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2010年4月26日月曜日

売れたま!BBC編Vol.021 2010/04/26 スーパーBtoB営業マンとの対談 その5

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━BBC編Vol.021 2010/04/26
購読者:21,441 (まぐまぐ:15,278 メルマ!:709 めろんぱん:5,454)

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 ■■■__スーパーBtoB営業マンとの対談 その5__■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●「ニーズ」「喜び」「幸せ」をBBCの右側からモレなく作って、
  流していこう!


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◆スーパーBtoB営業マン ヨシさん
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●スーパーBtoB営業マンとの対談編 5回目にして、最終回!

BBC編の「実戦編」!

売れたま!のBtoBtoC理論は、マーケティング理論としてはよ
くわかるけど、営業としてはどう活かせばいいの?

スーパーBtoB営業マン ヨシさん との対談編

ヨシさんは、家庭用防災機器メーカー(業界3位)の敏腕営業マンで
す。モノが売りにくいこの時代、会社からは毎年トップランクの評価
を得ているヨシさんですが、その秘訣を探りました。

今回はその5回目、ついに完結です。

生の話をそのまま書くと色々とありそうですので、私の方で筋を変え
ずに細かい点を色々と変えさせていただいていること、ご了承くださ
いね!

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◆復習:BtoBtoCマーケティング
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●BtoBtoCマーケティングとは


おさらいしておきましょう。

法人向けに売るのがBtoB
個人向けに売るのがBtoC、

というのはよく使われますね。

BtoBtoC、というのは、

B  B  C
企業→企業→個人 

というプロセスです。最終的には個人顧客がエンドユーザーなのです
が、その前に、エンドユーザーに売る企業を通して販売する、という
ビジネスの流れです。

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◆ここまでのまとめ
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ヨシさんは、とある「防災機器メーカー」の営業マン(正確にはマネ
ージャーさん)です。

その機器は、家庭に設置するものですが、直販をしていませんので、
以下のようなビジネスになります。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

○ニーズの流れ

防災機器 ←  オーナー満足 ← 入居者満足  ← 家族の命
売れる     囲い込める    空室率下げる  財産・思い出
                 賃料下げない

○セグメンテーション

         1)白金:  個人オーナー ← 家族
         2)自由が丘:個人オーナー ← 一人暮らし
         3)広尾:  法人オーナー ← 外資系外国人

==============================================================


●BtoBのセグメンテーション

ヨシさんの直接のお客様である「取次会社」さんのセグメンテーショ
ンは、会社よりも「部署別のニーズ」と「BBCで考えるその先のお
客様」の組み合わせで考えます。すると……


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

提案ネタ増えるよ→営業部門  個人オーナー← 家族・一人暮らし
         部長・社員 法人オーナー← 外資系外国人

ラクになるよ  →管理部門  個人オーナー← 同上
         部長・社員 法人オーナー

==============================================================

中間のB(ここでは取次会社)のセグメンテーションは、

・業種・業態の違い
・会社の違い
・部署の違い
・役職・人の違い
・顧客の顧客の違い(BBCフローの最後のC)

の組み合わせになります。

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◆BtoBの「コミュニケーション」
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佐藤:最終回の今回は、具体的にどうやっているのか、ヨシさんのノ
   ウハウを聞いていきましょう。

ヨシ:はい! って言っても、フツーにやってるだけですよ。

佐藤:いや、絶対やってますって。ヨシさんの直接のお客様である取
   次会社さんに、どうやって食い込むんですか?

ヨシ:ですから、「どうも〜♪」って言って……部長挨拶して、朝礼
   なんかに出させてもらうんです!

佐藤:出たあ! ヨシさん式「どうも〜♪」営業

ヨシ:でも、ホント自然にやってますから……

佐藤:じゃあ例によって「どうも〜♪」営業を可視化しましょう。ま
   ず誰のところに行くんですか? 社長ですか?

ヨシ:社長さんには挨拶には言きますが、営業には行きません。まず
   は部長からです。例えば営業部長さんとかですね。

佐藤:じゃあ、営業部長さんのところに行くとしましょう。何て言う
   んですか?

ヨシ:行って、「どうも〜♪ 今度朝礼に出させてくださいね〜」っ
   て……あはは。

佐藤:ワザと言ってますね……朝礼に出させていただく、ってどうい
   うことですか? 何のために?

ヨシ:そもそもうちの商品を知らないとか、売る気があんまりない営
   業担当さんに、うちの商品を売る動機付けをするんですよ。

佐藤:なるほど。マインドフロー*で言うところの「認知・興味」関
   門ですね。

*マインドフロー
新規顧客が、認知、興味、行動、比較、購買、利用、愛情の7つの関
門を通過して「ファン」になる。

詳細は、図解 実戦マーケティング戦略 で。
http://tinyurl.com/a6ul5


ヨシ:あ、確かにそうですね。

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◆自社商品を売ってもらうために、売る人のメリットを訴求しよう
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佐藤:でも、営業部長さんに「うちの商品を売らせてください!」っ
   て言うだけじゃ、営業部長のメリットが無いですよね?

ヨシ:「御社の営業さんがオーナーさんのところに行ったときに困ら
    ないようにする方法を説明させてください」って言います。

佐藤:困る、とは?

ヨシ:だって、オーナーさんに防災機器のこととか聞かれて、営業さ
   んが答えられなかったら営業としてまずいですよね?

佐藤:確かに……そりゃあ営業部長は気になりますよね。

ヨシ:もっちろんです。そう言わないと、うん、って言っていただけ
   ないじゃないですか!

佐藤:ほら、「どうも〜♪」だけじゃないですよね!? もう、この
   パターンもいいですよね……(笑)

ヨシ:もう慣れました(笑)

佐藤:BBCフローでは……こうなりますよね。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー     営業担当   オーナー      入居者

   情報提供→質問に答えられ ← 質問する
        恥をかかない

==============================================================

佐藤:取次会社さんの営業さんに情報提供して、営業さんはきちんと
   オーナーさんの質問に答えられる、と。

ヨシ:そうですね。

佐藤:「朝礼に出させてください」じゃ、営業部長さんはウンと言っ
   てくれないから、相手のメリットを訴えるんですよね。

ヨシ:営業の基本です。

佐藤:えっと……営業さんのメリットが他にもあるはずですね。

ヨシ:え?

佐藤:BBCは右からです。入居者さんや、オーナーさんのメリット
   はありませんか?

ヨシ:あ……そうだ!

佐藤:災害が起きたら、オーナーさん自身も困りますよね。だから…

ヨシ:確かに、「オーナーさんにご迷惑がかからないようにする提案
   をします」って営業部長さんに言ってもいい!


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー     営業担当   オーナー      入居者

     困らないように ←災害が起きたら ← 災害が起きたら
     事前に提案   大事な入居者が困る  困る

==============================================================


佐藤:そう思ったんですよ。

ヨシ:この紙の上で考えると、すっごく考えやすいですね! 可視化
   できます!

佐藤:そう。紙に落とすことが大事です。で、朝礼で何を説明するん
   ですか?

ヨシ:成功事例ですね。「こういう災害が起きて、オーナーさんに危
   うくご迷惑がかかるところ、当社の製品で……」と。

佐藤:ほら、ヨシさん、やっぱりやってるじゃないですか……セオリ
   ー通りに♪

ヨシ:はあ……もういいです、このパターン……(笑)

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◆継続的な「コミュニケーション」を、相手に合わせて行う
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佐藤:その朝礼での説明ってどれくらいやるんですか? 頻度とか。

ヨシ:最初の方は、月に1回くらい、そのあとは、2〜3ヶ月に1回
   です。15分くらいですよ。長いと飽きられますし

佐藤:あ、そんなものでいいんですね。

ヨシ:ええ、ただ続けないと、忘れられてしまうので、定期的にやる
   ようにしています。

佐藤:ネタ切れしませんか?

ヨシ:いえ、そうでもないですよ。会社がネタを作ってくれますので
   それを加工するんです。

佐藤:例えば、どんなネタですか?

ヨシ:年末なら、「年末お出かけ時のチェック項目」みたいなネタで
   すね。ニュースレターみたいな感じです。

佐藤:それって入居者さん用のツールですよね? わかりやすいとこ
   ろで戸締まりとか、元栓閉める、とかのチェックリスト?

ヨシ:そうですそうです。

佐藤:それを朝礼で何て言って説明するんですか?

ヨシ:このBBCフローで説明しますね。私も理解しましたから。

==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー     営業部    オーナー      入居者

==============================================================

佐藤:さすが!

ヨシ:このニュースレターは、入居者さんが喜びますよね。

佐藤:そうですね。お出かけ時のチェック項目があれば、入居者さん
   は、「気の利いたマンションだな」と思ってくれますよね。

ヨシ:すると、オーナーさんが嬉しいですよね。

佐藤:……なるほど、わかりました。

ヨシ:なので、取次会社さんには、「オーナーさんにこれ渡して、入
   居者さんに配ってくださいよ」と言います。

佐藤:殺し文句は……?

ヨシ:入居者さんが喜ぶと、オーナーさんも喜ぶ。オーナーさんに営
   業のアナタを「気の利く営業だ」と思ってもらえます、って。

佐藤:さすが!! 営業さんのメリットにしてるわけですね。

ヨシ:そうなんです! 先生のおかげで、私がやってることが私にも
   わかってきました

佐藤:できる営業さんって、開発とかマーケティングとかから来る情
   報を、自分のお客様向けに加工して定期的に発信しますね。

ヨシ:それって当たり前じゃないんですか?

佐藤:そうでもないですね。できる人は自然にやってますけど。

ヨシ:そうなんだあ……

佐藤:ポイントは、自分のお客様に合わせて、手書きでもいいので、
   資料を1枚加えることですね

ヨシ:もっちろんです。

佐藤:それによって、お客様が「うちのためにやってくれた」って思
   っていただけますからね。

ヨシ:そうしないと、「みんなにこれ送ってるんだろ」って思われち
   ゃいますよね。

佐藤:そうなんですよ。私から補足すると、このレターを喜ぶのは、
   どんな入居者ですか? このBBCフローで。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー            オーナー      入居者

提案ネタ増えるよ→営業部門  個人オーナー← 家族・一人暮らし
         部長・社員 法人オーナー← 外資系外国人
==============================================================

ヨシ:どちらかというと、個人オーナーの入居者さんですね。

佐藤:ですよね? ほら、やっぱりセグメントに合わせて……

ヨシ:……もう驚かないですよ……ホントだ……一番右側の入居者の
   ニーズに合わせてレターを作るんだ……

佐藤:ですよね? 一番右のニーズでセグメンテーションしておくと
   打ち手が取りやすいんですよ。こういう細かいところまで。

ヨシ:確かに、右と左で、びしっと横串が通りますね!

佐藤:そうなんです。BBCフローの一貫性方程式のX、Yに、具体
   的な戦術が代入されるイメージです

ヨシ:な、なんか難しくなりましたね(苦笑)

佐藤:あ、じゃあこのBBCフローの上を、ニュースレターが通って
   いくイメージでいいです。

ヨシ:それならわかります!

佐藤:で、これで営業さんが「認知・興味」を持っていただいて…

ヨシ:とりあえず提案してもらえれば、その後は私に投げていただけ
   ばいいです。

佐藤:なるほど。ではマインドフローで、「利用・愛情」は?

ヨシ:営業さんには、コマメな報告します。途中経過、結果報告……

佐藤:決め手は?

ヨシ:オーナーさんが喜んでましたよ、って言ってあげると、営業さ
   んも「提案して良かった」と思っていただけます。

佐藤:やっぱり! このニーズも右からですからね!

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◆部署によってコミュニケーションも変える!
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佐藤:今のが、営業部門へのコミュニケーションですよね。メッセー
   ジは「あなたが気の利く営業だと思われます」

ヨシ:ええ。次にお聞きになりたいのは、じゃあ管理部門の場合は、
   ですよね?

佐藤:あ、こっちが読まれた(笑) さすが敏腕営業マン(笑)

ヨシ:そういうのは得意なんで(笑)。管理部門もオーナーさんとコ
   ミュニケーションしますが、ちょっとやり方が違います。

佐藤:どう違うんですか?

ヨシ:管理部門は、多くのオーナーさんに一度に色々な連絡をすると
   きがあります。具体的にはDMっていうか資料を送ります。

佐藤:はっはー、じゃあその資料に……

ヨシ:そうなんです。当社の製品の案内を同梱していただいたりしま
   す。

佐藤:例えば、どんな内容ですか? まさかその案内にDM的なもの
   を入れるわけにいかないですよね?

ヨシ:例えば、法改正があって、これこれこうなりました……とか。
   これはオーナーさんも知りたい情報ですよね?

佐藤:なるほど! それなら、管理部門には、「オーナーさんが必要
   な情報を送れる」というメリットがある!

ヨシ:そうなんです。A4 1枚の情報案内を入れていただく感じで
   すね。

佐藤:それは会社が用意してくれるんですか?

ヨシ:まさか。私が作りますよ。

佐藤:そうですよねぇ。やるべきことやってるんですよねえ。これは
   誰と交渉するんですか?

ヨシ:これは、取次会社の管理部長さんです。担当さんにはその決断
   はできないので……

佐藤:ほら、ちゃんと組織の意思決定構造をご存じですよね。前回の
   話で……

ヨシ:……ホントだ(笑)

佐藤:こういうBBCフローですね。今回は入居者さんは直接関係な
   いですけど。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー     管理部長    オーナー      入居者

        オーナーが喜ぶ  必要な情報を
        情報を提供    得られる

==============================================================

ヨシ:はい、やっぱりこのフローの上を、先ほどのA4 1枚の紙が
   通っていくイメージですよね。

佐藤:こういっちゃなんですが、売るのに魔法は無いんですよ。A4
   1枚の紙を入れる努力をするかしないか、ですね。

ヨシ:ホントそうだと思います。

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◆売れるパターンは体系化できる!
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佐藤:ヨシさんの会社って、取次会社さんにとっては多くの取引先の
   うちの1社さんですよね? よくそこまでやってくれますね。

ヨシ:そのときは、ちょっとしたことで貸しを作ったので、その貸し
   を返してもらったんですよ……

佐藤:そう! それも、売れる営業の方がよくいいます。私が知って
   る敏腕営業さんで、すごく印象に残った一言があるんです。

ヨシ:それは?

佐藤:「約束のないところに約束を作るんです。約束が破られても、
   それは貸しになるから、次の約束が作れます」

ヨシ:な、なるほど……それ、すっごくよくわかります。

佐藤:いつも思うことなんですけど、ヨシさんと話していて、再確認
   したことがあります。

ヨシ:それは?

佐藤:売れる営業さんて、同じこと言うんですよ。言い方は違います
   けど、やってること同じなんです。パターンがあるんです。

ヨシ:そ、そのパターンって? 教えてくださいよ!

佐藤:全部お話したじゃないですか、今まで……BBCとか、セグメ
   ンテーションとか、組織内コミュニケーションとか……

ヨシ:あ……私がやってること(笑)

佐藤:あと、オーナーさんに対して、取次会社の営業さんをほめてお
   きますよね?

ヨシ:もちろんです。

佐藤:営業さんも、オーナーさんから褒められたらすっごく嬉しいで
   しょうから。

ヨシ:それもセオリーなんですか?

佐藤:セオリーかどうかはともかく、さっきの売れる営業の方が同じ
   こと行ってました。

ヨシ:そうなんだあ……

佐藤:そうなんです。私が考えだしたことじゃないんです。売れる営
   業パーソンの成功例をパターン化しただけです。

ヨシ:先生はやってなかったんですか?

佐藤:成功したときは、やってました。失敗したときは、どこかが狂
   ってます。その共通パターンを体系化しただけです。

ヨシ:どうやって体系化されたんですか?

佐藤:えっと……帰納と演繹の相互作用で……

ヨシ:はあ? 昨日と今日? ははは、私、数学ダメで……

佐藤:えっと……具体例からワクを考え、ワクに具体例をあてはめて
   ワクが大丈夫か検証して……BASiCSなんかもそうですね

ヨシ:うーん、私には無理そうですね……

佐藤:それが私の独自資源ですから、そうカンタンにはマネできない
   と思いますよ。ディベートと肌感覚の合わせ技。

ヨシ:でぃ、ディベート?

佐藤:帰納と演繹の相互作用なんかもディベートからです。マーケタ
   ー戦場で、ディベートではそう負けないですよ……

ヨシ:そ、そりゃそうですよね……私は自分の強みを活かして営業に
   専念します(笑)

佐藤:さっきから、実はヨシさん自身のBASiCSも考えてたんで
   すよ。

ヨシ:ええ? こんな話をしながら?

佐藤:なんか勝手にアタマが考えちゃうんですよ……結論から言うと
   こういう営業にヨシさんすごく向いてます。

ヨシ:よかったあ……やってて全然苦痛じゃないですから。

佐藤:そうですよね。私が売れたま!書くのが苦痛じゃないのと同じ
   ですよ、きっと。

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◆マーケティングの真髄:BBCで「喜びの連鎖」を右から起こす
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佐藤:そろそろまとめに入りましょう。ヨシさんの製品のベネフィッ
   トは何でしたっけ? 最後のC、入居者さんにとって、です。

ヨシ:家族の命や、資産を守ります。

佐藤:すると、入居者さんは嬉しいですよね?

ヨシ:ええ、きちんと仕事をすれば喜んでいただけます。

佐藤:なるほど、「喜び」ですよね。それをオーナーさんには伝えま
   すか?

ヨシ:オーナーさんにも同じです。入居者さんにきちんと仕事して、
   入居者さんが喜んでいたことを伝えます。

佐藤:ええ、右側の「喜び」を左側のオーナーさんに伝えていきます
   ね。すると、取次会社さんには?

ヨシ:オーナーさんが喜んでいたことを伝えます。

佐藤:そうですよね。そうなると、こうなります……

==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

売れて ← オーナーさんが ←入居者さんが ← これで災害でも
喜ぶ    喜んでましたよ  喜んでましたよ  安心だと喜ぶ

==============================================================

ヨシ:そうですけど、それが何か……?

佐藤:これがマーケティングの真髄です

ヨシ:え? 佐藤式マーケティングの真髄ですか?

佐藤:違います。ビジネスの真髄と言ってもいいです。右から左へ
   の「喜びの連鎖」です。

ヨシ:あ……なるほど! みんな喜んでる!!

佐藤:営業さんの役割は、この「喜びの連鎖」を右から起こしてあげ
   ることなんです。

ヨシ:喜びの連鎖を起こす……な、なんか今鳥肌立ちました……

佐藤:笑顔の連鎖、って言ってもいいです。自分の商品が売れるのは
   喜びや笑顔の「結果」なんです。

ヨシ:笑顔の連鎖……いい言葉ですね……

佐藤:バリューチェーン(価値連鎖)じゃなくて、「スマイルチェー
   ン」とか「ハピネスチェーン」って言った方がいいですね。

ヨシ:ははは、そうですね。

佐藤:マーケティングや営業の本を読むと「この人お客様のアタマの
   上に¥マークが見えてるんだろうなあ」という人もいます。

ヨシ:ダメですか? お金が無い人には売れないですよ?

佐藤:あ、それはそうですよ。ただ、お金目当てに売ろうとすると、
   かえって売れなかったりしませんか?

ヨシ:もちろん。まずはお客様に喜んでいただかないと。

佐藤:そうですよね? で、その喜びが発生する順番は、BBCの上
   では……?

ヨシ:あ! それも右から! 売れたら私も「喜び」ますけど、その
   「喜び」は一番最後!

佐藤:そうです! それがBBCフローのメッセージでもあります!
   BBCフローは右から考えます。自分は「最後」なんです。


==============================================================
B     to   B  to    B    to  C 

機器    →  取次会社 → マンションー →  マンション
メーカー             オーナー      入居者

      オーナーさんが  入居者さんが   これで災害でも
      喜んでましたよ  喜んでましたよ  安心ですね!

==============================================================

ヨシ:そうかあ……この喜びの連鎖をモレなく起こす……それが、営
   業の醍醐味なんだ……

佐藤:私もBtoB営業って結構やりましたが、成功しているときは
   必ずこうなってます。喜びの連鎖が起きてるんですよ。

ヨシ:そりゃそうですよね。でもなんか仕事が楽しみになってきまし
   たよ……喜びの連鎖、か……

佐藤:営業って、辛いことの方が多いですよね。私も泣きそうな経験
   って結構ありますが、お客様の喜びでそれが吹き飛ぶ……

ヨシ:ええ! 佐藤さんの本って、例えばドリルにしても白ネコにし
   ても「愛」があふれてる感じがして……

佐藤:ありがとうございます。BASiCSの「i」は「愛」でもい
   いと思ってます。

ヨシ:そうかあ……「愛」かあ……

佐藤:ヨシさんの商品って、そういう意味で素敵な商品だと思います
   よ。頑張っていきましょう!

ヨシ:ありがとうございます!

佐藤:長時間、ありがとうございました! なんかもうこれだけで、
   本が1冊書けそうですよ。

ヨシ:ホントですか?

佐藤:ええ、この連載、売れたま!史上でも1,2を争う好反響なん
   ですよ。ホントですよ。

ヨシ:それは嬉しいです! 本も楽しみにしてます!

佐藤:来年か再来年でしょうけどね……

ヨシ:えーー……もっと早めにお願いします!

佐藤:が、頑張ります……ホントありがとうございました!

ヨシ:こちらこそ、自分の仕事が可視化されてホント勉強になりまし
   た。ありがとうございました!


これにて、ついに終了です! おつきあいありがとうございました!

ご感想もお待ちしております。このメールにご返信いただければ、私
に届きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆まとめ
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●BtoBtoCで、右側から始まる「喜びの連鎖」を作ろう! そ
 れが営業の、そしてマーケティングの醍醐味!


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▼今日の日記▲

週末に、某所の私の受講生さんが集まって勉強会。私も結構土地勘が
ある某業界について、でしたが……

詳しい人(=マニア)が集まったので、専門用語は飛び交うは、「で
もそれはさあ……」的なマニア目線の意見が噴出するわで……詳しい
人が集まると、かえってユーザー目線に立てない、という典型的な場
になりました(笑)。まさにマニアトラップ。そこで大活躍したのが
その業界については、素人(=ビギナー)の方。そういう方の方が、
顧客視点で見られるものです。

勉強会だから(笑)ですみますが、企業の会議室でこういうことって
相当起きてますよね……それは笑い事じゃすみません。

ということで……現在、マニアトラップ執筆中なのですが、自社の成
功事例を紹介したい! という方がいらっしゃったら、メールくださ
いね。保証はできませんが、取り上げられるかもしれません。

●お気に入りのつぶやき@twitter

ここは、私がTwitterで不定期につぶやいているBASiCS関連の
つぶやきを紹介するコーナーです。

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2010-4-26

「名は体を表す」という。マーケティングでは「メッセージは差別化
された価値を表す」となる。商品・サービスのメリットを「名」にす
る。「名に体を表させる」のがメッセージでありネーミングだ。それ
が「強みとメッセージの一貫性」だ。

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私のtwitterアカウントは @uretama です。
#uretamaでつぶやいていただければ、私も拝読します。

#uretamaは、「売れたま!コミュニティ」のようになっています。全
てにご返事ができるわけではありませんが、気軽にご参加を!

●今日のiPod Tune:春のチャンス&チェンジ


ついに春到来! 大分あたたかくなってきました。

春と言えば、芽吹きの季節! 色々と環境が変わることも多いと思い
ます。そんなときは「チェンジ」の「チャンス」。

ということで、「春のチャンス&チェンジ」特集!

今日の曲は……


○約束の橋 by 佐野元春


1989年リリース、1992年にドラマ「二十歳の約束」の主題歌
になり、大ヒット。佐野さんの代表曲の1つですね。昔よくカラオケ
で先輩が歌ってました。

春は、心機一転、心を新たにして頑張っていく季節でもあります。そ
んなあなたの応援歌がこれ。80sらしいシンセ・ドラムの音作りで
ノリノリの曲ですが、頑張ろうって気になれる歌詞です。佐野さんが
自分自身を励ますために書いた詩だそうですが、だからこそ、多くの
人に響いたのかもしれません。

暖かい陽気、真っ直ぐ前を向いて力強く歩いて行きたいときにぴった
りの1曲♪

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