 年中スーパーで売ってるんだからさ。
恵利:あー、「今が旬の果物」という情報すら、「あげる商品」にな
るんですね……
勝 :うん。小さな紙に書いて渡しても、HPに載せてもいい。情報
をうまく伝えられれば、それは有効なあげる商品になり得る。
望 :あ……さっきの「低コスト」という話で言えば、情報をあげる
のは「低コスト」ですね。
勝 :そう! 既にある情報なら、コストはゼロ。低コストで作れる
媒体を選べば、低コストで「あげる商品」ができる
恵利:A4 1枚のチラシなら、コピー代1枚10円ですもんね。
勝 :だよね? 情報をあげる商品に転化すると、低コストですむ。
真子:ねーねー、あとは? 他にあげる商品ってないの?
勝 :サービス業だと「チェックリスト」なんかいいよな。引っ越し
屋さんなら、「引っ越しのときのチェックリスト」とか。
真子:あー、確かに便利だね。うちの店なら、「新店開くときのチェ
ックリスト」を調理設備メーカーさんとかが作ればいいね。
勝 :そうだろ? 「チェックリスト」っていい「あげる商品」にな
るんだよな。例によって、低コストで。
真子:あとはあとは?
勝 :オレがスーパーマーケットとかで疑問に思うのは、何で「店内
マップ」がないのか、ってこと。
真子:「店内マップ」って?
勝 :真子、スーパー行って、パスタがどこに売ってるか、迷ったこ
とないか?
真子:……パスタはわかるでしょ? パスタコーナーあるじゃん。
勝 :じゃあ「冷凍パスタ」は?
真子:……あ! 冷凍食品は、売り場が違う!
勝 :そういうこと。パスタとパスタソースはいいとして、粉チー
ズ、ケチャップ、唐辛子なんか、どこに売ってるかわかるか?
望 :なるほど、詳しい「店内マップ」があれば、ありがたいです
ね。買いモレが減って、購買点数も上がりそうです。
真子:そういう意味では、うちの店、そーれ・しちりあーのの「店舗
マップ」も充実させた方がいいかも……
望 :あ、うん、どの店がどこにあるか、っていう店舗マップね。
勝 :あと、そーれ・しちりあーのなら、「シチリアの情報」なんて
極めて有力な「あげる商品」だろうが。今の流行は、とか。
真子:……う……確かに……。
望 :その発想なかったね……何でやってなかったんだろう……?
勝 :だからさ、情報なんて無限にあるんだから、それを整理して、
言葉にしたり、絵にしたりすれば、いくらでも「作れる」
望 :「あげる商品は作れるもの」……ずしんと来ますね……
勝 :なかったら作りゃいいだけの話。
恵利:ただ、作るのは結構大変そうです……だから、ついつい後回し
に……ちゃんとやらないといけないですね。
勝 :で、結局みんな面倒くさがってやらないから、やった人だけが
果実を得られる。恵利ちゃんの店なんて特にそう。
恵利:え? あ、はい、反省してます……
勝 :そこじゃなくてさ、「果実を得られる」っていうところ。
恵利:え? 「果実を得られる」?
望 :あ、恵利ちゃんの店は果物屋さんだから「果実」なんですね、
うふふふ、面白いですね。
「あー、そこかー、もー、またオヤジギャグかー……」
「真子も望ちゃんみたいな反応、たまにはしてみろよ。
「やだやだ、望ちゃん、「うふふふ」なんて、いい子ぶっちゃって」
「い、いい子ぶってなんかないわ、面白かったからよ」
「だからそーゆーところが、望ちゃん、あざとい、って……」
「べ、別にわざとやってるわけじゃ……」
「天然だからタチ悪いのよ。望ちゃん、昔からすごくモテたでしょ」
「そ、そんな……」
「望ちゃん、否定しないんだよねー」 望にツッコミ続ける真子。
「オマエ、望ちゃんが否定したらまたあざといって言うだろうが」
「う……勝さん、なんでわかるのよ」
「ともかく休憩だ」 と、望を守るかのように話をそらす勝。
「なあ、お腹減らないか? 昼飯、立ち食いソバだけだったし」
「勝さんがそうしようって言ったんじゃん」
「乗り継ぎ時間がなかったからだろうが」
「私はおソバおいしかったから良かったですよ、勝さん」
「あーもー、望ちゃんはいちいちあざといんだからー」
「真子、いちいちうるさいよ」
「勝さん、私、お菓子作って来ました」 と恵利が横から入る。
「あ、もー、恵利まで、あざと……」
「あ、私も作って来ました……」と望が続く。
「じゃー、うるさい真子は除いてお茶タイムにしようぜ」
「はい、そうしましょう。あざとくない真子は食べないよね?」
「すみませんでしたー、私も食べさせてくださーい!」
広いテーブルが、恵利と望の手作りのお菓子、それに宿で提供してく
れるお茶やコーヒーが一杯になった。
「いっただきまーす」
それを合図に、静かなテラス席は一気に「お酒のない宴会場」のよう
な騒がしさとなった。
★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」
あなたは、「あげる商品」を作る工夫をしていますか? 持っている
「情報」をあげる商品にすることはできませんか?
ぜひお考えになってみてください!
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◆今日のまとめ
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●「あげる商品」は、工夫次第でいくらでも作れる。持っている「情
報」などを使って、低コストの「あげる商品」を作ろう!
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◆売れたま!を解除するには
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こちらには読者様のアドレスはわかりません。配信会社さんをご確認
の上、以下から解除をご自身にてお手続き下さい
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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。
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▼今日の日記▲
立秋を過ぎると、ちょっと涼しくなってきましたね。今日も一雨来て
ちょっと涼しくなったように思います。
ところで、前号で1250号、今号が1251号です。
2003年6月から発行し始め、今は盆暮れ正月変わらず、週2回発
行を守っています。
2013年3月の1000号到達のときは嬉しかったので、しばらく
iPodコーナーを使って大騒ぎしました。10年かかって1000号で
したから、達成感もありました。
で、それから約2.5年たって、1000号+1000の1/4到達
ということですね。
地味ですが2000号に向けて、着々と進んでいます。このまま行け
ば、2000号到達できるかもしれませんね。
読者さんにとっては関係ない話ですが(だから誰にも迷惑をかけない
このコーナーで書いてます)、私自身としては2000号は結構すご
い数字だと思っているので、地味に嬉しいです。変な話、売れたま!
は命(睡眠時間)を削って書いているようなところもあるので。それ
を20年続けたら、「ライフワーク」と言ってよさそうです。
2000号までを8つのピリオドに区切ると、5/8を通過、第6ピ
リオドにいる、ということになりますね(昔5/8チップなんていう
商品がありましたね……)。
マラソンで言えば、中盤のキツいところです。あなたも、2000号
までぜひ一緒に走りませんか?
読者さんからの励ましは、何よりのエネルギーになります。いつも、
本当にありがとうございます。
●今日のiPod Tune:HOT SUMMER SONGS 2015
関東はついに梅雨明け! 夏真っ盛り!
ということで、恒例の夏の歌シリーズ!
夏と言えば、カップル! デュエット!
というわけで、今日の曲は……
○夏ざかりほの字組 by Toshi & Naoko
1985年夏のヒット曲。田原俊彦さんと研ナオコさんの異色のデュ
エット。お二人のレコード会社が同じだったようです。
2人が手をつないで歌うのが印象的なこの曲、色物かと思いきや、ア
ダルトなロックという感じです。
大人っぽい夏をエンジョイできそうな1曲♪
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓<免責事項等>〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●紹介した会社の各商標は各会社の登録商標です。紹介した会社・商
品等は、例であり、戦略や商品の良し悪しの評価ではありません。
●無断転載は禁じますが企画や会議のネタにぜひどうぞ。全文転送な
ら構いませんので、部下・上司・同僚など周囲の方にもお勧めを!
●メルマガの内容の実行は、読者さんの責任でお願いします。
●自社の売上向上のために使うのは歓迎ですが、このメルマガの内容
の販売・コンサルティングへの利用で利益を得る行為は禁じます。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓<発行者情報>〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
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以下は、売れたま!独自の基準で厳選している提携メルマガです。
●小笠原昭治の マーケティング&ストローク
http://www.mag2.com/m/0000111010.html
お奨め書 「売りこむな!期待をくすぐれ!!」
http://tinyurl.com/4vyk4
●後悔しないための読書【ビジネス書の本格的書評】
http://www.mag2.com/m/0000125885.html
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◆売れたま!発行者 佐藤義典 の本 : 合わせて読めば最強!
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●最新刊! 実戦的な打ち手に落ちる「マインドフロー」の本
「実戦 顧客倍増マーケティング戦略」
佐藤義典著 日本能率協会マネジメントセンター
http://ow.ly/LncLt
─────────< 経営戦略の最高峰 >──────────
●戦略BASiCSの現時点での集大成にして最高峰
経営のすべてを顧客視点で貫く<社長の最強武器>戦略BASiCS
佐藤義典著 日本経営合理化協会
http://sandt.co.jp/basicsbook.htm
●「経営戦略立案シナリオ」 佐藤義典 著 かんき出版
経営戦略のガイドブック:経営者は必読!
http://www.sandt.co.jp/scenario.htm
●「売れる数字 〜組織を動かすマーケティング〜」
佐藤義典著 朝日新聞出版
戦略を実行に落とし込み、組織を動かそう!
http://ow.ly/32zKP
──────< 物語でわかるマーケティング >────────
●「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
マーケティング入門:読みやすい小説
http://ow.ly/qBY9o
●「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
上の本の続編。主人公が社長になり、戦略構築から実行プロセスま
で物語で体感!
http://ow.ly/6s63d
●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
http://www.sandt.co.jp/shiroineko.htm
─────< マーケティング戦略のベストセラー >──────
●「図解 実戦マーケティング戦略」 佐藤義典 著
マーケティング戦略入門:戦略はここから
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/jissen.htm
●「事例でわかる 実戦BtoBマーケティング」 佐藤義典著
BtoBマーケティング戦略の標準テキスト
日本能率協会マネジメントセンター
http://ow.ly/7Wvdq
●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm
●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
http://www.sandt.co.jp/kotowaza.htm
────────< マーケティングの思考法 >────────
●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
日本能率協会マネジメントセンター
右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
http://www.sandt.co.jp/shiko.htm
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◆次号予告:夏休み特別号 3
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●次回は「あげる商品」づくりのポイントをさらに深めていきます!
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!
売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……
〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
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「インド人を右に」とレスするたびに右に動いていくスレ
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 14:05:17.71
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11 年前
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