売れたま！特別編Vol.282 2014/04/10 春休み特別号：経営名言集 ４

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　〜ＭＢＡの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.282(累計1110) 2014/04/10
購読者:30,162 (まぐまぐ:16,483 メルマ！:948 めろんぱん:12,731)

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　■■■■■■＿＿春休み特別号：経営名言集　４＿＿■■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆　今日のポイント　◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●強みを絞ろう。競合に笑われるようなことをして、独自資源を蓄積
　しよう！


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◆春休み特別号　経営名言集！
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明日から新年度！　気分も新たに、あの本の登場人物たちも大騒ぎ！


「新人ＯＬ〜シリーズ」の登場人物
・売多真子：イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝　：売多真子の親戚　コンサルティング会社経営
・上原望　：売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻　ＣＤ」付属小説の登場人物
・松井恵利：売多真子の友人　果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書：「新人ＯＬ、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/qBY9o
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘！

○戦略書：「新人ＯＬ、社長になって会社を立て直す」　佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●経営名言集！　「脳みそへの刺激」にどうぞ。

今回は、今までとは毛色を変えて、「名言」の紹介です。

経営者とは限らず、スポーツ選手、相場師など、幅広いところから、

「おお、なるほどなあ……」
「うんうん、そうだそうだ」

と私が思ったものをどんどんご紹介していきます。


登場人物たちが勝手なことを言いますが、その「名言」の持つ意味を
ぜひご自身でお考えになられてみてください。


このシリーズはどのくらいの長さになるかは、現時点ではわかりませ
んが、１０回以内で終わると思います。


今日が４回目です。


第１回目はこちらからどうぞ↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20140331223000000.html



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
（うれた・まこ）と役員「上原望」（うえはら・のぞみ）、真子の友
人「松井恵利」（まつい・えり）は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」（うれた・まさる）と勉強会を兼ねたスキー旅行。

３月のある平日、４人は北海道のスキー場へと飛び立つ。

飛行機の中で講義が始まり、スキーを楽しんだ後には、お楽しみの夕
食。講義は続く……



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◆まずは前号の復習から！
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４人は、スキーを終えた後、ホテルの館内見学に出かけた。北海道で
も屈指の大きさを誇るこのリゾートスキー場には、館内には様々な娯
楽・飲食施設がある。


「ふう……よく食べたねぇ……」
「今日の運動量を明らかに上回ってるな。血となり肉となり……」
「脂肪となるわね、真子」
「何よ恵利。でも私が食べたデザートの量、勝さんより少ないよ」
「オマエ、オレと比べてどうすんだよ。比較対象が悪いだろ」
「まあ、あんだけ食べてれば一緒だよねえ……」

「勝さん、これからどうするの？」
「ナイター滑りに行くか？」
「うん、行く行く！」
「冗談だよ……今さ、あるところに向かってる」
「何だ……滑ってもいいのに」
「今、目的地があるんですね」
「そうそう」
「でもホント、この施設広いよねー。テーマパークみたい」
「外に遊園地があるぜ。ジェットコースターとか」
「ええ？　乗れるんですか？」
「冬はムリ。夏は乗れるみたいだけど、夏に来たことないからな」
「じゃあさ、夏に来ようよ」
「夏はいつもの長野のペンションでいいだろ。ほら、ここだ」
「え……ミュージカルファウンテンズ？　何ですか？」
「始まればわかるよ」

４人は、小さな池のような、水をたたえている施設に着いた。

「次の開始時間まで結構時間があるな……ここで待つか」
「じゃあその間にやりましょうよ」
「そうするか」


備えられている長いすに、４人は勝を中心に腰掛けると、めいめいが
筆記用具などを取り出す。

恵利が口火を切った。


恵利：では前号の復習から行きますね。まずはこれからですよね


○「自分が好きなものと売れるものは違います」

株式会社しまむら　野中正人社長
2010/06/28, 日経ＭＪ　Ｐ．３


真子：これ、わかっちゃいるけど……ってヤツだよね。

恵利：そうそう、だからこうなるんだよね。自分の意見と違うお客様
　　　が増えてきたダイソーで、社長さんはこうおっしゃった。


○「気に入らないんですけど、黙って下を向いているしかない」

株式会社大創産業　矢野博丈社長
2011/03/07, 日経ＭＪ　Ｐ．３


望　：うん……お客様が自分の思う方向と変わったら、もちろんお客
　　　様を優先させる。でもそのときの感情は「気に入らない」

真子：正直でいいよね。

望　：じゃあ私から、２つ続けて。


○「まず、一番大事なのは、誰に売りたいか、だ」

ジャパネットたかた社長　高田明氏
2014/01/17 日経ＭＪ　Ｐ．４


○「すべてのお客様を満足させるのは難しいです」

スーパーホテル会長　山本梁介氏
2010/09/27, 日経ＭＪ　Ｐ．３


真子：ホントそうだよね。誰に売りたいかがわかんなきゃ、何してい
　　　いのか、わかんないもんね。これも面白かった。


○「グローバルな消費者はいない」

Paul Bulcke, Nestle CEO　ネスレ　ポール・ブルケＣＥＯ
2012-07-07 NHK Ｂｉｚプラス　23:35-50


真子：ローカルなニーズの集まりとしてのグローバル、なんだよね。

望　：そう言われてみればもちろんそうなんだけど、これも深い名言
　　　だね。

恵利：最後がこれ、ですね。


○「たくさんの顧客を取り込めばもうかるように思いがちですがそう
　はなっていませんよね」

一休社長　森正文氏
2014/03/17 日経ＭＪ　Ｐ．３


望　：一休の１人当たり営業利益は、ＪＴＢとか近ツーの数十倍、な
　　　んですよね。

勝　：そうだな。それで超高収益企業、トヨタの３倍。

真子：だから、顧客層を広げても、儲かるとは限らないんだよね……



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◆「専門店化を図らなければ、お客様の支持を得られなくなった」
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勝　：じゃあまた今回から違うテーマに。まずはコレ。食品スーパー
　　　で好調のヤオコーの会長さん。


−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−

株式会社ヤオコー　川野幸夫会長


◇『「昔は何でもそろう「よろず屋型」のスーパーが支持されてお
　り、ヤオコーも他のスーパーと似たり寄ったりでした。しかし時代
　は変わり、何でもあることが利点ではなくなった。ターゲットを明
　確にし「ここなら絶対に負けない」という専門店化を図らなけれ
　ば、お客様の支持を得られなくなったのです。」』


日経トップリーダー　２０１３年６月　Ｐ６２

−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−


恵利：「何でもあることが利点ではなくなった」んですね。だから
　　　専門店化を図らないといけない……

勝　：そう。強みを作れ、やることを絞れ、ってこと。

望　：勝さん、ヤオコーってあの食品スーパーのヤオコーですよね？

勝　：そうだけど？　一番元気のあるスーパーの１つ。

望　：食品スーパーっていうと、何でもある感じですけど、それでも
　　　「専門店化」しないといけないんですか？

勝　：競合が全くなければ「何でもある」でいいけど、食品スーパー
　　　なんて、競合だらけだろ？

望　：あ！　差別化しなければいけない、ということですね。それが
　　　「ここなら絶対に負けない」という分野を作ること。

真子：勝さんがいつも言ってる「多芸は無芸」っていう、アレだよね

勝　：それそれ。「何でもある」は「何にも特徴がない」。で、どの
　　　店も「何でもある」だから差別化できず、価格競争一直線。

真子：でもさー、アマゾンなんか「何でもある」で差別化してない？

勝　：アマゾンは車も家も売ってない。ミサイルも戦車も売ってない
　　　ぞ。せいぜい家電とか本とかコスメの話だろ。

真子：きゃははは、当たり前じゃん。

勝　：だから、「何でもある」なんて、物理的に不可能なんだよ！　
　　　「ある特定分野において」ならできるけどさ。

望　：あ……それが「専門店化」ですよね。

真子：あ、そういうことかぁ。どの分野において、っていう絞りを持
　　　つってことか。

勝　：それにアマゾンは、「何でもある」じゃなくて、「買いやす
　　　さ」っていう極めて絞られた強みがあるだろ？

真子：あ、確かにねー。

望　：あと、川野会長は「ターゲットを明確に」ともおっしゃってま
　　　すね。スーパーでも顧客を明確化するんですよね？

勝　：もちろん。「何でも売りたい」「誰にでも売りたい」っていう
　　　発想は、多分「競合の意識」が薄いんだよ。

真子：どういうこと？

勝　：だからさ、顧客層を広げるってことは、新たな競合が出てくる
　　　わけだろ？　そこに勝てるか、って話だ。

望　：な、なるほど……自分しか見えてないんだ！　競合の意識が薄
　　　いから、「顧客を広げる」って考えちゃうんですね。

勝　：そういうこと。だから、競合が激しいほど、顧客を絞る、強み
　　　を絞る、って話になる。

真子：今、競合が激しくない業界なんてないよね？

勝　：だからこそどの業界でも「多芸は無芸」って言えるってこと。

真子：あ！　そこまで考えてるんだ！　勝さん、結構スゴイじゃん！

勝　：……オレの顧客は望ちゃんと恵利ちゃんに絞りたい。オマエは
　　　いらない。

真子：またまた〜。勝さんこそ見えてないよ。恵利も望ちゃんも、競
　　　合がいっぱいいるのに。競合増やしてどうすんのよ〜

勝　：な、なるほど……確かにその通り……

恵利：ま、真子、何言ってるのよ、そ、そんなことありませんから！

望　：そ、そうだよ、真子ちゃん、適当なこと言わないでよ。

真子：アンタ達は黙ってなさいよね……



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◆「いろいろやっているからダメだ」
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勝　：で、続けるぞ。築地銀だこ、ってあるだろ？

真子：うん、あの目の前で焼いてるたこ焼きだよね。

勝　：それが、今みたいに大きくなったキッカケはだな……


−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−

株式会社ホットランド　佐瀬守男社長


◇『「築地銀だこ」は全国に約３４０店を展開する業界大手。創業者
　の佐瀬守男社長が１９８９年、桐生市で焼きそばの店を開業したの
　が始まりだ。焼きそばに加え、たこ焼きや今川焼きなどをメニュー
　に取り入れたが、業績は思わしくなかった』


◇『「いろいろやっているからダメだと思い、９４年ごろたこ焼き一
　本に絞る決心をした」。佐瀬社長はたこ焼き専業に転身した経緯を
　こう振り返る』


2011/09/30 日経ＭＪ　Ｐ．４

−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−


真子：へー、あの築地銀だこって、始まりは焼きそば屋さんだったん
　　　だねー。

望　：それを「たこ焼き一本に絞る決心をした」ら、３４０店に……
　　　すごいね。

恵利：「いろいろやっているからダメだと思い」っていうのを、思い
　　　きって実行するのもすごいよね。

勝　：結局「あれもこれも」やってると、強みができないんだよな。
　　　力が分散しちゃうから。

真子：多芸は無芸、だね

勝　：オレは「多事多難」って言ってる。多くの事をやろうとするか
　　　ら、難事が多くなる。多事→多難、ってこと。

望　：もともとの「多事多難」と意味が違いますよね？

勝　：まあそうなんだけどさ。じゃあ次。


−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−

少年隊　東山紀之（瀬戸内寂聴氏との対談で）


◇『「今までにいろいろな誘惑がいっぱいあったでしょう。この仕事
　を一緒にしませんか、いいビジネスがあるからしませんか、という
　のが」と寂聴さんが話を振ると、東山は、母親についての知られざ
　るエピソードを語り始めた』


◇『「バブル経済の末期、理容師の母は生活を安定させようと自分の
　店を開こうとしたり、僕の将来を思ってマンションをいくつか買っ
　ていたようです。それがバブルの崩壊で巨額の借金が残って……。
　僕が7〜8年かけて返済しました」』


◇『そのとき、僕は商才のない母の血を引いているのだから、芸道以
　外のことに絶対手を出すまいと決めたのです」』


女性自身
http://jisin.jp/news/2527/3546/

−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−


恵利：これって、タレントの東山さんですか？

勝　：そう。少年隊というグループはまだ存続してるみたいだぞ。

望　：芸能人の方には色々な誘惑があるんでしょうね。でも……

恵利：それを全部振り払って来た、ってことかあ……

真子：「芸道以外のことに絶対手を出すまいと決めた」かあ……カッ
　　　コいーい！

勝　：「どの道で生きていくのか」ってことだよな。会社にしても、
　　　個人にしても。

真子：「どの道で生きていくのか」かあ……勝さんは？

勝　：だから戦略ＢＡＳｉＣＳだろうが。何なんだ、オマエは……

真子：あ、そっかそっか、きゃははは。

恵利：絞るのもそうですけど、こういう「やらないと決める」のも、
　　　大変なことですよね……

勝　：そう！！　でも、戦略が見えていれば、それ以外のことはやら
　　　ない、って割り切れるからラクだぜ。

真子：あ、それは思った。「こういうことはやらない」って決めてお
　　　くと、精神的にすっごいラク。



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◆「変わっている」ことが「コア・コンピタンス」
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勝　：次から、似てはいるけど、ちょっとテーマが変わる。


−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−

イオン株式会社　岡田元也社長


『「『イオンは変わっているね』と言われるところにこそ、コア・コ
　ンピタンス（競争力の源泉）はある」』


2012/06/13 日経ＭＪ　Ｐ．７

−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−


望　：確かに、イオンは色んなことやってますよね。郊外に大型ショ
　　　ッピングモール出したり……

勝　：自転車屋さんやったり、とかだよな。

恵利：この「コア・コンピタンス」は、ＢＡＳｉＣＳでいう「独自資
　　　源」ということでいいんですよね？

勝　：そうそう。いいポイントだね。

恵利：独自資源が「独自の」資源たり得るためには、「変わってい
　　　るね」と言われることが必要、ということですね。

勝　：素晴らしい。ナイス解説、まさにその通り。「独自の」資源で
　　　あるためには、競合ができないことである必要があって……

望　：なるほど、「変わっているね」と言われるかどうかが「独自か
　　　どうか」の１つのチェックポイントなんですね。

勝　：そうそう。「変わってるね」は褒め言葉。

真子：勝さん、ホント変わってるよね〜、きゃははは

勝　：……

真子：な、何よ、褒め言葉なんでしょ？

勝　：ほっといて次。


−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−

コーナン商事株式会社　竹内栄吾取締役

◇『ホームセンター４位のコーナン商事が建設業者向け店舗「コーナ
　ンＰＲＯ」を立ち上げたのは２００１年。「『ホームセンターがプ
　ロ向けの商品を提供できるわけがない』と同業からもなめられてい
　た」。当時を振り返る竹内栄吾取締役だが、同店舗は現在３５店に
　拡大。事業売上高は約２５０億円で全体の約１割を占める』


2013/03/29 日経ＭＪ　Ｐ．６

−−−−−−−−−−−＜　記事引用　＞−−−−−−−−−−−−


望　：「ホームセンターがプロ向けの商品を提供できるわけがない」
　　　って、同業に言われたんですね。

恵利：先ほどのと、同じ流れですよね。「競合にできないことをし
　　　ろ」という……

真子：競合が「オレにもできる」と思ったら、すぐマネするもんね。

勝　：それそれ。競合が「ムリだ」と思えば、マネしてこないから、
　　　時間が稼げる。その間に、先に進んでしまえばいい

望　：あ……そうすると、競合が追いつけなくなるんですね。

勝　：そういうこと。だから「競合に笑われるようなことをしろ」っ
　　　てこと。それならマネされない。

真子：なるほどぉ……それいいね。「競合に笑われるようなことをし
　　　ろ」って。これも勝さんの名言じゃん。

勝　：……

真子：な、何よ、ホントにそう思ったのにぃ……

望　：そうだね、「競合に笑われるようなことをしろ」、ってホント
　　　にそうだと思う。

勝　：問題は「競合に笑われるようなこと」が社内を通るか、なんだ
　　　よな。「社内でも笑われる」ことになるからな……

恵利：なるほど、保守的な会社だと、社内を通らないですよね……

望　：そう考えると、大手企業なのに、「変わっているよね」って言
　　　われるのはすごいことですよね。

勝　：そうなんだよ。大手企業はどうしても保守的になるからな。

恵利：だから、そういう「笑われるようなことが通る」ということ自
　　　体が独自資源になるんですね。

勝　：そういうこと。

恵利：勝さん、今回のテーマがわかりました。

勝　：お、何だと思う？

恵利：前半が「強みを絞れ」で、後半が「独自資源を作れ」ですね。

勝　：ぴんぽーん。ナイスまとめ。

真子：でもさー、うちの会社は全然大丈夫だよー。「笑われるような
　　　こと」でも、私が通しちゃう♪

勝　：勘違いするなよ、「笑われるようなことをしろ」って言っても
　　　「突飛なことをしろ」って言ってないからな。

真子：ち、違うの？

恵利：「できれば素晴らしいけど、競合がムリだと思ってはなから諦
　　　めてしまうようなこと」でしょ。

勝　：そうそう。真子の場合、本当に「笑っちゃうようなこと」をや
　　　りかねないからなあ……「お月様に出店しよう」とかさ。


「きゃははは、それいーねー。そーれ・しちりあーの　ムーン支店」
「真子ちゃん、店名が太陽なのに、月に出店するの？」
「ちょ、ちょっと、望ちゃん、マジメにつっこまないでよー」


突然、音楽が鳴り響いた。

「え？　何？」
「お、始まったみたいだな」

回りを見ると、いつの間にか見物客が増えている。ステージでは、水
が下から噴水のように吹き出してくる。

「な、何コレ？」

音楽に合わせて、噴水が踊るように形を変えていく。水に光が反射し
色鮮やかに染まる。

わあ、キレイ、と周囲の見物客から歓声が上がる。機械による自動演
奏と自動噴射だ。


「これがミュージカルファウンテンズ……なるほどぉ、音楽噴水か」
「なんか幻想的だねー」
「勝さん、これを私たちに見せたかったんですね」
「うん、キレイでしょ」
「はい！　とっても」


音楽、光、水、の美しい共演に見惚れる４人。

音楽がクライマックスを迎え、噴水も高く上がり、フィナーレ。

演者は機械だが、それでも観客から拍手が起きた。


「キレイだったねー」
「うん！　あ！　写真撮るの忘れちゃった」
「あ、ホントホント。撮れば良かったね」
「これさ、ホントいいよな」
「うん、キレイだった」
「そうじゃなくってさ、機械の演奏だから、人件費かからないだろ」
「まーた、そーゆーこと言わないの」

「よし、じゃあ戻るか。今日はこれで終わり。オレも疲れた」
「うん！　温泉行こう、温泉」
「そうだね！　行こう行こう」

「じゃあ勝さん、お風呂のあとで部屋に遊びに行くからねー」
「来るなよ……来ても寝てるからな」



（次号に続きます）



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◆今日のまとめ
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●強みを絞ろう。競合に笑われるようなことをして、独自資源を蓄積
　しよう！


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ご購読ありがとうございました！　ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

今日は、超久しぶりの「売れたま！でナイト」のお知らせです。

トップで堂々とお知らせするような内容でもないので、このコーナー
で告知することにしました。


横浜の料亭で一緒に食事をしませんか？
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

食事のお金は割り勘、多分２万円くらいです。一緒に食事をするとい
うだけの会ですので、参加費などは不要です。

私も行ったことはないのですが、ある方から、マーケティングという
意味で面白い料亭だと伺い、その方と行くことになっています。せっ
かくですので他に希望者がいらっしゃれば、というお誘いです。

私も含めて既に２名は決まっておりまして、あと４名様まです。最大
で６人のお食事会、です。

予約制の店ですので、その日に確実に来られる方のみ、ご応募いただ
ければと思います。ドタキャン不可でお願いします。


○日時　４月２５日　１９：３０
○場所　横浜駅近辺
○費用　食事代　多分２万円強くらい？
○人数　最大４名
○応募期限　１２日（水）２４時
○その他　ドタキャン不可


ぜひ来たい、という方、メールのタイトルを

「売れたま！でナイト　参加希望」

として、このメールにご返信ください。

万が一ご応募が多かった場合は、抽選か何かで決めさせていただきま
すね。

単にご飯を食べるだけですので、このためだけに遠方からはるばるい
らっしゃるようなことはされないでくださいね……されないとは思い
ますが、念のため。


では、ご応募お待ちしています！



●今日のiPod Tune：春だ！　旅に出よう！　旅の歌

春だ！　休みだ！　連休だ！　休みには旅に出よう！

ということで、「旅の歌」シリーズ、開催！


春の卒業旅行にアメリカ、という方もいらっしゃったのではないでし
ょうか？


というわけで、今日の曲は……


○思い切りアメリカン by 杏里


１９８２年リリース、杏里さんの１０曲目の曲。ＣＭにも使われ、デ
ビュー曲「オリビアを聴きながら」に続くヒット曲に。

休みにアメリカ（歌詞からは西海岸であることが推測されます）に旅
に行くという、傷心旅行の歌……ですが、ポップで軽快なメロディと
明るめの歌詞は、別れの陰湿さを微塵も感じさせません。


悲しいときには、やっぱり遠いところに旅するのもいいかも♪



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●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」　佐藤義典著　毎コミ新書
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────────＜　マーケティングの思考法　＞────────

●「実戦マーケティング思考」　佐藤義典著
　日本能率協会マネジメントセンター
　右脳と左脳をフル活用、売れる思考・発想ができるようになる！
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◆次号予告：経営名言集　５
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●次回も、色々な方の「名言」を次々にご紹介してまいります！
　次号は、日清食品のＣＥＯなどの名言を紹介！


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を！

▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに！

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう！

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう！


売れたま！があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま！でお会いできるのを楽しみにしています！〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
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