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2014年4月3日木曜日

売れたま!特別編Vol.280 2014/04/03 春休み特別号:経営名言集 2

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
 〜MBAの中小企業診断士がそっと教えるパワフルレッスン〜
━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.280(累計1108) 2014/04/03
購読者:30,133 (まぐまぐ:16,501 メルマ!:948 めろんぱん:12,684)

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 ■■■■■■__春休み特別号:経営名言集 2__■■■■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●お客様の立場に立って考えよう!


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┃単独でもお役に立てますし、本と併用されれば効果倍増!

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◆春休み特別号 経営名言集!
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明日から新年度! 気分も新たに、あの本の登場人物たちも大騒ぎ!


「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/qBY9o
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●経営名言集! 「脳みそへの刺激」にどうぞ。

今回は、今までとは毛色を変えて、「名言」の紹介です。

経営者とは限らず、スポーツ選手、相場師など、幅広いところから、

「おお、なるほどなあ……」
「うんうん、そうだそうだ」

と私が思ったものをどんどんご紹介していきます。


登場人物たちが勝手なことを言いますが、その「名言」の持つ意味を
ぜひご自身でお考えになられてみてください。


このシリーズはどのくらいの長さになるかは、現時点ではわかりませ
んが、10回以内で終わると思います。


今日が2回目です。


第1回目はこちらからどうぞ↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20140331223000000.html



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)と勉強会を兼ねたスキー旅行。

3月のある平日、4人は北海道のスキー場へと飛び立つ。

飛行機の中で講義が始まり、4人はスキー場に着いた。



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◆まずは前号の復習から!
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一行4人は、北海道のスキー場の雪の上にいた。空港で買ったおにぎ
りをバスの中でパクつき、ホテルに着くと更衣室に直行。スキーが初
めての望は、レンタル一式で揃え、スキースクールに入ることに。


「じゃあ望ちゃん、スクール頑張って。3時半にここで集合。解散」
「はい、じゃー後で。真子ちゃん、恵利ちゃんもまた後でね」
「うん」

「じゃー、真子、恵利ちゃん、また後でな」
「え? 勝さんは私たちと一緒に滑らないの?」
「別に一緒に滑る必要ないだろ。オレは一気に上に上がる」
「え、勝さん、一本くらい一緒に滑りましょうよ」
「そーだよ。一緒に来た意味ないじゃん」
「しょーがねーなぁ……よし、行くぞ!」


3時半に、4人はスキー教室の前で再び集合する。

「ねーねー、望ちゃん、スクールどーだった?」
「生徒1人だけ! マンツーマンだったよ」
「そうか、平日だからな。ハの字で止まれるようになった?」
「はい、何とか」
「それは良かった。止まれさえすれば、何とかなるからな」
「ね、お茶しよーよ。疲れちゃった」
「チェックインしてからにしよーぜ、日焼け止め落としたいし」
「そーだよ、真子。私、シャワー浴びて着替えたいな」
「ベッドに倒れ込んだら爆睡しそう、きゃははは」
「じゃあ、1時間後にロビーのカフェ集合な」
「うん!」


ということで、4人はホテルの部屋にチェックインし、身支度をすま
せてロビーのカフェに集まる。

「私、ケーキセット!」
「私も!」

「しかし、よく1時間で準備できたな。3人ともさすがだな」
「朝は15分でシャワー浴びてメークするからね、きゃははは」

「望ちゃん、足痛くない? ブーツが当たったりしなかった?」
「あ、はい、くるぶしがちょっと痛いです」
「初めての時一番ツライのが、ブーツが痛いことなんだよな。オレも
 そうだったけどさ。じゃあ後でブーツ見てあげるよ」
「は、はい……でも、どうにかなるんですか?」
「レンタルだけど、インナーにパッド貼るくらいはできるから」
「あ、ありがとうございます!」
「えー、じゃー真子のもー」
「知るかよ。オマエのは自分のブーツだろ。しかもスノボのブーツな
 んて、スキーブーツより全然柔らかいだろうが」
「ちぇー」
「でも、なんか不思議な感じですね。雪の上を滑るって。今、床の上
 でも足の裏が滑ってる感じがします」
「あ、そうそう、あの感じ、不思議だよね」


ウェイトレスが手際よく4人の前に飲み物とケーキを並べていく。

「よし、じゃあやるか」
「何を?」 と真子が早速ケーキをぱくつきながら聞く。
「何を、って、名言集の続きに決まってるじゃないの」と恵利。
「えー……何も、今じゃなくっても……」
「えー、じゃないでしょ、真子ちゃん」 望も続く。
「じゃあ真子はケーキ食ってろ。3人でやろうか」
「はい!」
「はいはい、私も聞きたいですよ、ぜひ聞かせてください」
「聞かなくていいよ、別に」
「もう、意地悪……」


「じゃあ前号の復習からですよね」

恵利がノートを取り出して開いた。

恵利:前号は「自分のアタマで考える」というテーマだったんですよ
   ね、勝さん?

勝 :そうそう。

恵利:私の印象に残った名言をメモしていたんですけど……


○「世の中にある情報をそしゃくして冷静にみれば、時代の流れを読
 める」

伝説の相場師 立花証券元社長の石井久氏
2014/01/03 日本経済新聞 朝刊 P.3


○「練習の量でうまくなる、というものではない。なぜ球が走らない
 のか、などを分析することが大事」

2011-04-03 NHKサンデースポーツ「桑田真澄"エース"を語る」にて

野球解説者・巨人OB 桑田真澄氏



真子:あ、そーそー。相場でも、スポーツでも、やっぱり考えること
   が大事なんだねー。

望 :私は、この言葉が刺さりました。


○「常に問題意識を持ち続けること。これが正しいなんて思う売り場
 はあり得ません。創意工夫の連続です」


ジョイフル本田 本田昌也会長(2013年9月20日に逝去)
2012/05/28 日経MJ P.3


望 :私、勝さんに色々言われて、自分がいかに考えてないか、って
   いうのがわかったんです。

恵利:「正しい売り場」なんてない、か……

勝 :まあそうだな。「その時点で自分で考えられる最高の売り場」
   はあったとしても、次の瞬間に陳腐化するからな。

望 :はい。色々考えることはあるんだなあ、って……



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◆「私はテレビカメラに向かい、物ではなく、心を売っている」
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勝 :じゃあ今回の名言に行くぞ。今回はまた違うテーマ、な。


勝がノートパソコンを開き、3人に見せる。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

株式会社ジャパネットたかた 高田明社長

『「私はテレビカメラに向かい、物ではなく、心を売っている。それ
は商品の便利さではなく、人を幸せにするツールとしての魅力だ』


SankeiBiz
www.sankeibiz.jp/business/news/130307/bsg1303070501000-n3.htm

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:きゃー、カッコいー! 「テレビカメラに向かい、物ではな
   く、心を売っている」だってー!

恵利:「人を幸せにするツールとしての魅力」かあ……商品ではなく
   幸せを売れ、ってことだよね。

望 :これ、当たり前のようで、全然当たり前じゃないよね。

勝 :これが当たり前だったら、モノが売れて売れてしょうがないは
   ずだからな。すっげー難しいことだ。

真子:こういう風に考えていらっしゃるから、高田さんはあんなに
   「刺さるトーク」ができるんだね。

勝 :まさにこれを「ベネフィット」、すなわち「お客様の価値」と
   呼ぶ、という見本のような台詞だよな。じゃあ、次。



−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

ヤマトホールディングス株式会社 木川真社長

『「こんな技術があるからそれを生かしてつくればいいというプッシ
 ュ型、つまり押し売り型ではヒット商品は生まれない。お客のニー
 ズとミスマッチになる。よくオンリーワン商品を作っていこうとい
 われますが、独りよがりでよければいくらでも作れるのです』

2013/04/08 日経MJ P.3

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:「押し売り型」はダメ、かあ……

望 :それはそうだと思うんですが、「技術」もダメなんですか?

勝 :技術を活かした商品開発が必ずしも悪いわけじゃないんだけど
   確かに「独りよがり」にはなりがちだよな。

望 :あ、はい、ついつい、「うちの技術は……」とか、なっちゃい
   ますからね。

勝 :だから、常に「お客様のニーズを考えながら技術を活かせ」っ
   ていうことだろうな。

望 :なるほど……

勝 :オレは「製品差別化」という言葉の弊害が大きいと思ってる。

望 :え? どういうことですか? 「製品差別化」って、マーケテ
   ィングの本には必ず書いてあると思いますが……

勝 :それが問題なんだよな……

真子:だ、だから何が問題なの?

勝 :差別化するのは「製品」じゃなくて「嬉しさ」だ。製品の差別
   化なんて、簡単にできる。嬉しさの差別化は本当に難しい。

望 :なるほどぉ! 「製品」じゃなくて「嬉しさ」の差別化!

真子:そっか……確かに、ちょっとだけでも「製品性能」が競合を上
   回れば「製品差別化」になっちゃうもんね。言葉上は。

勝 :そう。「競合より0.1g軽いから差別化できている」なんて
   ことはありえない。

望 :なるほど、「だからお客様はどう嬉しいのか?」ということで
   すね。

恵利:こ、これ……「経営名言集」に加えていいんじゃないですか?
   「差別化するのは製品ではない。嬉しさだ」by売多勝

勝 :そうかもな。それで、「オンリーワン」も同じ。誰にとっての
   オンリーワンだ、って話。

恵利:あ! 「お客様にとってのオンリーワン」じゃないといけない
   んですね!

勝 :そういうこと。それは本当に難しいことだぜ。



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◆「自己満足の芸術品」
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勝 :あと、「言い得て妙だな」と思ったのがこれ。「自己満足の芸
   術品」だって。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

株式会社ファンケル 池森賢二会長


◇『──前経営陣の具体的な失敗とは何か。

 「私は前経営陣のリブランディングを、『自己満足の芸術品』と表
 現した。例えばパッケージ。容器がデザインも色も全て同じ。しか
 も小さな横文字で入っているから、老眼が始まった人たちは読めな
 い。お店を回ると返品の人が行列を作っているという。同じ白のパ
 ッケージでそろえたために見分けがつかず、お客様が違うものを買
 って帰ったことが多くなっていた』


2013/05/24 日経MJ P.1

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


望 :「自己満足の芸術品」は、ダメ、なんですよね?

勝 :もちろん。「失敗」としてあげられている言葉。

真子:勝さんが「言い得て妙だな」と思ったのはなんでなの?

勝 :完全に「自分目線」「売り手目線」で「素晴らしい」と思った
   ものが、お客様には「逆効果」ってことが結構あるから。

恵利:あ、そういう意味ですか……

勝 :芸術品を作りたかったら、芸術品として売ればいい。美しいこ
   とは大事だけど、だから「誰にとって」なんだよな。

真子:文字が美しくても、読めなかったら意味がないよね。

勝 :そういうこと。真子たちの店でも、まさかメニューを小さい文
   字で書いたりしてないだろうな……?

真子:あ、あははは、チェックしないとね、望ちゃん……

望 :う、うん……

勝 :オレも、本書いたりするとき、こうなってないか、ホント気を
   つけてるよ。じゃあ次の名言。


○マーケティングコンサルタント 売多勝

「お客様のアタマの中とケンカしない」


真子:きゃーははは、やっだー、自分で「名言」だってー。

勝 :うるせーよ。

恵利:どういうことですか?

勝 :言葉通りの意味。「お客様のアタマの中」とケンカしても、勝
   てない。

真子:え?

勝 :だーかーら−、お客様がそう思っていないことを、無理矢理説
   得しようとしても難しい、ってこと。

望 :例えばどういうことですか?

勝 :例えば、マクドナルドが「うちは実はヘルシー!」とか言うよ
   り、「肉だぁ! 肉はうまい!」って言う方がいいってこと。

真子:なるほど……でもマクドナルドに失礼だよ……

勝 :でもさ、マックで成功したメニューって、「ビッグマック」と
   か「メガマック」だぜ? 肉、じゃん。

恵利:なるほど……そう言われればそうですね。

真子:えー、でも、勝さん、よく「お客様が気づいていないことを提
   案しろ」って言ってるじゃん。

勝 :だからまさにそういうことだよ。お客様のアタマの中に隠れて
   いたものを、ぽっと出してあげるってこと。ケンカしてない。

真子:あ、気づいていないことは気づいていないだけで、お客様のア
   タマの中とケンカしてるわけじゃないんだ。

勝 :そうそう。



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◆「魚を売る側が努力をすれば、魚離れなんて起きない」
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勝 :じゃあ次行くぞ。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇『首都圏と新潟県に店舗展開する角上魚類(新潟県長岡市)のウリ
 は約100種類という魚種の豊富さと鮮度、安さ。仕入れは新潟の
 漁港・市場と築地市場で「スーパーに比べ2〜3割安いはず」と柳
 下浩三社長は語る』


◇『「イナダは煮付けるの?皮に切れ目は入れる?」。2月の週末、
 鮮魚専門店の角上魚類所沢店(埼玉県所沢市)。1匹丸ごとの魚が
 びっしり並んだケースを挟み、店員と客が声を張り上げてやりとり
 する。奥の調理台では4人の店員が慣れた手つきで魚をさばく』


◇『追求するのは「買う楽しさを感じられる店づくり」だ』


◇『「魚を売る側が努力をすれば、魚離れなんて起きない」と柳下社
 長。2010年3月期の売上高は前期比2・5%増の約203億
 円。リーマン・ショック後の09年3月期も2・6%増と、不況下
 でも好調だ』


2011/02/23, 日経MJ P.3

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


恵利:「魚を売る側が努力をすれば、魚離れなんて起きない」……

真子:そっか、「魚離れが起きるのは売り手の責任」ってことか。

勝 :そう。「○○のナントカ離れ」って、「売れないのはお客様の
   せい」って言ってるんだぜ。

望 :はい……私たちもついつい「若者のアルコール離れ」とか言っ
   てしまいますので、注意しないと……

勝 :そうそう。売れないんなら、「じゃあ何が問題か」って自分が
   できることをしないと。お客様のせいにしてどうするよ。

恵利:はい、お客様のせいにしても、何も起きないですよね……

勝 :そう、実際、お客様のせいかもしれないけど、そう言ってても
   何も始まらないんだよな。結局こういうことだ。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

株式会社セブン&アイ・ホールディングス 鈴木敏文会長


『「お客様を見続ける。それ以外に道はない」』

2013/11/20 日経MJ P.5


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:うわ、直球ど真ん中だねー。

勝 :でもホントこの言葉には同意するわ。この言葉、拡大コピーし
   て、壁にでも貼っとくといい。

恵利:はい。ホントそうします。

勝 :じゃあまとめ。今回のテーマは何だった?

真子:えっと……「お客様の立場に立て」かな?

恵利:「ベネフィット」でしょうか?

勝 :ピンポーン。2人とも正解。

望 :色々な人が、同じことを違う言葉でおっしゃっているので、私
   の感じ方も色々と違って、面白いですね。

勝 :なんて言うのかな、自然にカラダに染みついたことをどう表現
   するかって、結構難しいよな。

望 :はい、うちのスタッフに「お客様の立場で考えよう」などと言
   っても、なかなか伝わりにくいみたいで……

勝 :だから、こういう様々な表現に意味があるんだよな。

真子:うーん、そうだねぇ……



勝が「ふう……」と息をはき、残ったコーヒーを一気に飲み干した。


「勝さん、どうする? コーヒーお代わりする?」
「夕食まではちょっと時間があるよな……」
「ね、ね、夕食はどうするの?」
「色々あるけど、バイキングでいいよな? いくらとかが食い放題」
「やったー! 北海道の海の幸! 食べ放題かあ……楽しみだぁ♪」
「じゃあ、おなかすかせて行った方がいいですね」
「うん。じゃあ、館内を見て回るか。まだ見てないでしょ?」
「はい、全然……」
「このホテル、結構広いんだよ。別棟までは電車で行くんだけどさ」
「で、電車?」
「正確にはモノレールだけど」
「モノレールが走ってるんですか?」
「そうだよ、ホテル内移動用に。建物がちょっと離れてるからさ」
「わぁ、乗ってみたーい!」
「っていうか、イヤでも乗ることになるよ。移動手段だから」

「ところでさ、ね、望ちゃん、1日目のご感想は?」

真子が望にマイクを向けるように望に右手を差し出す。

「んーと、ちょっと寒かったけど、すごく楽しかったです!」
「それはよかった」
「望ちゃん、もうちょっと気の利いたコメントないの?」
「じゃあ真子が今日のコメントしろよ」
「はーい、勝さんがとってもとっても速かったでーす」
「何だ、全然気が利いてないコメントだな」
「じゃあ勝さんは? 気の利いたコメントくださーい!」

真子が勝にマイクを向ける。

「人の行く裏に道あり花の山」
「え?」
「いや、相場格言なんだけど、人の行かないところには、花が咲いた
 まま残ってる、ってこと」
「だから何なの?」
「だから、人とやらないことをやると差別化できる、ってこと」
「なるほどぉ……って、何それ、スキーと全然関係ないじゃん」

「平日に来るゲレンデは空いていて気持ちがいい、ということですよ
 ね、勝さん」
「さすが恵利ちゃん。真子も気付けよ」

「いっつもいっつもさすが恵利ちゃん、って、もう……勝さんみたい
 なひねくれ者の方が差別化できるってことだね、きゃははは」

勝が「ふざけ……」と言う瞬間に、恵利が立ち上がった。

「勝さん、こんなこと言う真子はほっといて、館内見学行きましょ」

「あ、そうしよう。真子はここでケーキ食ってろ。ほら望ちゃんも」
「あ、はい、行きましょう」
「な、何よ、わ、私も行くわよ、ちょ、ちょっと待ってよー!」



(次号に続きます)


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◆今日のまとめ
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●お客様の立場に立って考えよう!


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ご購読ありがとうございました! ご活躍をお祈りしております。


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▼今日の日記▲

消費税が上がりましたね。ちょっとした混乱もあったようです。

自宅近くのスーパーでは、この期間ずっと「ポイントN倍セール」を
やっていました。4月1日は、確かにお客様の数が少なかったような
感じもします。

あと、私の本の値段も上がりました(当たり前ですが)。

税金の是非については私は論ずる立場ではありませんが、マーケティ
ング的には「値頃感」「値付け」の問題になってきます。

これは、心理的な影響も多いだけに、本当に難しいところです。

「プライシング」に関する本も書こうと思っていたのですが、次の増
税もあるかもしれないので、早めに書いた方が良いかもしれません。


で……プロ野球がついに始まりましたね!

始まったばかりなので何とも言えませんが、我らが巨人軍は、打線が
絶好調なのがむしろ気がかり。こういうときって、むしろ後で失速す
ることが多いような気がするんですよね。


今年、SportsNaviで、面白い試みが。「データ採点」というコーナー
があって、そこで、選手の毎試合の成績を採点しているんですよ。

http://baseball.yahoo.co.jp/npb/point/rule

はい、ここでのスコアは、拙著「売れる数字」などで私が提唱した
「全進塁数」という概念に近いんです。

売れたま!だとこれ↓で書きました。

http://archive.mag2.com/0000111700/20090928173000000.html


このスコアの累積はまだサイトにないようですが、その数字が出てく
るのがかなり楽しみです。

プロ野球を見る楽しみがまた1つ増えました。



●今日のiPod Tune:春だ! 旅に出よう! 旅の歌

さあ3月! 春だ! 休みだ! 連休だ! 休みには旅に出よう!

ということで、「旅の歌」シリーズ、開催!

大勢でいく旅も楽しいですが、ひとり旅もまた楽し。

ということで、今日の曲は……


○みちのくひとり旅 by 山本譲二


1980年リリース、火がついたのは翌年の1981年。この曲で紅
白出場も果たし、山本さんの代表曲となりました。

私もリアルタイムでザ・ベストテンなんかを見ていたわけですが、息
の長い曲でしたねー。

私の本も、こういうロングセラーになるといいなあ、と思います。



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 マーケティング入門:読みやすい小説
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 上の本の続編。主人公が社長になり、戦略構築から実行プロセスま
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 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
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 マーケティング戦略入門:戦略はここから
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●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
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────────< マーケティングの思考法 >────────

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◆次号予告:経営名言集 3
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●次回も、色々な方の「名言」を次々にご紹介してまいります!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女・家族との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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