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━━━━━━━━━━━━━━戦略編Vol.342(累計1177) 2014/12/01
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■■■■__「なるほど!」と言わせる提案の3要素__■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
●お客様に「なるほど!」と言われるような提案をしよう! それに
は「気の利いた提案の3要素」を満たした提案をしよう!
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◆調味料を野菜売り場に置いたら、売上6倍!
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○「クックドゥ 回鍋肉用」をキャベツ売り場に置いたら売上6倍!
合わせ調味料で大きなシェアを持つ、中華料理をカンタンにしてくれ
る「クックドゥ」。
それが売り場を変えたら、一気に売上アップ! どういうことかと言
いますと……
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
◇『総菜用調味料でシェア3割を持つ味の素の「クックドゥ」。この
夏からタイヘイ(千葉県匝瑳市)と組み、クックドゥを調理する際
に使う種類が入ったカット野菜との共同販促を始める。例えばスー
パーの野菜売り場で「クックドゥ 回鍋肉用」と、その材料である
キャベツやピーマン、長ネギが入ったタイヘイのカット野菜を一緒
に並べてもらう。一緒に買えば包丁を使わずに調理ができる簡便さ
をアピールして、売り上げ拡大を狙う』
◇『同社が2013年8〜9月にキャベツ売り場に「回鍋肉用」を置
いたところ、通常の棚に置いた商品の約6倍の売り上げがあった。
「キャベツの売り上げも2倍に伸び、小売店にとってもメリットが
ある」(同社)と相乗効果が出た』
2014/07/30 日経MJ P.8
−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−
「クックドゥ 回鍋肉用」のHPはこれです↓ おいしそうですね。
http://www.ajinomoto.co.jp/cookdo/lineup/awase_009.html
私は、回鍋肉は作ったことがないので、作り方がよくわかりません。
でも、「クックドゥ」でカンタンに作れるのであれば、作ってみたい
かな、という感じはします。
「そうだ、回鍋肉作ろう」と思ってスーパーには行きませんが、確か
にキャベツと一緒に置いてあれば、つい買ってしまうかも?
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◆「売り場」が変われば「戦場」が変わる
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●小売店では「売り場」が戦場
「クックドゥ 回鍋肉用」を、調味料コーナーではなく、野菜売り場
に置いたら、売上がなんと6倍!
小売店に置かれる商品の場合は、
○「売り場」が「戦場」になる
と言えます。売り場が変わると、隣にある商品(=競合)が変わるか
らです。
6倍になった単純な理由は、まずは売り場の立ち寄り率が変わる、と
いうことですね。
個人的な感覚としては、私がスーパーに行ったとき、調味料売り場に
立ち寄るのは、4〜5回に1回でしょうか。
しかし、野菜売り場には、ほぼ毎回立ち寄ります。
データは持っていませんが、おそらく、調味料売り場よりも生鮮品売
り場の立ち寄り率は数倍、というところでしょう。
すると、「目につく率」が数倍になる、ということになります。
ですから、調味料メーカーは、調味料売り場では無く、生鮮品売り場
に自社商品を置くべく知恵を絞るわけです。
●「戦場」が変われば「メッセージ」が変わる
「売り場」=「戦場」です。
「戦場」が変われば、「メッセージ」が変わります。
その理由は、「隣にあるモノが変わる」からです。
「クックドゥ 回鍋肉用」で考えてみますと、調味料売り場では、隣
にある製品は競合である「他の調味料」です。
その「競合」ではなく「自分」を選んでいただくべく、「強み」「差
別化ポイント」をメッセージとして伝えることになります。
しかし、「キャベツ売り場」では、隣にある製品は競合の調味料では
なく、「キャベツ」です。
「キャベツ」は「敵」ではなく「味方」です。そのときに、他の調味
料との違いを訴求しても、あまり意味はありません。
「私とキャベツを一緒に買ってね」という、「メニュー提案」がメッ
セージになるわけです。
当たり前と言えば当たり前のことです。
しかし、これは重大なことを示唆しています。
「置かれる売り場によって、パッケージなどは変わる」
ということです。
商品パッケージを考えるとき、「これはどの売り場に置かれるのか」
までを考える必要がある、ということです。
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◆クックドゥ 回鍋肉用 + キャベツ = 「夕食の献立提案屋」
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●新しい戦場=夕食の献立提案屋さん
では、「クックドゥ 回鍋肉用」の「戦場」は、「売り場」が「キャ
ベツ売り場」になるとどう変わるのでしょうか?
キャベツと合わせて、
「夕食の献立提案屋さん」
になる、ということでしょう。
そして、それがおそらく「クックドゥ」(に限らず、このような合わ
せ調味料)の目指しているところでしょう。
「戦場」=「お客様のアタマに浮かぶ選択肢の括り」
=「その商品・サービスの使い方」=ベネフィット
という、戦場は「価値」で定義すべき、というのが「戦場価値公式」
です。
「クックドゥ 回鍋肉用」とキャベツを一緒に、「夕食の献立」にど
うぞという「使い方」(=価値)を提案するから、「夕食の献立提案
屋さん」になる、ということです。
「献立提案屋」というと、「当たり前」と思われるかもしれません。
はい、お客様から見れば確かに「当たり前」に望んでいることです。
が、「気の利いた献立提案」というと、すごく難しいですよ。
そもそも、「気の利いた献立提案」で、夕食の材料を決めた経験って
そんなにたくさんありますか??
「気の利いた献立提案」は、「当たり前」ですが、「カンタン」では
全くありません。
例えば、キャベツ売り場で
「今晩のおかずはキャベツと肉の野菜炒め!」
などという献立提案をされても、「はあ?」という感じですよね?
「そんなの言われなくてもわかってるわよ! 子どもが毎日野菜炒め
じゃイヤだ、っていうから苦労してるのよ!」
とお客様は思われるでしょうね。
「献立提案」をする相手は主婦です。毎日毎日献立を考える、いわば
「プロ」。そのプロ人に「なるほど」と言わせる提案ができないと、
選んでもらえないわけです。
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◆「なるほど!」という提案の要素
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●「なるほど」と思わせた「クックドゥ 回鍋肉用」
「クックドゥ 回鍋肉用」は、「夕食の献立提案屋」として、お客様
に
「なるほど! じゃあ夕食は回鍋肉にしてみようか」
と思っていただけたからこそ、
・通常のタナの売上の6倍
・キャベツの売上も2倍
となったのでしょう。
その「なるほど!」感のある提案が「良い提案」です。
では、何があればその「なるほど感!」を生み出せるのでしょうか?
1)新奇性:カンタンには連想しない
まずは提案内容の「新しさ」ですね。
例えば「キャベツで野菜炒め!」「キャベツの千切りで生野菜を!」
とキャベツ売り場で訴求しても何の「新しさ」もありません。
「そんなのわかってるわよ」
でおしまいでしょう。
それが、回鍋肉だったり、バーニャ・カウダであれば、
「あ、その手もあるか」
と思っていただけるかもしれません。
なぜかと言うと、キャベツを見て、「そうだ、夕食は回鍋肉にしよ
う」とは、あまり思わないからです。
だからそこに「意外感」があるわけです。
要は、「キャベツ」を見て、カンタンに連想しない提案である必要が
あるわけです。
そして、「カンタンに連想しない」からこそ、提案してもらわなけれ
ばアタマに浮かばないということになります。「カンタンに連想しな
い」からこそ、その提案が受け入れられれば、それが「追加の売上」
につながる、ということです。
2)本来的機能:そのモノに必要なものができる
次は、その提案内容の「本来的機能」です。
キャベツに限らず、ですが、食事の本来的な機能は、
・栄養を取れる
・おいしい、楽しめる
ということでしょう。当たり前です。
回鍋肉は、先ほどのクックドゥのHPによれば、豚肉、キャベツ、長
ネギ、ピーマン、が必要素材のようです。
肉と野菜のバランスが取れた、おいしい食事となりそうです。
3)操作性:カンタンにできる
最後が、「操作性」の高さ、食事の場合は「カンタンに作れる」、と
いうことです。
「クックドゥ 回鍋肉用」の基本的な作り方は
・キャベツ、ピーマンを強火で炒める
・豚肉、長ネギを「クックドゥ 回鍋肉用」を使って炒める
・野菜を戻して、炒め合わせる
ということのようです(「クックドゥ 回鍋肉用」HP
http://www.ajinomoto.co.jp/cookdo/lineup/awase_009.html)
通常の野菜炒めとそれほど違うわけでもありませんので、私にでも作
れそうです(というか、誰にでも作れるようにしたのが合わせ調味料
ですね)。
これが、中華鍋が必要で、火力も高くないとダメで……という提案だ
ったら、「ムリムリ、できない」となってしまいます。
この
1)新奇性
2)本来的機能
3)操作性
という3つが「気の利いた提案の3要素」ですね。
これらを満たしていることで、「今晩の献立提案屋」さんという新し
い戦場において、売上を上げられたのだと思います。
この「気の利いた提案の3要素」は、「献立提案」に限らずBtoB
の提案、例えば顧客の工場に自社商品を提案するときもなどでも同じ
ですので、ぜひお考えになられてみてください。
●「組み合わせ提案」を行う際の「組織のカベ」
ちょっと話はそれますが、この「キャベツ」と「調味料」で、「夕食
の献立提案屋」という「新しい戦場」が可能になった、ということに
は、小売側の姿勢の大きな変化を感じます。
というのは、スーパーマーケットなどは、商品カテゴリー別の「縦割
り組織」になっていることが多く、それがこのような「キャベツと調
味料」といったような「組み合わせ提案」を行う際の障害になってい
る、ということが長い間言われてきたからです。
スーパーなどでは、
・加工食品(常温保存が利く食品、例えば乾麺)
・生鮮品(肉、野菜、魚)
・日配品(牛乳、乳製品、生菓子など)
などの商品カテゴリー別に、「バイヤー」「担当者」がいて、それぞ
れに「売上ノルマ」を持っているがゆえに、「自分の売り場で、他の
カテゴリーの商品を売りたくない」という「組織のカベ」があったの
です。
さすがにそれだと消費者ニーズに応えられない、ということがわかり
まずは「加工食品」なら「加工食品」の中で、カテゴリーを越えた陳
列が行われるようになりました。
例えば、それまでは
・乾麺コーナー:乾麺のパスタ、乾麺のソバ、乾麺のうどん
・調味料コーナー:パスタソース、そばつゆ
と分かれていましたが、乾麺のパスタの隣にパスタソースが置かれ、
乾麺のうどんの隣にめんつゆが置かれるようになりました。
素晴らしい!
「当たり前」と言いつつ、このような取組が一般的になったのは、こ
の数年の話です。わずか10年前は、乾麺のパスタの隣には、乾麺の
ソバが当たり前のように置かれていたのです。
そしてやっと、「キャベツ」という「生鮮品」の売り場に、「クック
ドゥ」という「加工食品」が置かれるようになりました。カテゴリー
を越えた陳列ですね。肉(これも生鮮品です)の売り場に、「焼き肉
のタレ」が置かれる、というのも同じことです。
数年前は、生鮮と加工食品の組み合わせ提案はほとんど見ませんでし
たが、その「組織のカベ」がかなり低くなってきたのでしょう。
昔は、「オレのキャベツ売り場に、余計なモノを置くな。キャベツを
置くスペースが減ってオレの売上が減るだろうが」といったようなこ
とが結構あったらしいのですが、何らかのカタチで解決されつつある
ということですね。
これは別にスーパーに限った話では無く、メーカーなどにおいても、
違う商品を売っている部門間の連携というのは問題になります。
・製品を売る部門と付属品・消耗品を売る部門
・大型製品を売る部門と小型製品を売る部門
などなど、組み合わせて提案すればまた別の使い方ができるような場
合でも、「組織のカベ」がジャマすることはあります。
先ほどの「オレのキャベツ売り場に、オレの売上にカウントされない
別のモノを置くな」というようなことは、メーカーの営業部門におい
てもあり得るわけですね。
このような「組み合わせ提案」で「戦場を変える」というときには、
このような「組織のカベ」についても考える必要もあるわけです。
★今日の「アタマに問いかけるべき適切な質問」
あなたがお客様に何らかの提案を行うときに、
1)新奇性
2)本来的機能
3)操作性
の3つを満たしていますか?
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◆今日のまとめ
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●お客様に「なるほど!」と言われるような提案をしよう! それに
は「気の利いた提案の3要素」を満たした提案をしよう!
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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。
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▼今日の日記▲
今日から12月、こないだまで夏だったような気がしますが、いつの
間にかもう年の瀬!
昔は、年末が近づいてくると、やれクリスマスだ、やれバレンタイン
デーだ、と(私にとっては)悲しいイベントが続くので、かなりイヤ
だったのですが、まあ商業的には盛り上がるタイミングですよね。
風邪もはやっているようですので、お気をつけください。この間も、
お客様先で、お子様のクラスで「中学校がインフルエンザで学級閉
鎖」のような話が出ました。中学校でも学級閉鎖するんですね……。
小学校のときはたまにありましたが、中学校で学級閉鎖というのは、
記憶にありません。
私は、少し前に胃腸をやられていました。原因はわかりませんが、何
も食べられない日が数日続きました。食べられないだけで、他は特に
支障がなく、仕事に差し支えなかったのが不幸中の幸いでした。ちな
みに栄養補給は「ポカリスエット」でした。体調が悪いときには本当
に役に立つ飲み物です。
この年になって思うのは、カラダが万全であるときの方が珍しい、と
いうか、常にどこかがおかしいですね……足の肉離れをやってみたり
四十肩になってみたり、おなかを壊してみたり……
30代くらいまでは、「元気で当たり前。毎日徹夜上等」みたいな感
じでしたが、「元気だとラッキー!」という感覚になってきました。
これから年をとるにつれ「元気」でいられる日というのがどんどん減
っていくのでしょうが、だからこそ「元気」な日に感謝、ですね。
●今日のiPod Tune:星空がキレイなこの季節 「星」の歌!
寒くなるにつれ、空気が澄んできた感じがします。
星空がキレイに感じられるこの季節、「星」の歌特集!
流れ星は、ロマンスのサイン?
というわけで、今日の曲は……
○ハレーロマンス by 少女隊
1985年、少女隊6枚目のシングル。確か、ザ・ベストテン入りし
たと思います。デビュー曲の「FOREVER〜ギンガムチェック
story〜」と並ぶ、代表曲ですね。
ちなみに、作詞は秋元康さん。この曲が、少女隊が一番存在感を発揮
していた頃だったと思います。
80sポップス&アイドルポップスの王道で、元気な曲。これ、アレ
ンジ次第でまだ行けると思います。秋元康さんつながりのグループで
カバーしたら、聴いてみたい!
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ある施策で売上が2倍に! 何をやったかというと……?
▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!
▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!
▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!
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「インド人を右に」とレスするたびに右に動いていくスレ
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1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 14:05:17.71
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11 年前
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