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2014年8月5日火曜日

売れたま!対談編Vol.062 2014/08/04 中学生にもマーケティングを! 後編

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 ■■■■__中学生にもマーケティングを! 前編__■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●マーケティングって何? 経済って、私たちの生活とどう関係があ
 るの? 中学生の方にもわかるように説明してみよう!


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◆対談編:中学生にもマーケティングを!
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いよいよ夏休み!

お子さんと一緒にいる機会も増えますよね。

中学生以上のお子様がいらっしゃるあなた、ぜひ、お子さんとマーケ
ティングとか、経済、そして経営の話をしてみませんか?

意外にご興味を持ってもらえるかもしれませんよ。

「へー、お父さん(お母さん)すごいねー」なんて、親としての威厳
も増すかも?


「いや、中学生じゃさすがに早すぎるでしょ?」


実は私もそう思ってました……が、全然そんなことはありませんでし
た!


というのも、先日、ある中学生の方からメールをいただきました。

「佐藤さんのお話を卒業レポートに書きたいので、お目にかかって、
 お話を伺いたいのですが」

とのこと。

お名前を「野原さん」としておきます(仮名、男性の方です)。


大学生、高校生くらいまでは今までもお話をさせていただいたことは
あったのですが、中学生の方は初めてです。

しかも、かなり遠方からいらっしゃるとのこと。


中学生のうちからこのようなお話に興味をお持ちになるのは素晴らし
いことですし、私の「マーケティング理論」というか、「表現」は、
中学生の方にも通じるのか、私にとってのチャレンジでもあると思い
二つ返事でお引き受けしました。


今回は前回のと続きとなる「後編」です。



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◆前号のまとめ
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中3の野原さんは「じゃがりこ」がお好きとのこと。

そこで、マーケティングを話すとっかかりはそこにしました。野原さ
んがなぜ「じゃがりこ」を買うかもマーケティングだ、ということで
すね。


「ドリルを売るには穴を売れ」をお読みいただいているとのことでし
たので、その内容に基づき、

 ○ベネフィット:部活帰りに外で食べるおやつ
 
 ○ターゲット :部活帰りの中学男子

 ○強み    :持ちやすくて、食べやすい

と話を展開していきました。



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◆4P:売り物・売り方・売り場・売り値に戦術が現れる
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佐藤:じゃあ、「じゃがりこ」の話の続き、ね。ベネフィット、ター
   ゲット、強み、というところまでは来たよね。

野原:はい。

佐藤:野原さんは、じゃがりこは、「若い人を狙っているんじゃない
   か」っていうことだったよね。それはどうしてそう思ったの?

野原:はい、じゃがりこは、テレビのコマーシャルが夜遅くやってた
   りするからです。

佐藤:あ、そうなの?

野原:ええ。あと、バラエティとか、アニメ番組にCMが流れてる感
   じがします。

佐藤:へー、そうなんだ……

野原:ですから、そういう番組を見てる人は若い人でしょうから、そ
   れでじゃがりこは若い人を狙ってるのかな、と思いました。

佐藤:……野原さん、ホントすごいね……そうそう、そういうところ
   に具体的なマーケティングが現れるわけ。あとは??

野原:あと、食感がちょっと固めですから、シニアの方にはちょっと
   食べにくいかな、と思いました。

佐藤:なるほど。あ、で、野原さんはその食感が好きなんだよね・

野原:はい。あ、あと味付けがちょっと濃いです。

佐藤:それも若い人向けじゃないか、ってこと?

野原:はい。

佐藤:じゃあここまでCM、それから、製品、って出てきたね。あと
   はどうかな? もう終わり?

野原:ええっと……?

佐藤:じゃあ、ヒント。じゃがりこはどこで売ってる?

野原:え?

佐藤:質問を変えるね。野原さんは、じゃがりこは、どこで買うの?

野原:あ、コンビニです。

佐藤:そうだよね。

野原:あ、そういえば、確かにコンビニにはありますよね。コンビニ
   に来るのは若い人、ですよね。

佐藤:そうそう。あともう1つ。じゃがりこ、いくらだっけ?

野原:150円くらいです。あ、価格、ですね。

佐藤:そう。その価格って野原さんにとってはどうなの?

野原:おこづかいでちょうど買えるくらいです。

佐藤:へー、そうなんだ。

野原:前に、長いじゃがりこ、って出たんですよ。

佐藤:何それ、知らない。ポテロングみたいの?


*後で調べてみると、これみたいですね↓ じゃがりこLサイズ

http://www.calbee.co.jp/newsrelease/120927.php


野原:あ、はい、でもポテロングは四角いハコですよね。長さはポテ
   ロングと同じくらいで、じゃがりこの丸いハコです。

佐藤:へー、それで?

野原:食べ応えはあったんですが、ちょっと値段が高かったんです。

佐藤:でもさ、値段が上がっても、グラムあたり価格とかは同じなん
   じゃないの? もしくはオトクかも?

野原:そうかもしれませんけど、1つの商品に払える価格としては、
   150円くらいが限界なんですよね。

佐藤:なるほど……予算に制限があるってことか。だからグラムあた
   りの単価とかは意味が無い、ってこと?

野原:はい、そういうことです。

佐藤:だから150円でちょうどいいんだね。しかし、野原さん、よ
   くそういうのがきちんと話せるよね。

野原:そうなんですか?

佐藤:そうだよ。大人に聞いても、そこまで明瞭な意見はなかなか出
   てこない。とにかく、ここまでをまとめてみよう。

 ○売り物 じゃがりこという製品、さくさくの食感、味が濃い

 ○売り方 CMは夜遅い、バラエティ・アニメ番組で流れる

 ○売り場 コンビニ → 若い人が来る

 ○売り値 150円 → 中学生のおこづかいでギリギリ買える

(実際に、このような内容を書いてインタビューは進行しました)


野原:はい……あ、本に書いてあった……

佐藤:そうそう、4Pね。Product, Promotion, Place, Priceだけど
   オレは売り物・売り方・売り場・売り値、って言ってる。

野原:そうでしたね。

佐藤:それでさ、この売り物・売り方・売り場・売り値、に実際のマ
   ーケティングが現れるんだよね。

野原:はい……

佐藤:野原さんの「じゃがりこは若い人が買うのではないか」という
   仮説は、この4Pを見る限り、正しそうだよね。

野原:はい、そう思います。

佐藤:まあそもそも野原さんが買ってる時点で、その仮説は少なくと
   も1人の中学生において、正しいんだけど。

野原:あ、はい、そうですね。

佐藤:ここまでをまとめるとこうなるでしょ? 全体に一貫性がある
   ことがわかると思う。


 ○ベネフィット:部活帰りに外で食べるおやつ
 
 ○ターゲット :部活帰りの中学男子

 ○強み    :持ちやすくて、食べやすい


 ○売り物 じゃがりこという製品、さくさくの食感、味が濃い

 ○売り方 CMは夜遅い、バラエティ・アニメ番組で流れる

 ○売り場 コンビニ → 若い人が来る

 ○売り値 150円 → 中学生のおこづかいでギリギリ買える


野原:はい……一貫性、あります。

佐藤:だから、野原さんが買うわけ。野原さんが買うときは、こんな
   こと意識しないで買うでしょ?

野原:はい、自然に買ってましたけど……

佐藤:その裏には、会社としての色々な努力・工夫があるわけ。オレ
   の仕事はそのお手伝いってこと。

野原:なるほど……大分わかったような気がします。

佐藤:お客様が買うときは、必ずこの一貫性がある。単純な話、自分
   のニーズと合わなかったら、買わないわけ。

野原:さっきの「長いじゃがりこ」がそうですよね。

佐藤:そう!! 価格と、顧客に一貫性がなかった。中学生にはちょ
   っとキビシイ値段だったんだよね。

野原:あ……そういうことだったんですね……

佐藤:単純は単純でしょ? でもさ、こういうお客様の考え方を企業
   が知ることは、本当に難しいんだよね。

野原:そうなんですか?

佐藤:そうだよ。だって、野原さん、じゃがりこを作ってるカルビー
   の人と話したことないでしょ。野原さんの意見がわからない。

野原:確かに……

佐藤:だからこそ、何が売れるかを調べたり、お客様に直接聞いたり
   するんだよね。それもマーケティングの一部。



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◆文化祭でも「マーケティング」を!
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野原:そういうことで言えば、僕もマーケティングらしきものを経験
   したことがありますよ。

佐藤:え? 野原さんが?

野原:ええ。僕の学校は、毎年文化祭があるんですよ。

佐藤:中学校で?

野原:はい。各クラスとかで、出し物というか、展示を考えて、来場
   者に見てもらうんです。

佐藤:なるほど。

野原:それで、僕がいたクラスは、「トリックアート」の展示をした
   んですね。

佐藤:あー、「だまし絵」、か。

野原:はい。それで、立つ位置によって身長が変わって見えるとか、
   結構頑張って展示を作ったんです。

佐藤:へー、面白そうじゃない。

野原:はい、実際面白いものができたと思いましたし、クラスのみん
   なも自信あったんですよ。

佐藤:じゃあ、人気になったでしょ?

野原:それが、あんまり人が入らなくって……

佐藤:なんで?

野原:それをみんなで考えました。教室に入ってもらえれば、面白さ
   はわかるんですけど、それが伝わってないんじゃないか、と。

佐藤:あー、なるほどね。「入ればわかる」じゃ、わからないよね。
   それで、どうしたの?

野原:それで、展示内容を写真にとって、印刷して部屋の前に掲示し
   たんですよ。

佐藤:それでそれで?

野原:そしたら、やっぱり入ってもらえる人が増えました! 展示内
   容が廊下を歩く人に伝わってなかったんですね。

佐藤:それこそまさにマーケティングなんだよね。じゃがりこもそう
   だけど、お客様はこういう順番でファンになるんだよね。


  知って → 買って → 使って → ファンになる


佐藤:このプロセスはもう少しきちんと分けると7段階になって、そ
   れを私は「マインドフロー」って呼んでる。

野原:難しそうですね。

佐藤:ううん。野原さんたちが自分たちの力で気づいたことだよ。文
   化祭なら、こうなるかな?


  知って → 入って → 展示を楽しんで → 周囲に勧める


野原:あ、はい、確かにそうですね。

佐藤:大事なのは順番。展示が楽しいかどうか、っていうのは、教室
   に入った「あと」の話だよね?


  知って → 入って → 展示を楽しんで → 周囲に勧める
                 ↑
                ココ

野原:はい、その前には、まずは「入って」もらうこと、そしてその
   ためには展示内容を「知って」もらうことが大事なんですよね

佐藤:野原さんたちも、それに気づいた、っていうことだよね。

野原:はい、マーケティングは僕たちにも関係あるんですね。

佐藤:企業の場合も、「知って、買って、使って、ファンになる」と
   いうこのプロセスは、意外に盲点になってる。

野原:そうなんですか?

佐藤:うん。だって、コンビニにあるお菓子で、野原さんがそもそも
   気づいてない、「知らない」商品なんていくらでもあるよね?

野原:はい。

佐藤:だから、おいしいものを作るだけじゃ売れないんだよね。

野原:まず僕たちに「知って」もらわないとダメですよね。

佐藤:そうそう。CMとかパッケージで、知ってもらって、手にとっ
   てもらわないと始まらない。

野原:マーケティングって、面白そうですね。

佐藤:うん。マーケティングって、お客様にとってはこういったある
   意味で「当たり前」のことをきちんとやろうっていうだけ。

野原:僕たちにも、すごい身近な感じがしてきました。

佐藤:実際そうだよ。例えば、野原さんがどのコンビニで買いものを
   するか、っていうのもコンビニにすれば一大事。

野原:それで売上が決まりますもんね。

佐藤:そういうこと。さっき(前号)でも言ったけど、日本経済とい
   うのは、すなわち僕らの購買行動だから。



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◆日本はマーケティング先進国
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野原:では、質問を続けさせてください。

佐藤:うん、いくらでも。

野原:佐藤さんが、MBAを日本ではなく、アメリカで取得された理
   由を教えていただけますか?

佐藤:まず「知識」と「知恵」は違う、というところから。「知識」
   は、本で読めばいいから、どこでも手に入る。

野原:日本でも、ですよね。

佐藤:そう。例えば、マーケティングの本で言えば、わざわざ英語で
   難しい本を読むより……

野原:佐藤さんの本がありますよね(笑)

佐藤:そうそう。なんと中学生の方でも読める。リアルに(笑)。そ
   れは、今回のすっごい収穫。リアル中学生が読める!

野原:ホントそうでしたから。

佐藤:だから、知識は日本で手に入る。アメリカは、とにかく色々な
   意味で、色々な人が集まる。日本人は良くも悪くも均質的。

野原:同じような人が多い、ということですか?

佐藤:そういうこと。それは強みでもあり、弱みでもある。それで、
   アメリカだと、まるで予想もしていなかった意見が出る。

野原:そうなんですね。

佐藤:うん。それは衝撃的だった。天才か、何も考えてないか、どっ
   ちかだよね、という感じ。それはすごく勉強になった。

野原:なるほど……

佐藤:あとね、アメリカだと「言ったもん勝ち」。っていうか、グロ
   ーバルにはどちらかというとこっちが普通なような気がする。

野原:どういうことですか?

佐藤:まあ、とにかく何でも交渉。借りたレンタカーが壊れて、お金
   払うかどうかとか、もう何でも交渉。

野原:へえ……

佐藤:極端に言えば、だけどね。日本の常識が世界的には常識じゃな
   いこともある、っていうのは知っておいた方がいいよ。

野原:はい。次の質問です。高度情報化社会になって、マーケティン
   グの理論やツールが変化する事はありますか?

佐藤:……これもすごい質問だなあ……

野原:??

佐藤:んーとね、理論はほとんど変化しない。さっきの、ベネフィッ
   ト、ターゲット、強み、4Pなんてずーっと変わらないし。

野原:マーケティングって、最近できた理論ではないんですか?

佐藤:理論はそうだけど、大昔からみんなやってたよ。例えば「土用
   の丑の日」は平賀源内が考えたうなぎのマーケティングだし。

野原:え? そうなんですか?

佐藤:史実はともかく、そう言われてる。でも、「ツール」は変化す
   るよね。ラジオ、テレビ、電話、インターネットと。

野原:あ、はい。でも考え方は同じなんですね。

佐藤:基本的なところはね。

野原:じゃあ最後なんですけど、日本と諸外国でのマーケティングの
   手法や考え方の違いはあるんですか?

佐藤:うーん、どうなんだろうねえ……OECD諸国ということで言
   えば、それほど変わらないと思うよ。

野原:先ほどの、基本的なところは変わらない、ということですね。

佐藤:うん。で、日本はとにかくマーケティングにおいては超先進国
   だね。

野原:そ、そうなんですか!?

佐藤:そうだよ。私、ガムのグローバルマーケティングチームにいた
   けど、こんなにお菓子の新商品が出てくる国は他にない。

野原:そうなんですねえ……当たり前だと思ってました。

佐藤:全然当たり前じゃない。これだけの新商品の開発、改廃、在庫
   管理なんかは、日本は当たり前にやってるけど、スゴイこと。

野原:へえ……

佐藤:それがいいか悪いかは微妙。メーカーは超大変だし、いいな、
   と思ったお菓子が次にいくともう売ってない、とか。

野原:あ、確かにあります。

佐藤:でも、それはスゴイこと。電子マネーだってすごいよね。新幹
   線にも乗れて、タクシーでもコンビニでも使える。

野原:はい。

佐藤:確かに、そういう「実戦」においては超先進国なんだけど……
   ただ……

野原:ただ……?

佐藤:日本人は自分たちがやってることの、「理論化」が弱いんだよ
   ね……

野原:そうなんですか?

佐藤:うん。マーケティングの「理論」は全部輸入。だから英語なん
   だよね。ベネフィット、ターゲット……

野原:あ、確かに。

佐藤:アメリカのMBAで、日本人の理論の名前を聞いたのは、戦略
   の大前研一さん、トヨタの大野耐一さんくらいかな……

野原:寂しいですね……

佐藤:うん、だから日本発のマーケティング理論を作るべく、オレは
   頑張ってるよ。「戦略BASiCS」っていう理論。

野原:そうなんですね。頑張ってください!

佐藤:ありがと。野原さんが高校生になったら「戦略BASiCS」
   は十分に理解できると思う。

野原:はい、そのときにまた本読みます。本日はありがとうございま
   した。これで、いいレポートが書けそうです。

佐藤:こちらこそ、野原さんみたいな若くて優秀な人と話できて、よ
   かったです。レポート書いたら、見せてくださいね!

野原:もちろんです!



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◆インタビューを終えて:佐藤義典の個人的な「感想」
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お会いするまでは、中学生の方にビジネスの話をしてどこまで通じる
のか、正直ちょっと不安でした。

が……実際にお話をしてみると、それは杞憂でした。

野原さんがいわゆる「地頭」の良い方というのももちろんあるとは思
いますが、中学生になると、十分にそういう話ができるのですね。

メールの受け答えもすごくしっかりしていらっしゃいました。

中3のときの私なんて、友達とゲーセンに集まって、買って来たコミ
ック雑誌を読んで、ひたすらGALAGAとかやってたんですが……
Scramble38万点! とか威張ってたのと比べると、全然違
いますね(苦笑)。


私の方からすると、「ドリルを売るには穴を売れ」(=新人OL、つ
ぶれかけの会社をまかされる)は、「高校生の方にも読めるように」
というのは明示的に意識して書きました。

が、それを超えて、中学生の方にもお読みいただける、というのは私
にとってもすごく大きな自信になりました。

「平易な言葉で説明する」というのは、すごく大きなチャレンジなん
ですね。

中学生の方にも理解できるように説明できれば、それはその物事の
「本質」が理解できている、ということです。

逆に言えば、自分が説明に詰まったところ(それが、結構あったんで
すよね……)は、自分の考えがまだ甘い・浅い、というところなので
ちゃんと考えないといけませんね。

仕事でいただく質問・意見・反論は、もうほぼ予見できるのでまず悩
まないんですけど、「純粋な質問」は、答えを考えることも、そして
それを中学生の方にわかるように伝えることも大変でした。

まだまだ修行が足りないですね。


ちなみに、野原さんはマーケティングの事例をすごく良くご存じでし
たので、一体なぜそんなことをご存じなのか尋ねてみると……

「週刊しゃかぽん」を読んでいる

とのことでした。

朝日新聞出版(拙著「売れる数字」の出版社さんですね)が出してい
る子供向けの雑誌で、そのコーナーの1つにマーケティングの事例の
ようなものがあるそうです。

いい雑誌が出てるんですね。私も読もうかな、と思いました(笑)。

そういうものに触れているうちに、私の本にたどりついた、というこ
となのでしょう。

野原さんが高校に入学されて、適切なビジネス教育を受ければ、普通
に「高校生ベンチャー」ができそうですね。

そういう教育システムの整備が急務かもしれません。


個人的には、「損益分岐点の計算」くらいは、中学生で十分にできる
はずですし、戦略BASiCSも、高校生になれば十分にできますし
やるべきだと思っています。

というか、カンのいい学生は本能的に戦略BASiCS的なことをや
っているんですよね(私の高校生の部活がそうでした)。

高校生なら、「白いネコは何をくれた?」は十分に読めるでしょう。
私が高校生のときの愛読書だった「幻魔大戦」よりは読みやすいかと
思います(そう考えると、友人も含めて、高校時代には結構難しい本
読んでましたね)。


それで思い出しましたが、私の小学生のときの愛読書が、「ユダヤの
商法」という藤田田さん(日本にマクドナルドを導入された伝説の経
営者)の本でした。父親の本棚にあったのを勝手に持ち出して、百回
は読んだと思います。小学生のときはヒマでしたし。今でも内容を覚
えていますよ。

ですから、極端な話ですが、小学生でもビジネス書は読めるんですよ
ね(そのことの是非はさておき)。


そのあたりにどう貢献していくべきか、考えていきたいと思います。

まずは、中学生・高校生のお子さんをお持ちの読者さん(ほら、アナ
タのことですよ)に、この売れたま!2号分をお子さんに渡していた
だくように働きかける、ということでしょうか(笑)。

聡明なる読者さんのお子様なら、きっと売れたま!、読めますよ。

他に何か良いアイディアがあれば、ぜひ教えてください。


私にとっても、すごく勉強になったインタビューでした。

野原さん、ありがとうございました!



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◆今日のまとめ
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●マーケティングって何? 経済って、私たちの生活とどう関係があ
 るの? 中学生の方にもわかるように説明してみよう!


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▼今日の日記▲

前回のこのコーナーでとりあげた「シャービック」に、ちょっと反応
があったので続きます。

シャービック、ゼリエース、フルーチェはハウスの3大デザートだと
勝手に思ってます。他にもプリンとかあるみたいなんですが、作った
ことがないのでコメントできません。

ちなみに、ハウスさんに知り合いはいますが別にお客様というわけで
はなく、単なる1顧客です(だからこそ好き勝手に書けるのです)。

で、「ゼリエース」。これもよくできた商品で、お湯に溶かして、冷
やして固めるだけ。

まあ、ゼラチン+砂糖+香料、ということですね。「パッケージ」に
して、作りやすくした、という便利な商品です。

ゼリエースも久しぶりに作ってみたらおいしかったんですよ!


ゼリーを食べているうちに、「そう言えば、夏は母親がおやつにゼリ
ーをよく作ってくれたな」ということを思い出しました。缶詰(と思
われる)フルーツとかが入ってて、兄弟の人数分(+友達の分)まで
作るのは、結構大変だったんだろうな……と感謝の念。


で、ゼリーもカンタンに作れるので、作ってみました。最近、よく買
って食べているコーヒーゼリーを家で再現できるのか?

ネットで調べてみると、コーヒーは本格的なものより、加糖のペット
ボトルのものの方がゼリーがおいしくできる、とのこと。で、加糖の
ペットボトルのコーヒーをトンカツのついでにスーパーで買って来ま
した。一応、そのまま飲んでみると……コーヒーの味はともかく、
あ、甘い……

で、その甘い甘いコーヒーをゼリーにしてみると(ゼラチンと混ぜて
冷やすだけ)……あーら不思議、甘くない!! むしろ、ちょっとビ
ターでちょうどいい感じ。当然、糖分の量は変わってないはずなので
味覚の感じ方が違うわけです。

ということは、市販の甘いコーヒーゼリーって、相当糖分が入ってる
んですね。自分で作ってみると、市販のものに、どんなものがどれだ
け入っているのかわかります。


次は、コーヒーゼリーに生クリームでも載せると、おいしそうです。
ウィンナーコーヒーゼリー♪ それにアイスクリームでも載せると、
立派なデザート。


子供っぽいおやつを、金と手間と投入して、思いっきり贅沢に作る!

こういうのも、暑い夏の楽しみですね。



●今日のiPod Tune:夏に似合うホットな歌 2014

ついに関東地方も梅雨明け! 夏本番!

ということで、恒例のこのシリーズ!


これだけ暑いと、夜は寝苦しく、色々な夢を見そうです。

ということで、今日の1曲は……


○真夏の夜の夢 by 松任谷由実


1993年7月リリース、ユーミンの大ヒット曲。ミリオン達成に
して、もちろんオリコン1位獲得。この年を代表する曲の1つとな
りましたね。

曲調はノリが良く、そんな中で夏の暑さ的なねばちっこさというか、
ねっとり感を感じる、ユーミンらしい夏歌。イントロもサビも特徴的
で、一度聞いたら忘れないような、インパクトのある曲です。


夏らしい曲、というのはこういう曲のことを言うのでしょうね。



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 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
http://www.sandt.co.jp/kotowaza.htm


────────< マーケティングの思考法 >────────

●「実戦マーケティング思考」 佐藤義典著
 日本能率協会マネジメントセンター
 右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる!
http://www.sandt.co.jp/shiko.htm



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◆次号予告:東急ハンズが生協で販売!
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●東急ハンズが、生協向けに生活雑貨を頒布会形式で販売するそうで
 す。なぜこのようなやり方にしたのかと言うと?


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
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