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2014年9月12日金曜日

売れたま!特別編Vol.294 2014/09/11 夏休み特別号:常識を疑え! 9

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.294(累計1154) 2014/09/11
購読者:30,928 (まぐまぐ:16,411 メルマ!:950 めろんぱん:13,567)

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 ■■■■■__夏休み特別号:常識を疑え! 9__■■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●「色眼鏡」を外してモノを見よう。競合に笑われるようなことこそ
 が、業界の「常識」への挑戦。


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◆夏休み特別号 常識を疑え!
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夏真っ盛り! お盆休み!

夏は毎年、この特集の季節。あの本の登場人物たちが大騒ぎ!


「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/qBY9o
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●常識を疑え!

このシリーズは、気楽にお読みいただけるシリーズです。


私たちは、私たちの「考え方」に基づいて「行動」します。

そしてその「考え方」は、ある種の「前提」の元に構成されます。

そしてその考え方の「前提」が間違っていれば、「考え方」が間違っ
ているものになり、そして「行動」も間違ったものになります。


私たちの考え方の「前提」は果たして正しいのでしょうか?


では、「常識を疑え!」シリーズ、気楽にお楽しみください!



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)と勉強会を兼ねた「合宿」。

8月の初旬、4人の向かう先は、高原のペンション。新幹線の中で、
そしてペンションに着いても、勝の「講義」が続く。




連載開始1回目はここです↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20140815015000000.html

「次の記事」というところをクリックすると、その次に進めます。



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◆まずは、前号の復習から!
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真子達が高原のペンションに泊まってから、2日目の夜。

夕食が佳境に入っている。

真子達が騒いでいるテーブルに、オーナーがお皿を運んでくる。

「お待たせしましたぁ、肉料理です」
「きゃああ、肉だ肉だ!」 真子が騒ぐ。
「だから肉でいちいち騒ぐなって……」


「今日のお肉は、地鶏のもも肉マスタードソースになります」
「マスタード? オレ、辛いのダメなんだけど……」

勝がごねると、オーナーが「いえ、辛くないので大丈夫ですよ」と笑
顔で説明する。

「とにかくいただこうよ、ね」

言うが早いか、真子がナイフを入れる。

「ん……おいしー!」

「どれどれ……あれ? 確かに辛くない」 勝が不思議そうに呟く。
「辛みというよりは、酸味ですね」 望が続く。
「すごくうまみもあるよね」 恵利も口にしてほころぶ。

「お肉、柔らかいねー。ソースもおいしー」

真子は肉を大きく切ると、次々に口に放り込んでいく。対照的に、一
口ずつ丁寧に味わう望と恵利。

勝は、ライスをガツガツかきこむ。

「ふう……おいしかったー」
「やー、真子ちゃん、食べるのはやーい」
「そうだ、もっとゆっくり食えよ」
「私が速いんじゃなくて、みんなが遅いんだよーだ」

「そんなこと言うなら、さっさと復習から行くぞ。ほら、真子」


真子:はーい。前回は、「想定外のユーザー」がわかると、「想定外
   の強み」がわかる、ということをやってきましたー。

勝 :そうだな。例えば?

真子:電動バイクは、最初は「環境意識が高く新しいモノが好きな都
   市部の男性」に売れると思っていたけど、地方で売れた!

勝 :何で?

真子:地方だと置き場所がある。それに都市部だと電車とか、他の交
   通手段もある。

恵利:「想定外の強み」ということで言えば、今はガソリン代が上が
   ってるから、電気代が相対的に安くなる、というのもあります

望 :あと、地方だとガソリンスタンドが減っているから、むしろ家
   で充電できる方が便利、ということもありましたね。

勝 :そうそう。そうして「想定外の強み」に気づくと、「想定外の
   顧客」が取れる。

真子:うん、その例がコンビニが力を入れている「チルド弁当」。も
   ともとは消費期限を長くして、廃棄ロスを減らそうとした。

望 :それが、常温のお弁当だと使えない半熟卵とか彩りの良い野菜
   を使えるようになり、女性に人気です。

恵利:自販機の例も面白かったです。断熱性を高めたら、静粛性も高
   まって、病院や図書館にも売りやすくなったんですよね。

真子:「思い込み」があると、こういう発想がやりにくくなっちゃう
   から、ホント怖いよね。

勝 :でさ……今回で終わるって言ったけど……

真子:どうせまだ続く、っていうんでしょ?

勝 :そう。最後にやっておきたいことがまだあった。面目ない。

恵利:とんでもない! むしろ嬉しいです。



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◆「そんなものは売れない」という「色眼鏡」を外そう
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勝 :とは言いつつ、もう総仕上げではある。今回のテーマは「常識
   を疑え」だったよな。

真子:うん。業界常識に染まってると、「違うものの見方」を否定し
   ちゃうんだよね。

勝 :そうそう。例えば、こういうこと。


勝が、お皿の間をかきわけるようにしてノートパソコンをダイニング
テーブルに置き、真子たちに見せた。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『旭化成ホームプロダクツの「Frosch(フロッシュ)」の食
 器用洗剤が健闘している。花王とプロクター・アンド・ギャンブル
 (P&G)ジャパンが牛耳る寡占市場に同ブランドが参入したのは
 2012年2月。わずか2年半でシェア10%を超える地位を築い
 た。その後も新商品を次々投入しており、日用品売り場でキャラク
 ターの「カエル」が増殖している』


◇『「日本では1本400円の食器用洗剤なんて売れない」──。
 12年春のフロッシュ発売当時、ある競合メーカーの担当者は冷や
 やかな反応だった。メーカーだけではない。小売店の多くもフロッ
 シュの販売価格に疑問を抱いていた。食器用洗剤の2強、花王
 「キュキュット」とP&G「ジョイ」の通常サイズはともにスーパ
 ーやドラッグストアで200円程度で売られている』『そんな競合
 下でフロッシュは当時1本400円を超える販売価格を訴えた』


◇『「他社と同じ土俵では勝てない」(ウェルネス事業推進本部の伊
 藤康晴副本部長)という緻密な計算があった。フロッシュは独ヴェ
 ルナー&メルツから旭化成グループが日本での独占販売権を取得し
 展開。環境先進国ドイツのブランドらしく「洗浄力」だけでなく
 「手肌への優しさ」や「環境負荷の低減」に配慮したのが特徴だ。
 この2つに価値を求める、大手が取りこぼしていた20〜40代の
 女性のニーズをつかむ戦略だった』


2014/08/15 日経MJ P.5

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


望 :なるほど、競合メーカーは「400円の洗剤なんて売れない」
   って言ってたんですね。

真子:競合からしたら「400円の洗剤なんて売れない」って言って
   たら、売れちゃってビックリ、どうしよう、って感じかな?

勝 :競合から見たらそうなんだろうな。

恵利:「食器用洗剤は200円だ」というのが「業界常識」だったん
   でしょうね。

勝 :そうなんだろうな。こういう事例は、業種を問わず結構ある。
   「○○円の商品なんて売れない」みたいのは。

真子:決めつけちゃうんだね。なんでそういう「決めつけちゃう」っ
   て言うことが起きるんだろうね?

勝 :いくつか理由はある。例えば、昔やってダメだった、とか、そ
   ういう経験がマイナスに働いちゃうとか。

恵利:なるほど、「昔の経験」が「常識」に変わるんですね。

真子:他の理由は?

勝 :あとは、例えばこの食器用洗剤の場合、競合は、いつも接して
   いるバイヤーとかお客様しか見えていない。

真子:あ、「いつものお客様」ばっかりに接していると、その人たち
   の意見が「常識」になっちゃうんだ

勝 :そうそう。「既存顧客のワナ」だな。

真子:「既存顧客のワナ」?

勝 :そう。今まさに真子が言ったこと。「いつものお客様ばっかり
   に接している」と、他のお客様が見えなくなる。

望 :少しくらい高くても、欲しいモノがあれば買いたいというお客
   様はいらした、ということですね。

恵利:それが見えなかったんですね……

真子:「そういうのは売れない」みたいな「色眼鏡」を掛けていると
   チャンスが見えなくなっちゃうんだねぇ……

勝 :まさに「色眼鏡」。チャンスを見逃すだけならいいけど、この
   フロッシュの場合は、競合の脅威を見落としてしまう。

恵利:それは怖いですね……

勝 :人は色々な「色眼鏡」をかけているもんだ。

真子:私、かけてないよ? いつもまっさらな目で見てるよ?

勝 :そういうヤツに限ってかけてるんだよ。かけてる、っていう自
   覚がない方が危ない。オレだって色眼鏡いっぱいかけてるよ。

真子:むう……だったら、どうすればいいの?

勝 :あのなあ……散々やってきただろうが。ね、恵利ちゃん?

恵利:はい、QEDですよね。このシリーズのテーマ。


恵利がお皿の隙間に、美しいノートを開く。

 Q:疑問 Question   常識などに対して疑問を持つ
 E:検証 Examination その疑問を検証する
 D:発見 Discovery  その検証結果からの学びを考える


真子:あ、そっかそっか。だから「本当にそうか?」って「疑問」を
   投げかけるんだ。

望 :いったん「色眼鏡を外す」みたいなイメージですね?

勝 :そうそう。何か「思い込み」があるかもって思ったら、実際に
   「眼鏡を外す」っていう動作をしてみればいい。

真子:あ、実際に「こうやって色眼鏡を外して、っと……」ってやる
   んだね!


真子がかけてもいない眼鏡を外す動作をする。


勝 :まさにそんな感じだな。

真子:色眼鏡を外してどうするの?

勝 :だからQEDだ、っつーの。「検証」するんだよ、色眼鏡を外
   したまっさらな目で。「本当にそうか?」って。

恵利:例えばこの場合、「400円の食器用洗剤に対するニーズは、
   本当にないのか?」という疑問を検証するんですね。

勝 :そう! それで、なければないでいい。

真子:そっか、それでニーズがあるかもしれない、っていう「発見」
   があったら、新製品の準備をするとかすればいいんだ。

勝 :そうそう。競合の400円の洗剤が売れたら、すぐ追いかけら
   れるようにしておけばいい。

望 :なるほど、「準備」ができるわけですね。



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◆「競合に笑われる」のは、差別化できているサイン
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勝 :逆に言えば、「競合に笑われる」くらいのことをやれば、それ
   でちょうどいい。競合がそういう「準備」をしないから。

真子:なーるほどぉ、競合が「そんなの売れない」って思ってれば、
   競合は何もしないで黙って見てるよね。

恵利:それでいざ売れたら、アタフタしちゃうわけですね。

勝 :競合が笑って見ていれば、その間に色々なことができる。一気
   にシェアを取る、その次の製品を用意する、とか。

真子:うーん、そうなると、競合があわてて次の手を打っても、後手
   後手になっちゃうね。

勝 :だよな。だから、「競合に笑われる」くらいのことをしよう、
   ってこと。

望 :「競合に笑われる」というのは、業界の「常識」に反している
   証拠になりますよね。

勝 :そう! 競合に笑われれば、「業界常識に異を唱えている」と
   いう証明になる。

恵利:そうか、そういう意味だったんですね、この「春休み特別号」
   の「経営名言集」の勝さんの「名言」は。


○「競合に笑われるようなことをしろ」 売多勝

http://archive.mag2.com/0000111700/20140410234000000.html


真子:自分の言葉を「名言」って言っちゃう人も、なんだかねぇ……

勝 :うるさいよ。ともかく、他社と同じことをやってて、差別化で
   きるはずがない。

真子:そりゃそーだけどさ……

勝 :「競合が笑う」ってことは、「競合と違う見方ができている」
    ってことだからな。競合には見えないものが見えている。

望 :あ! 競合と「ものの見方」が同じだったら、競合は笑わない
   ですぐにマネしてくるんですね!

勝 :そう! 競合も「それはいい」と思ってマネするようだったら
   それは「業界常識」の中の発想、ということなんだよな。

恵利:なるほど……となると、競合がマネするかどうか、というのは
   戦略が振り切れているかどうか、のチェックポイントですね。

勝 :そうなるね。問題は「競合に笑われる」アイディアは、社内で
   も笑われて、社内を通らないという、笑えない笑い話……

真子:きゃははは、誰がうまいこと言えと……

望 :となると、その「競合に笑われるアイディア」に真剣に取り組
   む組織作りがポイントですよね。

勝 :素晴らしい! 風土・文化も含めて、「競合に笑われる」アイ
   ディアをいかに考え、いかに社内を通すか、も大事だな。

真子:それはかなり難しいよねえ……



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◆「競合がやらない」ことをやるのが、差別化
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勝 :結局「差別化」っていうのは、競合ができないっていうこと、
   やらないっていうことをやることだよな。

恵利:さもなければ、永遠の「マネしあいっこ」になりますよね。

勝 :だよな。家具のニトリが、「競合の出さないショッピングモー
   ル」を出した。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『ニトリホールディングスは4日、ショッピングモール「ニトリモ
 ール」の2店目にあたる相模原店(相模原市)を開業した。業界ご
 とに定評のある低価格専門店をテナントに入れたほか、食品を販売
 する店舗を省き、広い商圏を見込む』 


◇『米ギャップの低価格店「オールドネイビー」のほか、ファースト
 リテイリング傘下の「ジーユー」、しまむらの若年層向け「アベイ
 ル」など、低価格帯の中でも低めのテナントを入れた。商圏範囲や
 来店頻度でも足並みをそろえた。もう一つの特徴は食品スーパー
 (SM)がないこと。「世界で最も競争が激しい米国ではモールに
 SMは入っていないのが主流」(似鳥社長)。SMは専門店に比べ
 商圏が狭いことも考慮した』


◇『ニトリHDがモール運営に参入したのは2011年10月。1号
 店を東大阪(大阪府)に開いた。相模原は2店目となり、15年春
 には枚方(大阪府)と九州に開く予定だ』『これまで専門店がSC
 の運営をする例は少なかった。似鳥社長は「100億円強を投資す
 るのでリスクは大きいが、強い専門店が集まるモールを他社が出さ
 ないから作った」と話す』


2013/09/11 日経MJ P.7

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


恵利:この記事のポイントは「他社が出さないから作った」というと
   ころでいいでしょうか、勝さん?

勝 :もちろん。勝算はあったんだろうね。

真子:「強い専門店が集まるモール」っていうのはなかったんだね。

望 :そう言われてみれば、スーパーが入ってないモールっていうの
   もあんまり見ないよね。

恵利:失礼ですけど、これ、うまくいっているんでしょうか?

勝 :2011年10月に1店目を出して、また出すっていうんだか
   らそれなりにうまくいってるんじゃないか?

望 :競合他社はまだ様子見、ということかもしれませんね。

真子:これも、業界常識みたいのがあるのかな? モールには食品ス
   ーパーが入ってないといけない、とか……

勝 :ニトリが出したような「専門店モール」が今までなかったのな
   ら、そうかもしれないな。

恵利:もしこれでうまく行って、競合他社が出す前にニトリがどんど
   ん出していけば……

真子:その間は独り勝ち、ってなるかもしれないね。

勝 :競合がやらないことをするのが差別化。そのためには「常識」
   を疑う必要がある。

恵利:「常識」に囚われていると、みんなと同じことしかできない、
   従って差別化できない、ということですね。

勝 :そう。これで本当に終了。次回は、総まとめ、だな。食事の後
   の時間に、各自まとめておくように。

3人:はい!



4人が、皿に少し残っている食べものに今初めて気がついたように、
一斉に手を伸ばす。

「冷めてもおいしいねー」
「そうだな、肉もまだやわらかいし」

メインディッシュの最後を噛みしめるように味わう4人。


そこに最後の一品、デザートの皿をオーナーが運んでくる。


「デザートです。今日はブルーベリーのクレームブリュレにブルーベ
 リーのアイス、それにチョコレートのロールケーキになりますー」

「もうデザートなんだ……」 はかなげに呟く真子。
「どうした? デザートで騒がないのか、真子?」
「だって、デザート食べたら、夕食が終わっちゃう……」
「そりゃそうだ」

「ち、違うの。今日が最後の晩餐でしょ? それで、このデザートが
 最後の一品でしょ? 合宿が終わっちゃうな、と思って……」

「真子ちゃんの、その気持ち、何となくわかる」
「楽しい時間は過ぎるのが早いよね……」


一瞬しんみりするが、そんな空気を気にせず、ロールケーキにフォー
クを入れる勝。

「ん、生クリームがうまいな」

それを見て気を取り直すようにデザートに手を伸ばす女性陣。

「きゃー、クレームブリュレ、ぷるぷるだー!」
「ホント、おいしーねー」
「アイス、つっめたーい!」
「そりゃ、アイスだからねー、きゃははは」


デザートを口にすると、火が付いたように騒ぎ出す真子達。


夜は、まだ長い。



(次号に続きます)


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◆今日のまとめ
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●「色眼鏡」を外してモノを見よう。競合に笑われるようなことこそ
 が、業界の「常識」への挑戦。


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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

一気に冷えて来ましたね。残暑どころか、温かいお風呂に入りたいく
らいの感じです。

で、ついにプロ野球もセ・パ両リーグともに佳境に入ってきたという
か、首位争いも激しくなってきました。

セ・リーグは巨人と広島、パ・リーグはソフトバンクとオリックスの
マッチレースになってきました。

ここまで来ると、やはり首位チームの方が有利だとは思いますが、ま
だ一波乱ありそうです。

巨人選手のヒーローインタビューなどを聞いてて思うのは、原監督が
毎回毎回おっしゃる「一戦一戦」という言葉が選手の間にかなり浸透
したな、ということです。

推測するに、原監督がミーティングなどで「一戦一戦」という表現を
繰り返し使っていらっしゃるのでしょうね。

恐らくは、「勝って驕らず、負けて落ちこまず、目の前の勝負に集中
しよう」というような意味で使っているのだとは思いますが、そうい
う考え方を浸透させるコミュニケーションのうまさも今首位に立てて
いる理由の1つなのかもしれません。


今週末は、戦略BASiCS集中セミナー、マインドフローセミナー
です。

事前課題をこなされ、しっかり睡眠をとっておこしくださいね!



●今日のiPod Tune:食欲の秋! 食べものの歌

もう秋! 9月!

秋はやっぱり食欲の秋!

ということで、食べものにちなむ歌特集!(ネタはあるのか?)


今日はこの曲!


○Eat It by "Weird Al" Yankovic


1984年、当然大ヒットしていたBeat Itのパロディソング。何と
マイケル・ジャクソン公認(黙認?)のようです。

歌詞、メチャクチャ面白いです。

「とにかく食え」というこの歌、食欲の秋にぴったり!



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佐藤義典著 日本経営合理化協会

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─────────< 経営戦略の最高峰 >──────────

●「経営戦略立案シナリオ」 佐藤義典 著 かんき出版
経営戦略のガイドブック:経営者は必読!
http://www.sandt.co.jp/scenario.htm


●「売れる数字 〜組織を動かすマーケティング〜」 
 佐藤義典著 朝日新聞出版

戦略を実行に落とし込み、組織を動かそう!
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──────< 物語でわかるマーケティング >────────

●「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」 佐藤義典著
 マーケティング入門:読みやすい小説
http://ow.ly/qBY9o

●「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典著
 上の本の続編。主人公が社長になり、戦略構築から実行プロセスま
 で物語で体感!
http://ow.ly/6s63d

●「白いネコは何をくれた?」 佐藤義典著 フォレスト出版
 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
http://www.sandt.co.jp/shiroineko.htm

─────< マーケティング戦略のベストセラー >──────

●「図解 実戦マーケティング戦略」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略入門:戦略はここから
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/jissen.htm

●「事例でわかる 実戦BtoBマーケティング」 佐藤義典著
 BtoBマーケティング戦略の標準テキスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://ow.ly/7Wvdq


●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
http://www.sandt.co.jp/kotowaza.htm


────────< マーケティングの思考法 >────────

●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
 日本能率協会マネジメントセンター
 右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
http://www.sandt.co.jp/shiko.htm



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◆次号予告:夏休み特別号:常識を疑え! 10 最終回
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●ついに次号最終回! 総まとめです。と前号も書きましたが、次号
 こそ(多分)最終回です!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
のバックナンバー・配信停止はこちら
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