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2011年8月16日火曜日

売れたま!戦略編Vol.212 2011/08/15 達人マーケターへの道 10

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━戦略編Vol.212 2011/08/15
購読者:25,428 (まぐまぐ:16,402 メルマ!:911 めろんぱん:8,115)

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 ■■■■■■__達人マーケターへの道 10__■■■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●上級マーケターは「自由」な存在となり、自分自身の足で立てるよ
 うになる。


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◆復習:達人マーケターへの道
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●達人マーケターへの成長の道のり

達人マーケターになるには、段階を踏みます。この「段階」が、順序
通りとは限りませんし、全員の方にあてはまるとも限りません。限ら
れた私の経験と察に基づく「独断と偏見」で、異論もあるでしょう。
自分が「達人マーケターだ」と言うつもりもありません。

笑って受け流せる方は、ぜひお読みいただければと思います。

●入門者:作りたい物を作り、売りたい物を売る

「お客さま視点」という意識が無いまたは実践できていないレベル。

○「こんなの作りたいな」という開発担当
○「安くしますので、買ってください!」 という営業担当
○「これ仕入れたけど、誰に売ろうか?」という仕入担当
○「この商品の性能はすごい!」と書く商品カタログ制作者

全体の6〜7割の方はこのレベルです。

●初級マーケター:「自分がお客様だとして」のお客様視点

ここから「マーケター」です。お客様視点があり、営業・販促企画・
商品開発などの「成功者」。職場でも指導的立場者です。ただ、

○自分が欲しいモノ=お客様が欲しいモノ

という前提を無意識のうちにおくため、判断基準が「オレ」もしくは
「自分のアタマの中にいる幻想の顧客像」になってしまいます。

全体の2〜3割の方がこのレベル、つまりほとんどの方は初級以下。

●中級マーケター:一流マーケター

ここからは「一流マーケター」です。カリスマヒットメーカー、伝説
の営業マン、と呼ばれ、本を出しているような方々です。


このレベルの方々は、

○お客様視点を持ち多義が、どうやっても自分はお客様にはなれない

と悩み抜き、

○お客様に聞かないと、お客様を見ないとわからない

という「開き直りの境地」にたどり着きます。仮説を立て、お客様に
確認、というサイクルを数千回繰り返し「一流」になります。


全体の数%(あるいはそれ以下)の方がこのレベルです。

●上級マーケター

「天才」と呼ばれる領域です。実は努力の結果なのですが、初級・中
級の方から見ると「雲の上の存在」です。難しいことをカンタンにや
るので、入門レベルだとそのすごさがわかりにくいです。

「万能」ではありませんが、マーケターとして理想的なスキル・態度
の多くを兼ね備えている存在です。

恐らく日本には数千人いるでしょう。数千〜数万人に1人ですので、
上級マーケターに職場で直接教えを受ける機会は、まずありません。


初級レベルの方でも、上級マーケターのスキル・考え方の一部は「自
分もやってる」というものがあるはずです。それについては上級レベ
ルに達しているので、「強み」として活用・育成していきましょう。

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◆前回の復習
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前回、上級マーケターは、「権威からの自由」を手に入れる、という
ことを見てきました。

実戦経験が多く、自分のアタマで考えられるがゆえに、自分自身の判
断力を手に入れるからです。

従って、「誰が」言ったか、ということに頼る必要がないのです。権
威のある人が言っても、自分のアタマの中にある、膨大な構造化・普
遍化された経験DBと照らし合わせて、「おかしい」と思えば、信用
しません。

ちなみに、初級〜中級のある時期では、「権威への反抗」というステ
ージもありますね。

初級から上になってくると、実績もあげてきますので、鼻っ柱が強く
なってくるんですね。すると、話するときでも「お手並み拝見」とで
も言うような、ちょっと「鼻につく」態度を取ったりする時期もあり
ます。この「自尊心」は、「自信のなさ」の現れでもあります。上級
に近くなるにつれ、「本当の自信」が出てきますので、そんな態度を
取らなくなるんですよね。

入門:権威への隷属 「誰が」言ったか、が重要
初級:権威への反抗 「誰かが」言ったことに反抗
中級: ↓
上級:権威からの自由 「何を」言ったか が大事になる

こう言っては何ですが、売れたま!の読者さんは、この意味では大分
上のステージにいるように思います。何の「権威」も「肩書き」もな
い、私の主張を信頼してくださるのは、「何を言ったか」を重視して
いらっしゃるからですよね。

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◆上級マーケター:色々な意味で「自由」になる
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前号では上級マーケターは「権威からの自由」を得る、ということを
見てきましたが、上級になると、色々な意味で「自由」な存在になり
ます。


「縛られない」存在になるんですよ。

自分の足でしっかり立っている、ということではありますが、「確固
たる自分」というものとは、若干違います。「確固たる」ものがある
とすると、それは、何かに「縛られて」いるように思います。


自分が船だったとして、杭につなぎとめて動かない(=動けない)の
ではなく、「自分が行きたい方向に動ける」、ということですね。

むしろ、自由にカタチを変える「水」のような存在と言ったほうが適
しているように思います。


今回は、どんな意味で「自由」になるのか、考えていきましょう。


なお、念のために申し上げておきますが、「自由であることは良いこ
と」だとか「自由=幸せ」という価値判断はしていませんよ。

何事にも裏表はあります。「自由」であることには、代償や責任を伴
います。自由であるためには、相応の努力も必要です。

「どちらの方向にも行ける」というのは、ある意味辛いことでもあり
ます。自分のアタマで「どっちに行こうか」を考える必要があるから
です。誰かに「あっちに行け」と言われてそれに従属する方が、考え
なくて良いからラクなんですよね。


「自由であることを目指そう」ということを主張するつもりはありま
せん。が、「自由になれる」という「選択肢があることを知る」こと
は、良いことだと思います。その上で、ご自分で選べばいいかと思い
ます。

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◆上級マーケター:「資格」からの自由
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●資格を「取る」側ではなく、「作る」側に回る

「権威からの自由」と同じようなロジックで、上級マーケターは、
「資格」からも自由になります。

資格が必要になるのは、中級レベルまでです。初級〜中級だと、自ら
のチカラを証明するモノがまだあまり揃っていないので、公的な裏付
けとしての資格が必要になるでしょう。

上級になると、実力を証明する例には事欠きませんし、本なども出し
ているでしょうから、「自分のチカラを証明するために」資格を取る
必要はありません。経験がありますので、言葉に説得力があります。

自分自身に豊富な経験と高い説明能力があるために、資格に「頼る」
必要がなくなるわけです。


ただ、上級者は向上心が強いので、自分を伸ばすための資格の勉強を
することはよくあるでしょう。


上級になると、むしろ「その資格があることで、誰がトクしているん
だろう?」という発想になります。常に裏側を読むわけですね。

資格に限らず、「何かを買おう」ではなく、「その手法を使って、自
分もビジネスできないか」と考えます。


ちなみに、マーケティングの資格という意味では、中級以上の方を
「測定」できるような資格は、今のところ無いように思います。

世界トップスクールMBAのマーケティング専攻でも、初級程度くら
いではないでしょうか。私がMBAを取ったのは、初級になるかなら
ないか、くらいの時期ですね。中小企業診断士は、入門の上の方、と
いう感じでしょうね。


仮に、マーケティングの博士号を持っていたとしても、ここでいう
「中級」にはならないでしょう。「知っている」ことと「できる」こ
とには、すさまじい開きがあるからです。それが入門者と初級者、そ
してその上の方、との間の高いカベになっているわけです。もちろん
自分で実戦されて実績をあげてきて、そのうえで大学教授になられて
いる方などは別です。


ただ、資格を否定しているわけではありません。私は、米国MBAも
中小企業診断士も持っている珍しい人間ですが(通常はどちらか)
そのときに勉強したことは、その後大変役立っています。ただ、資格
そのものよりは、そのときに「猛勉強した内容」が役立っている、と
考えています。資格は必須要件ではない、ということです。資格がな
くても上級、達人になっている方はいらっしゃいます。

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◆上級マーケター:「組織」からの自由
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●組織に依存しない上級マーケター

上級マーケターになると、組織に依存しなくなります。

「依存」している状態とは、自分が所属している組織に、「言うこと
聞かなきゃクビだ!」と言われたら、従いたくないことでもイヤイヤ
従う状態、ですね。


・儲かりそうだけれども人道的にはグレーゾーンであるような仕事

・社会への貢献度が高くない(と自分が考えている)企業との取引


など、自分がやりたくないこともありますよね。


通常は、「そんなことするくらいならやめる」という言葉を、グッと
飲み込んで、飲み会の場でグチるのでしょうが……

上級マーケターは、「そんなことやるくらいならやめる」とスパッと
言います。上級マーケターは、別に組織にいなくたって困らないわけ
で、むしろ上級マーケターにやめられたら、困るのは組織の方だから
ですね。もしくは、上級マーケターともなると組織でも上の方にいる
ことが多いので、「そんなことやらない」と自ら決定するかもしれま
せん。


上級マーケターが組織に属していることは多くあるでしょう。しかし
組織に「依存」する必要はなくなります。「所属」するのと「依存」
するのは大きな違いです。


上級マーケターは、組織のカンバンがなくても、自分自身のチカラで
独立して十分やっていけます。「お金を自分で稼げる」上級マーケタ
ーは、生活のために組織に依存する必要はありません。

そして、上級マーケターは、業種業態を問わずマーケティングができ
るわけですから、他の企業からも引く手あまたでしょう。企業が欲し
いのは「自立してやっていける」人材なわけです。が、そういう人材
は、組織にいなくても自分でやっていける、というのが世の中の皮肉
なところです。


ですから、組織からの自由、が得られるわけです。

そして、自分の能力を、自分がいたい場所で発揮するわけですね。組
織にいた方がいいと思えば組織の力を使うでしょうし、組織に縛られ
たくないと思う人は、回りから「自由人」に見えるような生き方をす
るでしょう。

●自分のチカラで稼げる上級マーケター

上級レベルになると、独立しても、マーケティング上の苦労はあまり
ないはずです。

どんなビジネスをしようと、独立したときの最大の難関は「集客」で
あり、マーケティングですね。

上級マーケターは、集客については、カンタンではないにしてもクリ
アできる能力を十分に備えています。自分自身のマーケティングも当
然できるからですね。


「マーケター」という職業の利点がここにあります。マーケターは
「稼ぐ」専門家ですから、自分でお金を稼げるわけです。自分のチカ
ラで稼げない人は「上級」マーケターとは言えないでしょう。(自力
で稼げるからと言って「上級」とも限りません。それだけが上級の条
件では無いことは、ここまで見てきた通りです)。

●中級で独立するときには注意!

初級レベルでの独立は無茶です。せめて中級になってからにしましょ
う。

中級レベルで独立することは可能です。が、その賞味期限は数年間で
しょう。

例えば、著名な会社に属して、その会社の経験を

○○社の魔法の経営!

みたいな本やセミナーを売ることはできます。これが典型的な中級者
が「自分を売る」手法です。

ただ、これは、マーケティングというよりは、ジャーナリスト的な本
の出し方ですよね。

この場合、それは「自分」ではなく「○○」という著名会社のカンバ
ンで勝負しているだけだということにいつ気づけるか、が勝負になり
ますね。

その賞味期限内の数年間に、上級に上がって、「普遍化」能力を持っ
て、自ら理論を作り出せるようになるかが中級者にとっての1つの勝
負のポイントになります。

「普遍化」能力を高め、理論を作り出せるレベルである「上級」にな
れば、その「自分の理論」を売ればいいわけで、他人のカンバンに頼
る必要がありません。

逆に言えば、自分のカンバンではなく、他人のカンバン(前にいた会
社など)で勝負しているうちは、上級にはなれていない、ということ
でもあります。

というか、上級になってくると、その

○○社の魔法の経営!

という風に知られる○○社から、指導を求められる立場になるんです
ね。

ですので、○○社の方法を売っているレベルではお話にならず、それ
より遥かに高い能力が必要になります。本で褒めそやされている会社
や、外から見ると素晴らしい会社でも、中に入ると数々の問題を抱え
ています。

○○社から依頼を受ける、というのは、○○社にはできないことを求
められている、ということですから、「○○社の魔法の経営」を売り
ものにするレベルより、2段階は上にいるんです。

逆に、「○○社の魔法の経営!」みたいな本を出す、ということは、
自分はそれ以上のレベルにはいない、ということを証明しているよう
なものですね。

あ、上級者でも、著名な会社の例をとりあげることはありますよ。

ただ、上級者がそれをやる場合には、自らの理論を使って、その○○
社を分析する、という「普遍化する」プロセスを入れてますね。自分
の理論を売るために、○○社を使う、という態度です。

念のため繰り返しますが、「○○社の魔法の経営!」のような、ある
特定の会社のある特定の手法を紹介する本をお読みになる場合は、ご
注意くださいね。その会社ではうまくいったとしても、自分と差別化
軸が違う場合にそれを導入すると、害悪にすらなりますから。

●レベル別の「会社に対する態度」

ここで、レベル別に「会社に対する態度」を考えてみましょう。

ただ、この部分は売れたま!読者さんにはあてはまらないかもしれま
せん。元から意識が高い方が多いからです。


入門:会社に食べさせていただいている

・会社への依存度が高く、自分は口を開けて、会社がエサを運んでく
 れるのを待っている、という態度。
・自分は会社に食わせてもらっているのに、会社は自分に何にもして
 くれない、と愚痴る。
・「転職したい」というと、回りからは「10年早い」と言われる。
 10年とは言わずとも、実際まだ早い。
・本当は、給料をもらいながら訓練していただいていることに感謝し
 ないといけない


初級:独り立ちし、自分の給料を自分で稼げる

・実績をそれなりに出し、責任感が出てくる
・頑張っているのに、報われていない(給料が安い)、と愚痴る。
・ただ、周囲の支えがあって、のことであり、実質的には自分の給料
 を辛うじて稼ぎ出しているレベル。
・初級の上の方になると、転職市場に出てもそれなりの評価を得るし
 転職先でもそれなりに活躍できる


中級:初級以下の人を養う稼ぎをあげ、独立が可能になる

・飲んで愚痴をこぼす時間はもったいないと考える。そんなことをし
 ているヒマがあったら、仕事をするか家族と過ごそうとする。
・初級以下を「食わせる」実績を出す。それがバカバカしくなり、独
 立しようかと考え始める。
・が、会社のカンバンや、他人の助けがあって、実績を出しているこ
 とに気づいていない。辞めて初めてその有り難みに気づく
・目に見える実績をあげているので、転職もしやすい
・このレベルだと、独立しても特定のクライアントなどに依存するの
 で、雇われているときと自由度はそれほど変わらない


上級:会社は「手段」であって「目的」ではない

・会社は「自分が実現したいこと」を実現する「手段」であって、会
 社を「使う」という態度になる。「手段」として組織が使えるので
 あれば組織に所属し、そうでなければ独立する
・どこにいても実績は出せるので、独立しようと、組織に属そうと、
 高い自由度を保てる。自分の強みもわかっているので、その強みを
 活かせる働き方をする。


といった感じになるでしょうか。


これは、「心構え」ですので、実際の自分のレベルより、上のレベル
の心構えを持っておくことは良いことかと思います。


また、「独立したい」とお考えの方は結構多いと思いますが、結構大
変なことだというのがおわかりになるかと思います。

個人差はあるでしょうが、中級なりたてで独立するのはちょっとキツ
イですね。中級から上級になりつつあるくらいのときだと、色々な意
味でラクだと思います。

ですので、個人的には、独立することは必ずしもお勧めしません。組
織にいながらにして上級になることは十分に可能です。

会社にいると、ちょっと表現は悪いですが、「会社のカネで勉強」す
ることができるわけです。ここでいう「勉強」は「失敗経験を積む」
などの広い意味ですね。それは、組織にいる大きなメリットの1つだ
と個人的には思います。

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◆上級マーケター:「お金」からの自由
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●上級マーケターは、お金に執着しない

上級マーケターは、お金からも自由になります。

上級マーケターともなると、それなりの稼ぎがありますので、そもそ
もお金にはあまり苦労しなくなりますが、そういう意味ではなく、精
神的な意味で、です。

マーケティングは、ありていに言えば「稼ぐスキル」ですよね。上級
マーケターとは、それに熟達した人達です。お金を稼ぐ方法を知って
いるわけです。

不思議なもので、「稼ごうと思えばいつでも稼げる」と思えるように
なると、それほどお金に執着しなくなるんですね


執着心のようなものは、誰でも持っていると思いますが、執着心を手
放す方法は、「一旦手に入れる」ことなんです。そして、このレベル
になるとそれに気づきます。


上級マーケターは、「こんなことを達成したい」と目標を掲げて、着
実に達成してきています。わかりやすい話「年収1千万円」などです
よね(その額が高いか低いかは別にして)。


で、そのような成功体験が無数にあるわけです。

するといつしか……

「目標を達成しても、自分は何も変わらない」

ということに気づきます。

例えば、年収999万円だったのが、1千万円になった瞬間は、一瞬
嬉しいでしょう。達成感もあるでしょう。

しかし、しばらくすると「自分は何も変わっていない」ことに気づく
わけです。

「本を出す」なんていうのもそうですね。自分自身は「本を出す前」
と「本が売れた後」では何も変わっていないなのに、周囲の見る目が
変わる……しかし、「自分自身は何も変わっていない」ことに気づき
ます。

欲しかったブランドの車を買うと、その瞬間の達成感はあります。
「ついにオレもこれが買えるようになったか……」と。

しかし、「自分は何も変わっていない」ことに気づくわけです。


次に、年収が2千万円になると、一瞬は嬉しいでしょう。

しかし、「自分は何も変わっていない」ことに気づくわけです。

さらに、独立して、社長になったりすると、一瞬は嬉しいでしょう。

しかし、「自分は何も変わっていない」ことに気づくわけです。


次に、年収が3千万円になると、もうどうでもよくなってきたりしま
す。


そして、このような経験を何度も何度も繰り返し……

「欲しかったアレを手に入れても、自分は何も変わらないんだ」

ということを理解します。

すると、そこで物欲と言うようなものがなくなっていくわけです。

そこで、

「モノを買っても、カネを持っても、達成感は無かった……じゃあ本
 当に自分が欲しいものって一体何だろう?」

と考え始めたりもするでしょうね。

多くの場合、

・自分が自分自身でいられることが大事
・自分が自分が、でなく、社会の一部としての自分
・利他の精神
・自分は生きているのではなく、生かされている

というような境地にたどり着くようです。

●「ブランド品」からの自由

最初にお断りしておきますが、ここから先では、いわゆる「ブランド
品」を否定しているわけではありませんので、誤解無きようにお願い
します。


上級マーケターになって、お金を稼げれば、憧れの高級ブランド品が
買える!


などとは、上級マーケターは思いません。

上級マーケターは、その「憧れの高級ブランド」を「仕掛ける側」に
いるからです。

さらに言えば、「裏側」も知っているわけです。高級ブランドビジネ
スの裏側なんかもわかっているわけですね。すると、そこに「執着」
がなくなるわけです。


高級ブランド品は、多くの場合「社会欲求」(回りの人によく見られ
たい欲求)を満たしたい、という購買動機でしょう。

しかし、上級マーケターは、そのような高級ブランド品に「依存」す
る必要はなくなります。自分自身のマーケティングがきちんとできる
ようになるからです。

高級品を買わない、とは言ってません。高級品を通じて得るところの
「社会的なステータス」に依存する必要がなくなる、ということです
よ。要は「踊らされない」ということです。

自分を必要以上に大きく見せる必要もなくなります。「あるがまま」
の存在であり、自分に本当の自信があるわけですね。


こういうと各所に敵を作りそうですが、自分を「護る」必要がある人
が、高級ブランドなどで「自分を護る」わけです。服とか高級車など
は、ある意味「鎧」のようなものです。自分に自信があり、自分はあ
るがままでいい、とい自信がある人は、自分をそのまま見せればいい
わけですから、ブランド品などで自分を「護る」必要はありません。


別に高級ブランド品を否定しているわけではなく、別に趣味として、
上級マーケターだってブランド品や高級車を持っているかもしれませ
んが(上級ともなると稼ぎはいいですからね)、それは別に自分を
「護る」ためではない、ということかと思います。純粋に、高級ブラ
ンド品の方が質が高いので、好むということはあるでしょう(例えば
ゴディバのチョコレートは、「ブランド品」だからではなく、純粋に
おいしいから買う、ということですね)。


本当のお金持ちは質素な生活をしている、とよく言われますが、それ
もこのような理由ではないかと思います。自分を着飾る必要がないん
ですよね。本当に儲けている人は、「自分は儲かってる」なんて言い
ませんよ。そんなこと言うと税務署が来ますからね(笑)。


今号はここまでといたしましょう。次回、まだ続きます。

お楽しみに!

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◆今日のまとめ
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●上級マーケターは、自分の足で立ち、権威、資格、組織、お金、な
 どに縛られない、自由な存在になる。

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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

今週はお盆休みですね。私は東京にいますが、通勤電車がガラガラで
す。急行ですら空いています。それはそれで嬉しいですが、帰省ラッ
シュを見るにつれ、休日を分散すればいいのになあ、と思います。


今日は、ウォートンMBAの同期の友人と久々に会食。定期的に会っ
て色々な情報交換をさせていただいています。

今日のテーマは……「3つの差別化軸はMECE*か?」(*モレな
く、ダブり無い)。1時間くらい議論した結果は……「多分MECE
だろう」(笑)。経験的には、大体これで説明できるのですが、証明
のしようがないので、帰納的にあてはめていくしかないんですよね。

で、その友人は、ある業界について、「3つの差別化軸」で考えてみ
たかったようです。私の結論は、恐らくその業界もそれで切れそうだ
と思います。しかも、色々改善の余地がある業態なので、その場合に
は、新たな差別化軸の導入は、手軽軸の回転寿司が寿司業界を席巻し
たように、業界を席巻できる可能性があります。

数年後のこの業界で何かが起きたら、それはこの「3つの差別化軸」
の大がかりな実戦かもしれません。うまく行ったら、ネタにしてOK
とのことですので、楽しみに見ていることにします。

●今日のiPod Tune:猛暑を楽しもう! 夏の歌2011

もう夏休み! 夏真っ盛り!

夏の歌2011です! 去年は、洋楽ばかりだったので、今年は和洋
乱れ撃ち!


立秋すぎて、もう「残暑」なはずなのに、なんて暑いんざんしょ……
と言いたくなるような猛暑。


日本の夏は、もう熱帯雨林、世界で一番暑いんじゃないか、と思って
しまうくらいです。

ということで、今日の1曲は……


○世界で一番熱い夏 by Princess Princess


1989年のヒットシングル。「暑い」ではなく「熱い」夏です。大
ヒット曲Diamondsに続き、プリプリの人気を決定的なものにしたスマ
ッシュヒット。1989年オリコン年間2位(1位はDiamonds)を記
録、あっという間にガールズバンドの頂点へと駆け上りました。時代
を代表する曲の1つですね。

これを聞くと、思わず80sディスコステップで、踊り出してしまい
たくなるような、ノリのいい名曲。

これ、ホント「世界で一番熱い」んじゃないかと思えてしまう、今の
日本にちょうどいいんじゃないんですか? 今聴いても、前々古くさ
くないですよ。2011年夏の節電キャンペーン(?)テーマソング
として、ぴったりです。キャンペーンのキャッチコピーは、当然「暑
い夏を熱く生きよう!」

この夏も熱い夏にしましょう♪

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 マーケティング戦略入門:戦略はここから
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●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
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────────< マーケティングの思考法 >────────

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──────< 物語でわかるマーケティング >────────

●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
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●「ドリルを売るには穴を売れ」 佐藤義典著 青春出版社
 マーケティング入門:読みやすい小説
http://www.sandt.co.jp/drill.htm

●「売れる会社のすごい仕組み」 佐藤義典著
 青春出版社
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◆次号予告:達人マーケターへの道 11
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▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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