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2010年4月20日火曜日

売れたま!BBC編Vol.019 2010/04/19 スーパーBtoB営業マンとの対談 その3

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━BBC編Vol.019 2010/04/19
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 ■■■__スーパーBtoB営業マンとの対談 その3__■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●BtoBのセグメンテーションは、BtoBtoCと社内組織ニー
 ズの掛け合わせ!


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◆スーパーBtoB営業マン ヨシさん
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●スーパーBtoB営業マンとの対談編 3回目!

BBC編の「実戦編」!

売れたま!のBtoBtoC理論は、マーケティング理論としてはよ
くわかるけど、営業としてはどう活かせばいいの?

スーパーBtoB営業マン ヨシさん との対談編

ヨシさんは、家庭用防災機器メーカー(業界3位)の敏腕営業マンで
す。モノが売りにくいこの時代、会社からは毎年トップランクの評価
を得ているヨシさんですが、その秘訣を探りました。

今回はその3回目!!

生の話をそのまま書くと色々とありそうですので、私の方で筋を変え
ずに細かい点を色々と変えさせていただいていること、ご了承くださ
いね!

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◆復習:BtoBtoCマーケティング
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●BtoBtoCマーケティングとは


おさらいしておきましょう。

法人向けに売るのがBtoB
個人向けに売るのがBtoC、

というのはよく使われますね。

BtoBtoC、というのは、

B  B  C
企業→企業→個人 

というプロセスです。最終的には個人顧客がエンドユーザーなのです
が、その前に、エンドユーザーに売る企業を通して販売する、という
ビジネスの流れです。

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◆右からの「具体的」なニーズを埋めていこう!
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●ここまでの復習・まとめ


ヨシさんは、とある「防災機器メーカー」の営業マン(正確にはマネ
ージャーさん)です。

その機器は、家庭に設置するものですが、直販をしていませんので、
以下のようなビジネスになります。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

○ニーズの流れ

防災機器 ←  オーナー満足 ← 入居者満足  ← 家族の命
売れる     囲い込める    空室率下げる  財産・思い出
                 賃料下げない

○セグメンテーション

         1)白金:  個人オーナー ← 家族
         2)自由が丘:個人オーナー ← 一人暮らし
         3)広尾:  法人オーナー ← 外資系外国人

==============================================================

物流・商流は左から右ですが、ニーズの流れは右から左です。セグメ
ンテーションはニーズで括るのがポイントです。すると、セグメンテ
ーションも一番右の「最後のC」から括っていきます。

すると、その次のB(この場合はマンションなどの物件のオーナーさ
ん)も括れます。

このロジックはシンプルで、

「最後のCのニーズが違えば、中間のBのビジネスモデルが変わる」

からです。中間のBも「ビジネス」ですから、市場原理が働いている
限りは、「最後のC」のニーズに答えるビジネスモデルになっている
はずです。

「ニーズに応える」という前提を置く、すなわち「顧客にとっての価
値」を論理の中核に置くだけで、ビジネスはこれほどシンプルに、美
しく考えられるんです。

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◆BtoBのセグメンテーション:右から考えよう!
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佐藤:前回、この図のオーナーさんまではセグメンテーションできま
   したよね。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者
==============================================================

ヨシ:はい! 次はいよいよ、私の直接のお客様であるところの「取
   次会社」のニーズですよね。

佐藤:ヨシさんのアタマに、具体的な取次会社さんの名前を思い浮か
   べてみてください。会社名ですよ、会社名。

ヨシ:は、はい……ええっと……あれとこれと……はい。

佐藤:その会社によって、ニーズは違いそうですか?

ヨシ:い、いえ……あんまり……「次のB」である「オーナーさんの
   囲い込み」しか……

佐藤:オーナーさんには、個人オーナーさんと、法人オーナーさんが
   いますよね?

ヨシ:ええ。でも、多くの「取次会社」さんは、個人オーナーさんも
   法人オーナーさんも持ってるんですよ。ですから……

佐藤:なるほど……

ヨシ:そうなると、取次会社さんのニーズはみんな同じですが?

佐藤:そうですね。だから、「会社」でセグメンテーションする必要
   はありません。

ヨシ:え? で、でも、だったら私はどの取次会社さんに対しても、
   同じ対応、ってことですか?

佐藤:ちょ、ちょっと、その前に、取次会社さんは、個人オーナーさ
   んも法人オーナーさんも抱えていますよね?

ヨシ:ええ。

佐藤:対応部署は同じですか? 同じ取次会社さんの中で、ですよ?

ヨシ:いえ、個人オーナー対応部門と、法人オーナー対応部門は別に
   あります。

佐藤:ほら。やっぱり……

ヨシ:え? あ、そうか! 部署によってニーズが違うんですね!

佐藤:そうなんです。っていうか、部署によってニーズが違うんです
   か、って聞きたかったんですよ。

ヨシ:違います! だって、彼らのお客さんである個人オーナーさん
   と法人オーナーさんはニーズが違いますから……

佐藤:ほら、取次会社さんの右にあるのが、オーナーさんですよね?
   やっぱりニーズは右から……

ヨシ:うわ! ホントですね(笑) 何かホント読まれてますね……

佐藤:だからセオリー通りなだけですってば(笑) ヨシさんがオー
   ナーさんと話すことって結構あるんですか?

ヨシ:ええ、機器の設置なんかは弊社が直接やりますから、私も行き
   ますよ

佐藤:で、どう違うんですか? オーナーさんのニーズは、ざっくり
   「儲けたい」ですよね?

ヨシ:あくまでも一般論でいいですか?

佐藤:ええ、例として、でいいです。

ヨシ:一般論として、法人オーナーさんのニーズは「電卓たたき」な
   んですよ。

佐藤:は? あ、数字だけで判断する……

ヨシ:そうです! 投資収益率とか、エクセルの計算とか、そういう
   世界です。極端に言うとそれ「だけ」です。

佐藤:ヨシさんの機器で、空室率×賃料がどれだけ改善されるか、っ
   てことですか? その費用対効果?

ヨシ:単純に言えば、そうです。ホント電卓たたきなんですよ……

佐藤:そうなると、法人オーナー対応部署のニーズは、「オーナーさ
   にしっかり投資収益率が示せる」ですよね?

ヨシ:そうです!

佐藤:なるほど、そこはBtoB的ですね。では個人オーナーさんの
   場合は?

ヨシ:もちろん、仕事をきちんとして、私に任せておけば安心、と思
   っていただくのは個人も法人も一緒ですよ。

佐藤:そりゃそうでしょうね。

ヨシ:その上で、個人オーナーさんの場合は、もう少し、情っていう
   か、そういうのが入ってきます。

佐藤:なるほど。自分を好きになってもらう、と。個人的なリレーシ
   ョンですね。

ヨシ:ええ。ビジネスライクな電卓たたきは必要ですが、それだけで
   はダメなんですよ。コマメな対応が必要になりますね。

佐藤:例えばどんなことですか?

ヨシ:誕生日にはお祝いのハガキをきちんと出すとか。

佐藤:偉い!! そのためには誕生日を聞き出さないといけないです
   からね……

ヨシ:相手によって対応も変えないといけません。

佐藤:例えば?

ヨシ:話すのが面倒だというオーナーさんには、メールするか、わざ
   と不在そうな時間に電話して留守電を残したりします。

佐藤:うわ、さすがマメですね。話し好きなオーナーさんには?

ヨシ:何かの機会に、面白い本とか映画とかのプライベートな話をし
   ます。もちろんそのためだけに電話するのはNGです。

佐藤:まさにそれをセグメンテーションと呼びます

ヨシ:へ? どういうことですか?

佐藤:セグメンテーションとは、人の好みに合わせた対応をする、と
   言うことですよね。

ヨシ:あ! オーナーさんを「人と話すことが好きか」っていう違い
   で分けて、それに合わせてる!

佐藤:ええ、ちゃんとセグメンテーションして、セグメントに合わせ
   たコミュニケーションしてるじゃないですか。

ヨシ:あ……セグメンテーションってそういうことなんですね。何か
   固く言われるとイメージしにくいですが、そういうこと……

佐藤:そうです。今のヨシさんのお話をマーケティング的に言うと、
   セグメント別に媒体とメッセージを変える、ってことです。

ヨシ:え? どういうことですか?

佐藤:法人オーナーと個人オーナーで「メッセージ」を変え、個人オ
   ーナーをさらにセグメントして「媒体」を変えてます。

ヨシ:た、確かに……メールとか電話って「媒体」ですよね……

佐藤:そうなんです。セグメンテーションっていう言い方をするかど
   うかの違いだけで、やってることは一緒です。

ヨシ:ほら、私やることやってるじゃないですか(笑)

佐藤:だからそう言ってるんじゃないですか!!(笑) 今の関係を
   まとめると……

==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

      個人オーナー部門 ← 個人オーナー
      法人オーナー部門 ← 法人オーナー

==============================================================

ヨシ:そうですね。法人オーナー部門さんに対しては、法人オーナー
   さんのニーズに応えるよう、きっちりした資料作ります。

佐藤:そうそう。オーナーさんのニーズに応えるのが取次会社さんの
   ニーズですからね。

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◆BtoBのセグメンテーション:社内の組織別ニーズ
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佐藤:ヨシさんが顔を出す部署は、個人オーナー対応部署と、法人オ
   ーナー対応部署だけですか? っていうかどういう組織?

ヨシ:あ、取次会社さんの組織、ですよね? 取次会社さんによるん
   ですが……

佐藤:一番複雑な組織構造の取次会社さんについて、にしましょう

ヨシ:えっと……営業部門と管理部門があって、その中に個人オーナ
   ー対応部署と法人オーナー対応部署がそれぞれあります。

佐藤:営業部門は営業するんでしょうが、管理部門って何を管理する
   んですか?

ヨシ:物件の管理で、極端な話、ガラス割れた、ってオーナーさんか
   ら電話が入ったときに対応する部門です。

佐藤:ヨシさんの防災機器で言えば?

ヨシ:火事が起きたときとか、そういうときの「管理」をしますね

佐藤:あーなるほど。では営業部門と管理部門のニーズの違いは?
   営業部門は「売りたい」ですよね。色々な意味で。

ヨシ:ええ。取次会社さんの管理部門ニーズは、「ラク」したいだと
   思います。

佐藤:?

ヨシ:具体的には言えませんが、災害とか、何かあった場合の対応っ
   て大変なんですよ。そういうのが管理部門の仕事なので……

佐藤:ああ! なるほど、「何かあった場合の面倒な仕事を肩代わり
   します」ってことですね。例えばどういうことですか?

ヨシ:年末年始とか、真夜中とかに何かが起きた場合、オーナーさん
   や入居者さんの連絡先が、取次会社でなくて当社になります。

佐藤:!! 「あなたが深夜呼び出されませんよ」とか「年末年始に
   休めますよ」というのが「管理部門」への「メッセージ」!

ヨシ:そうなんですよ。

佐藤:ここはBtoBtoCは関係なくて、取次会社さんの社内のニ
   ーずですね。「管理部門さん、アナタがラクだよ」ですから。

ヨシ:そうですね。

佐藤:これって、会社によってニーズ違います? 管理部門さんがあ
   るかどうかは別にして、管理部門の仕事をする人について。

ヨシ:いえ、大体同じだと思います。

佐藤:だとやっぱり会社の違いはあまり関係ない、と……

ヨシ:ニーズについていえばそうだと思います。

佐藤:じゃあ、取次会社の「管理部門」さんには「ラクですよ」がメ
   ッセージで、「営業部門」さんにはなんて言います?

ヨシ:そりゃ「営業部門さん、アナタのお客様を守ります」ですね。

佐藤:ひいては「売上が上がる」ですよね? 

ヨシ:もちろんです。「空室率×賃料」に対するインパクトですね。
   あと、「引き出しが増える」っていうメリットもありますね。

佐藤:引き出しって?

ヨシ:営業するときの提案の「引き出し」ですよ。防災機器つけて、
   物件の価値上げましょう、っていう。

佐藤:物件の価値って例えば何ですか? 話せる範囲で、ぜひ(笑)

ヨシ:えっと……取次会社の営業さんって要はオーナーさんのニーズ
   に答えることで、最大の悩みはやっぱり空室率なんですよ。

佐藤:物件の価値が高いと空室率が減るわけですね。それで??

ヨシ:あるとき取次会社さんと話していて、空室率が3割もある物件
   があって、空室率下げる提案できないか、って話になって……

佐藤:それでそれで?

ヨシ:具体的には言えないんですが、うちのシステムみたいのを入れ
   たんですよ。もちろんお金はかかりましたが……

佐藤:で、空室率は……

ヨシ:一気に1割以下になりました! パパパって入居者さんが入っ
  て! 運も良かったんでしょうけど、これは感動でしたよ!

佐藤:う、うわ……それはすごい投資対効果ですよね。

ヨシ:ホント皆さん大喜びで! 取次会社さんも、オーナーさんも、
   うちも嬉しい!

佐藤:もちろん入居者さんは「安心」で嬉しい! 図にすると……

==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

防災機器
売れる! ← オーナー喜ぶ! ←空室率下がる! ←資産守れる!

==============================================================

佐藤:BBCフローの全員がWinですね。で、ニーズは常に右から
   です。

ヨシ:そうですそうです。こういうことです!

佐藤:これ、営業マンの醍醐味ですよね! これをまさに「結果を出
   す営業マン」と言うっていうか……

ヨシ:ホントそうなんですよ!

佐藤:で? ヨシさんのことですから、この成功事例、使い倒してる
   んじゃないかな、と思って

ヨシ:もちろんですよ! 何でわかるんですか?

佐藤:成功事例を使うっていうBtoBのセオリー通りだから(笑)

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◆BtoBのセグメンテーション:BBC×組織別ニーズ
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佐藤:では、ここまでをBBCフローでまとめましょう。

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B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

提案ネタ増えるよ→営業部門  個人オーナー← 家族・一人暮らし
               法人オーナー← 外資系外国人

ラクになるよ  →管理部門  法人オーナー← 同上
               個人オーナー


==============================================================

佐藤:で、あとは最後のBtoCの組み合わせ次第で、営業部門さん
   や管理部門さんへのメッセージを変えていくわけですね?

ヨシ:え、ええ、そうです……

佐藤:つまり、BtoBのセグメンテーションは、BtoBtoCと
   社内組織別ニーズの組み合わせなんですよ

ヨシ:な、なるほど……

佐藤:ですので、結構複雑にはなります。複雑にはなりますが、物理
   的に顔が見えます。

ヨシ:顔が見えるとは?

佐藤:オーナーさんの顔、取次会社の担当者さんの顔とか性格、アタ
   マに入ってますよね?

ヨシ:もちろん! あ、ホントに顔が見える……

佐藤:そう。ですから、複雑ですが、BtoBの方がむしろやりやす
   いです。BtoCだと、顔が見えにくいんですよ

ヨシ:そ、その通りですが……

佐藤:その通りですが?

ヨシ:や、やっぱり……なんかイヤだ……

佐藤:な、なんで?

ヨシ:だ、だって、こっちはこんなに苦労して頑張ったのに、先生に
   かかると、魔法みたいにわかるんですもん……

佐藤:ちょ、ちょっと、こっちもすっごい苦労してこういう理論体系
   を作りあげたんですってば! 20年がかりですよ!

ヨシ:あ、そりゃそうですよね……目の前でこうもスラスラと書かれ
   ると、簡単そうに見えちゃって……

佐藤:カンタンっていうと語弊はありますが、大体こうだろうな、っ
   っていう見当はついてました。

ヨシ:これもセオリー通りだからですか?(笑)

佐藤:その通りです(笑)。管理部門のニーズって、取次会社によっ
   てそう違わないですよね?

ヨシ:ええ、そうですね……

佐藤:ですよね? BtoBのセグメンテーションって、社内組織で
   切るとわかりやすいことが多いんですよ

ヨシ:何でですか?

佐藤:組織によってニーズが違うからです。

ヨシ:そ、その通りです……

佐藤:一般論として、会社による違いより、組織による違いの方が、
   大きいんですよ。

ヨシ:なるほどぉ……

佐藤:営業部門のニーズは、どの会社でも「売りたい!」です。管理
   部門のニーズはさっきの「ラクしたい」とか「効率化したい」

ヨシ:その通りだと思うんですが、先生なんで気づいたんですか?

佐藤:大分前のことですが、私、外資系のメーカーでマーケティング
   やってたんですよ。

ヨシ:営業じゃないですよね?

佐藤:ええ。あるグローバルプロジェクトの担当で、グローバルミー
   ティングに日本代表として行ったりするわけです。

ヨシ:へー、カッコいい!

佐藤:カッコよくないです、大変です! それはいいんですけど、そ
   こで気づいたのが……

ヨシ:??

佐藤:国の違いより、「組織」の違いの方が大きいんです。日本とア
   メリカの間の壁より、マーケティングと開発の壁の方が高い!

ヨシ:た、例えばどういうことですか?

佐藤:わかりやすい話、言語の違いです。日本語と英語の言語の壁よ
   り、組織間の言語の壁の方が大きい……

ヨシ:それ、佐藤先生が英語できるからですよ……

佐藤:それもありますけど、そういう会議に行くと、マーケティング
   の人とはすぐ仲良くなれるんですよ。

ヨシ:組織の壁が無いんですね。

佐藤:ええ。国を問わず、マーケティングの課題なんてどこでも同じ
   なんですよ。

ヨシ:なるほど……国が違ってもそうなら、会社が違うくらいじゃ、
   そう変わらない、と……

佐藤:そういうことです。逆に、開発の方は開発の方同士で、国が違
   ってもすぐ仲良くなれるんですよ。

ヨシ:へえー、面白いですね。なんかわかる感じもします。うちの会
   社も部署で大分雰囲気違います。

佐藤:ですよね? そういうのを見ていたときに、「国じゃない、組
   織の違いなん だ」っていう当たり前のことに気づいた、と…

ヨシ:なるほど……組織別のニーズはどこでも同じなんですね。

佐藤:ざっくり同じで、あとは、その先のお客様によって変わるんで
   すよね。今回なら法人オーナーさん、個人オーナーさんです。

ヨシ:まさにセオリー通り……BtoBtoCですね。

佐藤:そうなんです。

ヨシ:しかし……このフローを見ると……整理して可視化される先生
   は凄い! 勝手にしゃべくりまくったダケなのに……

佐藤:そうですか? フツーにまとめただけですけど。

ヨシ:凄すぎます!! 客観的に自分の仕事の再現をまさに可視化し
   たものを見ている感じです。

佐藤:ヨシさんもやればいいじゃないですか。これで本書けますよ。

ヨシ:どうやるんですか?

佐藤:どうって、こうやって書いて図にまとめればいいんですよ。

ヨシ:はあ? で、できませんよ、そんなの。

佐藤:いや、フツーに考えて、フツーにまとめればいいんですけど。

ヨシ:せ、先生、それって……私が「どうも〜♪って言って営業に行
   けばいいんですよ」と同じこと言ってますよ……
 
佐藤:あ……ホントだ。すみません(笑) そうそう、フツーに無意
   識にできることがその人の最大の強みなんですよ。

ヨシ:先生の「可視化するテクニック」を「可視化」されたらいかが
   ですか?

佐藤:それ、考えたこともありますが、自分のBASiCSとブレる
   のでやりません。

ヨシ:もったいない……「カリスマコンサルタントの思考法」とか、
   売れそうじゃないですか!

佐藤:いや、「実戦マーケティング思考」で書いてるんですが、そっ
   ちのタイトルの方が売れそうですね(苦笑)

ヨシ:あ、その本もいい本ですよね。

佐藤:ありがとうございます。で、BtoBのセグメンテーションは
   まだ終わりじゃないんですよ。

ヨシ:え、BtoBtoCと組織別ニーズだけじゃなくて?

佐藤:ええ、まだすっごく大事なものが残っています。それは……な
   んと……実は……

ヨシ:そ、それは……? ま、まさか、また……?

佐藤:ええ、続きは次回! 

この対談、次回が最終回(の予定)です!


ご感想もお待ちしております。このメールにご返信いただければ、私
に届きます。Twitterで、#uretamaでつぶやいていただいても結構で
す。

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◆まとめ
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●BtoBtoCで、中間のBのセグメンテーションは、BBCと、
 組織別ニーズで切ってみよう!


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▼今日の日記▲

先週、コレステロールチェックに行きました。総コレステロールが
280と高いんですよね……コレステロールが高めの方が実は寿命が
長い、など、これについては諸説紛々で何とも言えないのですが、健
康上の危険因子「かも」しれないので、一応チェックしようと思って
います。

3ヶ月前と総コレステロールは変わってませんでしたが、食生活に気
をつけたおかげか、悪玉が減って善玉が増えていました。今回食生活
だけ気をつけたので、次は運動も加えてみて、3ヶ月後にまた計りに
いきます。

何がしたかったかというと……お気づきのとおり「せすじ評価」(戦
略・数字・実行・評価)のサイクルを回そうかな、と。どんなことを
するとどうコレステロールの数字が上がって、下がって、というのを
自分の体で人体実験してみようと思ってます。健康だって「戦略」で
考えないといけないですよね!

●お気に入りのつぶやき@twitter

ここは、私がTwitterで不定期につぶやいているBASiCS関連の
つぶやきを紹介するコーナーです。

==============================================================
2010-04-18

究極的にはBattlefieldとCustomerは等しくなる。それは、「戦場」
が「お客様」のアタマの中だからだ。ある一面において、経営はお客
様の「認識」をめぐる戦いになる
==============================================================


私のtwitterアカウントは @uretama です。
#uretamaでつぶやいていただければ、私も拝読します。

#uretamaは、「売れたま!コミュニティ」のようになっています。全
てにご返事ができるわけではありませんが、気軽にご参加を!

●今日のiPod Tune:春のチャンス&チェンジ

ついに春到来! 都内で雪降ったりしましたが、大分あたたかくなっ
てきました。

春と言えば、芽吹きの季節! 色々と環境が変わることも多いと思い
ます。そんなときは「チェンジ」の「チャンス」。

ということで、「春のチャンス&チェンジ」特集!

今日の曲は……


○FOREVER〜ギンガムチェックstory〜 by 少女隊


1984年、少女隊のデビューシングル。「○十億円かけてデビュー
!」(金額忘れました)と不思議なメッセージで世に放たれた少女隊
の第一弾シングルです。

またマニアックな、とか言われそうですが、いい曲ですよ。わかる方
だけわかればいいや、という開き直りもありますが、刺さる方には刺
さりますよね? ウン十億円かけたかどうかはともかく、メチャクチ
ャいい曲です。ちなみに少女隊はこの後にも結構良質な曲を出してい
ますが、あまりブレイクしなかったのが残念です。アイドルポップス
というよりは、今で言う「女性ボーカル」で出した方が売れたかもし
れないですね……

歌詞も「春のチャンス&チェンジ」にぴったり! Youtubeにもあるよ
うですので、聴いてみてください!

「何かをつかむまでの永遠の旅」、人生ってそんなものなのかもしれ
ません……

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●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
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◆次号予告:スーパーBtoB営業マン ヨシさんとの対談 その4
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●BtoBのセグメンテーションの「最後のピース」は? 次回は、
多分(笑)最終回です! お楽しみに!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
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