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2013年8月30日金曜日

売れたま!特別編Vol.244 2013/08/29 夏休み特別号:BASiCSで商品開発 7

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━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.244(累計1046) 2013/08/29
購読者:28,687 (まぐまぐ:16,229 メルマ!:941 めろんぱん:11,517)

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 ■■■__夏休み特別号:BASiCSで商品開発 7__■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●商品開発で「ニーズ発想」をするときはお客様に「新しい嬉しさ」
 を提供できるTPOを考えよう!


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お申し込みお待ちしております。



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◆夏休み特別号! BASiCSで商品開発!
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夏真っ盛り! 恒例の夏休み特別号は、あの本の登場人物に……

「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/89pSR
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●「BASiCSで商品開発」編

今回の特集は、「商品開発」! 多くの方が悩むところです。

・どんな製品を作れば売れるのか?
・どんなサービスを企画すれば人気が出るのか?

ポイントはもちろん、BASiCS!

このシリーズはどのくらいの長さになるかは、現時点ではわかりませ
ん。気長にお楽しみください。



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)の「1人合宿」についてきた。

8月の初旬、4人の向かう先は、高原のペンション。4人は長野行き
の新幹線に乗り込み、4人席で早速勝の「講義」が始まった。

電車の中は講義続き、いつの間にか4人は目的の駅に到着していた。


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◆まずは、前号の復習から!
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長野県某駅についた4人組1行。

「あれ? 思ったより涼しくないですね……」 望が口を開く。
「駅だとこんなもんだな。ペンションに行くともっと涼しいよ」
「そうなんですね……」

駅の改札口は、違うホームにある。初参加の望が戸惑っている。

「え……この階段上るんですか? 荷物を持って?」
「エレベーターなんて無いの。君らはオレと違って若いんだから」
「はい、そうですよね」
「そうですよね、って……悪かったな、オヤジで。どーせ中年だよ」
「あ、い、いえ、そうじゃなくって……その、頑張って階段を……」
「あははは、冗談だってば。望ちゃんは素直だなー」
「も、もう……意地悪なんですから……」


改札口を出ると、ペンションのオーナーがマイクロバスと共に待ち構
えていた。大柄だが柔和な顔つきのオーナーが優しい声で出迎える。

「こんにちはー、皆さん、お久しぶりです」
「あ、オーナー、こんちゃ。またうるさいのが来ました」
「きゃああー、オーナー、お久しぶりでーす!」
「こんにちは、また来ちゃいました」
「はじめましてー、上原です」
「あ、はじめまして、ようこそいらっしゃいました」

大はしゃぎでマイクロバスに乗り込み、大騒ぎしながら15分ほどく
ねくねと山道を上っていくと、ペンションに着く。

ペンションに着くと、オーナー夫人が出迎える。

「おつかれ様でしたー。ようこそいらっしゃいました」

チェックインまで時間があるため、4人は早速テラスに向かった。

「ここ、オレの席ぃ!」と、勝が一番広いテーブルに陣取る。
「じゃあ、私、勝さんの隣ぃ!」と真子が勝の隣に座る。
「ふざけんな、ジャマだ。オレは仕事すんだ」
「え? さっきの続き、するんじゃないの?」
「そうしましょうよ。時間もったいないですし……」
「……わかったよ……じゃあお茶くらい飲んでからにしようぜ」
「あ、はい」

勝手知ったる恵利が、飲み放題の「アイスえんめい茶」を4人分用意
して、テーブルに運ぶ。みな一気に飲み干すと、勝が口を開いた。

「ふう……じゃあ、前号の復習からか」


恵利:はい、前号は「TPOを広げる」というのをやってきました。
   TPOとは、利用場面ですね。Time, Place, Occasion。

勝 :そうだな。それで、どんなのがあった?

望 :電動歯ブラシの「ポケットドルツ」は、「携帯する」というT
   POに絞って製品開発したんですよね。

恵利:うん。それがこれ。

恵利がノートのその部分を指さす。


○ポケットドルツの「携帯する」TPOに広げるための製品特徴

1)携帯する → ポーチに入る大きさにして、ブラシ部分を保護
2)人に見られる → カッコイイ、かわいいデザイン
3)音がウルサイと周りに迷惑 → 静音性を高めた



真子:あと、コクヨのペンケースは、「化粧ポーチ」として使う提案
   でTPOを広げてる!

恵利:うん。それで、TPOが広がるとは「戦場」が広がること。
   「価値は使い方に現れる」から、価値=戦場=TPO、です。

勝 :それで、「戦場」が変わると?

望 :「強み」が変わります。立てて使える「ペンケース」は文具と
   しては当たり前ですが、化粧ポーチでは強みになります。

恵利:あと、戦場が広がると「チャネル」が広げられます。

望 :うん、ポケットドルツも、コクヨのペンケースも、ドラッグス
   トアに広げようとしています。

真子:ターゲットが若い女性だからだよね。

望 :それもそうだけど、「美容商品」にしたいからじゃない?

真子:あ、そっか。電動歯ブラシも、化粧ポーチもそうだね。

勝 :OK。



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◆お客様に「新しい嬉しさ」を提供できるTPOを探そう
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望 :勝さん、TPOを広げるときには、どんなTPOへと広げれば
   いいんですか? ポイントはありますか?

勝 :あ、いい質問だね。どう思う?

望 :えっと……当然新しいTPOじゃないとダメですよね?

勝 :そうだけど、その新しいって、「誰にとって」?

望 :え? その商品にとって、ですけど……新しいTPOじゃない
   と自社の売上が増えませんから……

勝 :また売り手寄りの自分勝手な話だな……その話は必要だけど、
   後で。まずは、お客様にとって、を考えようぜ。

望 :あ! そ、そうですよね……お客様を最初に考えないといけな
   いのに、つい……


望が「ダメだぞ、お客様が先、気をつけるんだぞ、望」と言いながら
ながら、自分のゲンコでアタマをコツ、と叩いた。


真子:やっぱり、「お客様にとって新しい」ってことだよね?

勝 :そうなんだけど、それはどういうこと?

真子:だから、今までに全く無かったTPO。

勝 :そうだな。そういうのがあればいいけど、あるか?

真子:さ、さあ……?

勝 :今の世の中、どんな商品でも何らかの競合はある。競合がある
   ということは逆に言えば、TPOは顕在化しているってこと。

恵利:えっと……利用場面・TPO=競合、だから、競合がある、と
   いうことは、そのTPOも既にある、ということ……?

真子:え……あ、な、なるほど……

勝 :全く新しいTPOがあればいいけどな。往年のウォークマンみ
   たいに、「外で音楽を聴く」とか。当時としては革新的。

恵利:携帯電話なんて新しいTPOじゃないですか? 外で電話。

勝 :別に公衆電話って昔からあったけど? 携帯電話の普及に伴っ
   て公衆電話が減ったから、競合関係にあるよね。

恵利:あ、な、なるほど……公衆電話が携帯の競合……外で電話、っ
   ていうTPOはあったんだ……

真子:任天堂DSは? 外で遊ぶゲームっていうTPOは、 新しか
   ったよね?

勝 :うーん、旅行用で言えば、トランプもある意味それだからな。
   同じ任天堂のゲーム&ウォッチとかもあったしな。

真子:あ、そっか。「外で遊ぶゲーム」自体は存在してたんだ……

勝 :別にTPO自体が新しい必要はないし、競合もあっていい。

恵利:競合が全くない市場自体がそれほない、ということですね。

勝 :ペンケースを化粧ポーチとして、っていう前号の話は、今でも
   化粧ポーチなんかいくらでもあるだろ。100均でも。

真子:あ、そ、そうか……

恵利:あ、既存のTPOでも、そこに新しい「何か」があればいい、
   ということですね。

勝 :そうそう。その新しい「何か」って何?

望 :えっと……競合との「差別化」ですか?

勝 :そうなんだけど、それは売り手の言葉なんだってば。真子と恵
   利ちゃんは黙っててね。

望 :あ、そ、そっか……じゃ、じゃあ新しい「価値」?

勝 :もっと平たい言葉で。

望 :え? 「価値」を平たい言葉で……お客様の「嬉しさ」とか?

勝 :そう!! そういう言葉を使おう。「差別化」って言ってもい
   いけど、「新しい嬉しさ」の方がお客様よりでしょ?

望 :はい! そういう言葉を使えばいいんですね。既存のTPOで
   も、お客様に「新しい嬉しさ」を提供できればいい。

恵利:ということは、新しいTPOが提供できれば、それも「新しい
   嬉しさ」ですから……

真子:なーんだ、「新しいTPOの新しい嬉しさ」と「既存のTPO
   の新しい嬉しさ」だから結局は「新しい嬉しさ」ってことだ。

勝 :そういうこと。差別化とは「競合にない新しい嬉しさ」を提供
   すること。

望 :確かに、そう言われた方がスッキリしますね。

勝 :だから「製品差別化」って言葉はあまり良くないね。「製品」
   を差別化するんじゃなくて「嬉しさ」を差別化する。

望 :なるほど……「製品」ではなく、「嬉しさ」を差別化する……


恵利が「こういうことですね」と言いながら、今書いたばかりのノー
トを見せる


○TPOを広げるポイント:お客様に新しい嬉しさを提供できるか

1)新しいTPOを提案することで「新しい嬉しさ」を提供する
2)既存のTPOで、競合にない「新しい嬉しさ」を提供する



勝 :そうそう。「ニーズ発想」とは、「お客様に新しい嬉しさを提
   供できるTPOから発想する」と言い換えてもいい。

恵利:「価値は使い方に現れる」からですよね。

勝 :まさに。次は、自分の側の理由。お客様に「新しい嬉しさ」を
   提供できるとして、どんなTPOがいい?

望 :売上が上がるTPO、とかですよね?

勝 :それも1つだけど、それだけじゃない。真子は知ってるはず。
   年末年始特別号でやった。

真子:え? そんなのやったっけ?


真子が顔中にハテナマークを載せながら、大急ぎでノートをめくって
いく。「あ、これだ!!」と言って、3人に見せる。


○セグメント・戦場の選択基準

選択基準1)市場の魅力度:儲かるか?

・市場規模、利益率、成長性
・BASiCSでは「B:戦場」「C:顧客」


選択基準2)長期的競合優位:勝てるか?

・そのセグメントにとっての「競合」ではなく自社を選ぶ理由を作れ
 るか
・BASiCSでは、「B:競合」に対する「S:強み」


選択基準3)自社の意思:やりたいか?

・自社の企業理念などとの適合
・BASiCSだは、「A:独自資源」の企業理念との適合



勝 :そう、それそれ。

恵利:「セグメント・戦場の選択基準」……あ、TPO=戦場ですか
   ら、そのまま使えるんですね。

望 :えっと……儲かるか、勝てるか、やりたいか……なるほど!!
   ねー、真子ちゃん、なんで教えてくれなかったの?

真子:だってー、忘れてたんだもん……

勝 :ふっざけんな! もうオマエと年末年始やんねー。意味ねーか
   らな。望ちゃん、恵利ちゃんとやるからいい。

望 :はい、そうしましょう!

真子:そ、そんなぁ……す、すみません、ってばあ……



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◆「おかず」TPOを狙った「こだわり三元豚のとんかつ」
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勝 :「既存のTPOで、競合にない「新しい嬉しさ」」を狙って商
   品開発したのがこれ、だな。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「発売からわずか2年だが、冷凍カツ市場でシェア首位の座をがっ
 ちり抑える味の素冷凍食品の「こだわり三元豚のとんかつ」」


◇「決め手は新たな市場を狙った開発当初のテーマ設定だ。同商品が
 他の冷凍カツ商品と異なる最大の特徴は、夕食などのおかずとして
 食べられることも想定して設計したこと」


◇「通常、家庭用冷凍食品は弁当のおかずとして使われることが圧倒
 的に多い。忙しい朝に温めるだけで済む利便性もさることながら、
 ボリュームや食べ応えで手作りや出来合いの総菜より劣る場合が多
 いためだ。そこで、手作りに負けない質感を出すことが開発テーマ
 となった。従来の冷凍カツは細かな肉を密着させてつくる成形肉が
 多かったが、同商品は1枚肉を採用した。臭みがなく、ジューシー
 な食感を出すよう3種のブランド豚を掛け合わせた。さらに肉の繊
 維を見ながら手作業でカットするなど随所にこだわった」


◇「同社の調査によると、家庭の食卓で食べられる豚カツは60%が
 手作り、32%が出来合いで、冷食は7%にとどまる。ただ同商品
 は「3割が食卓に上っている」(開発担当の永野圭介氏)という」


2012/02/24 日経MJ P.3

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:そっか、「冷凍カツ」は「お弁当」で使われることが多いね。

恵利:「おかず」と「お弁当」では「戦場」が異なるんですね。TP
   Oが違うから、ですよね。

勝 :ニーズはどう違う?

恵利:えっと、「お弁当戦場」では、忙しい朝に作るので「利便性」
   が大事ですが、「おかず戦場」では「本格さ」が重要……

勝 :そうそう。TPOが変わればニーズが変わる、だから「戦場」
   も異なる。

恵利:となると、それぞれの戦場で「強み」が変わる、ということで
   すよね?

勝 :そうだな。ちょっと3人で考えてみ。想像も交えて。

望 :はい!



3人で賑やかな議論が始まる。大騒ぎしながら恵利のノートにまとめ
ていき、10分後に勝に見せる。


○既存戦場:「昼のお弁当」

TPO :朝忙しいときに、お弁当を作るとき

競合  :他の冷凍食品(コロッケ、他のトンカツなど?)

強み  :カツ・肉のボリューム感



○新規戦場:「晩ご飯のおかず」

TPO :夜、家の食卓で、家族と

競合  :手作りやお総菜のトンカツ

強み  :電子レンジで温めるだけですぐ食べられる



勝 :お、いい感じじゃん。そうそう、こんな感じ。

真子:いえーい! 

望 :「成形肉」ではなく「1枚肉」を使ったり、3元豚を使ったり
   するのは、「おかず戦場」では「強み」ではないんですよね?

勝 :そうだな。「手作りやお総菜のカツ」が競合なら、それは当た
   り前だからな。競合も同じだから、「強み」にならない。

恵利:ですから、それについてはその「戦場」に「いる資格」という
   ことですよね?

勝 :そう! そうでなければ「晩ご飯のおかず戦場」にいることが
   できない。「強み」ではなく「必要条件」だな。

恵利:その必要条件を満たしているから、「こだわり三元豚のとんか
   つ」は3割が「晩ご飯のおかず」戦場で使われているんですね

勝 :そうだな。それで、「晩ご飯のおかず」として食べてもいい、
   とお客様に認められた、ということ。

恵利:それが「晩ご飯のおかず戦場」に参入できた、ということです
   ね。

勝 :うん。「晩ご飯のおかず戦場」に参入できた上で、「冷凍食
   品」の強みは……

真子:保存もきくし、レンジでチンするだけで食べられる!!

望 :競合が「手作りやお総菜のトンカツ」だと、冷凍食品としての
   「強み」が活きるよね。

恵利:でもそれは「昼のお弁当」戦場で、競合が「冷凍食品」の時は
   「強み」にならない……戦場が変われば「強み」が変わる……

勝 :そういうこと。「夕食などのおかずとして食べられることも想
   定して設計した」ということだから……

真子:商品開発の時点でTPOを考えていたんだ!!

恵利:どちらの「戦場」でも勝てるような商品を作ったのがシェア1
   位を取れている勝因ですね。

勝 :これも、「ニーズが先、技術は後」だな。「おかず」として食
   べてもらうには、「1枚肉」とかのこだわりが必要。

真子:あ、またそれだ〜。ニーズ発想って、みんなそうなんだねー。

勝 :そりゃそうだろ。



「ふう……のど渇いたな」

「あ、今度は私がお茶持ってきます」

望がすかさず立ち上がる。

「あ、私も」

恵利が続いて立ち上がる。

「望ちゃんと恵利ちゃんが行くならオレも行く」

と、勝も席を立つと、

「何よそれー、じゃあ私も」

と真子も続く。

「なんだ、じゃー結局セルフサービスか」

4人でぞろぞろと、お茶・コーヒーが置いてあるコーナーに向かう。

「やっぱりエスプレッソにするかな」
「そんなのあるんですか?」
初めての望が尋ねる。

「うん。ほら、これ」
「わ、ホント! エスプレッソマシンがあるんですね」
「これが、この宿を選ぶ理由の1つなんだよな……ほら、自分でもっ
 てこなくていいから、荷物減るじゃん?」
「あ、なるほどぉ……じゃあ、私、勝さんのエスプレッソいれます」
「あ、お願い。望ちゃんにいれてもらったらおいしいだろうな」
「なによ、全自動でボタン押すだけじゃん。おいしいも何もないよ」
「じゃあオマエやれよ」

エスプレッソマシンには慣れた望が、初めてのマシンでも迷わずに操
作していく。

ガガガガ、という豆をひく音が響くと、濃褐色の液体がカップへと落
ちていった。


(次号に続く)



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◆今日のまとめ
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●商品開発で「ニーズ発想」をするときはお客様に「新しい嬉しさ」
 を提供できるTPOを考えよう!


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▼今日の日記▲

夜が少しだけ涼しくなり、夜には虫の音が聞こえるようになってきま
した。今もかすかに聞こえています。

スーパーの店頭にはキリンの「秋味」が、並び始めました。まだ暑い
ですが、「秋味」は現代の秋の「季語」。「秋だな」、と感じさせて
くれます。


昨日、今日は東京近郊でホテルに宿泊。自宅・会社から行けない距離
ではないのですが、移動が大変なのと、電車が止まったりした場合に
移動手段がなくなってしまうので、お仕事の場所の近くのホテルに宿
泊。

移動先で大変なのが「朝のコーヒー」の確保。自分で作ってもいいの
ですが、器具の分の荷物が増えるので、結構大変です。そこの場所に
は、スタバもマックもコンビニもあるので、朝買えます。最近は、コ
ンビニでコーヒーを売っているので、「朝のコーヒー」の入手がしや
すくなりました。スタバやマックがあればいいのですが、近くにある
とも限りません。それに比べてコンビニの数は桁違いに多いですので
ホント助かります。



●今日のiPod Tune:Hot Summer Song 2013

夏は、生き物全て「生きてるなあ……」って感じがしますよね。

ということで、今日の1曲は


○LIFE Feat. bird by MONDO GROSSO

2000年リリース、MONDO GROSSOの代表曲の1つですね。アルバム
「MG4」からです。


このような曲のジャンルを何と表現してよいのかわかりませんが、ダ
ンサブルまな曲。

まさに「LIFE」というタイトル通り、熱帯雨林のジャングルを連
想させる、命の息吹を感じさせてくれる1曲♪



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●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
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◆次号予告:BASiCSで商品開発 8
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●次回も引き続き「ニーズ発想」を深めていきます!!


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