■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■
〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.122 2011/09/12
購読者:25,627 (まぐまぐ:16,430 メルマ!:916 めろんぱん:8,281)
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■■■■__真子、社長になって会社を立て直す 1__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●戦略を分析する切り口は、やはりBASiCS!
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早速ツイッターでも、
「新人OL、社長になって会社を立て直す」読了。2泊3日の出張で3
回読みましたけど、毎回気づきがありました。ありがとうございま
す。しばらく、自分の仕事のこととして内容を考えてから、また読ん
でみます」
というお声をいただきました。ありがとうございます!
新刊といっても、2009年の「売れる会社のすごい仕組み」のリニ
ューアル本になります。この本もお陰様でマーケティング本としては
かなりの売上となりました(ありがとうございます!)ので、お持ち
の読者さんも多いと思います……が、さらに多くの方にお届けするべ
く、今回のリニューアルと相成りました。
リニューアルのポイントは……真子のイラスト!(笑)
だけではなくて(笑)、色々な部分で細かな改善、とくに読みやすさ
の部分で改良を重ねました。詰め込みすぎの印象があった仕組み本の
流れを思い切って整理しています。
逆に、削った部分も相当あります。
ということで、「新人OL、社長になって会社を立て直す」の補足の
意味もこめて、ヒロインの売多真子、メンターの売多勝にご登場いた
だくことにいたしました。
特別ゲストは、松井恵利(まつい・えり)ちゃん。真子の大学時代の
同級生であり、CD「経営戦略虎の巻」の特典小説、「つぶれかけの
果物屋を再建せよ!」のヒロインです。売れたま!初登場。OL勤め
をやめ、現在は果物を主軸にしたM'sジューシーヘルシーの経営者
の1人として頑張っていますが、そのあたりは「つぶれかけの果物屋
を再建せよ!」に詳しいです。
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◆そーれ・しちりあーのに、結集!
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ある土曜日の昼下がり、売多真子、売多勝、松井恵利の3人が東京・
S区のイタリアンレストラン、「そーれ・しちりあーの」の1号店に
集合。そーれ・しちりあーの拡大の礎となった、真子が社長を勤める
店だ。
ドアがぎい、と開き、スタッフから「いらっしゃいませ!」と元気の
良い声が響く。
勝 :こんちはぁ。社長の売多真子さんに会いに……
真子:あ、勝さん!
スタッフが笑顔で「はい、あちらに……」と応じるのと同時に、テー
ブルで作業をしていた真子が嬉しそうに駆け寄る。
勝 :お、真子、久しぶり!
真子:勝さん、いらっしゃい……って、何で恵利も一緒なのよ。
勝と一緒に入ってきた若い女性に真子が毒づいた。ストレートの美し
い黒髪がふわ、と肩越しにたなびく。
恵利:え? 私も呼んでくれてたんじゃないの?
真子:そ、そうだけど……何で2人で一緒に来るのよ……
勝 :恵利ちゃんとは、来る途中に渋谷駅で偶然一緒になったんだけ
ど、どうかしたか?
真子:あ、そ、そうなんだ……たまたま、なのね。
真子がホッとしたように息を吐いた。
恵利:真子、私が勝さんと一緒に来ちゃダメなの? ホント真子はわ
かりやすいんだから、もう……
真子:な、なな、何よ……
勝 :しかし、こんな時間だっていうのにお客さん入ってるなあ……
いや、すげーよ。
真子:へっへぇ、すごいでしょ……って、ほとんど勝さんのお陰だけ
どさ。
勝 :いや、実行した人が偉い。実際に行動に移せる人は、少ない。
3人がテーブルに着席しながら、会話を続ける。午後だというのに、
お客様は結構多い。
勝 :今って、ドピオドピオの時間帯だよな?
恵利:真子、それ何?
真子:え? 本読んでないの? もう……午後2時からのデザート優
遇サービスね。お陰様で大好評♪ 今日もたっぷりあるよ!
恵利:あ、そうなんだ……
恵利が少し残念そうに肩を落とす。
真子:あ……恵利、もしかしてケーキ持ってきてくれたの?
恵利:うん……うちの店のフルーツケーキ持ってきたけど……そうよ
ね、ここにもあるよね……
勝 :恵利ちゃん、オレ食うよ。真子、別に構わないだろ? ちゃん
と注文はするからさ。
真子:あのねえ、この店の社長の前で、堂々とデザート持ち込みなん
ていい度胸してるわねぇ……ダメに決まってるでしょ。
勝 :あれ、この店でも恵利ちゃんの店のフルーツケーキ売ってるん
じゃないのか?
恵利:そうなんですけど、今日は新作を持ってきて……真子にも食べ
てほしくって……
真子:新作なの!? そ、それを早く言ってよ。食べよう食べよう!
勝 :オレはドルチェならいくらでも入るからな。まあそれはいいと
して、早速始めるか。
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◆戦略フレームワークの定番 5 Forces
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勝 :真子が、広岡社長に「戦略を考えろ」って言われて、最初にや
ったことって何だっけ?
真子:あー懐かしいねえ……本屋入って、経営戦略の本買い漁った。
マイケル・ポーターさんとか、バーニーさんとか。
勝 :よくそんな有名人にたどり着いたよな。その嗅覚はすげーよ。
で、本読んでわかったのか?
真子:またイヤミな質問を……わかるはわかりますよ。5 Forces*だ
とか、何だとか……
恵利:ちょ、ちょっと……ずるい、真子、それ何? 教えてよ。
真子:私が恵利に勉強教えるのなんて、初めてじゃない、きゃはは!
恵利:だ、だって……勝さんだってそんなの教えてくれなかったじゃ
ないですか……
勝 :その理由は後で。ほら、真子。5 Forcesって何だ?
真子:えっとね……マイケル・ポーターさんっていう経営戦略の大家
の人が30年くらい前に考えた手法でね……
真子の説明を恵利がサラサラとノートにまとめる
5 Forces
・代替品の脅威
・参入障壁の高さ
・供給者の圧力
・顧客の圧力
・業界内競合
の5つがその「業界」の収益性・魅力を決めるという分析手法。
恵利:ふーん、そうなんだあ……「業界」の収益性ってこうやって決
まるんだあ……真子、すごいじゃん。
真子:でもねえ……勝さんに電話もらったとき、一番最初の質問に答
えられなかったんだよねえ……
勝 :あれ? それ何だっけ?
真子:もう! 「ここでいう業界を定義してみろ」って勝さんが言っ
たんじゃん! (P.39)
勝 :あ、そうそう。あの質問ってさ、本の中であの後ほったらかし
になってたよな。
恵利:イタリアンレストランの「業界」なんてイタリアンレストラン
じゃないんですか?
勝 :そうなの? 誰もイタリアンレストランが業界なんて言ってな
いけど、イタリアンレストランの競合は何?
恵利:イタリアンか、フレンチってところですか……?
勝 :質問を変えるね。今、オレ達イタリアンレストランにいる。も
しこの店が満席だったら、オレ達はどこに行く?
恵利:え? 例えばスタバとか……あ!! そうか! それが本当の
競合なんだ! ってCDでもやりましたね……
勝 :そうだよね。この店が閉まってたらどこにいく? その問いに
対する答えが本当の「競合」であり「業界」になる。
恵利:じゃあイタリアンレストランとカフェが同じ「業界」ってこと
ですか?
真子:それじゃ、もはや「業界」なんて無いってこと?
勝 :ある業界もある。「TV局」業界なんて寡占だからな。でも、
それですら、ネットのTV局はそこに入るか、って考えると…
恵利:確かに「業界」の定義ができませんね。それがその5 Forcesが
使いにくい理由ですか?
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◆5 ForcesはBASiCSの一部
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勝 :うん、その辺り、本であんまり説明できなかったから、ここで
しておくけど……理由は2つある。ほら、メモ取れよ。
真子:はい!
勝 :まず、手法としての前提が違う。5 Forcesは、業界分析の手法
であって、個々の企業の戦略を考えるのには向いてないと思う
真子:そ、そうなんですか!?
勝 :5 Forcesがわかったとして、例えばこの業界は収益性が低い、
ってわかったらどうする? 真子、撤退するのか?
真子:ううん。それに、同じ業界でも儲かる会社もあれば、そうじゃ
ない会社もあるよね。
勝 :その答えって5 Forcesからわかるか?
真子:えっと……わからない、かな……
勝 :そう。「飲食業って儲かるの?」という質問には答えられるけ
ど、「うちの店はどうすればいいの?」には答えられない。
恵利:た、確かに……
勝 :それと、時代が違う。あれ、1970年代の話だからな。当時
は、「業界」の定義が比較的明確だった。
恵利:どういうことですか?
勝 :現代みたいに、ニーズが多様化してなかったし、競合構造がも
っと単純だった。
真子:どういうこと?
恵利:あ……そうか、マックとスタバとコンビニが競合する、なんて
いう複雑な競合が無かった!
勝 :そうそう。BtoBでも同じ。広告戦場で電通とリクルート
とYahoo!とGoogleが競合するなんてことが無く、単純だった。
真子:そっか! 昔はネットも無かったし、広告業界は広告業界だけ
で競合してたんだ。
恵利:私の店の果物屋さんもそうでした。昔はスーパーなんて無かっ
たから、競合が限られてた……
勝 :そういうこと。それに、今や顧客や供給先が競合になったり、
競合が顧客になったり合併したりなんてのもあるからな。
真子:そっか……だから、5 Forcesで分析しようとしてもダメだった
のね……
勝 :5 Forcesはそういう静的な「業界」構造を前提にしてるから、
今はそのままじゃ使いづらいな。
恵利:じゃあどうすればいいんですか?
勝 :だからBASiCSでいいじゃん。真子、競合を知るための質
問は何だった?
真子:「うちの店がなくなったら、お客様はどうする?」
勝 :そうだな。まずはそういう質問をして、「戦場・競合」を洗い
出さないとな。
真子:ね、マイケル・ポーターさんって先生より、勝さんの方がアタ
マいいってこと?
勝 :そんなこと一言も言ってねーだろ。向こうの方がアタマいいに
決まってるじゃん。天下のハーバードの看板教授だぞ。
真子:勝さんだって世界一のMBAだって威張ってたじゃん。
恵利:その天下の先生が、何でこんな単純なことに気づかなかったん
ですか?
勝 :さあ……マーケティングやったこと無いからじゃないか? 後
やっぱり時代が変わったってことはあるだろうな。
真子:じゃあ、ポーターさんの本はダメってこと?
勝 :いや、全否定はしていない。5 Forcesは、BASiCSの一部
の分析手法としてなら使える。ただ、一部でしかない。
恵利:BASiCSで全体像を掴んだ上でなら、部品としては使える
ということですか?
勝 :そうそう。ただ、5 ForcesはBASiCSと大分かぶる。両者
の関係を整理してみようか。
ナプキンにメモを書こうとする勝に、真子がすかさずノートを差し出
す。勝は走り書きで図を書いた。
BASiCS 5 Forces
B:戦場・競合 ← 一部 代替品・参入障壁・業界内競合
A:独自資源 ← 一部 供給元
S:強み
C:顧客 ← 同じ 顧客
S:メッセージ
真子:あ、なるほどねえ……確かに、5 ForcesはBASiCSの一部
ではあるけど、全部ではないよねえ……
恵利:独自資源の部分なんかも、5 Forcesじゃ足りませんよね。
勝 :これが、5 Forcesを恵利ちゃんに教えなかった理由。わざわざ
やる必要がない。BASiCSで十分。
真子:何よ、私にはやらせといて……
勝 :やらせてないだろ、オマエが勝手に本買って読んだんだろ。
真子:ぐ……そ、そうだけど……
勝 :まあ、全部ムダってわけじゃない。そのビジネスの構造を知る
のには使えるからな。
恵利:でも、5 Forcesじゃ戦略は作れないんですよね?
勝 :正確にいうと、5 Forces「だけ」じゃ作れない。入り口として
はいいかもしれないけど、それだけで終わっちゃダメ。
真子:結局BASiCSを全部やんなきゃ、ってことか……
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◆PEST分析とは……?
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真子:ね、勝さん、「PEST分析」っていうのも読んだ本の中にあ
ったんだけど、あれは?
勝 :へえ、よく覚えてたな。それ何だ。言ってみろ。
真子:えっと……
○Politics(政治)
○Economy(経済)
○Society(社会)
○Technology(技術)
で環境を分析するっていう手法。
勝 :それで?
真子:それで、って……
勝 :それで何がわかるんだ、って聞いてる。
真子:さあ……?
勝 :こないだ政権が変わったけどさ、それってP(政治)の変化だ
よな? それってそーれ・しちりあーのにどう影響した?
真子:特に何にも影響しないけど……
勝 :恵利ちゃんの店には?
恵利:私にも特に影響はありませんでしたけど……
勝 :関係ないなら、何のために分析するんだ? 意味あるのか?
真子:そ、それは……私に聞かれても……
勝 :だって、PESTの4つを分析するんだろ? じゃあさ、Tの
技術の発展って言えば、ケータイなんかはそうだよな。
真子:あ、それは関係あるかも。マックなんかはケータイクーポンが
人気だよね。
勝 :真子の店には?
真子:うちはそういうのやんないから。
勝 :じゃあ関係ねーじゃん。
恵利:勝さんの言いたいことがわかってきた気がします。PESTっ
て言っても、何でも分析してたらキリがない……
勝 :そう! 極端な話、リビアの政情不安は真子たちに何の関係が
あるの? それもPの変化だぞ?
真子:だから関係無いってば。
勝 :だからPESTで何を分析するんだよ……
真子:じゃあやんなくていいっていうこと?
勝 :ううん。何を分析すればいいんだ、って聞いてる。
恵利:えっと……さっきのケータイクーポンの話からすると……自分
に関係なければ意味がない?
勝 :そう! さすが恵利ちゃん。それも1つ。
真子:出た出た、恵利ちゃん、恵利ちゃん、ってさ……
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◆分析のための分析はするな!
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勝 :じゃあオマエも考えろよ。PESTなんていうともう無限だ。
その中で、何を分析すればいい? 例えばケータイの場合は?
真子:ケータイは、T、技術革新だよね……例えば、店の地図情報が
ケータイで流せれば、お客様は嬉しい……
勝 :そう!!
真子:え?
勝 :今のオマエの発言には、何が入ってた?
真子:え、えっと……あ!! お客様だ!!
勝 :そうだ。お客様に関係があれば、知っておく必要がある。
真子:そうかあ……忘れちゃいけないなあ……お客様だよ……
真子がゲンコツで自分のアタマをコツンと叩いた。
勝 :こないだの政権交代でも、事業仕分けで予算なくなって、売上
なくなった、っていう人もいるぞ。政府がお客様で、さ。
恵利:へー、そうなんですか? その場合には、政権交代がすごく関
係あるってことですよね。
勝 :だから、政権交代そのものじゃなくって……
恵利:お客様に対する影響、ですよね。わかってます。
勝 :うん。あともう1つある。お客様に対する影響と、後は……?
真子:あとは……??
恵利:えっと……ここまで、自分、お客様、と来て……あと関係ある
のは……
勝 :さっきのケータイクーポンでもさ、真子の店はやらなかったと
してもさ……マックはやってるだろ?
真子:うちがやらなかったとしても……? あ!! 競合がやる!
勝 :そう。競合に対する影響だ
恵利:えっと……PEST、って言っても、自分、お客様、競合に関
係しなければ意味がない、ってことですよね?
勝 :そういうことだ。
真子:そりゃそうか……
勝 :地デジ化は何か関係あるか? これってS(社会)の変化かな
真子:それも関係ないかなあ……
勝 :じゃあ、BSE問題は? これもS(社会)の話だろうけど、
オレのビジネスにはあんまり関係ない。
真子:あ! うちは大問題だよ! 肉の仕入れが……
勝 :だろ? 真子の店にも、競合にも、お客様にも影響があるんじ
ゃないのか?
真子:うん……お客様が減るかもしれない。
勝 :牛丼業界なんか大騒ぎだったよな。吉野家なんかは、BSEへ
の対応が今の苦戦の原因だ、って見ているらしい*
(*2011/09/11, 日経MJ(流通新聞), 3ページ)
恵利:へえ、そうなんですか……BSEはうちの店には関係ないから
ビジネスによって分析すべきことが変わるんですね。
勝 :もちろん。で、恵利ちゃん、結局調べなきゃいけないのは何だ
っけ?
恵利:はい、自分、お客様、競合への影響です。
勝 :それって何?
真子:それって……ああ! 全部BASiCSの要素だ!
恵利:え……ああ、ホントだ!
勝 :そう。結局、BASiCSの各要素について調べればいいって
こと。
真子:勝さん、よくそう都合良く何でもBASiCSに持ち込めます
ねぇ……相変わらず……。
勝 :あのなあ、真子たちに突っ込まれるようなことはオレ自身で何
百回って考えてるんだよ……
恵利:じゃあ、逆に考えればいいってことですか? 例えば、競合に
ついて考えるときに、PESTのそれぞれの要素を考えれば…
勝 :そう! さすが恵利ちゃん。そういうこと。
勝がイヤミたらしく真子をチラと見た。
真子:はいはい、もういいわよ……恵利と一緒だっていうときからこ
ういう展開になるのはわかってたからさ。
勝 :まあそういうな。ちゃんとPESTを覚えてたのはエライぞ。
PESTから入るとキリがなくなるよな?
恵利:そうですねぇ……政治、経済、社会、技術、なんていうと全部
ですからね……
勝 :さっきの5 Forcesもそうだけど、こういうフレームワークで気
をつけるべきは「分析のための分析」にしないことだな。
真子:あ、それわかる。埋めて満足しちゃうんだよね。仕事した気に
なる。
勝 :そうそう。分析するのはいいけど、結局、お客様や競合にどう
影響して、自分はどうすべきかを考えないとな。
真子:そうだよねえ…今も、お客様から入れなかった自分が悔しい!
勝 :へえ……そんなセリフが出てくるなんて、真子、進歩したな…
真子:そりゃ、今回の物語で色々学びましたからね!
勝 :じゃあ、その「学んだ」内容をまた聞いていこう。楽しみだな
真子:えええ……
このシリーズ、もちろんまだ続きます!
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◆今日のまとめ
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●分析のための分析はやめよう。BASiCSの各要素への影響を考
えた分析をしよう!
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▼今日の日記▲
この2、3日、残暑&熱帯夜がぶり返して来ましたね……私も今日は
オフィスで冷房を入れてしまいました……
気温が上がると、我が家で途端に増えるのが炭酸水の消費。結構大切
に飲んでいるんですが、それでもどんどんなくなっていきます……
炭酸水はゼロカロリーで、単なる水+二酸化炭素ですから健康への影
響は水と同じはずですが、こうも飲むとなると、コンビニに買いに行
くのが結構面倒です。
家で炭酸水を作れるソーダサイフォンなるものがあって、お手製のジ
ンジャーエールなんかも作れるみたいなんですよね。コスト的にもオ
トクなようなので、買ってみようかな?? お持ちの方、いたらぜひ
使い心地などを教えてください!
●今日のiPod Tune:秋に似合う大人のバラード
まだ暑い日は続きますが、もう9月!
昼間は依然として暑いものの、夜になると虫の声が響きます。
そこで、秋のバラード特集。
今日は、月が美しい日でしたね。ということで……
○Arthur's Theme (Best That You Can Do)
1981年の全米1位の名曲。映画「Arther」のテーマ、ということ
でこの曲名です。邦題は、歌詞から取ったと思われるの「ニューヨー
ク・シティ・セレナーデ」。
曲名はご存じではなくとも、イントロを聴けば絶対にわかると思いま
す。わからなくても、聴けば好きになると思います(笑)。ピアノで
始まる美しいメロディと、美しいハイトーンのボーカルが絡み合う名
曲。
で……今日は中秋の名月。この曲をご存じの方はピンと来るかも。そ
うなんです、「ニューヨークと月の間で囚われたら……」というサビ
の歌詞。囚われたら……「恋に落ちること」ですね。
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マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
日本能率協会マネジメントセンター
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ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
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●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
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●「売れる会社のすごい仕組み」 佐藤義典著
青春出版社
売れる戦略構築から実行プロセスまでを物語で体感!
http://www.sandt.co.jp/shikumi.htm
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◆次号予告:真子、社長になって会社を立て直す 2
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●このシリーズ、続きます!! 次号もこの調子で……?
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!
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〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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