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2013年3月29日金曜日

売れたま!特別編Vol.226 2013/03/28 セグメンテーション特集 27

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.226(累計1002) 2013/03/28
購読者:28,158 (まぐまぐ:16,326 メルマ!:944 めろんぱん:10,888)

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 ■■__年末年始特別号:セグメンテーション特集 27__■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●顧客セグメントに合わせて、「売り物」を変えていこう!


┃売れたま!は、実戦マーケティング戦略の副教材です。売れたま!
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◆年末年始特別号!
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3月になっても終わる気配のない、年末年始特別号!

実戦的セグメンテーションを深く彫り込む、日本でも珍しい特集。

今回の特集は、「セグメンテーション」! マーケティングで恐らく
は一番難しいことの1つです。どう切り込むのか?


我らがヒロイン「売多真子」(うれた・まこ)、真子の親戚にしてメ
ンター「売多勝」(うれた・まさる)。2人は以下の本の登場人物。

○「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
http://ow.ly/89pSR
真子が、勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
http://ow.ly/6s63d
上の本の続編。真子が社長として、戦略を駆使してライバルと戦う!


●あらすじ

大晦日の夜、売多真子と勝は、年末に売多家が集まる温泉宿に集合。
電車の中、そして除夜の鐘を聞きながら続く2人のレッスン。一夜明
けて、お正月を迎えて……


今号はシリーズ第27回目です。

最近お読み始めになられた方は、バックナンバーをどうぞ↓
http://archive.mag2.com/0000111700/20121228030000000.html

この第1回目の記事から「次の記事」をクリックしてお読みください



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◆まずは、前号の復習から!
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*本編の「今の時間」は、年が明けた1月2日の朝です。

1月1日、真子と勝はほぼ1日中マーケティングレッスンに明け暮れ
た。翌1月2日の朝、朝食を取り終え、朝の温泉を楽しみ……


勝と真子は、温泉に入ったあと、身支度を調えて、チェックアウトの
時間にロビーに集合した。

親戚一同のほとんどは旅館に残るが、勝と真子は一足早く帰京する。
親戚が真子たちを見送りに集まる。

「2人とも、もう帰っちゃうのかね。ゆっくりしていけばいいのに」
「いえいえ、ナントカ暇なし、ってヤツで、すみません……」
「2人とも元気でね」
「色々とお世話になりましたぁ!」
「はい、では良いお年を」
「何が良いお年を、だよ。勝ちゃんは正月早々、何言ってるんだい」
「だって、年末までもう会わないかもしれないじゃないですか」
「この子は理屈っぽいねぇ。誰の血をひいたんだか……」
「きゃははは、そーだよ勝さん、理屈っぽいよ」
「じゃあ2人とも東京で仲良くね」
「はーい」
「真子と仲良くなんてしませんよ」
「何言ってんだい、正月も2人でずっとべったりだったじゃないか」
「きゃははは、そーそー。2人でべったりでしたー」
「話してただけで、全然べったりなんか……あ、行かないと電車が」
「じゃあ、気をつけて帰るんだよ」
「はい、皆さんもゆっくりされてくださいね」


2人が荷物を抱えて駅に着いたときには、既に電車が2人を待ってい
た。指定席について荷物を網棚に載せ、並んで座った瞬間に、発車ベ
ルが鳴り響く。すぐに電車がゆっくりと動き出した。


「またギリギリか……オマエと一緒だといつもそーだ」
「えー、真子だけのせーじゃないよー」
「まあともかく続きをやるか。時間が無い」
「うん」

2人は、荷物から大事そうにパソコンやノートを取り出し、座席の狭
いテーブルをやりくりして、スペースを作った。



真子:じゃあいつも通り、復習から♪ 前号では「セグメンテーショ
   ンの時間軸」について、考えました!

勝 :どういうことだっけ?

真子:10年後の顧客像を考えて、それに合わせて自分たちも変わっ
   ていく!


◇10年後の2つの選択:新陳代謝型 と 伴走型

現在のターゲットが25歳女性だと、10年後には35歳になる!

「10年後」の顧客ターゲットは、2通りになる。


1)新陳代謝型:今と同じ25歳女性が顧客となる

今の25歳女性は35歳となって自社商品を「卒業」し、新たに25
歳となった方を顧客とする。


   今の20歳     今の25歳     今の30歳
              ↑↑
   将来の顧客     現在の顧客     卒業した顧客
   「新入生」     「在学生」     「卒業生」


「在学生」のニーズに応えつつ、その先を見越して、「新入生」のニ
ーズを探り続ける!



2)伴走型:今の25歳の人と一緒に歳を取り、35歳女性が顧客

今の25歳女性は35歳となっているので、それに合わせて自社の商
品構成などを変えていく。

顧客の好みなどを記録する、データベースマーケティングが有効。経
年変化を探る!


勝 :そうだな。どちらを選ぶかによって、やることが変わる。

真子:うん! 自称「売多勝名言集」は「的は動いている」。あ、的
   ってお客様のことね。お客様は常に変わっている!

勝 :そうそう。少しずつお客様が変わっているから、それに敏感に
   なって、自分も変えていく、ってこと。



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◆セグメンテーション 実戦編!
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勝 :で、ここからは、セグメンテーションを実際に「売り物」とか
   「売り方」っていう4Pにどう使うか、っていうのを考えよう

真子:あ、セグメンテーション 実戦編、って感じ?

勝 :そうそう。分けるためにセグメンテーションするんじゃなくて
   売れるようにするためにセグメンテーションするわけだからな

真子:じゃあホントはこっからが始まりってこと?

勝 :いや、実際に大変っていうか、難しいのは、やっぱりセグメン
   テーションの「括り方」だと思う。

真子:え? でも実行しなきゃ意味ないよね?

勝 :もちろんそうだけど、セグメンテーションが間違ってたら、そ
   の「実行」の意味がないだろ。

真子:あ、そっか。

勝 :セグメンテーションがうまく括れれば、そのあとの「実戦」は
   直線的に、論理的に「やればいいだけ」ってなるんだ。

真子:な、なんで?

勝 :だって、セグメンテーションの切り口がわかってる、ってこと
   は、お客様が見えてる、ってことだぜ?

真子:あ、うん。お客様の「神経衰弱」ができてるわけだから。

勝 :だよな? 「お客様を個別具体化して神経衰弱」できてる、っ
   てことはそのニーズに真っ向から応えていけばいい。

真子:あ、そっか。ニーズがわかっているんだから、ひたすら実行し
   ていけばいいんだ。

勝 :そういうこと。真子の会社がやってるイタリアンレストラン、
   そーれ・しちりあーの、なら?

真子:お客様のニーズが「大食い」なら、「大食いメニュー」を考え
   ればいい、とか、だよね。

勝 :そうそう。うまく括れていれば「そんなことやって当たり前じ
   ゃん」っていう感じになるんだよな。

真子:そこに行き着くまでの「括り方」が難しい、ってことか……

勝 :だから色んな切り口を紹介したわけだ。やってみて、しっくり
   来る切り口で括ってみる。



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◆セグメンテーションと「売り物」:お客様は自分の鏡
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勝 :じゃあ、まずはセグメンテーションと「売り物」から考えてい
   こうか。

真子:はーい。

勝 :狙ったセグメントのニーズに合わせて「売り物」を変えれば、
   当然その売り物にあったお客様に人気になるよな。

真子:そりゃそーだね。


勝がパソコンを操作するのを真子が先んじて覗き込む。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「タリーズコーヒージャパンが横浜市の駅ビルに開業した女性向け
 の新型店が好調だ」


◇「女性の来店比率は8割で、通常のタリーズの6割を大きく上回
 る。店舗面積は約120平方メートルで客席は55。全体を白で統
 一し、所々に茶色を配色した。いすやソファも白で、座面にはクッ
 ションを施して居心地を良くした」


◇「女性をターゲットにするこの店が力を入れたのはケーキの販売。
 入り口近くに大型のショーケースを配し、「ニューヨークチーズケ
 ーキ」(360円)や「モンブランタルト」(380円)など約
 10種類の品を目の高さに陳列する。通常の店がパンやサンドイッ
 チを中心に並べているのとは対照的で、一見するとケーキ専門店の
 ようだ」


◇「午後2時からはドリンク類と、ロールケーキやチーズケーキなど
 4種類の中から1つを選べるセット「スイーツプレート」(680
 円)を販売。お茶の時間をゆっくり楽しむ女性客の取り込みを図
 る」


◇「2011年11〜12月は、ケーキやパフェなどデザート商品の
 売り上げが通常店舗の約3.5倍に達した。店の売り上げ全体に占
 める構成比も2倍近くになり、当初期待した通りに客単価の引き上
 げにつながっている」


2012/02/06 日経MJ P.15

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:……なんかこれ、そーれ・しちりあーのと似てる……ドピオド
   ピオとか、うちの方が先だもーん。

勝 :妙なライバル意識燃やしてどーするよ。っていうか、同じター
   ゲットを狙えば、やることは似てくるだろ。

真子:そりゃそっか。

勝 :ともかく、「売り物」を変えれば、やっぱりその「売り物」が
   好きな人がついてくる。「顧客と売り物の一貫性」な。

真子:そりゃそーだね。

勝 :だから、今のお客様を見れば、今の「売り物」が好きな人がわ
   かる、とも言える。「お客様は、自分の鏡」だからな。

真子:なーるほどぉ……「お客様は、自分の鏡」なんだ。

勝 :タリーズは、徹底してスイーツ強化したんだろ? 内装も変え
   て……そしたら、デザートの売上が3.5倍、と。

真子:わかりやすいねー。

勝 :単純に、「狙いたい顧客層に合わせて、売り物を変えよう」っ
   てことだけどな。言うのは簡単だけどさ。

真子:そうなんだよねー。こういうのって読んでる分には簡単そうに
   見えるけど、やってる人たちは大変なのよー。

勝 :さっきの「そんなことやって当たり前じゃん」ってまさにそれ
   で、「当たり前に見える」ってことは、うまく括れてる。

真子:あ、なるほどねー。ニーズがわかってるから、当たり前に見え
   るんだ!

勝 :そうそう。逆に、若い男性を取ろうとしたら、こうなるぜ。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「喫茶店の老舗、銀座ルノアール。40代前後の男性会社員がたば
 ことコーヒーでくつろぐ場所、という印象が強い。しかし最近、客
 層に変化がみえる。全来店客の2〜3割を20〜30代が占めると
 いうのだ」


◇「「コーヒー1杯で500円程度という値段ではハードルが高いよ
 うで」(猪狩安往専務)、従来は20〜30歳の来店はほとんどな
 かった。しかし109店のほぼすべてに無線LANと電源を配備し
 たところ、様変わりした」


◇「新たな来店客の多くは「電子端末を使いこなすノマド」(猪狩専
 務)。彼らに働く環境を整備したところ、これまで取り込みに苦労
 した若年層の来店動機を刺激することに成功した」


2011/08/31, 日経MJ P.1

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


勝 :いわゆる「ノマド」ってオレみたいのな。パソコン持ち歩いて
   外で仕事するようなタイプの人たち。

真子:へっへー、電源を増やすとか考えたのも私の方が早いもーん。

勝 :わかったよ。ともかく、メニューは変えなくても、電源と無線
   LANっていう「売り物」で、顧客層を追加できたわけだ。

真子:これもわかりやすいね。

勝 :お客さんって、敏感なんだよ。今でこそ電源がある店は充実し
   てきたけど、昔は探すのが大変で、電源難民が結構いた。

真子:勝さんはどうしてたの?

勝 :あの店のあの席は電源が使える、とか、そういうことをちゃん
   と覚えてる。

真子:なーるほどぉ。お客様にも「来る理由」があるってことだ。

勝 :だから「お客様は、自分の鏡」なんだってば。

真子:あれ、勝さん、オフィスあるじゃん。結構広いのに。会社で仕
   事しなよ。

勝 :そーだけど、1人で籠もってると気分転換したくなるんだよ。

真子:じゃあ、うちの店に来なよ。話相手になってあ、げ、る♪

勝 :オマエに絡まれるからイヤだ。仕事にならないだろうが。



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◆セグメントに合わせて「売り物」と「メッセージ」を変えよう!
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勝 :いわゆるセグメンテーション、つまり複数通りのお客様に合わ
   せて打ち手を変えるっていう手もある。

真子:うん。っていうか、それがセグメンテーションらしい、って感
   じがするよね。

勝 :真子、プラネタリウムって行ったことある?

真子:うん。確か小学生のときに社会科見学かなんかで行ったかな?

勝 :で?

真子:ずーっと寝てた!! きゃははは。

勝 :まあオマエの場合はそーだろうな。最近は、デートスポットら
   しいぜ。

真子:え??


勝がノートパソコンを操作するのを真子はじっと眺めている。

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「複写機大手のコニカミノルタホールディングスが東京・池袋で運
 営するプラネタリウム「満天」の入場者がこのほど300万人を突
 破した。2004年3月のオープンから9年で達成」


◇「星空を再現するデジタル機器の進化だけでなく、娯楽性の高い番
 組放映や芳香の自動発生装置を使った「癒やし」のプログラム導入
 など、若い男女を意識した手法が奏功した」


◇「金環日食のあった12年には過去最高の43万9000人が来場
 した。不況下の「安近短」ニーズに加え「子どもの学習施設として
 の位置づけが一般的だったプラネタリウムのデートスポットとして
 の役割を重視した結果」(同社)という」


◇「同社の調査によると、来場者の6割前後を「カップル」が占め、
 「家族連れ」は2割前後で推移している」


2013/03/20 日経MJ P.9

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


勝 :これ、池袋のサンシャインにあるやつな。昔からあったけど、
   今はコニカミノルタがやってるんだな。

真子:へー、カップルが6割なんだー

勝 :必然的に暗くなるから、デートにも向いてるよな。2人だけの
   空間が作りやすい。うまく「強み」を活かしてるな。

真子:あー、確かにぃ。お勉強ちっくだと、寝ちゃうよね。

勝 :「こと座のベガ」は……、とかな。

真子:何それ?

勝 :覚えてないのかよ、織姫様の星だよ。夏の大三角形を作る星の
   1つ。彦星様がわし座のアルタイル、だろ。

真子:?? だからそーゆーお勉強はイヤだってばー。

勝 :っていう話なんだろうな。今なんかは、スキマスイッチとか、
   そういうプログラム*をやってるみたいだぜ。

http://ow.ly/jusN2
(満点/池袋サンシャインシティHP)

真子:ホントだ! お勉強じゃないなら行きたい!

勝 :この「満点」のHP、きちんとセグメントごとにメッセージを
   変えてるぜ。


−−−−−−−−−−−< HP引用 >−−−−−−−−−−−−

カップルで

プラネタリウムで星空体験をしたあとは、展望台で実際の夜景を眺め
るロマンチックなデートはいかが?


友達と

プラネタリウム"満天"と水族館のおトクなセット券を使って、星空
と海の生き物をどっちも楽しんじゃおう!


家族で

雨の日でも元気いっぱいなお子様には、屋内で楽しめるプラネタリウ
ムやナンジャタウンがおすすめ!


http://www.planetarium.konicaminolta.jp/manten/introduction/

−−−−−−−−−−−< HP引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:あ、そっか、サンシャインってサンシャイン60の展望台とか
   テーマパークのナンジャタウンとか、色々あるもんね。

勝 :あそこの展望台も、デートスポットにはいいもんな。夜景がキ
   レイだしあ。

真子:えー、誰と行ってるのよー!

勝 :1人でだよ! とにかく、サンシャインの遊び場の「お勧めの
   組み合わせ」を、セグメントごとに変えてるだろ?

真子:ホント、セグメンテーションだ!

勝 :各セグメントの「使い方」は? 「価値は使い方に現れる」ぞ

真子:カップルが「デート」で、ファミリーが「勉強になる娯楽」っ
   て感じじゃないかな?

勝 :そうそう、それがベネフィット。

真子:ねー、この「友達と」ってなんだろーね?

勝 :真子が恵利ちゃんとかと行くんじゃないのか? 女友達と、ご
   飯の帰りに、とか。

真子:あ、女子会ニーズか。

勝 :あとは、中学生のデートとか、「友達以上、恋人未満」の関係
   とか、かもな。

真子:あ、初デート、みたいな? 初々しいねー。

勝 :まあさすがにそれはHPには書きづらいだろうけどな

真子:きゃははは、そーだね! だからあえて「友達と」って、ボヤ
   かしてるのかも!

勝 :で、そのベネフィットに合わせたプログラムになってる。これ
   見てみ。今やってるプログラムなんだけど……

 ○「スキマスイッチ 宇宙の奏」 カップルにおすすめ!
 ○「ブラックホール」 ファミリーにおすすめ!
 ○「フィンランド オーロラの詩」 アロマが香る!

http://www.planetarium.konicaminolta.jp/manten/program/


真子:あ、HPにターゲットがはっきり書いてあるんだ!

勝 :そう。それって良いことだとオレは思う。わかりやすいから。

真子:スキマスイッチがカップル向け、ブラックホールがファミリー
   向けか。きっと「ブラックホール」は勉強になるんだろうね。

勝 :まさに「セグメント」によってプログラムっていう「売り物」
   を変えてるわけだ。

真子:あ、さっきの「友達と」って、この「アロマが香る」かも。女
   子会ならわかるような気もする。「癒やし」って感じで。

勝 :そうかもな。とにかく、同じプラネタリウムって「入れ物」で
   も、その中身次第でどうにでもできるよな。

真子:なるほどー。プラネタリウムって「入れ物」だもんね。どんな
   中身にするかは、ターゲット次第、かあ……

勝 :さらに、座席も、カップル向けの工夫があるみたいだぞ……


−−−−−−−−−−−< HP引用 >−−−−−−−−−−−−

肘掛けを上げればデートにぴったりなカップルシートとしてもご利用
いただけます。また床面をほのかに照らすLED照明、プラネタリウム
投映機のライトアップといった、空間演出が、二人のデートを盛り上
げます。

http://www.planetarium.konicaminolta.jp/manten/introduction/

−−−−−−−−−−−< HP引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:あー、ホントだー。勝さん、やーらしー!

勝 :やらしくないだろ、この席は親子で来れば、親子シートになる
   んだよ! 肘掛けを上げて、親子で仲良く座れるの!

真子:あ……なるほどぉ!! あ、この電車の席も、ある意味「カッ
   プルシート」だ!

勝 :おい、そんな不吉なことを言うな

真子:じゃあ、この席もカップルらしく、肘掛けをあげて、と……

勝 :誰がカップルだよ。

真子:カップル、って組み合わせ、って意味だもーん。

勝 :ともかく、カップル向けの工夫をすれば、カップルが増える、
   っていうある意味当たり前のことなんだけどな。

真子:「20代男女」とかじゃなくて、「カップル」って括ってるの
   がいーよね。夫婦だってカップルだもんね。

勝 :そう! よく気づいた。この「カップル」「友達」「ファミリ
   ー」って「何で」括ってる?

真子:え? 人じゃないの?

勝 :だからその基準は何だ、って訊いてんだよ。

真子:あ、そっか。えっと……誰と出かけるか?

勝 :お、そうそう。その「誰と出かけるか」は何で決まる?

真子:えっと……あ! 使い方だ! デートとか、家族のお出かけと
   か!!

勝 :そう! 「水族館の使い方」で括ってるんだよな。じゃあ、こ
   のセグメンテーションをまとめてみ。

真子:うん!


今度は勝が真子が書いていくのを眺めている。


真子:やだー、そんなに見ないでよー、は、ず、か、し、い、の♪

勝 :いいから早く書け。



真子が「こんな感じかなー」と言いながらノートを勝に見せる。


     使い方     誰と行くか     ニーズ

カップル デート     恋人・夫婦   2人きりの空間

友達   女子会      女友達     癒やし
     初デート  友達以上・恋人未満? 誘いやすさ?

家族  休日のお出かけ   子供      勉強になる



勝 :お、いい感じだ。各セグメントに合わせてプログラムを作った
   り、カップルシートだったり、アロマだったり、と……

真子:うん、同じプラネタリウムでもセグメントによって「売り物」
   を変えられるんだね!

勝 :過去最高の入場者数になった、っていうのもわかるよな。

真子:うん! セグメンテーションと売り物の一貫性がうまくいった
   んだろうね。

勝 :それも一因だろうな。



「あ……ほら、勝さん、雪だよ!」

車窓から見える風景は、いつの間にか雪景色になっていた。

「うわ、寒いと思ったら……」
「キレイだねー。お正月の雪なんて、ろまんちっく♪」
「何がロマンチックだよ」
「カップルシートにぴったりの景色だねー」
「何がカップルシートだ。でも滑りてーな。いい雪だぞ」
「あ、うん、軽そうな雪だね。転んでも痛くなさそう♪」
「真子が転ぶと、地面の方が痛いだろうな」
「あー、しっつれーねー、もー。じゃ、いつ滑りに行く?」
「へ? 何手帳出してんだ、オマエは」
「え、だって今、誘ってくれたじゃん。いつ滑りに行くの?」
「何が?」
「滑りにいこうぜ、って、今言ってたじゃん。日程決めよーよ」
「誘ってねーよ、滑りたい、って独り言を言っただけだ」
「それで、いつにする? 勝さんの方が忙しいでしょ?」
「だから人の話を聞けよ、オマエは……」
「あ、ほら、夏に恵利と3人で行ったペンションにしよーよ。あそこ
 もともとスキー場なんでしょ? ねー、いつにする?」
「そんな時間はない」
「時間はつくるものだ、っていつも誰かさんが言ってるけど?」
「うるせーよ。じゃあ、恵利ちゃんと望ちゃんが来るなら行くよ」
「やったぁ!! じゃあ日程教えて」
「え?」
「今の聞いたからね。恵利と望ちゃんが来るんなら行くんだよね?
 今から2人に連絡するから、日程教えてよ。合わせるよ」
「ちょ、ちょっと待て、オマエ本気か?」
「勝さんが行こうって言ったんじゃん。恵利と望ちゃん、連れてくれ
 ばいーんでしょ? 多分2人とも来るよ」
「マジかよ……」
「マジかよ、って、今自分で言ったじゃん」
「オマエに対してはホント発言を気をつけないといけないよな……」
「何よー、嬉しいくせにー。それに、たまには遊んだ方がいいよ」
「恵利ちゃんと望ちゃん、両方だからな。片方でも欠けたら行かない
 からな。両方だぞ。真子は来なくてもいいけど」
「絶対行くもん」

勝が苦笑いしながらスケジュール帳を取り出した。



次号に続きます!


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◆今日のまとめ
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●顧客セグメントに合わせて「売り物」を考えよう。セグメンテーシ
 ョンがうまくできていれば、ニーズの違いに合わせるだけ。


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誌上でお答えしますのでぜひどうぞ。

この売れたま!にご返信いただければ、私にメールが届きます。


**************************************************************
▼今日の日記▲

先日、以前勤務していた某巨大企業の同期会がありました。ウン十年
ぶりに顔を合わせた同期ですが「おー久しぶりー」で一気にギアを入
れられるのはいいですね。

私は大企業を離れてからもう10年以上たちますし、そのときの同期
の方々も偉くなってらっしゃいます。大企業で働く方々の本音の部分
が聞けるのは面白いですね。

大企業で働く、という選択肢を私は放棄したわけですが、やめてわか
る大企業の良さ、というのも色々とあるんですよね。

働き方というのも人それぞれで、組織にあっている人もいれば、私の
ように組織不適合者もいるわけで、そのあたりの選択肢の広さがある
今の社会はありがたいですね。自分の働き方というか、考え方を対比
する機会をいただきました(比較対象がないと、比べられないので)


で、当然のようにオヤジの話題はやれ「ストレートネックだ」「糖
質制限だ」「コレステロールだ」って話になるわけですね……「セグ
メンテーションは年代で切るな」と言いつつ、「四十肩」なんてのは
容赦なく襲いかかってくるんですよね。四十肩なんてホントよく言っ
たものです(苦笑)。鍛えてるつもりでしたし、まさか自分がなるな
んて、思ってもいませんでしたから……。



○1000号突破! 勝手にカウントアップ!

*今号で(多分)累計1,002号!



●売れたま!1000号を超えてその2:考える、ということ 1

「こんな長いメルマガ1000号発行している物好きな人が、どんな
ことを考えているのか興味がある」(という言い方ではありませんで
したが)という方がいらしたので、このコーナー、続きます。


以下、あくまでも私の個人的な意見であって、これが正しいとか、み
んなこうあるべきだ、などというつもりは全くありません。将来的に
は、言ってることが全く変わる可能性もあります。

あくまで、私という1個人の、現時点での見解です。そのままマネし
ても、成果が出るとは思いません。人によって向き不向きがあります
し、モンハン(本題から大きく外れますので解説しませんが、刈りの
ゲームです)にしても、大剣などの近接武器が好きな人もいれば、弓
などの遠距離武器が好きな人もいるでしょう(私は大剣一筋。うまい
かどうかは別にして。そのあたりに性格が表れそうな気がします。私
は粗っぽく叩き切っていくタイプなんですよね。BASiCSにして
もディベートにしても。弓みたいな繊細な武器は私にはムリ)。



さて、「考える」という行為は、基本的には「言語化」する行為だと
私は思っています。

「人の機微など、世の中には言語化できないものもある」という議論
には同意する部分もありますが、「じゃあ言語化できないから諦めよ
う」というのは知的怠慢だと思います。

「人の機微」にしても、例えばですが「物語」として表現することに
よって伝えられることはあると思います。

「言語化」されたモノには力が宿ります。「実体化」されたものだか
らです。紙に落とせばコピーできます。共有できるのです。

すると、「言語化する」ことは「考えを実体化させる」ことであり、
大変にエネルギーの必要な行為だと私は思います。事実、非常に疲れ
ます。

個人的には、真剣に考えられる時間というのは、人にもよるでしょう
が、私の場合は1日で6〜8時間です。それ以上は、もうエネルギー
切れになるんです。集中力のいらない「作業」はできますが、考えら
られる時間はそんなものです。

すると、その「エネルギーにあふれた時間」を創造的行為に使う、と
いう「エネルギーの最適配分」が重要になってきます。

ちょっと前までは、仕事において一番この障害となるのが「電話」で
した。集中しているタイミングで暴力的に介入してくる存在でした。

しかし今はメールによるやりとりになって、ビジネスパーソンの効率
は大分上がったのではないでしょうか?

あと障害となるのは、「どうでもいい会議」です。必要な会議はむし
ろ「集中している状態」で臨むのですが、組織で仕事していると「ど
うでもいい会議」は避けられません。ですので、どの会議にどうエネ
ルギーを配分していくか、ということになりますね。

私も数年前までは「サラリーマン」だったわけですが、独立して得ら
れた最大のメリットは、この「エネルギーにあふれた時間」の配分が
最適化できたことのように思います。



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