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2011年9月16日金曜日

売れたま!特別編Vol.123 2011/09/15 真子、社長になって会社を立て直す 2

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.123 2011/09/15
購読者:25,638 (まぐまぐ:16,422 メルマ!:916 めろんぱん:8,300)

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 ■■■■__真子、社長になって会社を立て直す 2__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●フレームワークは、埋めてからが始まり! 一貫性の線をひいて、
 戦略を「練る」!


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早速ツイッターでも、

「新人OL、社長になって会社を立て直す」読了。2泊3日の出張で3
回読みましたけど、毎回気づきがありました。ありがとうございま
す。しばらく、自分の仕事のこととして内容を考えてから、また読ん
でみます」

というお声をいただきました。ありがとうございます!

2009年の「売れる会社のすごい仕組み」のリニューアルですが、
リニューアルにあたって大分削りました。

ということで、補足の意味もこめて、ヒロインの売多真子、メンター
の売多勝にご登場いただくことにいたしました。


特別ゲストは、松井恵利(まつい・えり)ちゃん。真子の大学時代の
同級生であり、CD「経営戦略虎の巻」の特典小説、「つぶれかけの
果物屋を再建せよ!」のヒロインです。

http://sandt.co.jp/keieitoranomaki.htm

売れたま!初登場。OL勤めをやめ、現在は果物を主軸にした
M'sジューシーヘルシーの経営陣として頑張っています。


今日は、対談の2回目です!

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◆乱戦のBattlefield
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勝 :たまたま見つけたニュース。ドコモがソニーエリクソンの「プ
   レステケータイ」出すって。PS1のゲームができるらしい。

http://ow.ly/6tVuJ


真子:あー、勝さんゲーム好きだよねー。昔っからよくやってたねー

勝 :オマエにもよくつきあわされたよな。

真子:何よ、私が勝さんにつきあってあげたんじゃない。で、勝さん
   それまた買うの?

勝 :いや、前回の5 Forcesの続き。真子、5 Forcesって何だっけ?

真子:はいはい。前回の復習ね。

 5 Forces
 ・代替品の脅威
 ・参入障壁の高さ・新規参入
 ・供給者の圧力
 ・顧客の圧力
 ・業界内競合

 の5つがその「業界」の収益性・魅力を決めるという分析手法。


恵利:あ! ドコモがプレステ出すっていうのを、これで分析してみ
   ると、っていうことですか?

勝 :そうそう。ソニーは、PSPっていう携帯ゲーム出してる。そ
   の主要な競合は任天堂DSって言われてるけど……

真子:そっか、このプレステケータイもある意味競合だ。でも出して
   るのはソニーエリクソンっていうソニーの関連会社……

勝 :ソニーのPSPから見ると、ドコモはある意味の競合。携帯電
   話でゲームができるからな。

真子:でも、プレステケータイ、っていうところで見ると、ドコモは
   ソニーのお客様だよね?

恵利:そしてそこに、プレステの携帯機が出てくる……もうよくわか
   らないね……

真子:5 Forcesだと……ソニーから見て、ドコモは競合でもありお客
   様でもあり……

勝 :ドコモから見ると、ソニーは競合でもあり、供給先でもある。

恵利:確かにこれじゃ分析できない……

勝 :静的なフレームワークである5 Forcesは、こういうときには使
   いにくいね

真子:でもさ、この状態が分析しにくいのははBASiCSだって同
   じじゃないの?

勝 :いや、5 ForcesとBASiCSは、前提が違う。5 Forcesは、
   基本的には業界分析の手法。だからやりにくい。

真子:BASiCSは?

勝 :お客様のアタマの中を考える手法。5 ForcesはBASiCSで
   は「戦場分析」のツールだけど……

恵利:あ、わかりました! 「戦場はお客様のアタマの中にある!」
   っていう、アレですね!

勝 :そうそう。お客様を具体化した上で、そのお客様のアタマの中
   にある選択肢の束を競合と考える

真子:それだと、この状況は分析しきれるの?

勝 :だって、お客様を特定すれば、その人にとっては競合が特定さ
   れるだろ? 真子、プレステケータイのターゲットは誰だ?

真子:うーん……PSPとか持ってる人はわざわざ買わないよね……
   って考えると、ゲームしない人かな?

勝 :恵利ちゃん、このプレステケータイ欲しい?

恵利:いえ、私はゲームはしないので……あんまり……

勝 :そうだよね。ゲームしない人は、そもそもプレステケータイに
   興味ないからターゲットにならない。

恵利:じゃあゲームマニア?

勝 :マニアは、PSPを持ち歩いて、PSPやるだろ。ゲームに最
   適化されてる分、やりやすいし。

恵利:え? じゃあ誰がターゲットなの?

勝 :誰、っていうか、「場合」。ありえるかもしれないのは、マニ
   アがPSPを持ち運ばないときにやるゲーム。

真子:あ、なるほど。会社行くときとか、PSP持ってかないよね

勝 :そうそう。PSPとかって結構重いしかさばる。そういうとき
   つまり「2台目のゲーム機」としての需要はあるかも

恵利:あと、数は少ないかもしれませんけど、マニアまではいかない
   ゲーム「ファン」でしょうか。PSPは持ってないけど……

勝 :そうかもしれないね。ゲームはしたいけど、PSPとかDS買
   うほどでも無い、っていう人。すると、どうなる?

恵利:あれ……? 実はプレステケータイとPSPは競合しない?

真子:え? 何で?

恵利:えっとね、顧客別に場合分けしてみるね。


恵利がサラサラと自分の「恵利ノート」にまとめていく。


1)ゲームしない人はどっちにしても買わない → 関係ない

2)ゲーム「マニア」はPSPを持ち運ばないときの2台目需要とし
  て買うかも → 「併用」なので競合しない

3)PSPを持つほどではないゲーム「ファン」は買うかも
  → PSPはどうせ持ってないので、競合しない


真子:あ……ホントだ! 競合しない! 一見競合しそうだけど……

勝 :プレステケータイ、PSP、DSは実際には競合はするだろう
   けど、こうやって考えて行くと、緻密に考えられるだろ?

真子:ホントだあ……これがBASiCSの考え方かあ……

勝 :フレームワークって、こうやって考えて行くんだよ。

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◆フレームワークの埋め方:一貫性と具体性
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恵利:勝さん、あ、あの……今のお話を聞いて思ったんですけど……
   ずっと聞いてみたかったことがありまして……

勝 :なに? 聞きにくいこと? 恵利ちゃんなら何でも聞いていい
   よ。

真子:出た出た。勝さん、彼女ならいないよ、きゃははは。

勝 :オマエは黙ってろ。

恵利:今さらなんですが……BASiCSを埋めていくコツって何で
   すか? 今の考え方を伺って、やっぱり聞いてみたくなって…

勝 :え? 確かに今さらだけど、良い機会だからやるか。CDでも
   散々やった「キーワード」2つは何?

恵利:あ、それなら。「一貫性」と「具体性」です。

勝 :そうだね。それを両方使って、「やりとり」していくのがポイ
   ント。さっきの「顧客」もそうだよね。

恵利:あ! まず、顧客像を具体化して、それぞれで、プレステケー
   タイとPSPが競合するかしないかを考えた……

勝 :そうそう。顧客を「ゲームユーザー」みたいに粗っぽく考えち
   ゃうと本当の競合構造なんかがわからなくなる。

真子:じゃあ、「具体化」してから一貫性を考えるのがポイント? 
   考える順番としては「具体性」が先なの?

勝 :お、真子、いい質問だ! 答えは「イエス」。曖昧な答えで考
   えるとカンタンに一貫性が取れる。

恵利:例えばどういうことですか?

勝 :例えば、「高付加価値を望む顧客に、高付加価値を強みとしよ
   う」って、一貫性はあるけど……

真子:具体性ゼロだよね。何のことかさっぱりわかんない。そっか、
   だからやっぱり「具体化」が先なんだね。

勝 :そう。逆に、ものすごく具体化すれば、一貫性が取れる。さっ
   きのプレステケータイの場合もそうだな

恵利:場合分けがきっちりできますよね

勝 :そう。結局、1人のお客様についてわからないのであれば、
   100人のお客様についてもわからない。

真子:あ……そうか! 1人のお客様について、「具体的」に考えて
   一貫性を取ればいい!

勝 :そういうこと。例えば、PSPやスマホの所有状況次第で、プ
   レステケータイに対するニーズが違うだろ?

恵利:それを一緒にするから混乱しちゃうんですね……

勝 :5 Forcesでも、BASiCS的な使い方はできないことはない
   んだけどさ。例えば、顧客ごとに5 Forcesを何枚も作る

真子:なるほどね。「顧客」がマニアの場合は「代替品」にPSPを
   おいて、「新規参入」には「ケータイDS」をおくとか。

勝 :そう! 鋭いじゃん。でもそれはビギナー顧客とか、モバゲー
   みたいなシンプルゲームファンにはあてはまらない

真子:その場合は、「新規参入」ならGoogleゲームとかがもし出てき
   たら、って考えるよね

勝 :そうそう。それにはマニアは興味ないだろうけど、ライトユー
   ザーならそれでいいかもしれないからな。

恵利:「代替品」も「新規参入」も「顧客」によって変わる! ホン
   トBASiCS「的」だわ!

勝 :そう。5 Forcesでも、要素間の「動的な関係」に着目すれば、
   意外に使えないこともないけど……

真子:5 Forcesのそういう使い方を解説している本は、読んだ限りな
   かったよ。

勝 :そうなんだよ。その意味では、BASiCSの本当の「強み」
   とは、その「動的な使い方」と、その「解説」なんだよな。

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◆フレームワークは、一度埋めてからが始まり
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勝 :恵利ちゃんさ、CDでBASiCSを実際に埋めてみたときは
   最初はうまくできなかったでしょ?

恵利:はい……BASiCSの各要素ごとに、1行くらいしか書けま
   せんでした……

真子:私もそうだった! 恵利、1行ならまだマシよ。私なんて、一
   言しか書けなかったよ、あはは

勝 :確かにひどかった。「新人OL、社長に……」でも、顧客ター
   ゲットは「元気になりたい人」とかだったよな、ははは

真子:今考えると、「誰、それ」って感じだよね〜、きゃははは。

勝 :初めてやるときは、誰でもそんなもんだ。

真子:え? じゃあ、真子はフツーってこと?

勝 :実はそう。「新人OL、社長に……」で、真子のあの浅い浅い
   BASiCSをわざわざ出しているのは、そういう意味もある
   (P.56)

真子:ぶう、意地悪!

勝 :いや、それが始まりって意味だからな。で、その後色々望ちゃ
   んと考えたら、2回目は相当良くなっただろ?(P.84)

真子:うん!

勝 :この本が小説形式になってる理由の1つがそれ。「埋め方」を
   追体験して欲しかったんだよ、読者さんに。

真子:へえー。作者、ちゃんと考えてるじゃん(笑)

勝 :CDで出てきた恵利ちゃんの例もそうだよな。BASiCSは
   1回考えただけじゃ絶対に完成しない。

恵利:はい! すごくそれ思いました! CD何十回も、覚えるほど
   聞いて、それで何回も何回も書いてみて、それで……

勝 :フレームワークってそうやって考えて行くんだけどさ、そうい
   うフレームワークの「埋め方」ってあんまり教えてくれない

真子:はい……そうかあ、1回埋めてからが勝負ってことね……

勝 :そう! まさに、1回埋めるのは「始まり」にすぎない。1回
   埋めて満足しちゃ、絶対にダメだ

真子:1回埋めるのは、始まりかあ……

恵利:私も、「戦場・競合」だけで3回書いてみて、やっとそれらし
   くなりましたから……

勝 :1回埋めて満足すると、そこで思考が止まっちゃう。そこから
   「グルグル回し」が始まる

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◆一貫性と具体性:各要素が相互の制約要因となる
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真子:「グルグル回せ」って勝さん、よく言ってたよね。最初はその
   意味が全然わかんなかった……あははは。

勝 :2人とも、「マインスイーパ」ってやったことある? ウィン
   ドウズについてくる無料ゲームの……?

恵利:あ、あります。地雷の場所を当てる、アレですよね。

真子:やったことありますけど、それがどうしたんですか?

勝 :「グルグル回し」とかけて「マインスイーパ」ととく。そのコ
   コロは!?

真子:は??

恵利:えっと……私もわかりません……

勝 :そのココロは、相互に制約要因となる。

真子:わかりませんってば(笑)

勝 :マインスイーパって、「ここが1でここが3だと、ここに地雷
   がないとその条件が成立しない」って考えるよな?

恵利:え、えっと……は、はい……

勝 :で、逆に、「ここに地雷が無いと仮定すると、ここの数字がお
   かしい」みたいな考え方もできるよね。背理法みたいに

真子:背理法、ね……ハイリハイリフレ、ハイリホー♪ って何のC
   Mだっけ?

勝 :それ、古すぎ……背理法は、ある事柄を仮定し、それを否定す
   ると矛盾が起きるからその仮定が正しいっていう考え方

恵利:あ、昔やりましたね……

勝 :平たく言うと「こっちがこうだとすると、あっちがこうなるは
   ず」っていう考え方。それが「相互に制約要因となる」こと

真子:最初からそう言ってくださいよ……私が勉強苦手なの知ってる
   くせに……こ、の、い、け、ず♪ っと

恵利:私、わかりました! 例えば、お客様がマニアだと仮定すると
   競合がこうでないとおかしくなる、って考えるんですよね

勝 :さすが恵利ちゃん!

真子:もう……恵利がいるとこれだからイヤんなるよなあ……恵利は
   アタマいいからいいよなあ……

恵利:そんなことないわよ。ほら、さっきみたいに、マニアだとこう
   で、ビギナーだとこう考えてみたいに……

勝 :そうそう。BASiCSの各要素の相互のやりとり。それが、
   相互に制約要因となるってこと。

真子:??? マコ、ワカンナーイ!

恵利:ううん、単純よ。顧客がマニアだと、競合がPSPで、逆に、
   競合がPSPなら顧客がマニアになるって、考えていくのよ

勝 :そうそう。顧客は競合を規定し、同時に競合は顧客を規定する
   よな。強みとかの他の要素についても同じ。

真子:わかった! 競合が「リアルシシリー」っていう本格的な店と
   「イージーロマーノ」の低価格店ではうちの強みが変わる!

(このあたりの詳細は、「新人OL、社長になって会社を立て直す」
 でどうぞ)

勝 :やっと思い出したか……そういうことだ。だから、あの本でも
   競合店を2つ出したんだろうな。その違いを体感するために。

真子:なるほどね〜。あれ、辛かったんだよなあ……

恵利:真子の辛さ、あの本からよ〜くわかったわ……

真子:でも、あーゆー経験をしながら成長していくんだよ、きっと。

勝 :真子、大人になったなあ……で、BASiCSの要素は5つ。
   その中の2つの要素の「組み合わせ」はいくつある?

恵利:えっと……組み合わせなら、5×4÷2=10通りですね。

真子:え? え?

恵利:あのね、B,A,S,C,Sってあるでしょ? それぞれに結
   べる線は10本よね? BとA、BとS……って

  B−A
  B−S
  B−C
  B−Sm
  A−S
  A−C
  A−Sm
  S−C
  S−Sm
  C−Sm

真子:えっと1、2……10。ホントだ! それぞれに一貫性を考え
   るってことだよね。それはわかった!

勝 :で、組み合わせじゃなくて「順列」は?

恵利:順列だと、相互に方向性があるから、5×4=20ですが……
   あ! なるほど! 相互に制約要因って、そういう意味!

勝 :そう。例えば、S→C、C→S、っていう方向性を両方考える
   場合には、「組み合わせ」じゃなくて「順列」。

真子:??? マコ、マタワカンナーイ! そういうのやめようよ〜

恵利:真子、ほら、さっきの10本の線に、双方向の矢印入れると、
   何本になる?

真子:10×2=20!

勝 :そう。順列は、5×4=20。5C2じゃなくて5P2だから
   20。コンビネーションじゃなくてパーミュテーションな。

真子:パー……何?

勝 :オマエのアタマが「パー」なんだよ……。

恵利:ふふふふ

真子:出た出た、2人して……

勝 :今の双方向の矢印の数だよ。単なる組み合わせだったら、方向
   性は関係ないけど……

真子:あ、わかった! 強みは顧客を制約して、顧客が強みを制約す
   るから、1本じゃなくて、双方向の矢印になるんだ!

勝 :そう! 組み合わせだと単なる線の数だけど、順列は、その順
   番、方向性も大事になる。

恵利:BASiCSの考え方って、数学と共通点あるんですね……

勝 :うん。数学でも心理学でもミクロ経済学でも、使えるものは何
   でも使う。そうやってBASiCSを進化させてる。

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◆一貫性と具体性:線を引いて、つながりを可視化しよう!
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恵利:すみません……それで、あの、一貫性と具体性で考えていくポ
   イントは……?

勝 :あ、ごめん。本題。それぞれに実際に線を引きながら考えるの
   が一貫性を考えるポイントね。

恵利:実際に紙の上に線を引く、ってことですよね?

勝 :うん。さっきの20通り、それぞれに制約要因として一貫性が
   あるかどうかを考える。

恵利:それ、結構時間かかりますよね……やってみて思いました。

勝 :そうだね。1回やるだけで数時間はかかるだろうね。だって、

・S→C:この強みを評価するのはどんな顧客?
・C→S:この顧客が重視する強みはどんな強み?

   っていう、SとCの双方向を考えるだけで相当時間かかる。

恵利:この双方向の矢印が、全部で20本ですもんね……

真子:うわあ、大変だ……

勝 :それが戦略を「練る」っていうことなんだよ。

恵利:あ……フレームワークを1回埋めただけだと、本当に「埋め
   た」だけで、「練る」ことをしてない……

真子:そっか。だから1回目はすっごく浅いんだ。で、「練る」こと
   によって、どんどん深くなっていくんだ!

勝 :そう! みんな、この「練る」作業をしないんだよ。だから、
   すっごく戦略が浅い。

真子:なんでやらないの?

勝 :オレが聞きたいよ。なんでやらないんだ?

恵利:やっぱり大変だから、じゃないですか?

真子:でも、人がやらないことをやると差別化できるよね!

勝 :おお! 言うようになったなあ……さすが、競合店との激烈バ
   トルを戦い抜いた経営者だ

真子:へっへえ……でも、泣きそうな思いしたからなあ……

恵利:真子、実際泣いてたじゃない……

真子:え、恵利、何言ってるのよ……だって……自分にハラが立った
   んだもん……

勝 :まあそのあたりの真子の活躍は本に譲るとして、次回は、要素
   間のつながりから、さらに広げていこう。

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◆今日のまとめ
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●BASiCSの各要素は、相互に制約要因となる。2つの要素に双
 方向の矢印を引いて、一貫性・具体性を考えて行こう!


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▼今日の日記▲

スカパー!をつけていたら、たまたま「十二人の怒れる男」が流れて
いました。初めて見たのは20年以上前のことですが、強く印象に残
った映画ですので、見た瞬間にわかりました。

ついついヘンリー・フォンダの名演にも引き込まれ、見てしまいまし
た……これ、白黒で、しかもそのほとんどのシーンが1つの部屋の中
で撮影される、という、シンプルで低コスト(?)な映画です……

が、面白いんですよ!

で……このシーン、どこかで見たな、とずっと考え続けていたんです
が……拙著「白いネコは何をくれた」のディベートのシーンなんです
よね。って、もちろん「十二人……」の方が50年先なんですが、こ
の映画がアタマのどこかに残っていて、それが白ネコに反映されたの
かもしれませんね。

面白い映画は、白黒でも面白いんですよね。私もいつかは、こんな脚
本というか本というか、を書いてみたい、と50年以上も前の作品に
インスパイアされました。頑張ろうっと。

●今日のiPod Tune:秋に似合う大人のバラード

まだ暑い日は続きますが、もう9月!

昼間は依然として暑いものの、夜になると虫の声が響きます。

そこで、秋のバラード特集。

秋は1人だとちょっと寂しい季節……というわけで、今日の曲は……


○Alone by Heart


1987年の全米1位、ご存じHeartのパワーバラード。彼女たちの
シグネチャー・ソングと言っていいでしょう。

ピアノのイントロで静かに始まり、やがては叩きつけるような激しい
ボーカルへと流れ込み、一気呵成に聞かせる曲。こんな曲が弾き語り
できたらいいなあ、とホント思います。

寂しい秋の夜長でも、この曲でその寂しさを洗い流せる、そんな1曲
です♪

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 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
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●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
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 右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
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──────< 物語でわかるマーケティング >────────

●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
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●「ドリルを売るには穴を売れ」 佐藤義典著 青春出版社
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●「売れる会社のすごい仕組み」 佐藤義典著
 青春出版社
 売れる戦略構築から実行プロセスまでを物語で体感!
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◆次号予告:真子、社長になって会社を立て直す 3
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●今回は、要素間のつながりを考えてきました。次はさらに広げて…
 フレームワーク間のつながり、を考えてみましょう!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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