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■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
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━━━━━━━━━━━━商品開発編Vol.026(累計1317) 2016/04/04
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■■__サラダおろし:利用場面から発想する商品開発__■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●価値は使い方に現れる。逆に「使い方」から発想した新商品には
「価値」があるから、売れる!
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◆150万個売れた調理器具
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●150万個売れた調理器具、「ののじ さらだおろし」
2012年からいままで、わずか約3年で150万個も売れた調理器
具があります。
「ののじ サラダおろし」という器具なのですが、どういうものかと
言うと……?
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
◇『生活用品メーカーのレーベン販売(横浜市)が2012年から販
売する調理器具「ののじ サラダおろし」が話題だ。沖縄の家庭料
理から着想を得て、野菜を気軽にとれるようにした。野菜の千切り
がすぐにできると働く女性を中心に支持を得ている』
◇『ののじ サラダおろし(税別1600円)は一般のおろし器のよ
うにステンレス製のプレートに野菜をすりつけて使う。だが他社品
だと刃が並んでいるのに対し、同商品で並ぶのは凹凸がある穴。刃
を野菜に食い込ませるのではなく、力を入れずに野菜を穴からこそ
ぎ落としていく』
◇『「これなら子どもがにんじんをおいしく食べられるはずだ」。開
発のきっかけは高部社長が沖縄の営業先から紹介された郷土料理
「にんじんしりしり」だった。専用器具で細くおろしたにんじんと
卵をいため味付けしたもの。「ののじ」ブランドで学校給食器具な
どを販売してきたレーベン販売だが、独特の臭いからにんじんが食
べられないという子どもたちを数多く見てきた。にんじんしりしり
であればシャキシャキした触感と甘みが生かされ食べやすい』
◇『にんじんしりしりとサラダおろしを広めるため、レーベン販売は
「全国おいしい人参シリシリ食べよう運動」を始めた。東急ハンズ
など大手雑貨店や沖縄県のアンテナ店ではデモ販売を実施。にんじ
ん以外の野菜も使い、同社の管理栄養士などが考案した30程度の
メニューを載せたレシピ本も3万部以上無料で配った。保育園や親
子で行けるカフェなどではにんじんをモチーフにした登場人物の絵
本を置き、子どもの関心も高めていった』『これまで累計150万
個以上販売した』
2016/03/18 日経MJ P.5
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
「にんじんしりしり」という料理は、私は始めて聞きましたが、クッ
クパッドで検索すると800件以上のレシピがありますから、知る人
ぞ知る料理なのかもしれませんね。
「にんじんしりしり」は作ったことがありませんが、ピーラーでにん
じんを薄くスライスして(すごく時間がかかります)、肉と炒めて食
べる、というのはやっています。確かににんじんの甘みが感じられる
食べ方です。
ピーラーでそれをやるとかなり大変です。時間はかかりますし、指も
一緒にスライスしそうになります。
それがカンタンにできる料理器具なら、便利ですね!
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◆復習:価値は使い方に表れる
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●ベネフィット=お客様の嬉しさ
お客様が商品・サービスを買う、というときは、商品・サービスその
ものではなく、
その商品・サービスがもたらしてくれる「嬉しさ」
にお金を払っています。
工具の「ドリル」を買うお客様は、ドリルという「工具」ではなく、
「穴」を明けるという「目的」のためにドリルを買うのです。
その「達成したい目的」の、ドリルの「穴」が「ベネフィット」で
す。だから「ドリルを売るには穴を売れ」なんですね。
○ベネフィット=お客様の嬉しさ
ということです。当たり前と言えば当たり前です。
しかし、その「お客様の嬉しさ」をきちんと言語化して具体的に描写
するのは、難しいのです。
なぜかというと、「価値」「嬉しさ」は目には見えないからです。
●「価値は使い方に表れる」:価値を感じる瞬間
ではどうすれば良いかというと……「使い方」を把握すれば良いので
す。「嬉しさ」は目に見えませんが、「使い方」「利用場面」は目に
見えます。
「価値は使い方に表れる」のです。なぜかというと、お客様は、商
品・サービスを買ったら「使う」からです
「お客様は使うために買う」
のです。
売り手は、「売る」ことが目的になりがちになってしまい、「売った
ら終わり」と考えてしまいがちです。
しかし、お客様は「買う」のは「始まり」です。
「使う」ときがお客様が「価値」を感じる瞬間です。
であれば、その「使っているところ」(=利用場面)を見れば、そこ
に「嬉しさ」があるはずです。
「お客様が価値を感じる瞬間」は、「お客様の利用場面」なのです。
●「利用場面」=TPO
「使い方」は、TPOで考えると考えやすいです。
T:Time 時間 いつ
P:Place 場所 どこで
O:Occasion 使い方 誰がどう使うか
という、あのTPOですね。
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◆「使い方」から発想した商品には「価値」がある
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●「使い方」から発想した「ののじ サラダおろし」
「価値は使い方に現れる」のですから、逆に「使い方」から発想した
商品には「価値」がある、ということになります。
そして、それがまさに「ののじ サラダおろし」の発想方法です。
その部分を記事中から再度引用します。
『「これなら子どもがにんじんをおいしく食べられるはずだ」。開発
のきっかけは高部社長が沖縄の営業先から紹介された郷土料理
「にんじんしりしり」だった』
『「ののじ」ブランドで学校給食器具などを販売してきたレーベン販
売だが、独特の臭いからにんじんが食べられないという子どもたち
を数多く見てきた。にんじんしりしりであればシャキシャキした触
感と甘みが生かされ食べやすい』
にんじんを食べない子供が多い
↓
「にんじんしりしり」なら子供でもおいしくにんじんを食べられる。
↓
「にんじんしりしり」を作りやすくする道具を作ろう。
↓
「ののじ サラダおろし」ができた
という発想ですよね。
粗っぽく言ってしまえば、「ののじ サラダおろし」は、「子供がに
んじんを食べるようになる道具」として開発されたわけです。
●お客様にとっての「課題解決」
そして、
「子供がにんじんを食べない」
というのは、お客様(その子供の親)にとっての切実な「課題」。
「にんじんしりしり」ならその「課題」が解決されます。
そして、その「にんじんしりしりを作るのが面倒」という「親にとっ
ての課題」が、「ののじ サラダおろし」で解決されます。
課題: 子供がにんじんを食べない
利用場面:「にんじんしりしり」を作る
課題解決:子供がにんじんを食べる
課題: 「にんじんしりしり」を作るのが大変
利用場面:「にんじんしりしり」を作る
課題解決:「にんじんしりしり」をカンタンに作れる
この「課題解決」が二重構造になっていますね。
「課題解決」=「価値」であり、「価値が使い方に現れている」こと
がよくわかります。
●商品開発の時点で、「利用場面」を商品に組み込もう!
今回の事例は、商品ができてから「使い方を広めよう」という発想で
はありません。
「にんじんしりしりで子供ににんじんを食べてもらうために、商品を
作ろう」
という、「利用場面をあらかじめ想定した商品開発」でした。
ですから、商品ができた時点で、既にその商品には
・使い方=利用場面
・課題解決=価値
が組み込まれていた、想定されていたわけです。
「ののじ サラダおろし」には開発時点で既に「価値」が組み込まれ
ていたからこそ、150万個も売れたのでしょう。
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◆料理器具を売るには、料理を売ろう!
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●「にんじんしりしり」を地道に広めたレーベン販売
商品自体に「価値」が組み込まれていたとしても、それがお客様に伝
わらなければ、意味がありません。
そこで、レーベン販売は、地道に「にんじんしりしり」という「使い
方」を広めていきました。
記事のこの部分ですね。
『にんじんしりしりとサラダおろしを広めるため、レーベン販売は
「全国おいしい人参シリシリ食べよう運動」を始めた。東急ハンズ
など大手雑貨店や沖縄県のアンテナ店ではデモ販売を実施。にんじ
ん以外の野菜も使い、同社の管理栄養士などが考案した30程度の
メニューを載せたレシピ本も3万部以上無料で配った』
かなり地道な努力を重ねてきたわけですね。
ただ、「にんじんしりしり」用の調理器具が他にないのだとすれば、
「にんじんしりしり」が広まっていくほどに、この「ののじ サラダ
おろし」が売れることになります。
今回の事例をまとめますと、
1)「使い方」を想定した商品を開発する
2)その「使い方」を(地道に)広める
3)「使い方」が広まれば、商品が売れる
という、まさに「価値は使い方に現れる」から発想した商品開発の、
「お手本」と言えるようなセオリー通りの成功事例と言えそうです。
★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」
あなたは、商品開発をするときに「使い方」「利用場面」を想定され
ていますか?
ぜひお考えになってみてください!
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◆今日のまとめ
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●価値は使い方に現れる。逆に「使い方」から発想した新商品には
「価値」があるから、売れる!
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◆売れたま!を解除するには
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▼今日の日記▲
土日はサクラが見頃!! 我が家も花見を……
と言いたいところでしたが、ぜんっぜん余裕がありませんでした。
というのも、週末はずっと今週のセミナー(既存顧客)の資料にかか
りっきりになっていたからです。
BASiCSとマインドフローという2大ツールは、考え方も使い方
も「統合」が進み、「戦略設計図」という形に結実しています。
が、BASiCSと売上5原則というツールについても、データベー
スマーケティングという切り口で「統合」ができます。
現実ベース、暗黙知レベルでは「統合」できていても、それを「セミ
ナー」という形式知に落とし込み、誰にでもわかりやすくするのは本
当に大変です。
BASiCSの「数値化」は難しいですが(戦略指標くらいですね)
マインドフロー、売上5原則はもともと「数値化」を基本に置いてい
るツールですので、マインドフローと売上5原則で、BASiCSを
間接的にではありますが「数値化」できるんですよね。
私はデータベースマーケティングは15年前からやってきましたが、
「ビッグデータ」などと言われるようになってきましたし、このあた
りで「BASiCS+売上5原則 by データベースマーケティング」
みたいな本を出しても面白いかもしれませんね。
サクラ、まだ散ってないといいなあ……
●今日のiPod Tune:2016 出逢いの歌
4月は出逢いの季節!
ということで、出逢いの歌特集、始まり〜!
最初の曲は……
○スローモーション by 中森明菜
1982年リリース、明菜さんのデビューシングル。来生姉弟の手に
なる曲は、アイドルとしては珍しいバラードでのデビュー曲。
このデビュー曲は、私たちと明菜さんとの「出逢い」の曲でもありま
すね。
この曲はそれほどヒットしませんでしたが、次の「少女A」でのブレ
イクで知られるようになったと記憶しています。
海岸での「彼」との出逢いの曲。こんな出逢いがあったらいいなあ、
という曲♪
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品等は、例であり、戦略や商品の良し悪しの評価ではありません。
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●バックナンバー抜粋 http://www.mpara.com/backno.htm
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マーケティングコンサルティング・研修・セミナーは
ストラテジー&タクティクス株式会社へ
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Copyright 2003-2016 Yoshinori Sato
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以下は、売れたま!独自の基準で厳選している提携メルマガです。
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──────< 物語でわかるマーケティング >────────
●「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
マーケティング入門:読みやすい小説
http://ow.ly/qBY9o
●「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
上の本の続編。主人公が社長になり、戦略構築から実行プロセスま
で物語で体感!
http://ow.ly/6s63d
●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
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●「図解 実戦マーケティング戦略」 佐藤義典 著
マーケティング戦略入門:戦略はここから
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/jissen.htm
●「事例でわかる 実戦BtoBマーケティング」 佐藤義典著
BtoBマーケティング戦略の標準テキスト
日本能率協会マネジメントセンター
http://ow.ly/7Wvdq
●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm
●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
http://www.sandt.co.jp/kotowaza.htm
────────< マーケティングの思考法 >────────
●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
日本能率協会マネジメントセンター
右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
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◆次号予告:「てんや」の好調のヒミツ
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●天丼のてんやが業績好調。確かにおいしいですが、この継続的な人
気のヒミツは……?
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!
売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……
〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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「インド人を右に」とレスするたびに右に動いていくスレ
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 14:05:17.71
ID:yDRFQxCW0┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓┃ ┃┣
11 年前
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