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2011年9月13日火曜日

売れたま!特別編Vol.122 2011/09/12 真子、社長になって会社を立て直す 1

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.122 2011/09/12
購読者:25,627 (まぐまぐ:16,430 メルマ!:916 めろんぱん:8,281)

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 ■■■■__真子、社長になって会社を立て直す 1__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●戦略を分析する切り口は、やはりBASiCS!


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早速ツイッターでも、

「新人OL、社長になって会社を立て直す」読了。2泊3日の出張で3
回読みましたけど、毎回気づきがありました。ありがとうございま
す。しばらく、自分の仕事のこととして内容を考えてから、また読ん
でみます」

というお声をいただきました。ありがとうございます!


新刊といっても、2009年の「売れる会社のすごい仕組み」のリニ
ューアル本になります。この本もお陰様でマーケティング本としては
かなりの売上となりました(ありがとうございます!)ので、お持ち
の読者さんも多いと思います……が、さらに多くの方にお届けするべ
く、今回のリニューアルと相成りました。

リニューアルのポイントは……真子のイラスト!(笑)

だけではなくて(笑)、色々な部分で細かな改善、とくに読みやすさ
の部分で改良を重ねました。詰め込みすぎの印象があった仕組み本の
流れを思い切って整理しています。


逆に、削った部分も相当あります。

ということで、「新人OL、社長になって会社を立て直す」の補足の
意味もこめて、ヒロインの売多真子、メンターの売多勝にご登場いた
だくことにいたしました。


特別ゲストは、松井恵利(まつい・えり)ちゃん。真子の大学時代の
同級生であり、CD「経営戦略虎の巻」の特典小説、「つぶれかけの
果物屋を再建せよ!」のヒロインです。売れたま!初登場。OL勤め
をやめ、現在は果物を主軸にしたM'sジューシーヘルシーの経営者
の1人として頑張っていますが、そのあたりは「つぶれかけの果物屋
を再建せよ!」に詳しいです。

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◆そーれ・しちりあーのに、結集!
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ある土曜日の昼下がり、売多真子、売多勝、松井恵利の3人が東京・
S区のイタリアンレストラン、「そーれ・しちりあーの」の1号店に
集合。そーれ・しちりあーの拡大の礎となった、真子が社長を勤める
店だ。

ドアがぎい、と開き、スタッフから「いらっしゃいませ!」と元気の
良い声が響く。


勝 :こんちはぁ。社長の売多真子さんに会いに……

真子:あ、勝さん!


スタッフが笑顔で「はい、あちらに……」と応じるのと同時に、テー
ブルで作業をしていた真子が嬉しそうに駆け寄る。


勝 :お、真子、久しぶり!

真子:勝さん、いらっしゃい……って、何で恵利も一緒なのよ。


勝と一緒に入ってきた若い女性に真子が毒づいた。ストレートの美し
い黒髪がふわ、と肩越しにたなびく。


恵利:え? 私も呼んでくれてたんじゃないの?

真子:そ、そうだけど……何で2人で一緒に来るのよ……

勝 :恵利ちゃんとは、来る途中に渋谷駅で偶然一緒になったんだけ
   ど、どうかしたか?

真子:あ、そ、そうなんだ……たまたま、なのね。


真子がホッとしたように息を吐いた。


恵利:真子、私が勝さんと一緒に来ちゃダメなの? ホント真子はわ
   かりやすいんだから、もう……

真子:な、なな、何よ……

勝 :しかし、こんな時間だっていうのにお客さん入ってるなあ……
   いや、すげーよ。

真子:へっへぇ、すごいでしょ……って、ほとんど勝さんのお陰だけ
   どさ。

勝 :いや、実行した人が偉い。実際に行動に移せる人は、少ない。


3人がテーブルに着席しながら、会話を続ける。午後だというのに、
お客様は結構多い。


勝 :今って、ドピオドピオの時間帯だよな?

恵利:真子、それ何?

真子:え? 本読んでないの? もう……午後2時からのデザート優
   遇サービスね。お陰様で大好評♪ 今日もたっぷりあるよ!

恵利:あ、そうなんだ……


恵利が少し残念そうに肩を落とす。


真子:あ……恵利、もしかしてケーキ持ってきてくれたの?

恵利:うん……うちの店のフルーツケーキ持ってきたけど……そうよ
   ね、ここにもあるよね……

勝 :恵利ちゃん、オレ食うよ。真子、別に構わないだろ? ちゃん
   と注文はするからさ。

真子:あのねえ、この店の社長の前で、堂々とデザート持ち込みなん
   ていい度胸してるわねぇ……ダメに決まってるでしょ。

勝 :あれ、この店でも恵利ちゃんの店のフルーツケーキ売ってるん
   じゃないのか?

恵利:そうなんですけど、今日は新作を持ってきて……真子にも食べ
   てほしくって……

真子:新作なの!? そ、それを早く言ってよ。食べよう食べよう!

勝 :オレはドルチェならいくらでも入るからな。まあそれはいいと
   して、早速始めるか。

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◆戦略フレームワークの定番 5 Forces
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勝 :真子が、広岡社長に「戦略を考えろ」って言われて、最初にや
   ったことって何だっけ?

真子:あー懐かしいねえ……本屋入って、経営戦略の本買い漁った。
   マイケル・ポーターさんとか、バーニーさんとか。

勝 :よくそんな有名人にたどり着いたよな。その嗅覚はすげーよ。
   で、本読んでわかったのか?

真子:またイヤミな質問を……わかるはわかりますよ。5 Forces*だ
   とか、何だとか……

恵利:ちょ、ちょっと……ずるい、真子、それ何? 教えてよ。

真子:私が恵利に勉強教えるのなんて、初めてじゃない、きゃはは!

恵利:だ、だって……勝さんだってそんなの教えてくれなかったじゃ
   ないですか……

勝 :その理由は後で。ほら、真子。5 Forcesって何だ?

真子:えっとね……マイケル・ポーターさんっていう経営戦略の大家
   の人が30年くらい前に考えた手法でね……

真子の説明を恵利がサラサラとノートにまとめる

 5 Forces
 ・代替品の脅威
 ・参入障壁の高さ
 ・供給者の圧力
 ・顧客の圧力
 ・業界内競合

 の5つがその「業界」の収益性・魅力を決めるという分析手法。


恵利:ふーん、そうなんだあ……「業界」の収益性ってこうやって決
   まるんだあ……真子、すごいじゃん。

真子:でもねえ……勝さんに電話もらったとき、一番最初の質問に答
   えられなかったんだよねえ……

勝 :あれ? それ何だっけ?

真子:もう! 「ここでいう業界を定義してみろ」って勝さんが言っ
   たんじゃん! (P.39)

勝 :あ、そうそう。あの質問ってさ、本の中であの後ほったらかし
   になってたよな。

恵利:イタリアンレストランの「業界」なんてイタリアンレストラン
   じゃないんですか?

勝 :そうなの? 誰もイタリアンレストランが業界なんて言ってな
   いけど、イタリアンレストランの競合は何?

恵利:イタリアンか、フレンチってところですか……?

勝 :質問を変えるね。今、オレ達イタリアンレストランにいる。も
   しこの店が満席だったら、オレ達はどこに行く?

恵利:え? 例えばスタバとか……あ!! そうか! それが本当の
   競合なんだ! ってCDでもやりましたね……

勝 :そうだよね。この店が閉まってたらどこにいく? その問いに
   対する答えが本当の「競合」であり「業界」になる。

恵利:じゃあイタリアンレストランとカフェが同じ「業界」ってこと
   ですか?

真子:それじゃ、もはや「業界」なんて無いってこと?

勝 :ある業界もある。「TV局」業界なんて寡占だからな。でも、
   それですら、ネットのTV局はそこに入るか、って考えると…

恵利:確かに「業界」の定義ができませんね。それがその5 Forcesが
   使いにくい理由ですか?

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◆5 ForcesはBASiCSの一部
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勝 :うん、その辺り、本であんまり説明できなかったから、ここで
   しておくけど……理由は2つある。ほら、メモ取れよ。

真子:はい!

勝 :まず、手法としての前提が違う。5 Forcesは、業界分析の手法
   であって、個々の企業の戦略を考えるのには向いてないと思う

真子:そ、そうなんですか!?

勝 :5 Forcesがわかったとして、例えばこの業界は収益性が低い、
   ってわかったらどうする? 真子、撤退するのか?

真子:ううん。それに、同じ業界でも儲かる会社もあれば、そうじゃ
   ない会社もあるよね。

勝 :その答えって5 Forcesからわかるか?

真子:えっと……わからない、かな……

勝 :そう。「飲食業って儲かるの?」という質問には答えられるけ
   ど、「うちの店はどうすればいいの?」には答えられない。

恵利:た、確かに……

勝 :それと、時代が違う。あれ、1970年代の話だからな。当時
   は、「業界」の定義が比較的明確だった。

恵利:どういうことですか?

勝 :現代みたいに、ニーズが多様化してなかったし、競合構造がも
   っと単純だった。

真子:どういうこと?

恵利:あ……そうか、マックとスタバとコンビニが競合する、なんて
   いう複雑な競合が無かった!

勝 :そうそう。BtoBでも同じ。広告戦場で電通とリクルート
   とYahoo!とGoogleが競合するなんてことが無く、単純だった。

真子:そっか! 昔はネットも無かったし、広告業界は広告業界だけ
   で競合してたんだ。

恵利:私の店の果物屋さんもそうでした。昔はスーパーなんて無かっ
   たから、競合が限られてた……

勝 :そういうこと。それに、今や顧客や供給先が競合になったり、
   競合が顧客になったり合併したりなんてのもあるからな。

真子:そっか……だから、5 Forcesで分析しようとしてもダメだった
   のね……

勝 :5 Forcesはそういう静的な「業界」構造を前提にしてるから、
   今はそのままじゃ使いづらいな。

恵利:じゃあどうすればいいんですか?

勝 :だからBASiCSでいいじゃん。真子、競合を知るための質
   問は何だった?

真子:「うちの店がなくなったら、お客様はどうする?」

勝 :そうだな。まずはそういう質問をして、「戦場・競合」を洗い
   出さないとな。

真子:ね、マイケル・ポーターさんって先生より、勝さんの方がアタ
   マいいってこと?

勝 :そんなこと一言も言ってねーだろ。向こうの方がアタマいいに
   決まってるじゃん。天下のハーバードの看板教授だぞ。

真子:勝さんだって世界一のMBAだって威張ってたじゃん。

恵利:その天下の先生が、何でこんな単純なことに気づかなかったん
   ですか?

勝 :さあ……マーケティングやったこと無いからじゃないか? 後
   やっぱり時代が変わったってことはあるだろうな。

真子:じゃあ、ポーターさんの本はダメってこと?

勝 :いや、全否定はしていない。5 Forcesは、BASiCSの一部
   の分析手法としてなら使える。ただ、一部でしかない。

恵利:BASiCSで全体像を掴んだ上でなら、部品としては使える
   ということですか?

勝 :そうそう。ただ、5 ForcesはBASiCSと大分かぶる。両者
   の関係を整理してみようか。


ナプキンにメモを書こうとする勝に、真子がすかさずノートを差し出
す。勝は走り書きで図を書いた。


 BASiCS          5 Forces
 B:戦場・競合 ← 一部    代替品・参入障壁・業界内競合
 A:独自資源  ← 一部    供給元
 S:強み
 C:顧客    ← 同じ    顧客
 S:メッセージ


真子:あ、なるほどねえ……確かに、5 ForcesはBASiCSの一部
   ではあるけど、全部ではないよねえ……

恵利:独自資源の部分なんかも、5 Forcesじゃ足りませんよね。

勝 :これが、5 Forcesを恵利ちゃんに教えなかった理由。わざわざ
   やる必要がない。BASiCSで十分。

真子:何よ、私にはやらせといて……

勝 :やらせてないだろ、オマエが勝手に本買って読んだんだろ。

真子:ぐ……そ、そうだけど……

勝 :まあ、全部ムダってわけじゃない。そのビジネスの構造を知る
   のには使えるからな。

恵利:でも、5 Forcesじゃ戦略は作れないんですよね?

勝 :正確にいうと、5 Forces「だけ」じゃ作れない。入り口として
   はいいかもしれないけど、それだけで終わっちゃダメ。

真子:結局BASiCSを全部やんなきゃ、ってことか……

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◆PEST分析とは……?
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真子:ね、勝さん、「PEST分析」っていうのも読んだ本の中にあ
   ったんだけど、あれは?

勝 :へえ、よく覚えてたな。それ何だ。言ってみろ。

真子:えっと……

 ○Politics(政治)
 ○Economy(経済)
 ○Society(社会)
 ○Technology(技術)

   で環境を分析するっていう手法。

勝 :それで?

真子:それで、って……

勝 :それで何がわかるんだ、って聞いてる。

真子:さあ……?

勝 :こないだ政権が変わったけどさ、それってP(政治)の変化だ
   よな? それってそーれ・しちりあーのにどう影響した?

真子:特に何にも影響しないけど……

勝 :恵利ちゃんの店には?

恵利:私にも特に影響はありませんでしたけど……

勝 :関係ないなら、何のために分析するんだ? 意味あるのか?

真子:そ、それは……私に聞かれても……

勝 :だって、PESTの4つを分析するんだろ? じゃあさ、Tの
   技術の発展って言えば、ケータイなんかはそうだよな。

真子:あ、それは関係あるかも。マックなんかはケータイクーポンが
   人気だよね。

勝 :真子の店には?

真子:うちはそういうのやんないから。

勝 :じゃあ関係ねーじゃん。

恵利:勝さんの言いたいことがわかってきた気がします。PESTっ
   て言っても、何でも分析してたらキリがない……

勝 :そう! 極端な話、リビアの政情不安は真子たちに何の関係が
   あるの? それもPの変化だぞ?

真子:だから関係無いってば。

勝 :だからPESTで何を分析するんだよ……

真子:じゃあやんなくていいっていうこと?

勝 :ううん。何を分析すればいいんだ、って聞いてる。

恵利:えっと……さっきのケータイクーポンの話からすると……自分
   に関係なければ意味がない?

勝 :そう! さすが恵利ちゃん。それも1つ。

真子:出た出た、恵利ちゃん、恵利ちゃん、ってさ……

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◆分析のための分析はするな!
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勝 :じゃあオマエも考えろよ。PESTなんていうともう無限だ。
   その中で、何を分析すればいい? 例えばケータイの場合は?

真子:ケータイは、T、技術革新だよね……例えば、店の地図情報が
   ケータイで流せれば、お客様は嬉しい……

勝 :そう!!

真子:え?

勝 :今のオマエの発言には、何が入ってた?

真子:え、えっと……あ!! お客様だ!!

勝 :そうだ。お客様に関係があれば、知っておく必要がある。

真子:そうかあ……忘れちゃいけないなあ……お客様だよ……


真子がゲンコツで自分のアタマをコツンと叩いた。


勝 :こないだの政権交代でも、事業仕分けで予算なくなって、売上
   なくなった、っていう人もいるぞ。政府がお客様で、さ。

恵利:へー、そうなんですか? その場合には、政権交代がすごく関
   係あるってことですよね。

勝 :だから、政権交代そのものじゃなくって……

恵利:お客様に対する影響、ですよね。わかってます。

勝 :うん。あともう1つある。お客様に対する影響と、後は……?

真子:あとは……??

恵利:えっと……ここまで、自分、お客様、と来て……あと関係ある
   のは……

勝 :さっきのケータイクーポンでもさ、真子の店はやらなかったと
   してもさ……マックはやってるだろ?

真子:うちがやらなかったとしても……? あ!! 競合がやる!

勝 :そう。競合に対する影響だ

恵利:えっと……PEST、って言っても、自分、お客様、競合に関
   係しなければ意味がない、ってことですよね?

勝 :そういうことだ。

真子:そりゃそうか……

勝 :地デジ化は何か関係あるか? これってS(社会)の変化かな

真子:それも関係ないかなあ……

勝 :じゃあ、BSE問題は? これもS(社会)の話だろうけど、
   オレのビジネスにはあんまり関係ない。

真子:あ! うちは大問題だよ! 肉の仕入れが……

勝 :だろ? 真子の店にも、競合にも、お客様にも影響があるんじ
   ゃないのか?

真子:うん……お客様が減るかもしれない。

勝 :牛丼業界なんか大騒ぎだったよな。吉野家なんかは、BSEへ
   の対応が今の苦戦の原因だ、って見ているらしい*

(*2011/09/11, 日経MJ(流通新聞), 3ページ)

恵利:へえ、そうなんですか……BSEはうちの店には関係ないから
   ビジネスによって分析すべきことが変わるんですね。

勝 :もちろん。で、恵利ちゃん、結局調べなきゃいけないのは何だ
   っけ?

恵利:はい、自分、お客様、競合への影響です。

勝 :それって何?

真子:それって……ああ! 全部BASiCSの要素だ!

恵利:え……ああ、ホントだ!

勝 :そう。結局、BASiCSの各要素について調べればいいって
   こと。

真子:勝さん、よくそう都合良く何でもBASiCSに持ち込めます
   ねぇ……相変わらず……。

勝 :あのなあ、真子たちに突っ込まれるようなことはオレ自身で何
   百回って考えてるんだよ……

恵利:じゃあ、逆に考えればいいってことですか? 例えば、競合に
   ついて考えるときに、PESTのそれぞれの要素を考えれば…

勝 :そう! さすが恵利ちゃん。そういうこと。


勝がイヤミたらしく真子をチラと見た。


真子:はいはい、もういいわよ……恵利と一緒だっていうときからこ
   ういう展開になるのはわかってたからさ。

勝 :まあそういうな。ちゃんとPESTを覚えてたのはエライぞ。
   PESTから入るとキリがなくなるよな?

恵利:そうですねぇ……政治、経済、社会、技術、なんていうと全部
   ですからね……

勝 :さっきの5 Forcesもそうだけど、こういうフレームワークで気
   をつけるべきは「分析のための分析」にしないことだな。

真子:あ、それわかる。埋めて満足しちゃうんだよね。仕事した気に
   なる。

勝 :そうそう。分析するのはいいけど、結局、お客様や競合にどう
   影響して、自分はどうすべきかを考えないとな。

真子:そうだよねえ…今も、お客様から入れなかった自分が悔しい!

勝 :へえ……そんなセリフが出てくるなんて、真子、進歩したな…

真子:そりゃ、今回の物語で色々学びましたからね!

勝 :じゃあ、その「学んだ」内容をまた聞いていこう。楽しみだな

真子:えええ……


このシリーズ、もちろんまだ続きます!


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◆今日のまとめ
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●分析のための分析はやめよう。BASiCSの各要素への影響を考
 えた分析をしよう!


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▼今日の日記▲

この2、3日、残暑&熱帯夜がぶり返して来ましたね……私も今日は
オフィスで冷房を入れてしまいました……

気温が上がると、我が家で途端に増えるのが炭酸水の消費。結構大切
に飲んでいるんですが、それでもどんどんなくなっていきます……

炭酸水はゼロカロリーで、単なる水+二酸化炭素ですから健康への影
響は水と同じはずですが、こうも飲むとなると、コンビニに買いに行
くのが結構面倒です。

家で炭酸水を作れるソーダサイフォンなるものがあって、お手製のジ
ンジャーエールなんかも作れるみたいなんですよね。コスト的にもオ
トクなようなので、買ってみようかな?? お持ちの方、いたらぜひ
使い心地などを教えてください!

●今日のiPod Tune:秋に似合う大人のバラード

まだ暑い日は続きますが、もう9月!

昼間は依然として暑いものの、夜になると虫の声が響きます。

そこで、秋のバラード特集。


今日は、月が美しい日でしたね。ということで……


○Arthur's Theme (Best That You Can Do)


1981年の全米1位の名曲。映画「Arther」のテーマ、ということ
でこの曲名です。邦題は、歌詞から取ったと思われるの「ニューヨー
ク・シティ・セレナーデ」。

曲名はご存じではなくとも、イントロを聴けば絶対にわかると思いま
す。わからなくても、聴けば好きになると思います(笑)。ピアノで
始まる美しいメロディと、美しいハイトーンのボーカルが絡み合う名
曲。

で……今日は中秋の名月。この曲をご存じの方はピンと来るかも。そ
うなんです、「ニューヨークと月の間で囚われたら……」というサビ
の歌詞。囚われたら……「恋に落ちること」ですね。

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 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
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────────< マーケティングの思考法 >────────

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 日本能率協会マネジメントセンター
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●「ドリルを売るには穴を売れ」 佐藤義典著 青春出版社
 マーケティング入門:読みやすい小説
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◆次号予告:真子、社長になって会社を立て直す 2
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●このシリーズ、続きます!! 次号もこの調子で……?


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