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2013年2月8日金曜日

売れたま!特別編Vol.212 2013/02/07 セグメンテーション特集 13

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━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.212(累計0988) 2013/02/07
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 ■■__年末年始特別号:セグメンテーション特集 13__■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●切り口の3つめは「体質」。自分の商品・サービスに密接な関係の
 ある「体質」の違いをとらえよう!


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実戦的セグメンテーションに深く彫り込んだ、日本でも珍しい特集で
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我らがヒロイン「売多真子」(うれた・まこ)と、真子の親戚にして
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登場人物です。まだお読みでない方はぜひ!


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売多真子が、勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!
マーケティングの最初の1冊としてオススメ。


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上の本の続編。真子が社長になり、ライバルと戦っていく! 戦略構
築から実行プロセスまで、社長の視点を物語で体感!


例によってこのシリーズはどのくらいの長さになるかは、この2人の
活躍次第ですので、現時点ではわかりません。


今回の特集は、「セグメンテーション」! マーケティングで恐らく
は一番難しいこのと1つです。

そのセグメンテーションにどう切り込むのか?



●あらすじ

大晦日の夜、売多真子と勝は、年末に売多家が集まる温泉宿へと一緒
に向かった。電車の中で、そして除夜の鐘を聞きながら続いた2人の
レッスン。

一夜明けて、お正月を迎えて……



今号はシリーズ第13回目です。

最近お読み始めになられた方は、バックナンバーからどうぞ。第1回
目はコチラです↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20121228030000000.html

ここから「次の記事」をクリックしてお読みください。



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◆まずは、前号の復習から!
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*本編の「今の時間」は、年が明けた1月1日の昼過ぎです。


1月1日、初詣に出かけた帰りにカフェに寄った勝と真子。カフェで
レッスンの続きが始まっている。

2人は、レッスンの合間に2つめのケーキを食べることにして、ガラ
スケースの前で目を輝かせて選んでいる。


「ね、ね、勝さんはどのケーキにするの?」
「さっきはミルクレープだったから、チョコレート系がいいな」
「真子はどーしよっかなー。モンブランかなぁ……」
「あー、それもうまそうだな……」
「シフォンケーキは、大きさの割に原価が安いんだよねー」
「オマエ、そーゆー夢のないこと言うなよな」
「きゃー、いつも冷徹なのにケーキに「夢」とか言っちゃうんだ♪」
「原価と価値は相関するとは限らないって、何度言ったら……」
「はいはい、それは百回くらい聞きましたー」
「じゃ、オレはやっぱりチョコレートムースにしよう。初志貫徹」
「私も初志貫徹してモンブランにしようっと。注文しとくね♪」

勝は「ありがと」と言って、先にテーブルに戻り、ノートパソコンを
再度開いた。


「お客様ぁ、大変お待たせしました、きゃは♪」と、真子がトレーを
持って戻ってくる。「ありがと」と勝がトレーからケーキ皿を取って
真子と自分の前に置くと、早速それぞれの「獲物」にかぶりついた。

「お、うまい」
「ね、勝さんの一口ちょーだい」

真子は勝がうんと言う前に、勝のムースにスプーンを入れる。勝もい
つものこととばかり、真子のモンブランをフォークですくいとる。

「あ、おいしーね」
「モンブランも結構いいな」

勝はコーヒーを一口すする

「甘いモノと苦いモノって、ホント合うよな。悪魔の誘惑だよな」
「ホントだねー。すっごい、ゆ、う、わ、く♪」
「そのお陰で真子の商売も成り立ってるところもあるからな」
「きゃははは、そーだよねー」
「こうやってケーキとコーヒーがいただけることに感謝しないとな」
「うん!」
「じゃあ感謝しつつ再開するぞ。まずは前号の復習から」


真子:うん。前号は、セグメンテーションの切り口の2つめ、「困り
   ごと」をやりました!

勝 :それで?

真子:パナソニックの「目もとエステ」を、「括って広げる3ステッ
   プ」で考えると、こうなります!


○ステップ1:顧客像の具体化

・例えば、目の下のクマが気になる、25歳女性


○ステップ2:ニーズの普遍化

・疲れ目


○ステップ3:ニーズで人を括る

・パソコンを使う事務職(男女関わらず)
・「飛行機のパイロット」を普遍化して「車のドライバー」
・「ビンゴの景品」を普遍化して「カタログギフト」
・「学者さん」を普遍化して「本をよく読む人」


勝 :そうだな。それでこの「困りごと」を分解するとどうなる?

真子:「困りごと」は、「ニーズの強度」と「ニーズの重要性」に分
   解されまーす。

勝 :それぞれ、どういうことだ?

真子:「ニーズの強度」は、そのニーズの大きさ。疲れ目の場合は、
   疲れ目の程度の強弱。

勝 :「ニーズの重要性」は?

真子:そのニーズがどれだけ重要か。疲れ目の場合は、疲れ目によっ
   て起きる「弊害」がどれだけ大きいか。

勝 :「車のドライバー」の場合は?

真子:運転を長時間すると目が疲れる、つまり「強度」も強いし、目
   が疲れると命に関わるから「重要性」も高い!

勝 :だから、ニーズがある、っていうことだよな。

真子:それで、ステップ3で「具体的な顧客像」を描くと、売り場が
   広がる! パソコンでの疲れ目ならパソコン売り場とか。

勝 :そうだよな。つまり「具体化」することで、売り場も「広げら
   れる」わけだ。

真子:うん! だったら、どんどん具体化した方がいいよね!

勝 :そのためには、ステップの「ニーズの普遍化」の巧拙が大事だ
   けどな。普遍化の「階層」がポイント。

真子:どういうこと?

勝 :抽象化しすぎると、商品とのつながりが薄くなりすぎるし、具
   体化しすぎると、広げにくくなる。

真子:あ、そっか。

勝 :だから、この「階層構造」をいかにうまく作るか。


勝が、真子のノートの該当部分を四角で囲った。


 普遍性      2)四角形

        ↑       ↓

 具体性 1)□ ■    3)◆ ◇


勝 :この図の2段階じゃなくて、何段階もある「階層構造」だな。

真子:うん。セグメンテーションも、ベネフィットも、戦場も、全部
   「階層構造」なんだよね。

勝 :そういうこと。言ってみれば、全ての市場はトランプ52枚で
   できてるみたいなもんだ。

真子:わっかりませーん。

勝 :少しは考えろよ。52枚でできてて、それを「数字」で括るか
   「マーク」で括るか、「絵札」で括るかとか、色々あるだろ。

真子:あ、どうやって「神経衰弱」するか、っていう組み合わせだ!

勝 :そうそう。それがセグメンテーションの切り口であり、戦場の
   切り口でもある。

真子:「戦場」と「セグメンテーション」って同じなの?

勝 :うまく切れてれば、「戦場」と「セグメンテーション」は同じ
   ものになる。どちらも「価値」だから、さ。

真子:そっかあ……



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◆「困りごと」:歌がうまくなりたい!
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勝 :この「困りごと」っていうのが、「狭義のニーズ」だよな。ニ
   ーズっていうと何でも入っちゃうから「狭義のニーズ」な。

真子:「ニーズっぽい」って感じがするよね。「肌荒れ」とか「疲れ
   目」とか。

勝 :そうそう。ある程度普遍的で、ある程度具体的な「ニーズ」。
   その意味ではこれもそう。


勝がノートパソコンのモニタを真子に向ける。


−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−

◇「大人のための音感トレーニング本」(リットーミュージック)が
 人気。1万冊でヒットとされる音楽関連書籍にあって、発売1年で
 続編と合わせ約4万冊に。


◇「音痴は半ば先天的なものと捉えられ、鍛えるという発想が日本は
 乏しかった」(著者の友寄隆哉氏)。訓練で、大人でも絶対音感に
 似た「音程感」という感覚が養えるとの自説と訓練法を書いた。


◇「楽器演奏者などある程度の知識がある人を想定していたが、カラ
 オケ好きの中高年が予想以上に買ってくれた」(同社)ことがヒッ
 トにつながった。専門書にもかかわらず、カラオケ好きの多くの中
 高年が手に取り、「音痴を克服したい」という潜在需要をとらえた。


2012/06/22 日経MJ P.16

−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−


真子:これ!! 勝さんにチョーぴったりじゃん! カラオケ行くと
   いっつもメチャクチャ音痴な勝さんに!

勝 :オレは音痴なんじゃない。音程を気にしないだけだ。

真子:すっごい開き直り、きゃははは!

勝 :そんなこと言うなら、真子とは絶対いかねー。いーんだよ、カ
   ラオケなんて楽しけりゃ。

真子:ごもっとも。

勝 :とにかく、「括って広げる3ステップ」で体系化してみろ。

真子:うん!


真子が時折小首を傾げながら、ノートに書いていく。ペンの反対側を
頬に押し当てるような仕草を何回か繰り返す。


「できた!」と言って真子が勝にノートを見せる。


○ステップ1:顧客像の具体化

・「音程感」を鍛えたい楽器演奏者などのプロ、セミプロ


○ステップ2:ニーズの普遍化

・歌がうまくなりたい!


○ステップ3:ニーズで人を括る

・カラオケ好きの中高年


勝 :エライ単純だが、まあそういうことだ。

真子:なんかさー、こう書くと当たり前に見えるんだけどねー。「歌
   がうまくなりたいニーズ」とかさ。

勝 :それが難しいんだってば。何回も言うけど、いきなり「歌がう
   まくなりたいニーズ」がわかったら天才だって。

真子:まー確かに、これが最初っからわかってるんだったら「カラオ
   ケ好きのための」みたいなタイトルにするよね。

勝 :だからそれが最初っからわかれば苦労しないって話。

真子:勝さんもできないの?

勝 :わかったら天才。仮に天才だったとしても、「理論化」されて
   いないと「再現性」がないから運頼みになる。

真子:あ、そっか。何となくできちゃうと、何となくできなくなっち
   ゃうんだ。

勝 :そう。で、ここからが「括って広げる」練習だ。カラオケ以外
   にどんな人に広げられる?

真子:他に「歌がうまくなりたい」人だよね? 合唱団の人とか?

勝 :え?

真子:ほら、年末に第九を歌うような大人の合唱団があるじゃん。サ
   ークルみたいな感じの。

勝 :なるほど。それなら「大人のための音感トレーニング本」って
   いうタイトルのままいけそうだな。

真子:あと、幼稚園の先生とかもニーズあるんじゃない?

勝 :あ、そうだよな。なるほど、カラオケ、合唱団、幼稚園の先生
   か……それ、どう「括れる」と思う?

真子:へ?

勝 :カラオケ、合唱団、幼稚園の先生にある「共通点」は何か、っ
   て聞いてる。この3つの集団を「括る」、ニーズの共通点。

真子:ニーズの共通点……何かな? ヒントくださーい!

勝 :価値は???に現れる。

真子:価値は使い方に現れる……「歌」の使い方……あ!! 「人前
   で歌を歌う人」だ!

勝 :そう! そこに「社会欲求」、周りの人によく見られたいニー
   ズがあるわけだ。それは「ニーズの重要性」が高いよな。

真子:なーるほどぉ。自分1人で歌う分には別に気にしないもんね。

勝 :そうするとさ、「人前で歌う人」を片っ端からターゲットにで
   きるだろ。

真子:うん!

勝 :これで「歌がうまくなりたい人」から、一段階「具体化」され
   たよな? 「人前で歌う人」の方がより具体性が高い。

真子:あ、ホントだー。

勝 :こうやって具体性を上げたり抽象度を上げたりしていく。

真子:そう言えば、結婚式の「出し物」で、歌を歌うことってあるよ
   ね? 新郎新婦のお友達とかが。

勝 :確かにそうだな。オレは頼まれたことないけどな。

真子:きゃーははは、当たり前じゃん! 祝いの席ぶちこわし!

勝 :んなことねーよ、盛り上がるぞ。

真子:ドン引きされるからやめた方がいーよ。

勝 :ともかく、その「結婚式で歌う人」のニーズは何だ? それこ
   そ「困りごと」があるだろ?

真子:歌の練習をするにしても、時間がないことじゃないかな? 結
   婚式まであと2ヶ月とか3ヶ月とか……

勝 :そうだよな。すると、どんな「メッセージ」を入れればいい?

真子:あ! 「3ヶ月でうまくなる!」とか、ってタイトルとかオビ
   に入れればいい! 「速習法」みたいな感じで。

勝 :そうだよな。だから「歌がうまくなりたい」→「人前で歌う」
   →「どんな」人前で歌う、っていう具体化していくと……

真子:メッセージも具体化されていく!

勝 :「歌がうまくなりたい」には、別の方向性の具体化も可能かも
   しれない。オレの中学だと、「歌のテスト」とかあったぜ。

真子:歌のテスト? 1人1人先生の前で歌うの?

勝 :そうだよ。

真子:勝さん、点数悪そーだ、きゃははは!

勝 :うるせーよ、ほっとけ。で? 音楽の成績は、一応内申点にも
   関係あるだろ?

真子:あ、なるほど。学校の成績あげたい中学生とか、その両親とか

勝 :そうそう。そうなると「大人の音感トレーニング」っていうタ
   イトルだとダメだから、タイトルを変える必要があるけどな。

真子:そっか、「子供のうちに教えたい、ママが教えられる歌い方」
   みたいな感じかな?

勝 :例えば、そういうのもありかもな。「歌がうまくなりたい」っ
   ていう「困りごと」は、色々広げられそうだろ?

真子:うん! 「歌がうまくなりたい」っていうニーズの下に、いく
   つか「セグメント」ができる、ってことだよね?

勝 :そういうこと。カラオケとか、子供とか、ってことだな。



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◆切り口3:体質
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勝 :じゃあ次の切り口に行くか。次の切り口は個人的な「体質」。
   これはまさに「人による違い」になる。

真子:「体質」? 例えば?

「例えばこんな感じ」と勝が言いながら、ノートパソコンを真子に向
ける。


−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−

○缶酎ハイ市場でユニセックス化が進む。アルコール度数が7%以上
 の「高アルコール商品」には30〜40代を中心とした女性が飛び
 つき、3%以下の「低アルコール商品」は20代を主とした男性が
 手にとる。発売前のメーカーの想定とは異なる、意外な購買層が売
 れ行きをけん引。


○サントリー酒類のアルコール度数8%の「−196℃ ストロング
 ゼロ」は2009年の発売当時、女性の購入比率は35%。しかし
 11年上期には50%に上昇。女性購入者のうち8割以上が30〜
 40代。キリンビールのアルコール度数8%の「氷結ストロング」
 シリーズも、女性の購入比率は当初想定の3割を上回る4割でその
 うち30〜40代が5割を占めるという。


○30〜40代女性がアルコール度数の高い商品を好む理由は、女性
 の社会進出や、単身世帯の増加が要因との説がある。女性は社会進
 出しても、子供の出産や企業内の慣習で、幹部登用の道は平らでは
 ない。育児や家庭との両立などストレスも多い。1杯ですぐに酔え
 る缶酎ハイに手が伸びるのは合理的な消費行動でもある。


○3%以下の「低アルコール」の市場は12年は09年の3倍程度に
 なる見通しだが、この市場は20代男性がけん引。サントリー酒類
 の「ほろよい」も売上高構成比のうち4割が男性。「特に20代の
 若い男性が想定より多かった」(同社)。


○20代は男性でもムリをして酒を飲む姿勢はほとんどない。「酒が
 強くないが、いろんな味を低アルコールで飲めるから抵抗感なく飲
 めてうれしい」(20代の男性会社員)といった証言は、かつての
 若い女性と大差ない意識だ。


2012/03/02 日経MJ P.16

−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−


真子:えっと……逆じゃないよね? 女性がアルコールの「高い」の
   を飲むんだよね? こういうことだよね。


 アルコール度数が「高い」缶チューハイ:女性30〜40代
 アルコール度数が「低い」缶チューハイ:男性20代


勝 :そうだな。主要顧客層がそうなった、というわけではなく、あ
   くまでその比率が高まった、ということだと思うけどさ。

真子:これ、勝さんと私の関係と同じだねー。お酒に強い私と、弱い
   勝さん♪

勝 :そういうこと。「酒の強さ」と「性別」は必ずしも相関しない
   っていう、当たり前と言えば当たり前の話だ。

真子:そっか、それこそ「体質」だよね。強い人は強いし、弱い人は
   弱い。

勝 :昔は「男なら飲め」みたいな風潮があったけど、それもある意
   味セクハラだからな。男性に対するセクハラだ。

真子:あー、確かにそーだ。

勝 :オレさ、飲まされて「各駅停車」したことがある。

真子:へ? 各駅停車?

勝 :だからさ、会社で飲まされるよな? それで電車で帰るだろ?
   で、電車が止まる各駅で……ってわけだ。

真子:やー、きったなーい! 読者様、大変お見苦しい場面を想像さ
   せてしまい、申し訳ございません……代わってお詫びします。

勝 :こういう苦しみは、真子みたいに酒が強いタイプにはわからな
   いだろうな……

真子:ホント「体質」だからね……

勝 :そういう「男なら」みたいのが剥がれ落ちて、「アルコールに
   対する強さ」っていう「体質」で素直に分かれてるわけだ。

真子:逆にさー、女性もストレスが多くなってる時代だよねー。だか
   ら女性も「酔いたい」んだろーね。

勝 :そう! ストレスが多くて、酒が飲める人なら、男女関わらず
   「酔いたい」ニーズがあるってことだ。

真子:そっかー、だから女性だと30代以上なのかー。会社で責任が
   増えてくる世代だから、ストレスが増えるから……

勝 :で、アルコールに弱ければ、「酔いたい」じゃなくて「楽しみ
   たい」になるよな。性別・年代に関わらず。

真子:あ、あれ? この話って最近勝さんとした覚えが……??? 
   まさか夢の中で話したのかなぁ……???

勝 :恐いこと言うなよ……シリーズ2号で「女性がRTDで男性が
   ビール」ってやっただろうが。昨日*、行きの電車の中で。

*本編の「今の時間」は、年が明けた1月1日の昼過ぎです。


真子:え……? あ! 勝さんがお弁当食べて米粒飛ばしたときだ!

勝 :どうでもいいことは覚えてるんだな。RTDがまさに缶チュー
   ハイとかだけど、この数字、見覚えあるよな?


−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−

           RTD    ビール類

男性20〜29歳  11.2    10.3
男性30〜39歳  12.6    15.4
男性40〜49歳  12.5    16.6
男性50〜59歳   9.0    16.4

男性合計*     45.3    58.7

女性20〜29歳  14.0     7.0
女性30〜39歳  14.8    10.5
女性40〜49歳  14.3    11.5
女性50〜59歳  11.5    12.3

女性合計*     54.6    41.3

*男性・女性の合計値は筆者が計算

2012/07/04 日経MJ P.2

−−−−−−−−−−−< 記事要約 >−−−−−−−−−−−−


真子:アレ? さっきの話と矛盾するようなしないよな……?

勝 :大きく見ると、女性は缶チューハイとかのRTDで、男性はビ
   ールっていうのは、実際そうなんじゃないのか?

真子:でも細かく見るとさっきみたいな話になるんだ?

勝 :細かいっていうか、「切り口」の話。性別に加えて「アルコー
   ル耐性」っていう切り口も重要だ、ってこと。

真子:でもさー、この表だと、女性は20代〜40代まで、RTDの
   数字はほとんど同じだよね?

勝 :だから、RTDの「中身」が違う可能性がある。30代以上だ
   と、飲む商品のアルコール度数が上がってるかもしれない。

真子:あ、なるほど! こっちの表はアルコール度数の違いを、全部
   まとめちゃってるんだ。

勝 :だから、性別という切り口は「大きな違い」を見る「入り口」
   としてはいいけど、それで止まっちゃうと不十分だよな。

真子:そっかぁ。男性は「酔いたい」で、女性は「楽しみたい」じゃ
   不十分で……

勝 :だからホントは男女の違いじゃなくて、「アルコール耐性」っ
   ていう「体質」の違いじゃないのか、ってこと。

真子:あー、男性の方がアルコールに強そうだから、男女の違いだ、
   って思っちゃってたのかも……

勝 :少なくとも「男女」で至高を止めちゃいけないよな。

真子:お酒について考えるなら、「アルコール耐性」とかの「体質」
   を考えるのはそりゃそーだよね。

勝 :もちろん、「酒」だから「アルコール耐性」が重要な「体質」
   となるわけで、他の商品ならまた別の「体質」を考える。

真子:うん、自分の商品・サービスに深く関わる「体質」を考える、
   っていうことだよね?

勝 :そういうこと。アルコール耐性なんかは「飲めるか、飲めない
   か」だから、好み以前の問題になる。

真子:うん。「手っ取り早く酔いたい」から、アルコールが強いのを
   飲むって言うのも、まあ「当たり前」だよね。

勝 :へえ、じゃあその「当たり前」は真子の会社のイタリアンレス
   トラン、そーれ・しちりあーのでは、どうなってるんだ?

真子:へ?

勝 :当たり前、というからにはできてるんだろうな?

真子:な、何が?

勝 :カクテルを、アルコールの強い順とかに並べてるとか、「当た
   り前」のことをやってるんだろうな?

真子:う、そ、それは……

勝 :アルコール度数が全く違う、ワインとブランデーを近くに並べ
   たりしてないよな?

真子:さ、さあ……?

勝 :大体、2012年4月23日号で、この話、したよな?

http://archive.mag2.com/0000111700/20120424023000000.html


真子:あ、あはは……はいはい、すみませんでした! やってません
   でしたぁ!!

勝 :でた、お得意の開き直り。

真子:あーあ、女性もこういうストレスが貯まって、酔いたくなるん
   だろうなあ……勝さんみたいな人に意地悪されて、さあ……

勝 :何が「意地悪」だ。真子はアルコール耐性もストレス耐性もあ
   る「体質」だから、大丈夫だろ。

真子:何よ、このか弱い乙女に向かって……


「逆だ、オマエの方がか弱いオレにストレス与えてるだろうが。」
「そんなことないもん。勝さんに幸せな時間を提供中♪」
「いっつも邪魔してきやがって……」
「勝さんは怒り耐性が低いんだよ、きゃははは」
「ふ、ざ、け、ん、な!」
「ほらあ、怒り耐性低すぎぃ。真子みたいにおおらかにならなきゃ」
「ものすげーストレスが貯まってきたぞ……」

勝が無言でケーキをパクつく。

「きゃははは、勝さんはストレス貯まるとケーキなんだぁ!」
「……」
「ほら、段々幸せそうな顔になってきた♪」
「ふう……オマエといるとケーキ食う量が増えるわ……」

勝はコーヒーを一口すすると、幸せそうな顔をした。


次号に続きます!



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◆今日のまとめ
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●切り口の3つめは「体質」。自社の商品・サービスにとって重要な
 「体質」は何か、考えてみよう!

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▼今日の日記▲

関東ではまた雪が降りましたね。気温が結構高かったので、雪にはな
らないかなあと勝手に思っていましたが、雪になったのは、さすがの
予測技術です。前回の大雪では、あまり降るとは言われてなかったの
に大雪。今回は、降る、という警報を出して、それほどでもなく……

統計の第一種過誤(有意差がないのに有意差があるという誤判断)と
第二種過誤(有意差があるのに優位さがないという誤判断)を思い出
してしまいました(同時に、よくジョークとして言われた「どっちが
どっちだかわからなくなるのが第三種過誤だ」というのも思い出しま
したが……)

かと言って、毎回「降るぞ降るぞ」と言っていると、オオカミ少年に
なりますから、難しいものですね。

まあでも「備えあれば憂いなし」ですから、大雪のときのための、靴
の滑り止めだったり、車のチェーンなんかはやっぱり備えておいた方
が良さそうですよね。


今週末は3連休ですね。土日は、戦略BASiCS2日間集中セミナ
ーです。遠方からお越しいただく方も多くいらっしゃいますが、お気
をつけていらしてくださいね。お会いできること、楽しみにしており
ます!



○1000号間近! 勝手にカウントダウン

*今号で(多分)累計988号 1000号まであと12号!



●売れたま!1000号に向けてその2 : 処女作発刊!

iPodコーナーはちょっとお休みして、記念すべき1000号に向けて
過去をつらつらと振り返ってみたいな、と思います。


売れたま!発行を決めたときの1つの目標は「本を出すこと」だった
のですが、意外に早く実現しました。

発行し始めてから1年もたたない2004年4月、「マーケティング
脳を鍛える バカ売れトレーニング」が発売されます(諸々の事情で
絶版です)。このときは自分でも結構嬉しくて、色々ご紹介をお願い
して回りました。

当時、アマゾンのシェアは現在ほど巨大ではなく、総合2位まで上が
りました。上にいたのは、ハリーポッターのみで、途中で在庫切れに
なりました(ありがとうございました)。

この本でご縁をいただいた編集者さんとは、その後「新人OL〜」シ
リーズなどでヒットを飛ばすということになります。また、この本を
お読みいただいて声をかけていただいた日本能率協会マネジメントセ
ンターさんからは、記録的なロングセラー「図解 実戦マーケティン
グ戦略」を出版していただくことになります。これらの本から「売れ
たま!」をお知りいただいている方も多いと思われますので、そのご
縁をいただいたという意味も含めて、やはり思い出深い処女作となり
ました。

また、取り上げさせていただいた事例の会社さん、またそのご縁を取
り持っていただいた会社さんとのご縁もできました。

「袖すり合うも他生の縁」を感じ、感謝感謝となった処女作でした。


このコーナー、1000号まで(勝手に)続きます。



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 マーケティング入門:読みやすい小説
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 物語形式でわかりやすいマーケティング戦略と人生戦略
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─────< マーケティング戦略のベストセラー >──────

●「図解 実戦マーケティング戦略」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略入門:戦略はここから
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●「マーケティング戦略実行チェック99」 佐藤義典 著
 マーケティング戦略実践:実行のためのチェックリスト
 日本能率協会マネジメントセンター
http://www.sandt.co.jp/check.htm

●「ことわざで鍛えるマーケティング脳」 佐藤義典著 毎コミ新書
 ことわざだからわかりやすい、伝えやすい、マーケティング戦略
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◆次号予告:年末年始特別号 セグメンテーション特集 14
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●次号も、「括り方」の事例を見ていきます! 「体質」の他の事例
 は? 次の「括り方」は? お楽しみに!


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
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