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2013年10月11日金曜日

売れたま!特別編Vol.256 2013/10/10 夏休み特別号:BASiCSで商品開発 19

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 ■売れたマーケティング、バカ売れトレーニング:売れたま!■ 
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━━━━━━━━━━━━━━特別編Vol.256(累計1058) 2013/10/10
購読者:28,820 (まぐまぐ:16,254 メルマ!:941 めろんぱん:11,625)

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 ■■■__夏休み特別号:BASiCSで商品開発19__■■■
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今日のポイント ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

●「社外」からアイディアを募ると、「社内」にはないアイディアが
 出てくる。積極的に活用してみよう!


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◆夏休み特別号! BASiCSで商品開発!
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夏真っ盛り! 恒例の夏休み特別号は、あの本の登場人物に……

「新人OL〜シリーズ」の登場人物
・売多真子:イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」社長
・売多勝 :売多真子の親戚 コンサルティング会社経営
・上原望 :売多真子の同僚「そーれ・しちりあーの」役員

「経営戦略虎の巻 CD」付属小説の登場人物
・松井恵利:売多真子の友人 果物ジュース・ケーキショップ店長


○入門書:「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」佐藤義典
http://ow.ly/89pSR
売多真子が勝の助力を得てイタリアンレストランの新企画に奮闘!

○戦略書:「新人OL、社長になって会社を立て直す」 佐藤義典
http://ow.ly/6s63d
真子が社長になり競合と戦う戦略構築〜実行プロセスを、物語で体感



●「BASiCSで商品開発」編

今回の特集は、「商品開発」! 多くの方が悩むところです。

・どんな製品を作れば売れるのか?
・どんなサービスを企画すれば人気が出るのか?

ポイントはもちろん、BASiCS!

このシリーズはどのくらいの長さになるかは、現時点ではわかりませ
ん。気長にお楽しみください。


(最近ご購読を開始された方へ)

この号は連載記事の続きです。1回目はこちらです↓

http://archive.mag2.com/0000111700/20130809012000000.html

このページから 次の記事 >> をクリックしていただくと、続きが
お読みいただけます。



●ここまでのあらすじ

イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」の社長「売多真子」
(うれた・まこ)と役員「上原望」(うえはら・のぞみ)、真子の友
人「松井恵利」(まつい・えり)は、真子の親戚にしてコンサルタン
トの「売多勝」(うれた・まさる)の「1人合宿」についてきた。

8月の初旬、4人の向かう先は、高原のペンション。4人は長野行き
の新幹線に乗り込み、4人席で早速勝の「講義」が始まった。

電車の中は講義続き。宿に着いても、夕食中でも講義は続けられ……



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◆まずは、前号の復習から!
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夕食はデザートまで全て終わり、真子たちが食事をとったテーブルの
上は、筆記用具だけになった。

「じゃあ、あっちの集中テーブルに戻るか」
「うん」

食事のテーブルから、勝が「集中テーブル」と勝手に名付けた、仕事に
使っているテーブルへと4人が移動していく。


「この時間はもう涼しいね」
「そうだな。真夏でこうだから、ちょっと季節をズラすと、寒かった
 りするぜ」
「そうなんですか」
「ちなみに、この町の気候は亜寒帯。北海道、シベリア、アラスカと
 同じだったりする」
「ええええ!? シ、シベリア? 東京より左に来てるのに?」
「左って……西って言いなよ」
「いーじゃん、そんなの。地図で左じゃん」
「すぐそこでスキーできんだぞ? 冬はすげー雪降るんだぞ?」
「あ……そ、そうか……」
「カギは東西南北すなわち緯度経度ではない。なんだ?」
「標高、ですよね。駅からバスで来るときに、大分登ってますから」
「さすが恵利ちゃん。そうそう、標高」
「気候分布のセグメンテーションも、マーケティングと同じだ。どん
 な切り口で「括るか」が大事」
「なるほど……緯度経度で括るか、標高で括るか……すごい盲点でし
 た」
「じゃあとにかくその涼しいところで、お勉強を続けよう」
「はーい」


望 :まずは復習ですよね。今はこれをやっています。


望がよく整理されたノートを広げる。


○商品開発のプロセス ITEST

 Idea Generation アイディア出し
 Test Marketing テストマーケティング
 Engineering   生産方法確立・生産
 Selling     上市・販売
 Tuning     市場の反応を見て改善


○「アイディア発想」の3つの源泉

1)ニーズ発想 → 「顧客」からの発想
2)シーズ発想 → 「自社」からの発想
3)他業界発想  →「他業界」からの発想



望 :ITESTの「I:アイディア出し」ですで、前号は、発想の
   「モト」として、「社内」からの発想を見てきました。

真子:「社内コンテスト」でアイディアを募集するなんて面白いね。

望 :うん。あと、「自発性」だけに頼るんじゃなくて、「やらざる
   を得ない」と「やりたい」の両方が必要、ということだよね。

恵利:「アメとムチ」、「義務と嬉しさ」、両建てじゃないと、人は
   動かない……

真子:そういう制度を作るのも社長の責任ってことかあ……

勝 :そうそう。

望 :きちんと「組織の整備」をすることも大事。学研の出版事業が
   今ヒットを生み出せているのは、組織的にやってるから。


○組織:学研パブリッシングとして独立

独立した会社として評価され、赤字が補填できなくなるため、黒字化
への動機付けができる


○評価:成果主義

自分の部署の売上・利益が明確に知らされることで「売れる企画」を
出そう動機付けにつながる


○人事:専門外のことを担当

自分の専門ではない分野をあえて担当することで、「斬新な発想」を
促す。また、違う「専門分野」を持つ人を「混ぜる」ことで、違う刺
激を与えることを狙ったと考えられる


○雰囲気:「自由な発想で仕事ができる空気」を作る

推測だが、上司が「自分の考え」や「専門家の常識」を押しつけない
ようにする。また、上司自身が専門家ではないことも、その意味では
プラスに働いている。


望 :「専門家」じゃなくて「知らない人」の方がアイディアを出せ
   るかもしれない、っていうのはちょっと怖かったです。

真子:知れば知るほど「それはできない」とか思っちゃう。

恵利:でも、1回知ってしまうと、「知らない状態」には戻れないで
   すよね?

望 :ですから、「組織」として「社外」の意見を聴く仕組みのよう
   なものが必要では、というところで終わりました。



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◆「社外」からアイディアを募る仕組み
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勝 :アイディア発想の「モト」は、「社内」か「社外」のどっちか
   しかない。前号は、「社内」を見てきた。

恵利:次は「社外」ですね。

勝 :うん。「社外」には、「専門家」ではない人が一杯いる。

真子:そりゃそーだよね。

望 :外部の方はある意味で「客観的」というか、新鮮な視点を持っ
   てますよね。

勝 :だから「社外」からアイディアを得る仕組みがあってもいい。
   例えば、ローソンがこんなことやってる。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「「からあげクン」や「Lチキ」など、ローソンで販売している食
 品を入力すると、お勧めのレシピを提案してくれるアプリ「クック
 ローソン」が秋にも誕生しそうだ。レシピは同店で販売する食材だ
 けで作れるもので、画面にはローソンのキャラクター「あきこちゃ
 ん」も登場する」


◇「しかし、アプリを提供するのはローソンではない。同社は8月、
 店の位置情報などのデータを活用して新しいサービスを作る3日間
 のイベント「ハッカローソン2013」を開催した」「イベントは
 大きく2部で構成された。最初の「アイデアソン」では1日かけて
 新しいサービスを考えたり話し合ったりし、次の「ハッカソン」で
 は4人程度のグループに分かれ、2日間かけてアプリを作り上げ
 る」


◇「最終日には玉塚元一最高執行責任者(COO)や多くの社員を前
 に16のアイデアが発表された。その中でローソン賞を受賞したの
 が「クックローソン」を開発した4人組。アプリはこの4人によっ
 て提供される予定だ」


◇「「ハッカローソン」の担当者で広告販促企画部の白井明子マネジ
 ャーは今回のイベントの効果について「社内なら提案した時点でつ
 ぶされるような企画が、直接トップの耳に届いた」点を挙げる」


2013/09/11 日経MJ P.3

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


望 :「ハッカローソン」というのが、その「アイディア募集イベン
   ト」の名前ですね。

勝 :そうみたい。これがそのHP↓

www.lawson.co.jp/campaign/static/hackalawson/

真子:どれどれ……へー、面白いアイディアがあるじゃん!

勝 :そうなんだよ。ローソンサイドも大分評価してるみたいだぜ。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「今回、ローソンが持つ、店舗情報などを提供し、ローソン社内だ
 けでは生み出せない新たな企業価値や、アイデアソン/ハッカソン
 ともに熱気が溢れていて普段のローソン社内では上がってこないア
 イデアがいろいろと生まれていたのが印象的でした。また完成度が
 高く、すぐにでもリリースしたいようなサービスが多く誕生したの
 も驚きました」

www.lawson.co.jp/campaign/static/hackalawson/report.html

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−


真子:まあ確かにこんなに面白いアイディアが出てきたら、そう思う
   よね。



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◆「社外」からのアイディア:社内では出ないアイディアが出る
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勝 :「社外」からアイディアを得るメリットは、「社内」では出な
   いアイディアが出ること。

真子:そりゃそーだけどさ……

望 :ううん、真子ちゃん、勝さんの今の一言って重い意味を持って
   るわよ。私たちだけじゃムリだ、って言うことなのよ?

真子:え?

勝 :「社内」でアイディアを出すと、どうしても同じようなものが
   出てくる。同じ環境にいて、同じデータを見てるわけだからな

恵利:なるほど、同じ環境にいて、同じデータを見ていると、発想方
   法や考え方が「同質化」してきてしまうんですね。

勝 :そうなると、いくら多人数で話し合っても、結局同じようなア
   イディアが出てくることになる。

真子:え……そ、それは怖いことじゃん!

勝 :だからそうだって言ってるだろ。

望 :社外の人は、「違う発想」ができるわけですね。

勝 :うん。ローソンでも、そういうメリットを感じたみたいだぜ。


−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

◇「「おでんハンター」は各店のおでんのどのネタが何個残っている
 か、味の染み具合はどのくらいかがリアルタイムでわかるアプリ。
 実際にはどのネタが何個、味の染みた状態で用意されているのかを
 把握するデータがないため「社内なら10年かかっても思いつかな
 い提案」(白井さん)だ」

2013/09/11 日経MJ P.3

−−−−−−−−−−−< 記事引用 >−−−−−−−−−−−−

望 :「おでんハンター」なんて発想、面白いですね。

恵利:このアイディアは、社内の方が思いついてたとしても、アタマ
   の中で無意識に消してしまいそうです。

勝 :そう! 社内の人は、当然「持っているデータ」から発想する
   だろ? 「持ってないデータ」からは発想しない。

真子:な、なるほど! 「そんなデータは無い」ということをみんな
   知ってるから、アタマの外にあるんだ!

勝 :そうそう。まさに「アタマの外」。でも、社外の人はそもそも
   みんな「アタマの外」だからな。知らないわけだから。

恵利:「データが無い」なら、集めればいいだけかもしれませんし。

勝 :だよな。「おでんのしみ具合」なら、最後にそのネタを投入し
   た時間がわかれば、逆算すればいいだけかも。

望 :あ……そうですね。ネタを投入するときにPOSレジを通せば
   いいだけかも……

勝 :だから、まずは「思いつく」ことが大事。そうしないと、何を
   すればいいかもわからない。

望 :そのためには「社外」からのアイディアが大事……

恵利:勝さん、これって「知らないからできる」んですよね?

勝 :そう!! さすが恵利ちゃん。「知ってる」ことは、プラスで
   もあり、マイナスでもある。

真子:そうか……その「マイナス」をカバーするのが、「社外」から
   の発想なんだ……

勝 :それから、社外から色々なアイディアが出る理由がもう1つあ
   る。「単純な」理由。

真子:単純な理由……? なんだろ? ヒントくださーい!

勝 :社内の人と、社外の人、どっちが多い? ほとんど答えだけど

真子:あ! 社外の人の方が、遙かに人数が多い!

勝 :そうだよな。社内の商品開発部隊なんて、多い会社でも、数十
   名だろ?

真子:うん。数十名もいたら、かなり大きな会社だよな。

勝 :このローソンのイベントだと、アイディアを出すのに、のべ
   120名が参加したみたい

真子:120名かあ……それだけいれば、アイディアがたくさん出る
   ねー。

勝 :この場合、200以上*のアイディアが出たらしい

www.lawson.co.jp/campaign/static/hackalawson/report.html

望 :1人あたり1〜2のアイディアが出れば200ですもんね。

恵利:「数の力」は、大切ですね……



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◆アイディアを評価する「プロセス」
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勝 :あと、このローソンの事例には、アイディアの「評価」プロセ
   スにおいて、示唆的な言葉があるだろ?

真子:え? なになに? 「評価プロセス」?

勝 :そう。普通の評価プロセスだと、つぶされるけど……

望 :あ!! 社内で通常業務として提案すると「つぶされるような
   企画が、直接トップの耳に届いた」というところですね?

勝 :そうそう。

恵利:ということは……採用されたアイディアは、通常の業務で出た
   アイディアだったら、社内を通らなかった……

真子:社内に「アイディアキラー」がいるってことだよね。

勝 :そういうこと。その「アイディアキラー」は、良かれ、と思っ
   てアイディアを潰しているわけだが……

恵利:結果から見ると、良いアイディアも潰してるわけですね。

勝 :そうなるよな。

望 :ですから、アイディアを社内で「評価」「審査」するプロセス
   をどう整備するか、ですよね。

勝 :そうなんだけど、そもそもなんで「トップの評価」と「アイデ
   ィアキラーの評価」が違うんだろうな??

真子:なんで、って、「人によって評価が違う」からでしょ?

勝 :だからなぜそういう状況になってしまうんだ、って聞いてる。
   それはそもそも望ましくないだろ?

真子:そうだけど……人によって評価が違って当たり前じゃ無いの?

勝 :何でだよ……会社として、アイディアの評価基準が人によって
   違っていいのか?

望 :確かに、それだと上司が変われば商品が変わる、みたいな、
   「戦略のブレ」が発生しますね。

勝 :お、いいポイント。そう、「ブレ」が出る。それはなんで?

恵利:あ! 「評価基準が人によって違うから」ではありませんか?

勝 :そう!! 前号でもやっただろ? 「社内コンテスト」で、
   どんな商品を選ぶかというのは……

恵利:はい、「評価基準」に戦略が現れるんですよね。どんな顧客に
   どんなメニューを出したいか、という……

望 :なるほど……戦略がきちんとしていれば、評価基準がブレない
   ということですね。

真子:そっか、それなら「人によって評価が違う」ということにはな
   らないね……

勝 :だよな? アイディアの「評価基準」が確立されていないと、
   「上」の評価と「中間」の評価が違う、ということが起きうる

恵利:ならば、「評価基準」を統一するのが先ではありませんか?

勝 :それが正論だけど、それには時間がかかるでしょ。それに、ど
   んな評価基準にするか、を決める「材料」も必要。

恵利:あ……こういうイベントがその「材料」になるんですね。

勝 :そうとも考えられる。

恵利:そう考えると、このローソンのアイディアイベントは、よく考
   えられていますね。

真子:でもさー、「上司の反対」なんか気にしないでアイディアを通
   せばいーんじゃないの?

望 :真子ちゃん、それは真子ちゃんが社長だから言えることだよ。
   下の人は、やっぱり上司を気にするわよ。

真子:そ、そーなの? 私みたいなテキトーな社長でも?

望 :もちろん。お店のスタッフから見れば、真子ちゃんは「神様」
   みたいな存在よ。そーれ・しちりあーのの救世主だし。

真子:神様じゃなくて、美しい、め、が、み、さ、ま♪

勝 :ともかく、社内にいるとそういう「規制」もある。上司が気に
   入るアイディアを出さないと、通らないから……

望 :「気に入られるアイディア」を出さざるを得ません。逆に言え
   ば上司が反対するようなアイディアは出せない……

真子:あ! そうか、それが発想を狭めちゃうんだ!

勝 :そういうこと。社内の「暗黙の掟」みたいな感じ。まあそれを
   個人の力で破れればいいんだけど……

恵利:大企業だと、やっぱり難しいですよね……

真子:そっか、うちみたいな規模が小さい会社の方がやりやすいかも
   ね。自由に考えたり、評価基準を徹底したりするのは。

勝 :一般論としてはそう。企業規模が小さい方が、そういうのはや
   りやすい。

望 :ローソンはそれをカバーするためにも、「ハッカローソン」み
   たいなイベントをやったのではありませんか?

勝 :そうかもしれないな。

恵利:社外からアイディアを募るメリットは、大きそうですね。

勝 :うん、じゃあ恵利ちゃん、それをまとめてみて。

恵利:はい、今もう始めています……


恵利がすぐに「これでいかがですか?」と3人に見せる。


○社外からアイディアを募るメリット

1)社内の「発想の規制」からの自由

・同じ環境にいると、同じ発想になる。「知らない」からこそ出るア
 イディアもある。
・暗黙の「社内規制」の存在。上司が反対するのではないかと気にし
 てしまい、引っ張られてしまう


2)社外の人の方が、数が多い

・やり方次第で、社内の開発担当者よりはるかに多い数を登用できる


勝 :お、いーねいーね。

望 :さすがだね、恵利ちゃんは。

真子:まー、恵利ならこれくらいやって当たり前だよね

勝 :オマエが威張ってどうするよ。



「ねー、ちょっとノド渇いたねー」
「あ、えんめい茶いれようか」
「オレのも頼む」
「あ、はい。勝さん、エスプレッソはいいですか?」
「オレは15時以降はカフェイン摂らないから。眠れなくなるし」
「あ、そうなんですね……」
「きゃははは、勝さん、おこちゃまだよねー」
「そのおこちゃま以下の知能レベルなのは誰だ?」
「はいはーい、私でーす。若いんだもん♪」
「すげー開き直りだ」

恵利と望が4人分の冷たいえんめい茶を用意する。

「あ、ありがと」
「まだ食事の余韻が残ってるね……」
「ね、望ちゃん、食事の感想、あるよね」
「あ、はい。全体にすごく一貫性を感じました」
「おー、さすが優等生。それで、メニューのキーワードは何?」
「まずは、「地のもの」ですよね。説明のときに「地元で採れた」と
 いうようなキーワードがいつも入ります」
「例えば?」
「はい、とうもろこしやお豆腐、ルバーブもそうですね。あ、クマザ
 サもそうですか」
「そうだね。あとは?」
「あとは、「旬」とか、新鮮さですね。例えばブルーベリーは今が旬
 で、とか、お魚も「今日届いたアジ」とか。
「そうなんだよね」
「あとは独創性でしょうか……多分、今日食べたものは、もう食べら
 れないかも……」
「そう! オレ、ここにすげー泊まってるけど、カニの春巻きとか、
 今回が初めてだった」
「そーなんだー。常連さんでも初めてのメニューが出てくるんだぁ」
「すごく参考になりました! この宿のキーワードがそれなら、うち
 の店、そーれ・しちりあーのは何だろう、って……」
「そうそう。メニューを考えてるのはオーナーの奥さんみたいだから
 話をしてみるといいよ」
「はい! さすが勝さんが選んだ宿だな、って……」
「うんうん、さすが望ちゃん、いいこと言う」
「望ちゃん、あざといなあ……」
「は? オレが選んだ宿なんだからいいのは当たり前だろ」
「そ、そうだよ、実際料理おいしかったし」
「そーだそーだ、真子も望ちゃんくらいここの料理を分析しろ」
「ふーんだ」


(次号に続く)



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◆今日のまとめ
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●「社外」からのアイディアは、「社内」の「発想規制」を受けない
 新しいアイディアが得られる。「社外」にもアイディアを募ろう!

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▼今日の日記▲

今日は10月10日。休日ではない、というのが未だに変な感じです
よね……

それもあって、今週末は3連休。戦略BASiCS集中セミナー、マ
インドフローセミナーの連続開催です。

BASiCSとマインドフローは、同じものを「表から見るか、裏か
ら見るか」という違いで、非常に相性が良いです。あるものを表から
見ると「戦略」に見え、裏からみると「戦術」に見えるわけです。

戦略と戦術は、表裏一体、不可分なんですね。それで、3連休での連
続開催にしています。

ご参加者の方には「課題」というか「予習」をお願いしています。セ
ミナーはもう始まっているんです!! それによって、セミナーでの
「学び」がさらに高まりますので、ぜひ考えてみてきてくださいね!

セミナーに来られない方でも、2日間戦略BASiCSを徹底的にご
自分でお考えいただき、3日目にマインドフローについてお考えにな
られると、発見があると思います。

3連休、お時間があるかたはいかがですか??



●今日のiPod Tune:食欲の秋! 2013

まだ暑いですが、もう10月! 食欲の秋!

ということで、食べ物にちなんだ歌の特集♪


今日の曲は……


○ロックン・オムレツ by 森高千里


1994年、森高さん20枚目のシングルは、ポンキッキーズの挿入
歌。この時代に子供だった方には、懐かしいのではないでしょうか?

子供向けに童謡チックかと思いきや、フツーの「森高ロック」。

何でオムレツなのかというと、多分「料理の腕の差が出る」というこ
とかと思います(それが1つの歌詞のポイントなので)。オムレツを
上手に作るのは、結構難しいですよね。火加減とか、破れてしまう、
とか。

納豆とかだと、腕の差が出ないので、歌詞が成立しなくなります。か
といって、「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」とかだと、子供にわかりに
くいですので……さすが森高さん♪



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◆次号予告:BASiCSで商品開発 20
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●いつの間にか、もう20回め……次号も引き続き、「発想を引き出
 す体制作り」です。


▼飲み会に、数部印刷して行こう。グチ大会より、前向きの話を!

▼彼氏・彼女との、知的な話題づくりに!

▼ご無沙汰していたあの人との会話のきっかけに、転送しよう!

▼お客様訪問の際のおみやげに、プリントアウトして渡そう!


売れたま!があなたのお仕事に少しでも役立ちますように……

〓〓次号の売れたま!でお会いできるのを楽しみにしています!〓〓
◎売れたマーケティング バカ売れトレーニング:売れたま
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