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2015年8月25日火曜日

売れたま!特別編Vol.322 2015/08/24 夏休み特別号:プロダクトフロー 4

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.322(累計1253) 2015/08/24
購読者:32,577 (まぐまぐ:16,182 メルマ!:952 めろんぱん:15,443)

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 ■■■■__夏休み特別号:プロダクトフロー 4__■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●「売れる商品」は「買いやすい」商品。「あげる商品」から「売れ
 る商品」へのハードルを下げて、「流れ」を作ろう!


┃売れたま!は、実戦マーケティング戦略の副教材です。売れたま!
┃単独でもお役に立てますし、本と併用されれば効果倍増!

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◆夏休み特別号!
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夏真っ盛り! お盆休み!

夏は毎年、この特集の季節。今年もあの本の登場人物たちが大騒ぎ!


「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/qBY9o
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●マインドフロー本発売記念 プロダクトフロー特集!

今回の特集は、「プロダクトフロー」!

今更ですが、4月発売の「マインドフローの本」発売記念です。

「実戦 顧客倍増マーケティング戦略」佐藤義典著
http://ow.ly/LncLt


プロダクトフローはマインドフローを構成する理論体系の一部ですが
単独でも使える、強力なツール。

・あげる商品 :商品サンプルなどの「あげる」もの
・売れる商品 :低単価の「買いやすい」商品
・売りたい商品:高単価・高利益率の「稼ぐ」ための商品

という3段階で考えるのがプロダクトフロー。


今回は、連載4回目です。1回目はこちらからどうぞ↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20150814025000000.html

「次の記事」というところをクリックすると、その次に進めます。

全7回程度の予定です。お楽しみください!



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)と勉強会を兼ねた「合宿」。

8月の中旬、4人は揃って高原のペンションへ向かった。到着するや
いなやテラス席に陣取り、早々に勉強会が始まる。



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◆まずは、前号の復習から!
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高原のペンションに、夜のとばりが下りようとしている。

一行4人は、夕食のテーブルについていた。テーブルには、既に4人
分の食器が並べられている。

夏のこのシーズンはハイシーズンであるためか、全ての食卓が埋まっ
ている。

「お待たせしました〜」

4人のテーブルに、オーナーが前菜を並べていくと、1品1品説明し
ていく。

「えー、こちらは桜寿司にカニを添えてみました。こちらは、ハマチ
 の刺身にトマトソースをあえてみました……」

「きゃー、お刺身にトマトだってー」

「こちらがジュンサイの茶碗蒸しに、近くで採れた梅を使った、梅の
 ソーダになります」

「いっただきまーす♪」

「刺身にトマトって意外に合うな……」
「ホントですね……こういう発想ってすごいですよね」
「桜寿司のこの桜の花びらって、どうしてるのかなー」
「桜の季節にとっといて、塩漬けにしてるみたいだぞ」
「へー、そーなんだー」
「この梅のソーダってホントに梅ですね……」
「ジュンサイは大人の味だあ……」


「ふう……あっという間に食べ終わっちゃったねー」
「おいしかったね、いつも通りに」
「楽しい時間はすぐに終わっちゃうなー」

「よし、じゃあ時間もったいないからやるぞ。次の楽しい時間だ」
「はーい」


恵利:では復習ですね。ここまで「あげる商品」をやってきました。
   前回は、「良いあげる商品」とは何か、を見てきました。


恵利がノートを広げてまとめを加えていく。


○「良い」あげる商品=「モトが取れる」

・自社商品・サービスの利用につながるようなあげる商品
・自社のターゲット顧客だけが喜ぶようなあげる商品

・「自社商品・サービスの利用につながる」ということがわかるよう
  に「効果測定」ができる


○この条件は相互につながっている。

・ターゲット顧客であれば、自社商品・サービスの利用につながるよ
 うな「あげる商品」を喜んで受け取る

・ターゲット顧客に、自社商品・サービスの利用につながるような
 「あげる商品」が渡れば、自社商品・サービスの利用につながる

・その結果、自社商品・サービスの利用につながる


勝 :そうだね。これで、「あげる商品」は終わり。ここからは、
   「売れる商品」について見ていくことにしよう。

真子:ふう……「あげる商品」だけでも、結構考えることってたくさ
   んあるんだねー。

望 :うん。マーケティングって、知れば知るほど底が見えなくなる
   ね……なんか、怖くなっちゃう。

勝 :そうなんだよな。一生かかったって、底は見えない。見えたと
   したら単なる勘違いだな。蜃気楼みたいな。

恵利:勝さんですらそうなんですね……

勝 :道を究めるってそういうことだろ。「オレはマーケティングを
   極めた」なんていう人は、まあ信用できないな。

真子:でもさー、そんなこと言ってたら、何にもできなくなるよー。

勝 :それもまた一面の真理。見えすぎると、動けなくなる。だから
   蛮勇が必要なときもある。その意味で、真子が羨ましいわ。

真子:へっへー。すごいでしょ。

恵利:それ、褒められてるのかなあ……

勝 :ある意味、褒めてるよ。ある意味、だけどな。

真子:ほらー、褒められちゃった♪



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◆多くのお客様をひきつける「売れる商品」
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勝 :じゃあ次は、「売れる商品」。順番としては「あげる商品」を
   もらったあとに、初めて買う「買いやすい商品」。

真子:「買いやすい」から「売れる商品」が「売れる」んだよね。

勝 :そうだな。「売れる」ということは、「客数が多い」ことにつ
   ながる一方で、客単価は下がるな。

望 :客単価が低いから「買いやすい」んですね。だから必然的に、
   「売れる商品」は低単価になる……

勝 :プロダクトフローの基本コンセプトは、「買いやすくする」と
   いうこと。

真子:買いやすくする、って?

勝 :「買う」ということは、非常に心理的な抵抗が大きい行為だか
   ら、その心理的な抵抗を減らしてあげる、ってこと。

望 :だからまずは「あげる商品」で、無料で試してもらうことで、
   抵抗を減らすんですよね。

恵利:それで、次に「売りたい」商品ではなくて「売れる」商品とい
   う低単価な、買いやすい商品を作って抵抗を減らす……

勝 :まず、最初に「1回買う」ことで、自社に慣れてもらう、とい
   う意味もある。初めての購買で高額商品は買いにくい。

望 :あ、その意味でも、抵抗を減らしているんですね。

勝 :そういうこと。とにかく、心理的抵抗を下げてあげる。

恵利:低単価、ということは、利益率も高くはないですよね?

勝 :そうだな。「利益を稼ぐ」のは、「売りたい」商品。「売れる
   商品」は、利益よりも「売上」を稼ぐ商品。

恵利:なるほど……あの、まずはここまでをまとめていいですか?

勝 :あ、ぜひお願い。


恵利が勝の話を聞きながら既にまとめていたノートを見せる。


○売れる商品

・「あげる商品」の次に、初めて買う商品だから「買いやすく」
・低単価にして買いやすくし、客単価や利益よりも、「客数」を狙う
・1回買うことで、自社に慣れてもらう



勝 :お、いいねいいね。助かるなー。そういう位置づけがわかりや
   すいのがこれ。コンビニコーヒー


勝がノートパソコンを3人に見せる。「ちょっと前の記事だけど、言
いたいことはわかりやすい」


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『サークルKサンクスとミニストップが相次ぎ、いれたてコーヒー
 を100円で売る。同価格での販売で先行するセブン─イレブン・
 ジャパンに対抗する狙いだ。いれたてコーヒーは女性を中心に新た
 な来店客を取り込め、サンドイッチやデザート類などのついで買い
 にもつながる』


◇『コンビニは大手各社が高水準の新規出店を続けるなか、既存店の
 集客力には陰りが見える』『そうしたなかでもセブンイレブンの既
 存店は3月の来客数が2・6%増、売上高も2%増だった。100
 円のいれたてコーヒーを買う目的で店に来る人も増えており、既存
 店の競争力底上げにつながっている』


2013/04/26 日経MJ P.5

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:あー、コンビニコーヒーかあ……もうすっかりおなじみだね。

望 :私もよくお世話になってます。手軽ですから。

勝 :新たな来店動機を作ったってことだな。まさに「売れる商品」
   の役割だ。

恵利:コンビニってそういうの、上手ですよね。ATM作ったり、公
   共料金払いに行ったり、「行く理由」がいっぱいあります。

勝 :そうそう。ATMなんかは、いい「あげる商品」だよな。儲か
   るのかどうかはよく知らないけど、さ。

真子:なるほどー、そういう考え方もあるかあ……

恵利:コーヒーも、買いやすい「売れる商品」ですね。100円で。

勝 :そう! コーヒーで稼ぎたいんじゃなくて、コーヒーは「集客
   商品」なんだろうな。だから100円。

望 :それで、他のモノも買っちゃいますしね。

真子:まあ確かに、コーヒー買いにコンビニ行ったら、ついでに何か
   買っちゃうよねー。お菓子とかさー。

恵利:まさにそれが狙いなのね。

勝 :実際さ、これ、セブン−イレブンのコーヒーのHP*だけど……

http://www.sej.co.jp/products/sevencafe.html

勝が再びノートパソコンを3人に向ける。


勝 :ページの下の方にさ、「セブンカフェと組み合わせてどうぞ」
   いうところがあって……

真子:え……あ、サンドイッチとか、スイーツとかが載ってる! そ
   れが「売りたい商品」なんだ!

望 :コーヒーとスイーツなら、自然な組み合わせだよね。

恵利:「売りたい商品」に流すための仕掛けがあるんですね。さすが
   ですね。

勝 :マインドフローにしても、プロダクトフローにしても、そうい
   う「流れ」を「設計」するのが大事。計算ずくでやる。

恵利:偶然に任せるのではなくて、意図的に、ですよね。



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◆「売りたい商品」への流れを作る
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勝 :それが、「売れる商品」の1つのポイント。「売りたい商品」
   への「流れ」を計算して作っておく。

恵利:また「流れ」ですね……プロダクトフローもマインドフローも
   「フロー」は「流れ」ですから。

勝 :そうそう。全部計算ずくでやる。


勝が再びノートパソコンを操作して、3人に差し出す。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『UCC上島珈琲は一杯抽出型のレギュラーコーヒー商品のばら売
 りを本格展開する。サラダやパン売り場などにも陳列して「ついで
 買い」需要を取り込む。消費者は1個ずつ買えることで様々な商品
 を試しやすくなる。コーヒーの飲用シーンや嗜好が多様化するな
 か、お気に入りの味を見つけてもらい、大袋商品の購入増につなげ
 る狙いだ』


◇『販売するのは主力の「UCC ゴールドスペシャル シリーズ」
 や「UCC アロマリッチセレクション」シリーズ、「職人の珈琲
 シリーズ」などの1杯抽出パックで、1個あたり税別50〜80円
 程度。通常商品は8〜18個入りの大袋で、価格帯は300〜
 600円。1個ずつ手軽に買えることで消費者が豆の違いや苦み、
 酸味など様々な商品を試しやすくなる』


2015/03/16 日経MJ P.15

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:またコーヒーかあ……勝さん、ホント好きなんだね、きゃはは

勝 :否定はしないけど、これはたまたまだぞ。

真子:でもまあ確かに、いきなり8個入りの大袋買うよりは、1つ試
   してみたいよね。

勝 :だろ? コーヒーみたいに人によって好みが分かれる商品だと
   いきなり大袋を買うのは怖いよな。オレ、酸味が強いのキライ

真子:勝さん、舌が大人なんだか、お子ちゃまなんだか……

望 :味が自分に合わないということもありますもんね。

勝 :オレさー、おみやげ買うときにいつも思うんだけど、おみやげ
   ってバラ売りすればいいのにな……

真子:なんで?

勝 :10個2千円のとかしかないんだぜ? 自分が食べたことのな
   いものを人にあげるって、怖くないか?

真子:あ……そう言われれば……

望 :なるほど、だからバラ売りして、自分で1つ食べてみてから、
   10個セットを買えば、ということですね。

勝 :そうそう。羽田空港とかでぜひやってほしい。1回自分のオヤ
   ツとして買って、おいしければ次は人にあげるために買うよ。

真子:そういうのありそうだけど、ないの?

勝 :結構、国内出張するけど、ほとんど見ないな。

真子:そうなんだあ……

望 :1個バラ売りが「売れる商品」で、10個セットが「売りたい
   商品」ということですね。

真子:でも、試食品とかもあるじゃん? それって「あげる商品」だ
   よね?

勝 :鋭いな。けどさ、試食したらむしろ買わなきゃいけないみたい
   な感じがするからなあ……

真子:……勝さん、そんな遠慮深かったっけ?

勝 :うるさいよ、オマエと一緒にすんな。

恵利:これ、「売り場」が広がった、っていうの、大事じゃないです
   か? 「パン売り場」とかにも置かれる、というところが……

勝 :そう! さすが恵利ちゃん。「売れる商品」は、客数を稼ぐと
   言うか、多くの人に売りたい商品だから……

望 :あ! 多くの売り場に置かれることが大事なんですね!

勝 :ぴんぽーん。面を広げるというか、接点を増やした方が売れや
   すくなるからな。

真子:あー、小分けして、小さくしたから、色々な売り場に展開しや
   すくなったのかあ……

勝 :考え方としては、「売れる商品」というよりは「有料のあげる
   商品」って感じだよな。「お試し品」としての。

真子:なるほどねー。



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◆「売りたい商品」への流れを作る:店舗の場合
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勝 :「売れる商品」というと、「モノ」だけじゃなくて、こういう
   発想もあるぜ。テナントミックスというか……


勝のパソコンを3人が覗き込む。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『呉服専門店大手、鈴乃屋の上野本店(東京・台東)の1階は店舗
 内部がコーヒー店とつながっており、自由に行き来できるユニーク
 な構造だ。同社がもともと使っていた敷地をリニューアルし、「タ
 リーズコーヒー」を誘致。1階の売り場面積は半減したが2階、3
 階と合わせた店全体では売上高1割増を達成している』


◇『改装は2013年12月。顧客の高齢化への対策として考えた。
 着物を愛好するお得意様の多くが70代以上になり、先細りは明ら
 か』『そこで気軽に入店できる環境を整えるために浮上したのが、
 コーヒー店併設のアイデア。それもいわゆる「喫茶店」ではなく、
 若年層向けのカジュアルなコーヒーチェーンの活用で、呉服店特有
 のハードルの高さを下げる狙いがあった』


◇『店1階の商品構成も大幅に見直した。高齢者向け衣料の一環で販
 売していた洋服の扱いをやめ、着物レンタルの窓口も3階へ移設す
 るなど狭くなった分のスペースを確保。入り口近くの売り場には手
 拭いや便箋など、価格的にも手に取りやすい和小物を充実させた』
 『「1階に着物売り場があるより、小物だけの方が入店しやすい」
 (利岡祥徳課長)ことから、来店客の若返りをもたらした』 


2015/03/25 日経MJ P.13

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:へー、呉服店とタリーズかあ……面白い組み合わせだね。

恵利:それで『売上高1割増』だから、効果があったのね。

望 :タリーズが「売れる商品」ということですよね? それで、着
   物が「売りたい商品」

勝 :いや、その間にまだワンクッションある。コーヒー飲みに来て
   いきなり「着物」にはいかないでしょ?

望 :え? あ……「小物」ですね! 確かに、コーヒーを飲みに来
   て、ふらっと店を見て、小物くらいなら買うかもしれません。

真子:じゃーさ、小物が「売りたい商品」で、着物が「もっと売りた
   い商品」って感じ?

勝 :そうそう、そういうイメージ。売れる商品・売りたい商品の中
   でも、さらに段階を分けることで、さらに買いやすくする。

望 :「買いやすく」というのを徹底する、ということですね。

勝 :そう。常に「流れ」を作ることを考える。お客様は、積極的に
   自分で買ったりはしない。だから買う「流れ」をこちらで作る

真子:タリーズは、お客様を集めるためのものなんだよね、この呉服
   店にとっては。

勝 :そう。「集客ツール」ということだろうな。まさに「売れる商
   品」というか「売れる店」というか。

真子:変な話、広告するよりは安くつくのかな?

恵利:そうかもね。タリーズは儲からなくても、収支トントンなら、
   「無料の広告」という考え方になりますね。

勝 :そうそう。マインドフローで言うと、タリーズは、呉服店から
   見ると「来店する」という「行動」関門とも言える。

望 :となると、これも「あげる商品」に近い位置づけですね。「行
   動」関門を通過させる施策が「あげる商品」ですよね?

勝 :そうとも言えるね。

恵利:なるほど……「売れる商品」でも色々な考え方ができるもので
   すね。

勝 :とにかく「流れ」を作ることが大事。来店してもらう、最初に
   買ってもらう、などのハードルを下げる。

真子:来やすく、買いやすく、かあ……そうだよねえ。

勝 :まさにそれ。来やすく、選びやすく、買いやすく、また買いや
   すく、という「流れ」を作る。

恵利:そのためには、それぞれのハードルを下げるんですね。

望 :なるほど……

真子:これ、よく考えてあるねえ……

勝 :オマエに褒められると複雑だな……

真子:ホント勝さんのアタマをかち割って、中身を見てみたいよ。ど
   ーなってるんだろーねー。

勝 :オマエは本当にそういうことをしそうだからな……


話が一段落したところを見計らってか、オーナーがテーブルを片付け
て、次のお皿を運んでくる。


「こちらは枝豆のガレットに、信州サーモンを乗せてみました。グラ
 スの中は、地元の豚肉とそうめんかぼちゃです」

「そうめんかぼちゃ?」
「ええ、かぼちゃなんですが、こういう麺の形になるんですよ」
「へえー……」

「やー、不思議な食感だー」
「ショウガが効いてるな……」
「信州サーモンもおいしいね」


先ほどの真面目な雰囲気が一気に和らぎ、華やぐ。

高原の夜はまだ始まったばかりだ。



★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」

あなたの「売れる商品」は、お客様にとって「買いやすい」商品にな
っていますか?

ぜひお考えになってみてください!



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◆今日のまとめ
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●「売れる商品」は「買いやすい」商品。「あげる商品」から「売れ
 る商品」へのハードルを下げて、「流れ」を作ろう!


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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

明日は、高知出張! 四国は結構仕事で行きますが、高知県に行くの
は、生まれて初めて!

ということで、楽しみにしています……が……台風襲来。行く時間帯
に、見事に直撃です。これ以上ないタイミング(苦笑)。


余裕があれば前日に入って前泊するのですが、今日は東京で仕事でし
たので、前泊もムリでした。

こればっかりは、神のみぞ知る、ということで、無事飛行機が飛ぶ
(&着陸する)ことを祈るしかありませんね……



●今日のiPod Tune:HOT SUMMER SONGS 2015

8月! 夏真っ盛り!

ということで、恒例の夏の歌シリーズ!


今日の曲は……


○ハッピーサマーウェディング by モーニング娘。


2000年リリース、モー娘。9枚目のシングル。当時飛ぶ鳥を落と
す勢いの彼女たちの曲は、当然のようにオリコン1位獲得。

中東風のPVが印象的でした。

夏に結婚式をするのは、暑いですから大変そうですけど、その分思い
出に残りそうですね。



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「実戦 顧客倍増マーケティング戦略」
佐藤義典著 日本能率協会マネジメントセンター
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─────────< 経営戦略の最高峰 >──────────

●戦略BASiCSの現時点での集大成にして最高峰

経営のすべてを顧客視点で貫く<社長の最強武器>戦略BASiCS
佐藤義典著 日本経営合理化協会
http://sandt.co.jp/basicsbook.htm

●「経営戦略立案シナリオ」 佐藤義典 著 かんき出版
経営戦略のガイドブック:経営者は必読!
http://www.sandt.co.jp/scenario.htm

●「売れる数字 〜組織を動かすマーケティング〜」 
 佐藤義典著 朝日新聞出版
戦略を実行に落とし込み、組織を動かそう!
http://ow.ly/32zKP

──────< 物語でわかるマーケティング >────────

●「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
 マーケティング入門:読みやすい小説
http://ow.ly/qBY9o

●「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
 上の本の続編。主人公が社長になり、戦略構築から実行プロセスま
 で物語で体感!
http://ow.ly/6s63d

●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
http://www.sandt.co.jp/shiroineko.htm

─────< マーケティング戦略のベストセラー >──────

●「図解 実戦マーケティング戦略」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略入門:戦略はここから
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/jissen.htm

●「事例でわかる 実戦BtoBマーケティング」 佐藤義典著
 BtoBマーケティング戦略の標準テキスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://ow.ly/7Wvdq

●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
http://www.sandt.co.jp/kotowaza.htm

────────< マーケティングの思考法 >────────

●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
 日本能率協会マネジメントセンター
 右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
http://www.sandt.co.jp/shiko.htm


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◆次号予告:夏休み特別号 5
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●次回も引き続き「売れる商品」を考えていきます!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

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売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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